カリフォルニアの空、カリフォルニアの海。(1)
過日、全国的に大雪に見舞われた日本列島。
皆さんのお住まいの地域はいかがでしたでしょうか。
例年以上の積雪量に見舞われた地域も多々。
引き続き、雪が残っています。
歩行時の転倒や車でのスリップ事故にはくれぐれもご注意くださいね。
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乾いた土壌に生い茂るサボテンの林。
ここは、アメリカ合衆国カリフォルニア州の1月。
清々しい青空の元、ロサンゼルスの桟橋で釣り糸を垂れるアメリカの釣り愛好家たち。
何か釣れるのであろうか―?
早速、行ってみましょう。
ずらっと竿を並べて海と向き合うアングラーたち。
それでも彼らは釣果を急ぎ求めることはしていないようだ。
アメリカンコーヒーの入ったマグマップ片手に魚信(アタリ)が訪れるのを、じっくりとのんびりと待ちながら、釣りの“ひととき”を楽しんでいる。
「よう!日本から来たのか?そうか!俺らはボニータ(カツオ)でもキャリコバス(ケルプバス)でもキーパー以上の大きさなら釣れる魚は何でもOKだよ! さぁ、隣に入りなよ!」と陽気に返してくる。
この国に根付いている釣りの根底は、スポーツ種目としてのゲームフィッシングの精神。
釣りを皆が平等に楽しむためにフィッシングライセンス(遊漁料)を支払い、ルールに従った範囲で釣りを楽しむ。
そこにはルアーフィッシングだから、フライフィッシングだから、エサ釣りだから…と日本の釣りにありがちな価値観の違いや垣根はない。
確かなのは、釣りが認可されている魚種に関しても「キーパーサイズ」と「バックリミット」が決められ、希少種の魚に関しては州が保護すべく魚を厳格に守っている。
子供から大人まで男女問わず、誰もが楽しめる「スポーツ」として平等なルールのもとに釣りが存在する。
その隣におじゃまして、竿を振るニッポンの根魚釣り師。
背後に大きなペリカンが舞い降り、釣り人たちの列をじっと見つめている……ひとコマ。
この海には、凄い根魚達がいる。“凄い”というのは「ゲームフィッシュとして素晴らしい魚である」という意味での認識。
興奮が止まらない。だって、あの「バードサンドバス」を!そして「スポッテッドサンドバス」を狙いに行くのだ!!
一魚一会の出会いに、並々ならぬ期待を馳せる。
さぁ!旅の目的地・サンディエゴに行きましょう!
車はGMC製。
旅の荷物一式を積み込みます。
ロッドバズーカOK!
大型トランクケースOK!!
フリーウェイを突っ走る。
アメリカ側から日本に向かって太平洋を眺める丘の街を通ります。
ご覧ください、この景色。
太平洋って、こんなに広いのだなと改めて思った。日本で見る世界とは海の大きさが違う感じに見えるのです。
日本国内では一年のうちで最も寒いのが2月ですが、(北海道~東北あたりまでは3月までは引き続き厳寒ですが)そんな中、海の向こうのカリフォルニアは冬でも暖かい。
この青空、この木がそれを示すように。
日本とアメリカ。
太平洋を挟んで国同士が向き合っていても、どうしてこんなにも温度差があるのか不思議です。
そのうえ、釣れる系統の魚種は日本と似ているのですから世の中、ほんとうに不思議なものです。
日本との時差、約17時間。
日本の方が時間は進んでいますが、米国カリフォルニア州ではもう少し時の流れがゆったりとしている気がしました。忙しない感じがしないというか、もう少し人間がのんびりと暮らしているイメージ、ですね。
メキシコとの国境に位置するサンディエゴは海軍の基地のある港町でありながら、リゾート気分も味わえるところ。
その一方で街の中心部・サンディエゴダウンタウンも圧巻です。
写真はダウンタウンに隣接する港湾を通る、コーストガード(海上保安庁)の船。
実際に見ると、迫力が凄い。
更に、整備されたベイ・パークにはアメリカ海軍の航空母艦・ミッドウェイが。
その大きさに圧倒されます。
アメリカとメキシコの文化が混ざり合う独特の雰囲気。
ダウンタウンの高層ビル群に、砂漠地帯。
そしてジャイアントケルプ(巨大コンブ)が生い茂る、潤いに満ちた寒流の海。
サンディエゴという土地は色々な顔を同時に併せ持つのも特徴の一つと言えるでしょう。
2014年2月12日 | カテゴリー:釣行記