アメリカはロサンゼルスの磯ロック・ゲーム。
憧れの外国の根魚・キャリコバス、思い出しただけでも興奮が蘇ります。
これまで続く長い根魚釣り人生、各地において様々な思い出がありますが、その中でも今でもひときわ強く印象に残っているのは9年前に北海道釧路の防波堤オカッパリでウサギアイナメ(地球丸SALTWATER誌のロケ中でした)を狙っていた時。
人生で初めて行った北海道、そして待望の初となるウサギアイナメがヒットし、水面まで無我夢中で引き揚げてきた瞬間のことは今でもはっきりと覚えています。
“紫色”のアイナメ(オスのウサギアイナメ)が視界に飛び込んで来たあの瞬間こそ、根魚釣りにおける「うわぁ~!! 凄い! これが…あのウサギアイナメなんだぁ!!」と強烈な衝撃と受けたものです。
そりゃぁ~!もう!
うれしくて、うれしくて、感動で手が震えましたからね(笑)。
でも、自分ではそのことには全然気づいていなくて、撮影してくれているベテランのカメラマンに「佐藤君、手、震えているよ?大丈夫かい?」と言われました。
カメラマン的には私の手がカタカタと震えているので、ピントを被写体に合わせにくかったのでしょう(笑)。
要は、ピントがブレるから、手の震えをなんとか抑えて、と。
ちなみに当時のカメラはデジタル式の一眼レフではなく、まだフィルム式の一眼レフが多かった時代で、このロケでご一緒したカメラマンさんもフィルム式の一眼レフ。
撮った画像の確認がその場で出来ないため、少し多めに撮ってもらったものです。
今、思い出せば笑い話の一つですが、そういった緊張感のある仕事場でも「うれしい!」の気持ちは人間正直なものです。
ウサギアイナメなんて、高校時代からずっと抱いていた夢の魚でしたから!
図鑑でしか見たことのなかった魚が、今、自分の手で掴んでいる現実は「釣りをしていて良かった!」と思わせてくれるものでした。
生涯、決して忘れない瞬間の大切なひとコマです。
それと同等の心意気で挑んだのが、今年のアメリカ釣行(BS日テレ「夢釣行」のロケ+ロックフィッシュ地獄Ⅹ)でした。
大きな口で5/0サイズのオフセットフックを軽々しく咥えるキャリコバスの存在感。
異郷の地での手探りの釣り。
ワクワクの気持ち。
ドキドキする鼓動。
これから対面を果たすであろう憧れの魚へのときめきは、年齢に関係なくいつまでも大切にしたいものです。
そのキャリコバスについて、詳しくは先日発売されたばかりの最新刊「ロックフィッシュ地獄Ⅹ」誌面でどうぞ!
さて!
現在、北海道内は晩秋・冬のアイナメ(アブラコ)乗っ込みシーズン真っ最中。
一昨日は道北の旭川市では初雪となったようですね。
道内に続くこと、間もなく東北地方も根魚釣りの本格的な時期に達します!
ご覧のように宮城県の牡鹿半島も紅葉鮮やかな季節となりました。
いよいよ、ロックフィッシュゲーム「冬の陣」です。
ということで、来週からは11月につき、根魚釣りのお話を。
まずはキャリコバスと同じ「ハタつながり」でキジハタゲームの内容からお届けしていきます!
2014年10月30日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
★プロズワンからのお知らせ★
別冊つり人「ロックフィッシュ地獄Ⅹ」(つり人社)が10月27日(月)に発売されました。
■[第1特集]心に残る根魚旅6選 FISHING JOURNEY FOR ROCK FISH!!
佐藤文紀のカリフォルニアドリーム!
