秋の足音
最近は朝晩と日中の気温差が大きく、その温度差に身体がついていくのも大変ですよね。
紅葉で黄色に染まったイチョウの葉の鮮やかさに心打たれつつ、足元を見れば銀杏が落ちている。一方で畑ではコスモスが咲き、野原にはススキの風景が。
と思えば…私の植えたアサガオはまだまだ元気に咲いていて、“自身の心”同様、このアサガオ達にとっては季節はまだまだ夏なのかもしれません(笑)。
昨年もそうでしたが今年も案の定、「夏休み」休暇を頂けていない。お盆中に半日だけ時間をもらってお墓参りに行ったきりです。
5月の大型連休明けからテレビ、DVD、雑誌、ムックの取材や商品開発、そして「ロックフィッシュのABC+DVD」のABC本の執筆・制作やDVDの監修作業に追われるロックフィッシュ三昧…。毎年楽しみにしている地元・宮城県金華山沖のシイラのキャスティングゲームも一度も行かぬままシーズン終了。昨年同様に行きたいなぁ~と思っていた岩手県内陸部のトラウトは行くメドすら立たないまま渓流シーズンも終了し(泣)、ナマズ釣りも、バス釣りも、ライギョ釣りも、ヘラブナ釣りもまったく行けぬまま世間で言う夏は過ぎてしまった。
個人的には夏の釣り、不完全燃焼です…。
その分、冬休みは長くいただきたい!と密かに願いつつも今日は来週発売される「ロックフィッシュ地獄Ⅷ」の校正終了日でした。
ロックフィッシュアングラーのバイブルとまで称されるこの本は例年11月中旬の発売ですが、今年度版は来週10月26日(金)の発売だそうです。
数日前、北海道の友人から「ようやく先週から室蘭・白老方面で婚姻色の乗っ込みアイナメが本格的に釣れ出した」と一報があった。それを聞いて私もホッとひと安心。
今年は夏の猛暑の影響で全国的に海水温も異常なまでに高く、どこも青物フィーバー。
特に6月~7月は宮城県の仙台湾~唐桑半島に至る広域でショア・オフショア共にヒラマサのキャスティングトップゲームに火がついたのも記憶に新しい。
まさにこの夏、日本は青物列島と化した。このことは本州全域では言うまでもなく、津軽海峡を越えて北海道にまでブリ・ワラサ・イナダの大群が到達。他にもマグロ、シイラ、ヒラマサ、マダイ、タチウオ、コブダイ(カンダイ)の話題も道内のアングラーから寄せられている。更に北海道太平洋側の道東の海でマンボウやカジキが獲れたり、同じく道内の日本海側に位置する余市周辺海域ではなんと本州日本海側を北上して行ったジンベエザメが網に掛かって一時、小樽水族館に搬入されたのち再び海に戻された様子はニュースでも報じられていた。
又、道南では本州から対馬海流に乗って北上したアオリイカ(とはいえ水温低下に伴っては最終的には死滅回遊になるかとは思うが…)がエギングで狙え、今も急成長を続けているそうだ。
その一方で従来からサーモン、トラウト、ロックフィッシュの聖地である北海道にあって、高水温の影響もあってかカラフトマスがことごとく不漁に見舞われたことも、ただ事ではないだろう。特に世界自然遺産に登録されている知床半島ではヒグマがカラフトマスを狙う話は有名だが、今年は獲物(カラフトマス)が極端に少なく、その結果エサにありつけない飢えたヒグマが続出しガリガリにやせ細った個体が多いと自然保護関係従事者は頭を悩ませている。
いずれにしても、ジギングは勿論の事、ポッパーだ!ペンシルだ!等々…一昔前の北海道ではなかなか考えられなかった要素の釣りが近頃は北の海でも普通になってきている。
下の写真(↓)は昨年のちょうど今時期、「ロックフィッシュ地獄Ⅶ」のロケ中に室蘭沖堤で遭遇したワラサのボイル。
アイナメ狙い中に突如、堤防内側にも関わらず鳥山が立った時のものだ。
地球規模で進んでいる海況の変化―。寒流系の沿岸定着性魚種が影を潜め、南方系の回遊魚たちがドンドン北上していっていることは環境指標的に考えれば正直、複雑な面がある。
とは言え、来月からは11月―。どう考えても根魚のハイシーズン!
今後も水温や天候には何かと翻弄されそうだが、あの海底の住人達がいつもと変わらぬ元気な姿でまた楽しませてくれることを大いに期待したい。
今週末10月20日(土)はフィッシャーマン石巻店さんでラジオの公開生放送収録イベントが開催される。「ルアー釣りの部」、「投げ釣りの部」、「船釣りの部」の3部に分かれているそうで、私は15時30分から予定されている「ルアー釣りの部」におじゃま致します。些少ではございますがプレゼントもご用意させて頂きました。
お時間ある方はぜひ足をお運び頂ければ幸いです。
会場でお会い致しましょう。
2012年10月18日 | カテゴリー:その他