ロサンゼルスからの便り
先日、アメリカ在住の日本人アングラー・ケンさんよりお便りを頂きました。
シューティンウェイSWC-802EXH“スキップラン”でミノーをカッ飛ばしてのカリフォルニアハリバット(カリフォルニア産ヒラメ)の釣果!
釣り場はロサンゼルスのビーチだそうです!
パッと見た感じでは日本産のヒラメに類似していながらも、やはり少し異なるカリフォルニアハリバットはとても精悍な鋭さがまたかっこいい魚です。
アメリカの釣り事情を熟知するケンさんいわく、「西海岸に生息するカリフォルニアハリバットは東海岸に生息するヒラメとは種類が別で、通常のヒラメは目の位置が左向きなのに対しカリフォルニアハリバットは50:50の確率で右向きの個体もいるのも特徴!」とのことなのです。
とても興味深い話ですよね。
日本の岸釣りでもここ近年においてヒラメ釣りはだいぶメジャー化されていきましたが、アメリカのインショアフィッシング(岸釣り)でもヒラメ釣りは人気。
現地での釣り方の多くはジャークベイト(日本でいうミノープラグ)とドロップショットリグでのワーミング(日本でいうダウンショットリグ)の二刀流が主だとも教えてくださいました。
ハリバットと言えば、日本人の多くは“オヒョウ”と訳すケースが大半ですが、現地では「カレイ・ヒラメ体形の魚の総称」で呼ぶことも多いので、その魚が「カレイ」なのか「ヒラメ」なのか、どちらの魚を指しているのか、その都度の確認が日本人の我々には必要です。(※カレイとヒラメでは食性が違うため狙い方もまた違ってくるので)
1月にテレビロケで私もアメリカを訪れる機会があり、その際に現地の鮮魚店で確認したのは、太平洋側に生息する大型種のハリバットのうち、「カリフォルニアハリバット=カリフォルニアヒラメ」と「アラスカハリバット=オヒョウ」の区別がきちんとなされた状態で店頭に並んでおり、とても親切な表記だと思いました。
広大なアメリカ大陸のことですから、同じ国の中でも生息する魚の種類は「緯度」の位置で全く異なってくるというのも本当にスケールの大きい話ですよね。
魚の習性や生態を深く知れば、釣りはもっと面白くなります。
続いては!
バスフィッシング・ファンであれば一度や二度は耳にしたことがあるであろうキャスティークレイクにおけるバスの釣果。
「キャスティークレイク(キャスティークダム)」といえば、かつて日本国内でもトラウトベイトブーム(のちのビッグベイトブーム)の先駆けとなった、あのキャスティークトラウトベイトの聖地として有名です。
余談ながら…実は私もその昔、ブームに乗って(笑)、海でのソイ釣り用ビッグベイトとしてキャスティークトラウトベイトを使っていた時期があります。クロソイとベッコウゾイはGETしましたが、アイナメは不発に終わってしまいましたが…。
そんな魅惑のキャスティークレイクでのワームフィッシングにおいてアワセた時のスッポ抜けやショートバイト対策にケンさんの場合にはロックフィッシュ用オフセットフック「岩礁カウンターロック」の3/0を導入しており、この針を活用してからフッキング時のスッポ抜けが減り、バイトの数に対しての魚のキャッチ率が向上したとのことなのです。
本来、根魚専用設計ですが、「シビアなショートバイトをも絡め獲れるオフセットフック」という視点で開発した針につき、既存のバス用オフセットフックとも異なるパフォーマンスを発揮。
日本の釣り針技術は今や世界トップレベルに達していますが、海の向こう側でも、釣り針って使い方ひとつで釣果が変わる事実がある、ということですよね。
こちらはカリフォルニア州の州花「カリフォルニア・ポピー」。
広大な土地に咲き乱れる、ポピー保護区に見学に行ったケンさん。
日本でいう、「お花見」でしょうか。
相変わらず、紳士的かつ、とてもユニークな方です。
海の向こうからも聞こえてくる、盛り沢山な釣り話。
私も数々のお便りを目にする度に自然とテンションが上がってきます。
ゴールデンウィーク中、釣りに行かれる方も多いかと思います。
釣行の際にはどうか、くれぐれも安全には気をつけて。
良い休日を、良い釣りをお楽しみください。
2014年5月2日 | カテゴリー:その他