ジャイアントケルプの海にキャリコバスを求めて
佐藤文紀によるアメリカ合衆国ロサンゼルスでのキャリコバス釣りの記事内容です。
ぜひ、ご一読下さいませ。
2014年10月28日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
ロックフィッシュアングラーのバイブルとして、年に一度の発行ながら絶大な人気を誇る、つり人社の専門誌「ロックフィッシュ地獄」シリーズ。
その記念すべき第10号となる「ロックフィッシュ地獄Ⅹ」が出来上がったようです。
http://tsuribito.co.jp/rockfishjigoku2014-2015/
発売は、近々の10月27日。
私は第2号からこの本に参加しておりますが、今回は「10周年」ということもありますので第2号からそしてこの10号までの歴史を少し振り返ってみましょう。
●ロックフィッシュ地獄2:岩手県重茂半島でのアイナメ釣り。
アイナメの他にはムラソイも登場しました。今では馴染み深いご当地ですが、私が重茂半島で釣りをしたのはこの時が初めてでした。
●ロックフィッシュ地獄3:宮城県網地島でのアイナメ&ベッコウゾイ釣り。
この号ではDVD「アイナメUNDER WATER」と連動する誌面構成でした。
●ロックフィッシュ地獄4:東京湾でのアイナメ釣り。
アイナメの他にはカサゴ、メバルも登場しました。更にプラス記事として富山県のキジハタ、石川県のベッコウゾイ、北海道釧路のウサギアイナメ、マカジカ、北海道知床半島のエゾメバル(ガヤ)の記事も同時掲載。半年間における東と北の様々なロックフィッシュ釣行をお届けしたのもこの回だったと記憶しています。
●ロックフィッシュ地獄5:岩手県重茂半島でのアイナメ釣り。
この他、夜釣りでのクロソイ、カジカ、更にはエギングでのスルメイカの釣果もありました。昼夜ぶっ通しでのロケで撮影時間内ずっと釣り続けていた気がします。(体力を使い果たしたカメラマンさんが最後に気絶しそうだったのを思い出します)又、DVD「アイナメUNDER WATERⅡ」との連動する記事にもなっています。
●ロックフィッシュ地獄6:北海道利尻島でのアイナメ釣り。
それプラスとして留萌でのシマゾイ、クロソイ、エゾメバル(ガヤ)釣り。この号ではロックフィッシュゲームにおける北海道「道北」の魅力を発掘するロケでした。余談ながら、同行カメラマンも私も大のトラウト好き。仕事は仕事できちんとやり遂げた後、稚内から札幌までの帰り道に名寄の川に立ち寄り、おまけでニジマスを狙ったのが良き思い出です。
●ロックフィッシュ地獄7:北海道室蘭でのアイナメ釣り。
ベイエリアの釣りは同誌4の東京湾以来。元は、海釣りに関しては防波堤の釣りが最も好きなので、個人的にはとても印象深いシチュエーションのロケでした。又、この号に先駆けて著書「ロックフィッシュゲームがある日突然上手くなる」も連動して発売。震災の津波で流されたデータ(本データも、バックアップデータも両方)は復元出来ず、半年の期間をもらってまた新しく内容を書き換えての内容の本になったこともつくづく思い出します。
●ロックフィッシュ地獄8:北海道留萌でのクロソイ釣り。
私のロケ歴史上最高の爆釣劇となったのもこの回。最大55センチという3キロオーバーの巨大クロソイが乱舞したのも当日のこと。ダブル取材で「ノースアングラーズ」という北海道の総合釣り雑誌のロケも同時に進行しました。又、「佐藤文紀ロックフィッシュのABC+DVD」の本+DVDセットにも連動する記事にもなっています。
●ロックフィッシュ地獄9:宮城県金華山でのベッコウゾイ釣り。
震災以後、復興ままならない被災地の現状にスポットにあてたのがこの回です。誌面を構成するうえで必要となる釣果は勿論ですが、「あえて被災地で釣りをする」ということに対しても、私なりの深いメッセージを込めた特別な感情のもとに挑んだものでした。場所が場所だけに楽しい感情ばかりではないものの、そのような意味でもこの回に関しては編集部と協議を重ね、私からの要望として釣り場を選定させて頂きました。
極めて稀なケースと言えます。
●ロックフィッシュ地獄10:アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスでのキャリコバス釣り。
キャリコバスとは現地名で、魚としての正式名称はケルプバス。ケルプは「コンブ」、バスはこの場合には「ハタ」を意味します。つまり「コンブに付くハタ」がこの魚です。
では、少しだけ今回のその内容を紐解いて行きましょう。
舞台は同誌でも初となろう、海外へ。
海の向こうのロックフィッシュゲームは、どんな世界なのか?
