冬を告げる鳥
宮城県を代表する渡り鳥の聖地、伊豆沼・内沼をはじめ県内の水田や湿地、河川には冬の鳥たちが多くやってきているとニュースで報じられていた。
白鳥、カモ、ガンといった中でも、今年はガンの飛来数が多いという。
昔はよくエサやりに伊豆沼・内沼は行ったものだった。ちなみにエサは学校給食で余して持ち帰ってきたパンの残り。
伊豆沼・内沼は渡り鳥たちの貴重な越冬地となっており、ラムサール条約で保護されている場所として県内外にも知られている。
伊豆沼の周囲にはサンクチュアリーセンターをはじめ、淡水魚館や昆虫館もあり、魚好き、昆虫好きの私にはたまらなく好きな場所で、良き思い出がたくさん残っている。
小学時代、「いつの日か本物を一度でいいから見てみたい!」と思っていた憧れの淡水魚は日本産淡水魚の頂点に君臨する北海道のイトウだったが、容姿的にたまらなく好きだった淡水魚はライギョ。そう、カムルチーです。
肉食獣的なルックスに独特の色柄模様、そして、あの堂々たる存在感は憧れの魚イトウと並んで、日本にいる淡水魚の中ではダントツでカッコいいと思えて仕方なかった。
一方、昆虫と言えばクワガタ・カミキリ・水生昆虫が私の得意分野で、特に水生昆虫の王者・タガメには並々ならぬ情熱と愛着を注いでいたのが実に懐かしい。今でもタガメには憧れがあるから、子供ながらにして、ちょっと異質な存在感を放つ生き物達の魅力には計り知れない魔力が備わっていることを知っていたに違いない。
現在、バスやライギョ、ナマズといった淡水の釣りに行く機会はだいぶ減ってしまったものの、私のように昭和後期の世代は時代的背景(バス釣りバブルだった頃)から受けた影響は今も色濃く残るせいか、ソルトウォーターフィッシング全盛のご時世とは言え、同世代には「今も昔も俺はバスアングラーだ」という人は実際かなり多い。
晩秋ということもあり、水温の急低下と共に北国である東北ではそろそろバスが釣れにくくなる時期が迫っていることもあって、今シーズンを締めくくるバス釣りを各々楽しんでいるようだ。
過日、根魚本の校正が佳境を迎えていた最中、偶然にも二人の釣友から立て続けに写メが送られてきた。内容は一人目がダブルウェーブ3”(カラーはCGBFO)のテキサスリグでカバー撃ちして獲った50cmバスの画像。満面の笑みで「どうだっ!」といわんばかりの表情が実に輝いている。最高の釣りが出来たのだろう。続いて二人目は、同ワーム(カラーはナチュラル)をトレーラーにしたスピナーベイトをガッツリ咥えた47cmバスの画像。
8月以降はこと平日休日時間に関係なく必死にデスクにかじりつくように向き合っていた最中ゆえ、天気の良い秋晴れの週末にこんな写メが送られてくれば衝動的に釣りに行きたくなってしまう気持ちは私の中にもしかと残っているが、自分の手元を離れていったアイディア(製品)達が、淡水・海水関係なく今日もどこかで人様のお役に立てていることを想えば、近頃はそれだけでも十分な喜びを感じられるようになった。
本州のネイティブフィールドでのトラウトフィッシングは既にシーズン終了(道内のトラウトアングラーの方はまだまだ頑張って下さいね)しているものの、バスや青物が順次釣期を終えるこれから一大盛期を迎えるロックフィッシュシーンへの期待はあまりにも大きい。
生粋のロックフィッシュアングラーのみならず、春~秋までは湖沼を駆け巡るバスアングラー達が一時その視線を海に向けるのも、例年この時期からだろう。
今、魚はたくさん釣れています。
魚は、間違いなく多くいる。
その中には確実にデカいのも。
釣れているうちに、ぜひ皆さんお出かけ下さい。
2011年11月10日 | カテゴリー:その他