★プロズワンからのお知らせ★
昨年11月に放送されました佐藤文紀出演のテレビ番組、BS日テレ・夢釣行~一魚一会の旅~「瀬戸内・香川にキジハタゲームの新境地を見た!~北の釣り人 讃岐釣行記~」がOWNER MOVIEとして公開されました。
瀬戸内海・香川県高松市周辺を舞台に近年、人気急上昇中のロックフィッシュ「キジハタ」を追い求める釣行記です。
こちら(↓)からご覧頂けます。
http://ownertv.jp/detail/?id=149
ぜひ、ご視聴下さいませ。
2014年3月31日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
バスプロショップを見学した後、スタッフ総出で打ち上げへ。
天気にも魚にも恵まれ、今回のアメリカ合衆国カリフォルニア州でのロケも無事に完結です。
翌朝は、いよいよ日本への帰路となります。
ということで、「旅の最後はステーキを食べに行きましょう!」ということになり、一路ステーキハウス(ステーキ店)へ。
日本でステーキというと「豪華」な食べ物という印象がありますが、アメリカはご周知の通り、肉文化の国。そのためステーキの価格もリーズナブルで、むしろ魚の方が肉よりも高かったりします。
翌朝は朝4時過ぎに宿をチェックアウト。朝7時発の飛行機に乗るため早々にロサンゼルス国際空港へ向かいます。
こちらから、カナダのバンクーバー国際空港で乗り継ぎをして千葉県の成田空港までのフライトです。
ロス(アメリカ)からバンクーバー(カナダ)へ到着して目に入ったのは、こちらの大きな水槽。
ここバンクーバー近海に生息するロックフィッシュがごっそりと入っている光景にすぐさま目が釘付けに。
なにせ、珍しいロックフィッシュのオンパレード!
そのどれも日本の海ではまず見ることが出来ない種類です。
一番、種類が豊富なのは「ソイ」です。
日本のクロソイに近い仲間である、ブルーロックフィッシュやブラックロックフィッシュ。
姿形だけでなく、泳ぎ方やボトムから離れてサスペンドして浮いている感じもクロソイのそれに近い。
堂々と泳ぐ姿が、とにかくカッコいいです。
こちらは以前に大阪の海遊館でもお目にかかったカナリーロックフィッシュ。
本場で見る個体は、より色が鮮やかに感じます。
黒や茶色い模様が多いソイの仲間において、この色彩は異例の存在ともいえるかもしれません。
こちらは、私の知る限りの知識では…バーミリオンロックフィッシュと思われる赤い色をしたソイです。
日本の海で体色の赤い根魚というと、メヌケやキチジ、キジハタ、アカハタなどをまずはイメージするかと思いますが、バーミリオンロックフィッシュ系の体色が赤いソイはこの辺りには何種類か生息しています。
こちらはケルプグリーンリング。アイナメの仲間です。
日本のアイナメと大きさは同じで、色模様が違います。
ケルプは「コンブ」、グリーンリングは「アイナメ」の意味。つまり直訳すれば“コンブアイナメ”ということになります。
続いて、魚が水槽の奥にいるので見えにくいとは思いますが、こちらはロックグリーンリング。アイナメの仲間です。
ロックは「岩」、グリーンリングは「アイナメ」ですから、直訳すれば“岩アイナメ”。
よく見ると分かるように、この魚に限ってはウサギアイナメに似ていますよね。そうなんです、日本に生息するアイナメの種類にこの魚を当てはめれば、普通のアイナメよりもウサギアイナメ系統に属するアイナメという印象が強いです。
ウサギアイナメ系統のアイナメは背ビレに高さが通常のアイナメよりも幅が出ることで、ボディーに体高が出るためシルエットを判別しやすいのです。
アイナメ属という、ざっくりとした括りとなると含まれる系統はもう少しの種類が増えますが、「明確なアイナメの種類」としての海外種は「ケルプグリーンリング」と「ロックグリーンリング」という認識でいたので、すぐにこれらがその2種に該当すると分かりました。