世界は広い。
当然、ゲームフィッシング先進国もあれば、まだ誰もが知らない秘境の国での根魚釣りだって眠っているに違いない。
そうなのだ。
きっと、日本とは比べものにならないスケールの釣りすら存在していることだろう。
まだまだ私達の知らないロックフィッシュゲームを探るべく、その探求心は時を経てして海を超えた。
アメリカという国。
行きついた場所は、ロサンゼルス。
乾燥した大地はサボテンが群生。その向こうに広がる海が釣りの舞台だ。
こういった景観が続くロサンゼルスの海岸。
見た目のスケールが大きいのでインパクト的には「えっ!?こんなところ降りていくの!?」と驚くかもしれないが、足場が整備されているので歩く距離はそれなりにあっても、昇り降りに関しての傾斜は難を感じるものではない。
写真をよく見ていただくと分かりますが、山肌にはちゃんと道がついていますよね。(むしろ、足場の問題なら東北の三陸リアス式海岸が断然に危険度高し!)
いざ、磯に立って釣りを始める。
全てが手探り。日本の常識をやみくもにそのまま当てはめるのではなく、ご当地で得た情報を元にどんな魚なのか?という観点を強く意識して釣りを組み立てていく。
その過程で自分の釣りとマッチさせられれば、ベストだ。
狙うはジャイアントケルプ帯。
北海道のコンブ帯も凄いが、海外のそれはもっと凄い。
コンブだけで、いったいどれほどの長さが伸びているのか!?というほどにそのカバーはきつい。
そして、時は突然訪れた。
ジャイアントケルプに猛烈に突っ込んでいく相手は間違いなくデカいと悟った。
一か八かの真剣勝負の時。
負けるわけにはいかない!
手にした時は無我夢中だった。
これが、キャリコだ……。
幸運にも手にしたキャリコバスは望外の大きさだった。
会えただけでもうれしいのに、まさか初めての出会いがこんなにも大物だなんて!
うれしくて頭が真っ白になる。
感動を超えたその先の感動をこのキャリコバスは教えてくれた。
この釣り、ずっとやり続けてきて良かったなぁ。
ただ、それだけのこと。
でも、それが凄くうれしかった。
過去は現在に、そして現在はいつしかの未来へと繋がっていく。
高校3年生の時だったでしょうか。一番好きだった釣り番組で“王様”こと村田基さんが釣っているのを見たのがこの魚を知るキッカケでした。
「キャリコバス?なにそれ!それに…なぜ、海にバスがいるの?」
そんな疑問と猛烈な根魚ルックスに目を奪われ、いつしか自分も…と心の奥底にしまっておいた夢と冒険心をあれから14年たった今の自分が掴んでいる。
そう、右手に掛かる魚の重みは14年という「時」の重みなんだ。
それが私にとっての、今回のロックフィッシュ地獄です。
昔、自分で抱いた夢を拾いにいく番なのが今の年齢。
イトウにしても、ウサギアイナメにしても、今回のキャリコバスにしても、そうなんです。
そしていつしかの未来のために、今はまた新しい夢という名を種を植えておく。
そうすれば、いつしか必ず己の夢を全力で追える時が来る。
この魚と出会ったことで、海外の根魚フィールドへの夢は更に膨らみました。
いつしか、その夢もまた必ずや掴みに行く。
だから、そのためにまた平穏な毎日を精一杯に頑張れるのです。
カリフォルニアドリーム!
ジャイアントケルプに潜む、キャリコバス!!
