桜、花旅。~サクラマスの話~(4)
週末2日間に渡る釣行を続けると身体は疲れを通り越して「慣れる」。
もっとも自分の意志とは関係なく、身体は疲れているのだろうけれど、精神的には疲れていないから、そのギャップがある意味怖いが、今日は月曜日。
心機一転、一週間の始まりだ。
雑誌連載ロケのため、本日は茨城県までの移動がある。
本来の職務に支障をきたさないよう、「朝マズメ3時間だけ」と決めて、北上川の河原へ向かう。
昨日の天気とは打って変わって今日は小春日和。
朝の大河の眩しさが気持ち良く感じた。
昨日と釣り座は違うが、まずは昨日のおさらい。
こちらが例によって数々のサクラマスをヒットに持ち込めるビッグバッカー1oz。
メロウドの形とメロウドの動きに近いのが、この川でのサクラマス釣りに合っている。
重さが1ozもあるため沈むのが早いのでボトムをズルズル引っ張ってこないように、着水して底取りしたらロッドを1回だけしゃくり上げてルアーを浮上させ、任意のレンジを維持して引いてくるのが使い方のコツ。
他にも使い方にコツがありますが、いずれにしても特徴を掴めるとよく釣れます。
それらを操る、頼もしいタックルたち(2013年4月撮影)。
ロッドはシーバスロッドのシードライバーNSDS-90ML-PWにリールはステラ4000。
近代のサクラマスロッドはひと昔前に比べ明らかに性能が向上している。とはいえ、本州河川向きのサクラマスロッドにおいて1ozのメタルバイブをフルスイングで振り切るとなると本来の用途に対しての役割が少々重荷となってしまうため私の場合にはシーバスロッドを代用しています。
ラインはお馴染みのシーガーライトタックルフラッシュⅢ。太さは1号です。この8本編みのラインはマーキング入りなので、「自分が何m投げて今は何m引いてきたのか」が容易に分かります。
なので、やみくもにルアーを飛ばすのではなく、正確に距離感を掴んでルアーをスポット的にキャストしています。
これにリーダーとして、シーガーショックリーダープレミアムマックス20lbを接続していれば安心です。クレハのフロロは粘り強い「残存強力」があるので助かります。
今朝はまったりとして流れもなく、無風の鏡状態。
メタルバイブではアピールが強過ぎるとすぐに分かる状況のため、スプーンからスタート。
しばらくすると隣の金野君にヒット。
気鋭のサクラマスアングラー。若くてもさすがです!
チャートカラーのスプーンで釣り上げた56センチのサクラマス。
相変わらず、高貴な気品が漂う魚です。
この後もヒットが続くか!?と一時的に期待しかけましたが残念ながら続かず…。
これもまたサクラマス釣りですね。
粘って時合まで釣り続けていればまたチャンスは巡ってくるものと思われるが、先述した理由により、この辺で私はタイムアウト。
早朝3時間限定の釣行は、あっという間でした。
まずは、3日間に渡り楽しいサクラマス釣りでした。
この後も北上川でのお話はまだまだありますが、話題はいよいよ次のステージへ進みます。
サクラマス釣りを語るにあたり、「川」と「海」は本来一つのもの。
山の緑に海の青。
私はこれを“グリーン&ブルー”という表現で認識してきました。
ヤマメがサクラマスになるための環境がこの彩色の水域があるからです。
サクラマス釣りを語る上で、海というフィールドは避けて通れないフィールド。
海でも川でも釣ることで、この「サクラマス」という生き物の一生を知ることが出来る。
そんなところもまたヤマメ釣りの、そしてサクラマス釣りの魅力だと思います。
広大なスケールで繰り広げられる海のサクラマス釣り。
そのために私は北海道に通うことで旧来より勉強を重ねて来ました。
北の大地は、言わずと知れた海マス(海アメマス・海サクラマス・海カラフトマス・シロザケ)釣りの聖地だからです。
海サクラマスの釣りは間違いなく、北海道が先進地。
そこで学んだ経験を本州でも活かしたい、と思って取り組んできた経緯があります。
まずは、東北は三陸海岸・岩手県が次なる話題の舞台!
次回、私のブログ更新時には5.5キロ・69センチという驚愕の巨大サクラマスが登場する内容を綴っていきます。
フィールドはフレッシュウォーターからソルトウォーターへ。
益々、盛り上がる桜、花旅。
前線は北上を続けます!!
2014年4月16日 | カテゴリー:釣行記