山陰地方、某所。
夏の海が清々しい。
磯を歩いた先に広がる情景は脳裏に新しい記憶として焼き付く。
水中にはアオリイカが舞い、イスズミやメジナの群れが元気よく磯際を走る。
上物豊富な海であるが、私が目指すその視線の先に潜むは根魚!
ご当地にはご当地の釣りがある。ここでもまたロックフィッシュゲームとのしっかりとした向き合い方を筋道として通したい。
燦々と降り注ぐ夏の太陽の下での釣りは本当に楽しい。
そして、気持ちいい。(ロケ詳細は後程に。)
本日で6月も終わり。
明日からは7月です。
月日の流れは実に早いものですね。
盛夏を迎える海の季節、引き続き一緒に楽しみましょう。
2014年6月30日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
「人間、控えめなもので~。」が合言葉(?)の限定発売!「プロズワンオリジナル“控えめ”TシャツLIMITED」量産品が仕上がってきました!
北から西までご注文頂いた皆さんの元にお届けすべく、サイズと色を選別して出荷体制を急ピッチで整えている真っ最中です。
定番の【ブラック】のみならず、夏に映える【ターコイズ】も人気があります!
同製品は第2次締切(最終締切)となる7月末までご注文承っています。
引き続き、お待ちしております!
さて!
限定Tシャツが納品体制に入って、ひと安心した私は次のロケに向かいます。
撮影班と合流後、明日早朝の羽田空港から飛びます。
現地も暑そうですが、楽しみに行ってまいります!
2014年6月23日 |
カテゴリー:製品情報
★プロズワンからのお知らせ★
6月21日(土)SALTWATER 2014年8月号(地球丸)が発売されました。
■バイブレーション虎の穴・ターゲット別“いま釣れる”使い方
サクラマス×佐藤文紀
ぜひ、ご一読くださいませ。
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カテゴリー:雑誌掲載・DVD
本日最大の盛り上がりとなろう山場は「今」に違いない。
このタイミングで魚を掛けなければ、それ以降はチャンスはないかもしれない。
そう思えるほど、ひしひしとその瞬間を感じとっていた。
潮目の筋が岸側にも寄ったことで、岸沿いを走る(回遊する)マスも今ならいる。
ここで思い切ってミノーにチェンジした。
メタルジグ、メタルバイブ、スプーン、ジグミノー、そしてミノー。
飛距離の面で考えれば、これらのルアータイプの中で最も飛ばないのがミノーであるが、その代わり最もナチュラルに誘いをかけやすいのもまたミノーであろう。
そのため、しっかりとルアーを見せて喰わせるために飛距離の面でのメリットを削ったとしても、よりナチュラルに訴えることに重点を置くことに作戦を切り替えた。
17.5センチのミノーを選択。
その1投目のキャストでいきなり魚が追尾したのが、偏光グラス越しに確認出来た。
が、ヒットには至らない。
魚の助走距離が足りなかったのだ。
私が愛用するZEAL OPTICSの偏光グラス「Vanq」には標準装備として、信頼のTALEX社製レンズが搭載されているから安心。水面下の視界さえも浮き彫りにする高性能偏光レンズの特性でこういったクリアウォーター海域では尚のことその性能が顕著に活きる。
ルアーのピックアップ後、次のキャストで魚が追ってきた方向にもう一度ミノーを撃ち直す。
先程の魚影を探すとコンブ根の際に魚が身を潜めるようにステイジングしているのを見つけた。
ここは水の透明度抜群のクリアウォーター海域。
次のキャストで喰わせなければその後はないだろう。
確実に見切られる。
だから、次の1投で喰わせなければいけない。
魚から5mほど離れた位置にルアーが着水。水に絡んだタイミングですぐに連続ジャークをいれる。この時点でルアーと魚の位置関係は3mほどの距離。
水中で「ギラッ、ギラッ、ギラッ」とフラッシングの閃光が3回続く。
近すぎず、遠すぎずの距離感が良かったのか、その魚にスイッチが入ったようで一気にルアーに襲いかかった!!
ルアーを見たかと思えば、速攻でルアーを喰いに行ったのが見えていた。
「よし、きた!」バイトを感じてからのアワセへの移行態勢・心構えをもってしての完全なるサイトフィッシングだ!
興奮さめ止まぬまま、真剣ファイトを経てのランディングへ!
比較的、至近距離で掛けているため磯際での攻防もトルクフルだった。
10ftの竿も程よくブン曲がった。
サクラマスでもアメマスでもいい。
でっかいマスをもう一度、ここの海で釣りたかったのだ!