これからこの世界に入って来る入門者の方ももちろん大歓迎ですが、今も昔も根魚に夢を馳せる情熱的な方にもご覧頂ければ幸いです。
2014年10月24日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
宮城県の石巻市という街は古くから水産基地としての役割を大きく果たしてきました。
なにぶん、東北の田舎町につき東京や大阪、名古屋、札幌のような都会的な景観を有する場所ではありませんが、それでも東北で最大の流域面積を誇る北上川という川と海(太平洋)に恵まれ、近くには世界三大漁場の一つとも称される三陸金華山沖をひかえ、水産業では重要な拠点を担ってきた街がこの場所です。
ご存じの通り、先の東日本大震災の大津波では被災規模最多と思われる津波犠牲者を出したのもこの石巻で、街も人も震災の「前」と「後」では人の人生を取り巻くものが大きく変わってしまっています。
ここでは個人的な感情を羅列するものではありませんが、このような場所にあって、その市内沿岸部の復旧・復興は思いのほか進んでいないのは私の目からみても、確かにそう思えるのです。
これから、この街はどうなっていくのだろうか…、と―。
そんな被災著しかったこの街の今は、被害を受けた建物は取り壊され、広大な更地になっているところが目立ちます。
かつては住宅や商店があり、人が暮らしていた場所の現状がそうなっているのです。
東日本大震災についてはあれだけメディアで取り上げられていますので、頭の中でのイメージとしては分かっていても、実際にこの地を訪れた人でなければ、想像しがたい部分もあるかもしれません。
私事で恐縮ながら、身の周りでも3年半も過ぎた今も行方が分からないままになっている人達がいることもあり、遺体として発見された人のみならず、今もあの日を境に消息を絶った人達を思い出すと、やはり少なからずその心は悲しいものです。
海の恩恵を受けてきたと同時に海により沢山の人が亡くなっている現状が、己の心に深く、複雑に交錯します。
それでも、小さな一歩は人の数だけあるのかもしれません。
ここ石巻市において、被災地の敷地を利用しアメリカで設計されたプレジャーボートの造船を行うというプロジェクトが行われており、その第1号となる18フィート船がこの度完成し、その進水式と祝典が一昨日、石巻グランドホテルにて催されました。
Hobby World Marine 石巻工場・認証番号取得祝賀
第1号艇(18フィート)完成・進水の祝典。
恐縮にも、「海」と「釣り」にゆかりのある、石巻出身のプロアングラーとして私も来賓席に招いていただきました。
会場には国内外のVIP、エグゼクティブな方々が参列され、それだけでも驚いたのに(自分には場違いではないのかと…)、一番の衝撃は……私の席が一番前のテーブルだったこと、更に来賓者の紹介まであり、私の名前が呼ばれた時は緊張のあまり、一瞬、意識が飛びそうになりましたが…。
まだまだ若輩者の身につき、格式高い式典にお声掛けいただいただけでもとても光栄に思いましたが、国内外のマリン業界の方々が参列する場に釣り師としての私がご一緒しているのは終始なんだか不思議でした。
石巻で造船されたこの第1号のボートは静岡県の方がご購入になられたとのこと。
こういった被災地発信型の商品を他県の方々がお買い求めいただけるのも、大きな被災地支援に繋がります。
最初は、かつての宅地の後に立てたビニールハウス(津波で被災した規制区域につき、新規に家を建てられない更地となった場所)から造船プロジェクトが始まったそうです。
海の街だけに、昔から船大工も多く、古来から造船も盛んにおこなわれてきた石巻。
このプロジェクトも、今日まで多大な労力と時間をかけたことだろうと、造船に従事された方のご苦労と志が垣間見えます。
それに比べれば私の活動など微力なものに過ぎませんが、ジャンルは異なれど「作り手」として少なからず、想いの重なるところがありました。
作者の方にとっては、喜びもひとしおだったことでしょう。
ボート産業に携わる方々にもぜひこれからも頑張っていただきたいですね。
仕事に戻る前―。
式典からの帰り、久々に市内を1時間ばかり歩いてみました。
台風19号の過ぎた日ということに加え、平日の午後ということもあるのかもしれませんが、すれ違った通行人は誰もいませんでした。
