ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。
NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)評議員

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

素晴らしき、北国の秋を旅する(1)

10月3日~11日までプロズワンは臨時休業体制をとっていたが、その間私はというと北海道に行ってきた。

ロックフィッシュアングラーのバイブルともなっている毎年恒例11月15日発売予定の「ロックフィッシュ地獄Ⅶ」の取材と11月8日発売の北海道の釣り総合誌「ノースアングラーズ」の取材、弊社ウェブサイト用のスタジオ撮影、問屋さんとの打ち合わせ、つり人社北海道支社訪問&打ち合わせ、トークセミナーと連日、超タイトスケジュールでの旅路となった。

久々に地元の宮城県に帰ってくれば仙台湾~牡鹿半島に至る海域ではジギングでワラサに混じってブリが好調、聞けば10kgオーバーも出ている模様だ。更に仙台湾の某所ではマダイもタイラバや一つテンヤ釣法で釣れあがっているようで、これまで南三陸に位置する宮城県沿岸ではターゲットとして、なかなか本格的に狙うことの出来なかった(少なかった)暖流色の色濃い魚達がまだまだ釣れ盛っている状況だ。

北海道に順じて、これから晩秋~冬の最盛期に突入する東北ロックフィッシュシーンと併せて、三陸沿岸の釣りも少しずつ盛り返してきている兆しにうれしさと同時に多少なりともの安堵感を感じずにはいられない。

例年であれば取材や製品開発テストのため年2~3回ペースで来道していたが、今年度に関しては先の大震災もあって、遅れること今回が初めての来道となってしまったものの、1年4ヶ月振りに訪れた北の大地は秋、真っ盛りで木々は鮮やかな紅や黄に色づき、雄大な山々の山頂には来るべく冬の訪れを感じ、広い海岸にはシロザケ(※道内では“秋”に獲れる“味覚”ということでシロザケのことをアキアジと呼ぶ)狙いの釣り人達が大勢集っていたのが印象的だった。

又、例年より水温が高いために道内においても青物が好調で、それに伴い遅れ気味となっていたロックフィッシュシーンではあったが、先の取材を通じて季節を一足先取り出来た素晴らしい取材釣行となった。

空の上から。津軽海峡を通り過ぎれば、海の向こうに北の大地が広がる。まずは今回の「ロックフィッシュ地獄」について。

同誌の取材では、これまで磯っぱりでの撮影が多かったが、今回はガラッとシチュエーションを変えてベイエリアのオカッパリ攻略法を披露。

強風吹き荒れるシケ模様のタフコンディションの中、今回もぶっつけ本番の体当たりロケではあったが、確信を得た釣りを貫き通し、堂々たる54cmのビッグフィッシュを手中に収めることに成功。思わず、この魚をランディングした時にはカメラマンと共に歓喜の声をあげてしまうほど非常にエキサイティングな取材だった。

同じ北国とはいえ、東北と北海道での気温差が激しかったため、すっかり身体が冷え切ってしまっていたが、この時ばかりはその寒さでさえ一瞬で吹き飛ぶものだった。

続いては所移して、自身初登場となる「ノースアングラーズ」の取材。こちらもシケ後の濁りのため、ベストコンディションとはいかなかったが、それでも55cmを最大に50UPアイナメをボコボコ大連発という怒涛の釣れっぷりをカメラの前で披露。取材共演者のボイジャー安瀬君も見事な53cmを釣り、おまけで青物まで釣果に加わり、最高潮に盛り上がった取材となった。

更にはテキサスリグ・ジグヘッドリグと並び10月10日(体育の日)に開催された札幌市のプロショップ・ノースキャストさんでのトークセミナーではご来場頂いた皆さんに、誌面に先駆けてご紹介した“あのリグ”によるアプローチ法は、劇的なまでにハマるものだった。圧倒的な集魚力、フラッシングを伴う魅惑のジョイントアクションには、まるで魚が狂ったかのごとくバイトが相次いだ。

その有効メソッドやタクティクスについては、ぜひ来月号のノースアングラーズ誌面をご参照頂き、皆さんにもぜひ実践頂きたい。

今回のロックフィッシュ地獄撮影地となった海。どこの海かお分かりいただけるだろうか―。

 

 

 

 

 

 

 

ということで2枚目の画像は、今回の「ロックフィッシュ地獄」誌の舞台となった海。

熱心なロックフィッシャーであれば、すぐにピンとくるであろう懐の深い、素晴らしい海に改めて感謝。