United States of America
カリフォルニアに行っておりました。
テレビ番組、BS日テレ「夢釣行」のロケです。
United States of America.
日本とは異なる文化に人間性、時の流れ―。
海外につき、日本のくらい治安が良いとは言えない部分もあるものの、帰国してみれば、業務滞在とはいえそれは夢のような時間だったのだと、改めて思う今日この頃です。
仙台空港→成田空港→カナダのカルガリー空港→アメリカのロサンゼルス空港までの移動時間は14時間くらい。そこからロケ車に乗って次第にメキシコとの国境であるサンディエゴ・シティーまで南下して行きます。
2日前まで朝の最低気温・マイナス7度という低温の中、岩手県北~青森県南に雑誌ロケで滞在していたので、米国カリフォルニア州の気温は大きなギャップを感じましたね。
現地は平均にして気温15度~18度。滞在中に達した最高気温は24度。
厳寒な日本の北国に比べれば真冬とはいえ、カリフォルニアは温暖な気候から過ごしやすい気温と言えるでしょう。
2年前に発売された「ロックフィッシュのABC+DVD」(つり人社刊)において、その48ページのまとめのページに「さぁ、果てしなきロックフィッシュの旅へ」というタイトルがありますよね。
その本文の2段落目、「根魚という魚を広い見地で捉えると、日本はもちろんのこと世界中の海に何種類もが広く分布している。」という一文を私は書き記しているのを覚えていらっしゃるでしょうか。
そうなのです。
今、私たちのおこなっているロックフィッシュゲームとは、日本国内のみに終始するものではなく、世界中の海でおこなわれているワールドワイドな釣りでもあるのです。
そこには私たち日本人の見地の及ばない根魚もまだまだ沢山存在しています。
そのような含みを込めて、あの時、「字」に刻んだ言葉です。
勿論、「日本のロックフィッシュゲーム」の概念が通用しない根魚も多々いるでしょう。
それは相手が規格外の大きさだったり、レギュレーションであったり、認識の違いであったり、と海外の先進国ほど釣り=スポーツフィッシングという認識から、「釣りルール」はとても厳しく管理が徹底されていることが多いです。
野球にもサッカーにもバレーボールにも、スポーツには全てルールが決められていますからね。
その点でも、元々漁師さん中心の側面が強く発展してきた日本の釣りとは大きく方向性が違っています。
ただし、治安の面でも海外では「適当にそのあたりでオカッパリを…」というわけにもいかない面もあります。異郷の地では、土地勘のない外国人が予期せずとも巻き込まれてしまう事件だって少なくはありません。
それでもゲームフィッシング先進国であるアメリカ圏だけでも、国内外の釣り人に楽しめる釣りは今日ではいくつも日本に紹介されているのは皆さんご周知の通り。
そんな中、今回番組で挑んだのは私も生で見たことのない(各地の水族館でも)種類の根魚「Barred sand bass(バードサンドバス)」です。
バードサンドバスはスポッテッドサンドバスという仲間と近縁種のケルプバス(キャリコバスとも称される)の3種から構成され現地で“Bay Bass”と称されるターゲット。
いずれも属性はハタ科なので、完全なるロックフィッシュです。
Bayは港湾、Bassはご存じサンフィッシュ科に属するブラックバス類の総称のこと、つまり海にいるバス=「海のバスフィッシング感覚」と現地では認識されている魚たちということになります。
アメリカでバスフィッシングといえば、ゲームフィッシングの代表格であると同時にB.A.S.S.やFLWといった高額賞金の出るプロトーナメントも開催されているゲームフィッシュ界のサラブレット的な位置づけという認識です。日本人バスプロの方々も奮闘していますよね。
そのBassの名が冠される海のロックフィッシュこそが、この3種に代表されるハタ類なのです。
その中でもひと際、異彩を放つターゲットが、先述したバードサンドバス。
こんな最高峰の根魚に挑んだドラマが、今回の「夢釣行」そのものなのです。
海外遠征である以上、持ち込める荷物には限りがあるため、厳選に厳選を積んで持参した少数精鋭のタックル達。
そこには「獲れるか、獲れないか」の究極の二択が必然的に迫られます。
海外の未知の魚を相手に、選ばれし道具と共に挑む軌跡。
異国の地で心技体、全力の意志で獲りに行く大興奮の根魚釣り。
ジャイアントケルプが群生し、カリフォルニアシーライオン(カルフォルニアアシカ)やペリカンが生き生きと暮らす広大なマリンフィールドを駆け巡る、圧倒的スケールの中でのロックフィッシュゲーム。
さぁ、飛び出してみよう。海の向こうへ!
未知のロックフィッシュゲームへと!!
California Dream、夢の舞台へ。
BS日テレ「夢釣行~一魚一会の旅~」ロックフィッシュ特別編。
アメリカとメキシコの国境の海を泳ぐ、至高の根魚を追う奮闘記をぜひご覧頂ければ幸いです。
2014年2月6日 | カテゴリー:雑誌掲載・DVD