私の場合は少し特殊なのかもしれませんが、「魚という生き物そのものが好き」という側面から釣りの世界に入門しました。なので、魚そのものにとても興味があります。特にソイやアイナメに関しては外国に生息する種類まで詳しく知りたくて、これまで少しずつ見地を増やしてきた。
ケルプグリーンリングやロックグリーンリングの存在もかつてより知識として頭の中では知っていたものの、それはあくまで写真でしか見たことがなかったので、目の前で生きている個体を初めて見ることが出来たのには、まさに感激モノでした。
こちらはスカルピン。
スカルピンは日本でいう「カジカ」の仲間のことですが、個人的にはこの種類はカジカの体形でありながら顔はフサギンポに近い印象にも見えました。
他にも、アメリカ西海岸~カナダの太平洋側に生息するソイの仲間がたくさん泳いでいます。
これらは全部、ソイの仲間です。日本に生息するソイの種類よりも遥かに種族が多い
こちらはカナダ産のエラコだと思われる生物(↓)。
エラコは東北太平洋側~北海道の釣り人には特にお馴染みの存在ですよね。ルアー釣りがメインの方でも、エサ釣り経験者であればエラコの存在は知っているでしょう。
仮にそうだとしたら、写真では小さく見えるかもしれませんが目の前で現物を見るとパイプの長さが30センチくらいあるのも。
余談ながらエラコはその昔、宮城県内では「ネウ殺し」(ネウ=アイナメの宮城県内での地方名。“アイナメ必釣エサ”としての意味)などと言われていた時代もあったと記憶しています。
いずれもジャイアントケルプがゆらめく海でソイやアイナメ、カジカの仲間が悠々と泳ぐ姿がたまりません。
水流になびく、ケルプ(コンブ)はアクアリウム性もばっちりで癒されます。
そして!そして!私が最も興味のある魚もこの水槽に1尾だけ隠れているのを発見し、それはもう大興奮。
語ると収拾がつかなくなる可能性ありなので、その魚については、いつかまた機会があればの時にでも。
自身にとって、最も馴染み深い魚の代表例である「根魚」。
その根魚の海外に生息する種類には興味が尽きません。
いくら頻繁に釣りに行っていても日本で普通に暮らしているだけではなかなか情報も出回らないし、日本のような「ロックフィッシュゲーム」という細分化されたカテゴリーで明確に根魚だけを専門に狙う機会も海外では少ないことでしょう。
けれども、“この系統の魚”で見たことない魚はやはりいつの日か自分の目で見てみたいし、そして出来ることであれば、己の手で釣りあげてみたい。
そして魚についても、もっと勉強したい。とにかく知りたい。
そう考えると、ロックフィッシュゲームの舞台って世界中の海がフィールドであるわけで、その世界観も本当にエンドレスであり、まだまだ上には上の次元が存在しているのだなぁ、と心底思えるものでした。
奥深い根魚の世界。彼らの姿を見ていると、このカテゴリーにはまだまだ私たち釣り人の知らない魅力が残されていることを悟った次第です。
日本のロックフィッシュゲームも。海外のロックフィッシュゲームも。
1匹の魚と己がどう正対するか、で魚との向き合い方は変わってきます。
そこが己の目指している根魚釣りの最上の到達点であると信じてこの釣りに長年向き合ってきました。
今回、運良く巡り会えたバードサンドバスにしてもスポッテッドサンドバスにしてもそうですが、“根魚道”はそんな求道者が目指す「道」なのだ、と思えるものでした。
根魚一尾、夢一生。
時代は変われど、私は人生の最後までこの根魚達とはなんらかの形で良き関係を保っていきたい、と、そう心に抱く夢の釣り旅となりました。
夢釣行~一魚一会の旅~。
皆さんも、どうか素晴らしい釣り旅を!