この海アメは太さもある。
ランディングして更に実感が増したが、ベイトを飽食した証拠であろう厚みのある魚体。
背中の青緑の色彩が一層と際立っている。
まるでサバのようにも思えるその背中。
これが「海のアメマス」なのだ。
海アメの背中の「青さ」についても青みが強い個体、緑が強い個体と実にさまざま。
海にいる期間の長さや海域の水色、水の色合いによってもまたそれぞれ異なってくるから個体ごとの差を見ているだけでも生粋の“魚好き”には堪らない。
大きなマスを海で釣りあげたい。
その一心で、雨に打たれても今日もまた釣り竿を振り続けられるのだ。
その後は案の定、天候が崩れはじめ、沖の方で白波が立ち始めたのを確認し潔く磯を上がる。
磯場の釣りは足場の不安定さもそうだが、波が立つと危険度も更に増すため、安全に釣りを遂行するうえでの心構えとしては、天気が完全に崩れる前には撤収することが必要条件として求められる。
回りに回った積丹釣行。
今回はサクラマス2尾のバラシ、アメマス2尾キャッチ、ウグイ1尾キャッチ。
天候不安定の中、その隙間を縫うような形で雨雲を避けつつの釣りを余儀なくされた釣行だったが、釣れたサクラマスをこの目で間近に見れたこと、2回もその感触を味わえたこと、そして2尾の海アメが釣果となってくれたことが心を満たしてくれた。
積丹の海で今年も竿を振れた喜びもまた旅のエッセンスだ。
アイナメを筆頭とするロックフィッシュゲームは勿論のこと、ちょうど今現在好期を迎えているヒラメ釣りや後に進む季節にはショアキャスティングによる青物狙いなどでも賑わう同地。
カレイやホッケ、ソイも多いだけに様々なジャンルの釣り人が夢や憧れを抱き、今日もまたやって来る海。
またの再来の情景を心に―。
海底に潜む“でっかい根魚”に、“海にいる大きなマス”。
豊かな北の自然が育む魚たち。
こんなにも素敵な魚がいるからこそ、釣り人の想いは次に繋がっていく。
今回も大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。
魚たちにも感謝、感謝です。
最後に。
滞在期間中、釣り場やイベントでお会い致しました皆様、どうもありがとうございました!
■タックルデータ
●ロッド:サーフスレイヤーSSLS-100MH-F
●リール:AR-CエアロCI4+4000
●ライン:シーガーライトタックルフラッシュⅢ1号
●リーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス20lb
●スナップ:カルティバ クイックスナップ♯2
●ルアー:タイドミノースリム175
●Tシャツ:プロズワンオリジナル“控えめ”TシャツLIMITED
●ジャケット:リトルオーシャン/タイドウェーディングジャケットⅡ
●フローティングベスト:リトルオーシャン/ロックフィッシュPFD Ⅰ
●シューズ:リトルプレゼンツ/ミッドストリームWDシューズ ピンフェルトソール
●偏光グラス:ZEAL OPTICS Vanq
●偏光レンズ:TALEXイーズグリーン、TALEXアクションコパー
2014年6月21日 |
カテゴリー:釣行記
積丹半島の海でのトラウトゲーム、翌日は磯とサーフに絞って釣り歩くプランを実行。
次の低気圧が近づいている。
気圧が下降気味につき、おそらく本日の夕方ないし明日には強風吹き荒れる天候になるだろう。
願わくば、もし今日も魚と出会えるのであれば、それは出来るだけ早い段階で、というのが理想だ。
本日の朝マズメも何事もなく過ぎ、一時強くなった雨脚から逃れるために昼の頃合いは待機。
雨が降ったり止んだりの中、場所移動を繰り返すこと迎えた午後。
ここでも磯を転々と釣り歩きながらのこと―。
遥か200m沖でジャンプする海サクラマスを発見。定期的にピンスポットで何尾かでのジャンプがあるから複数はいるのだろうが、見るからにして魚が大きい。
重さにすれば3キロ、4キロ級の魚だろう。
が、いかんせん岸からはルアーが届かない距離でジャンプしているので、仮にルアーを100m以上投げたところで魚の鼻先をかすめるようにピンスポットで引くことは困難を極める。
潮のタイミングで潮目が寄ることがあれば魚も一緒に回ってくることを期待し、しばらくその付近で投げ続けることにした。
それまではミノーを主体にジグミノー、スプーン、メタルバイブをローテーションさせていたが、ここで今回持参した中で最も「重いルアー」に手を伸ばす。
40gのメタルジグである。
持参でしたルアータイプの中でメタルジグが一番の飛距離を出せることと、その重さで最も重いものが、ちょうど40gだった。
銘柄はカルティバ/撃投ジグレベル40g。
フルスイングで遥か沖合目がけてカッ飛ばす。
使用しているPEラインはメーターマーキング入りなので、10mごとの色分けで換算すると飛距離にして100mちょっと飛んでいる。
潮の流れに馴染ませつつ、ジグが水面の波にもまれて弾かれない程度に水に絡めて引いてくると沖で“ガツ!”とリールを巻く手が止められた。
ヒットだ!