2014年3月30日 |
カテゴリー:釣行記
彼方を目指して編隊飛行する白鳥の群れ。
本格的な春の訪れを前に、冬鳥たちとの別れの季節がやってきた。
また会おう、次の冬に―。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉にもあるように、長らく続いた冬の寒さもこの頃は幾分和らいできたように感じる。
新年度を控えた年度末。殺伐とした日々に変わりはないが、短い時間を縫っては北上川にサクラマス釣りへ。
実はまだ昨年のサクラマス・シーズン(2013年度4月~6月)のお話をたくさん用意していたのだが、なかなか綴る時間がないま今に至ってしまったので、まずは先日の近況釣行話から。
東北の釣り場の朝。ロッドガイドが凍り、リールのラインローラーも凍る。耐久性に優れたPEラインとて凍結を繰り返すとラインの痛みも温暖時期よりも早くなるのは致し方ないところ。
そう、朝の放射冷却はタックルのみならず、身体にも堪える。
それでも目指す1尾がそこにいるのだ、と信じて今年も北上の大河と正対する。
今期(2014年度)最初に出会った魚は朝マズメ、6時20分頃だったろうか。
やや上のレンジに魚の気配を感じたので、スプーンをボトムべったりまで沈めずに中層に浮かせた状態で流れに絡めるようにスローローリングさせていた。
スプーンの引き方は、スピナーベイトのスローローリングのテクニックのように、リールのハンドリングの初速で流れを最初に掴んでしまう。
このテクニックを駆使する場合、ハンドル1回転目の初動(動きだし)がとても大切になる。
つまりはルアーが動きだしのために掴む水圧をハンドル一回転中におけるワン動作でおこなう、ということ。
ご周知の通り、巻き心地の良いリールは今のご時世たくさんリリースされている恵まれた時代にあるものの、この初動を意図して行えるリールとなると、物を選ぶ世界がまだ残されているのだ、と近頃改めて気が付いた。
あとはレンジコントロールしやすいスプーンを使うことで一定層から外れにくい状態をキープして横方向へ引ける。
水深のある釣り場の場合、落とし込みの最中にも魚のバイトを拾える構図となるが、この時、意図的にフォールで喰わせようとするとニゴイやマルタウグイなどのコイ科の魚が近くにいた場合には彼らのバイトを誘発してしまうことがあるので、私は横方向への直線引きで“誘い出し”を掛けることが多い。
要はサケ科(マス)とコイ科の魚の混生域において、コイ科の魚を自分なりに避けて釣り続ける方法である。
この「横方向への直線引き」というのは昨年、この川でメタルバイブの釣り方を掴んだことがキッカケとなり、その際に「あぁ!やっぱり!」と実感し、それを再現と言おうか、自身の中で強固な技術として習得・確証したくその後、北海道の海サクラ釣りに行って実際に釣果を重ねたことで核心を掴んできたもの。
この日、早々に訪れたマスと分かる引き込みを感じた後は、少しの緊張を伴う。
毎年1尾目の大鱒は特にバラしへの緊張が高まるが、これもまたマス釣りの醍醐味。
ネットに収まったのは、朝日を反射するように光る魚体。
サクラマスだ。
この魚を手に、今年も出会えた喜びが込み上げる。
長らく続けていても、この釣りは“この瞬間”に全てが報われる思いがする。
これが1週間前の話。
ちょうどその日、私が釣り上げたあと同行者も念願の1尾を手に。
9ftのベイトタックルで18gスプーンを投げて釣っていた。ラインは、ルアーの浮き上がりを抑えるためのフロロカーボン14lb直結だという。
カメラを向けると今にでも喜びが爆発しそうな程、手が震えているのが分かった。
釣りの種類は対象魚の数だけ世の中にたくさん転がっていると思うのだが、大の大人の心さえも狂喜乱舞させる釣りは、もしかすると限られているのかもしれない。
だとしたら…サクラマスはそんな釣りの一つ、だろうか。
今年も北国にやってきた一足早い春。
サクラマス釣りの舞台は海にも川にも広がっている。
狙い方は多種多様。楽しみ方はエンドレス!
今年も共に春を釣ろう。
みんな一緒に。
サクラマス釣りを嗜まれる方、ぜひ釣りにお出かけください。
今シーズンも楽しみましょう。
■タックルデータ
●ロッド:シードライバーNSDS-90ML-PW
●リール:ヴァンキッシュ4000
●ライン:シーガーライトタックルフラッシュⅢ1号
●リーダー:シーガーグランドマックスFX5号(20lb)
●スナップ:カルティバ/クイックスナップ2号
●ルアー:テッペンスプーン18g
●フック:オーナーばり/OH丸せいご22号をベースにした自作シングルフック。ループ部の組糸にオーナーばり/ザイト・パワーフレックス50lb、根巻き糸にはオーナーばり/テクノーラ根巻糸を使用。
●ヘッドウェア:プロズワンキャスケット2013冬~2014春LIMITED
●ジャケット:カルティバ/ゲームジャケット2
●ウェーディングシューズ:リトルプレゼンツ/ミッドストリームWDシューズピンフェルトソール
●偏光グラス:ZEAL OPTICS/Vanq
●偏光レンズ:TALEXアクションコパー
2014年3月24日 |
カテゴリー:釣行記
★プロズワンからのお知らせ★
3月21日(金)SALTWATER 2014年5月号(地球丸)が発売されました。
■連載
サカナサク、海の旅。~東日本太平洋沿岸の現在(いま)を歩く~
第12回 青森県八戸~六ヶ所村
文・題字・画=佐藤文紀
ぜひ、ご一読くださいませ。
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カテゴリー:雑誌掲載・DVD
ご存じ、バスプロショップ!
世界的に有名なこの超巨大な釣具店「Bass Pro Shops」は、ルアー釣りを嗜む方なら、たいてい一度や二度は耳にしたことがあるかと思います。
それだけ、広い敷地の店内は物凄い品揃え量を誇ります。
規模が規模なので、釣具店というよりはフィッシングマーケットあるいは釣具のショッピングモールと呼んでも差支えないレベルの大きさです。
カリフォルニア滞在中に行って来ましたので、今日はそんな店内を散策してみましょう。
Ok! Let’s go!!
2階建ての建物で1階は釣り具、ボートの展示販売、アウトドア系アパレル用品がずらりと並び、しかもオシャレなレストランまで併設。2階はハンティング用品がメインです。
アメリカでは「釣り=フィッシング」とハンティングは共にスポーツ産業に属しています。
ゲームフィッシングの本場の国ではターゲットとなる魚の乱獲はつつしみ(食べるために釣るのではなく、自分たちが楽しむために釣るという認識)、キャッチ&リリースを前提とした厳正なルールに基づいたスポーツとして今日まで釣りが発展し親しまれてきました。
日本では釣り人個々の意識とは関係なく、社会的に釣りという行為を客観的に捉えられた場合(要は、釣りをしない人から見て我々・釣り人はどう思われているのか?という視点ですね)、スポーツではなくレジャー産業=趣味・娯楽に属する捉え方が現状になっていますが、アメリカでは日本とは違ってスポーツ産業に属しています。
そうなのです。
バスケットボールやサッカー、ゴルフなどと一緒の「スポーツ」というカテゴリーに釣りは入っているのです。
なので、釣り具店というよりは釣りに力を入れたスポーツ用品店という捉え方も出来るのもまたバスプロショップの特徴だと思います。
とにかく洒落ていて、「釣り」や「自然」をを題材としたテーマパークのようにすら見えてきます。
店内のレイアウトにエンターテイメント性を感じるので、熱狂的な釣りファン以外にも楽しめるお店だと思います。
中は、とにかく“広い”の一言に尽きます。ケタ違いの広さです。
圧倒的な大きさの店内ディスプレイは、釣り具に関してはフライフィッシング、トラウトルアーフィッシング、バスフィッシング、ソルトウォーターフィッシングの主に4つのゾーンから構成。
釣りが好きな方なら半日(?)、マニアな方であれば下手すると…1日中(?)楽しめるのでは…という広さ。
ご覧のようにフックコーナーにズラリと並ぶ、日本の釣り針メーカー・オーナーばり社の製品。
ルアー釣りの方には「カルティバ」のブランド名でもお馴染みですよね。
アメリカに輸出しているアメリカ市場向けフックや製品そのものは日本で売られている物と同じでもパッケージが違ったりと、見ているだけでも面白いです
番組でも大活躍した【オーバーサイズフック7/0】も、しっかりありました。
このフックで番組収録中に「バードサンドバス」や「スポッテッドサンドバス」、「レディフィッシュ」、「グラスロックフィッシュ」を釣りあげることに成功しました。
兵庫県西脇市は釣り針産業の街。この街を訪れるとそれがつくづく分かります。そんな西脇市に本社を置くオーナーばり社は、世界的に有名な釣り針メーカー。
エクストラシャープ!な針先は世界のどんなターゲットが相手であろうとも、しっかり対応してくれます。針の種類が多いのも日本メーカーならでは、だと思います。それだけ日本の針屋が作る釣り針はこだわりが満載だということの証。
馴染みのメーカーの製品を見ると、やはり日本人としてうれしいし、ある意味ホッとする感じもします。
お次はワームのコーナー。
ご当地ではワームのことを、単に「プラスチック」と呼ぶことの方が多いのだそうです。
アメリカといえば、「パワーベイト」や「ガルプ」の匂い系ワームメーカーとして有名なバークレイ社の祖国。
さすがは本社のあるアメリカ。日本では売られていないモデルも数々店頭に並びます。
淡水の釣りでは「パワーベイト」や「ハボック」シリーズのラインナップが多いです。
こちら(↓)はハボックシリーズのコーナーです。
一方、海釣りコーナーのワーム棚には「ガルプSW」と「ガルプ!アライブ!」の陳列がほとんどでした。