磯からの釣り。周囲は荒根だらけなので、根にラインが擦れないように気をつけながら寄せ、無事にランディングに至ったのは何ともうれしい海アメマス!
本州では海アメを狙える時期と場所が非常に限定的な魚であることから、狙える機会もまたそんなに多くはないため、サクラマス以上に接する機会も少ないため海アメとの出会いはサクラマスとはまた違ったうれしさと希少性を私は感じる。
そのような意を含めても、やはりメッカで釣る海アメの存在は格別だ。
海アメも海サクラマスもエサを追っているわけだから、エサのいないところに魚は留まらない。
つまり海アメがいるということは付近にサクラマスがいる可能性もあるわけで、海サクラマスがいる付近には海アメもいる可能性もある。
もちろん、釣り分け方の違いはあるが同じマス族の魚だけに、条件としてはこの場所は良さそうだ。
しばらくして潮目が寄ったタイミングでスプーンシルエットのジグミノーをコンブ根に際に対してスロー引きでトレースした池田さんにヒット!
「サクラマス釣りはルアーの色も大事。今の水色(すいしょく)ならルアーの色はグリーンが良いと思います。」
偏光グラス越しに海の水色を眺めそう語った池田さんは、グリーンカラーのルアーを結んで即座にこの魚を引き当てたのだ。
もちろん、色だけでなくルアーの引くスピードに合わせてのルアーチョイスも的確だ。
この釣りを深く知るエキスパートの口から発せられる言葉の意味は深い。
それにしても見事な竿さばきで魚を寄せてくる。
相手はサクラマス、しかもオスだ!
磯だけに足場も高く、私が背負っていた4.5mの磯ダモでもギリギリ海面に届いたくらいの位置だっただけにランディングは多少なりとも緊張感を伴った。
サケ科の魚のオスの顔つきは険しいが、それがまた魅力でもある。
こんなかっこいいトラウトを釣りたくて、釣り人は憧れの夢を抱いて釣り場へ立つのだ。
体高もあって、素晴らしい魚体。
背中の青緑色は、まるで回遊魚の象徴でもある青魚をも彷彿とさせる。
単なるグリーンバックというより、オーシャングリーンの彩りを発するサクラマスの背中。
サクラマス―。
北に生まれたヤマメに課せられた命題ともいうべき、ヤマメが辿る最後の姿。
それは、山と海を行き来する旅路を全うすることを宿命とする魚が放つ深い色彩であり、同時になかなか言葉では適当な表現が思い浮かばない程の美しさを秘めている。
サクラマスを追う同志の躍動の瞬間に立ち会えることは、とても幸せなこと。
これまでの釣り人生も、今も、ずっとサクラマスという魚に向き合ってきたのはこの瞬間があるから。
釣った本人だけでなく、隣でそれを見ているだけでも熱くなれる魚なのだ。
海に生きるサケ・マスの証、シーライス(寄生虫)が寄生。
私自身、これまで北海道においては海サクラマス、海アメマス、カラフトマス、イトウ、オショロコマ、ニジマスと出会ってきた。
いずれも良き思い出として、心のアルバムに残るものである。
ロックフィッシュと共に、こういったマスを釣りたくて毎年決まって北の大地でもマスを追いかけている。
惚れ惚れしい魚体が示すその魅力は尽きない。
頼む……。もう一度だけチャンスを。
縋る気持ちで再び自分の釣り座へと戻った。
さぁ、後に続こう。
釣るなら今だ!
■タックルデータ
●ロッド:サーフスレイヤーSSLS-100MH-F
●リール:AR-CエアロCI4+4000
●ライン:シーガーライトタックルフラッシュⅢ1号
●リーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス20lb
●スナップ:カルティバ クイックスナップ♯2
●ルアー:撃投ジグレベル40g
●フック:オーナーばり/カットふかせ15号をベースにした自作シングルフック。ループ部の組糸にオーナーばり/ザイト・パワーフレックス50lb、根巻き糸にはオーナーばり/テクノーラ根巻糸を使用。
●Tシャツ:プロズワンオリジナル“控えめ”TシャツLIMITED
●ジャケット:リトルオーシャン/タイドウェーディングジャケットⅡ
●フローティングベスト:リトルオーシャン/ロックフィッシュPFD Ⅰ
●シューズ:リトルプレゼンツ/ミッドストリームWDシューズ ピンフェルトソール
●偏光グラス:ZEAL OPTICS Vanq
●偏光レンズ:TALEXイーズグリーン、TALEXアクションコパー
2014年6月20日 |
カテゴリー:釣行記