アメリカのソルトウォーターシーンで人気があるのはガルプSWジャークシャッド5インチ、6インチ、7インチ。それも5インチよりも、6インチと7インチの方が主流のようです。
そしてガルプSWシュリンプ3インチ、4インチもとても人気がある。シュリンプワームはアメリカでは水深の浅いシャローウォーターにおけるレッドフィッシュ狙いの定番ワームとして不動の人気を誇ります。
余談ながら、レッドフィッシュ(レッドドラムなどとも呼ばれる)この魚は日本でいうイシモチ(ニべ科)の仲間です。
大きさが違い過ぎですが、アメリカでは大変人気のある釣魚として有名です。
他にもガルプSWピーラークラブ、ガルプSWスクイッドなどのエサとなっている生き物の形をリアルに模ったタイプがとりわけ人気がありますね。
ちなみにガルプSWシリーズで唯一、日本でも共通して現在も販売されているのはガルプSWスイミングマレット4インチとガルプSWサンドワームくらい。
いずれも「日本未発売品」が多く売られていますが、中にはピーラークラブやスクイッドのように、かつて日本国内でも一時的に販売されたものの国内では既に廃盤になってしまったモデルが、アメリカでは定番商品として長期に渡ってロングセールスを続けています。
日本では懐かしいガルプ!アライブ!も、本場では長らく続く人気商品です。
日本は新製品投入から廃盤までの期間が異様に早い国だし、それが一種のトレンドのようになってしまっている風潮もありますが、本当は違うと思います。釣り人が作り上げた一時的な流行とは関係なく、誰が使っても良い物だけが生き残るのが本当に優れた釣り具の在り方だと私は考えています。
良い物を長く大事に使えると本当はいいですよね。
続いてはラインコーナー。
フロロカーボンのパイオニアメーカー・クレハ合繊社の「シーガー」ラインシリーズがズラリと並んでいました。
日本仕様に作られた「R18フロロハンター」や「R18フロロリミテッド」はありませんが、アメリカ向けに企画された各種モデルがズラリと揃います。
さすが、フロロカーボンラインの元祖は海外でも大人気。
クレハ製のフロロカーボンは世界のトップシェアを誇ります。
アメリカの釣りでは旧来よりモノフィラメントライン(フロロカーボン糸やナイロン糸)が主流ですが、近年ではブレイドライン(日本で言う“PEライン”)を使う釣り人も増えつつあり、シーガー製ブレイドライン(↑)も人気急上昇中。
ちなみにソルトルアーコーナーにはジギングに最適なシーガーのソルウォーターゲーム用フロロリーダー「ブルーラベル」が大量に陳列されていたのも印象的です。
ロッドコーナーでは、なんと!ティップの色違いのシューティンウェイ?を発見!!
というのは冗談ですが(笑)、考えていることが一緒なのだなぁと思ったら、すごくうれしくなりました。
「共感」というやつです。
こちらはティップが蛍光グリーンの穂先なんですね。
「アタリを目で見て捉える」という考えはエサ釣りではごく当たり前のことですが、ルアーフィッシングでもとても大事なこと、です。
必ずしも手元に「ガツン!」と伝わる強く明確なアタリばかりではないからです。
穂先の視認性を上げれば、視覚による認知力は向上します。
魚から伝わるアタリが自分の目で見えることの要素はとても大きい。
そのためティップの視認性を向上させるべく、穂先を塗装するわけですがどうしても必然的にその分の費用はかかってしまいます。作業工程が余計に加わる分、製造元(メーカー)にとってみれば手間暇も更に掛かるわけなのですが、それでもこういった手の込んだ製品をリリースに踏み切るメーカーには、リリースする製品に何か特別な思い入れや並々ならぬコンセプトがあるのだとお見受けしてきました。
その後も店内の物色は続きます。
ボートの品揃えも凄い。写真はバスボートのコーナーです。
最後はフライフィッシングコーナーを堪能して、店外に出ると既に陽が落ちていました。
見る物が多過ぎて、時間が経つのは“あっという間”でした。
私が言うまでもないですがルアーフィッシングに関しては、ことさらアメリカの釣りから学ぶことは多いです。
バスプロショップ、とても有意義な時間でした。
2014年3月14日 |
カテゴリー:その他