買い物や観光で来ている人の姿はこの日に限ってでしょうが見当たらなく、開いているお店も少ない。
かつての、にぎわい通りも今は閑散としている。
昔を思い出すと色々な「思い出」って、自然と蘇ってくるんですよね。
変わり果てたあの場所、この場所を静かに散策していると、おとな気ないですが、急になんとも言えぬ感情が湧いてきて胸が苦しくなりちょっと目元が緩んでしまいました。
「………………。」
津波被害が甚大だったこの通り、私の好きだった中華料理屋さんがあったんですよね。
石巻では古くから有名だったお店。
優しい味の中華そば、小さな頃から食べ親しんだ味がとてもなつかしいです。
秋の風が少し肌寒く吹き抜けていく、今の石巻。
仲の良かった地元の友人の多くも震災後、石巻から去っていきました。
釣りをする人も、もともと釣りをしない人も。
釣りをする人でも震災を機に、海を怖がり、釣りをやめてしまった人も正直に言うと私の周りでは多いです。
もう一緒に釣りをすることもないのかもしれない。それもまた、今となっては現実です。
なぜならば、せっかく自分は生き残っても家族を失い、家を失い、仕事を失い、行き場をなくしてしまったのです。
震災後。
私には、少し想うところもありこの街に留まりましたが、置かれた立場だけでなく、時に気持ち一つで人の行動は変わってしまうものなのかもしません。
誰が悪いわけではないけれども、ある日突然起こった未曾有の大災害。
現実を受け止めることって、そう容易なことではないのです。
彼らの気持ちもよく分かります。
3月11日。
ここは、“それだけのこと”が起きた場所なのです。
昔の記憶を辿り歩いた街。
ただ一人、黙って歩いてみました。
秋。じきに冬を迎える東北の被災地。
今と向き合いつつも、気持ちを切り替えて―。
さぁ~て!
今日は今月27日発売予定の本、「ロックフィッシュ地獄10」の担当ページ校正日。
釣具屋さんへの配本は早いところで26日、本屋さんへの配本は27日だそうです。
あと10日ですね。
昨日、A編集長から「佐藤さん、初校あがったよー!」と連絡があったので、その際「10年って、早いですね~。」というお話もしました(笑)。
改めて、「ロックフィッシュ地獄、祝10周年おめでとうございます!」だと思います。
“地獄”の校正が終わり次第、来月発売のSALTWATERの原稿に着手します。もちろん、プロズワン業務と並行してですが。
今日も生きていられることに感謝。
元気を出して、本日もまた精進したいと思います。
2014年10月16日 |
カテゴリー:その他
静岡県でのロックフィッシュゲーム。
同県における釣りのメッカともなっている伊豆半島は、冬~春のメバルゲームと共に夏~秋のハタゲームにおいても好フィールド。
寒流の魚(メバル)と暖流の魚(ハタ)がうまく棲み分けしていることが、うかがえます。
ちなみに伊豆の海ではキジハタはごく稀に釣れる程度に留まりますが、キジハタに代わって浅場でのハタゲームの主役を務めているのがアカハタです。
そして、忘れてはならない存在にオオモンハタもいます。
オオモンハタは本来、九州に多いハタですが伊豆半島をはじめとする静岡県や南紀・和歌山県でもよく釣られています。
きっとオオモンハタにとっては、静岡も和歌山も高緯度における適正環境の生息地となっていることでしょう。
過日、静岡県の西伊豆ボートロックを楽しませてくれる船宿「ふじなみ丸」の若船長・伸さん(藤井伸一郎さん)から「今日はオオモンハタが釣れました!」とご一報いただきました。
テンヤにワームをセットしてのロックフィッシュゲームでの釣果。
オオモンハタ!!
かっこいい魚ですよね!
(来年はオオモンハタが私の目標です。)
ごく当たり前にマダイを釣る海では、「マダイのひとつテンヤ釣り」の盛り上がりは今さら語るまでもなく凄いものがありますが、ことマダイの少ない、あるいはマダイのいない海域ではテンヤを使ってのロックフィッシュゲームなると、その客層はまだまだ少ないのが現状です。
特に東北地方の太平洋側や北海道全域がその傾向が顕著です。
対馬海流が大きく作用する青森県は言うに及ばずのマダイの宝庫ですが、一般的に高緯度地域ほど水温の関係からマダイが少ないので、そもそもマダイ釣り自体に馴染みが少ないことも手伝って「テンヤの使い方が分からない」という声が多いようなのですが、言うなれば「テンヤは和製ジグヘッド」。
なので、“ちょっと重めのジグヘッド”として考えればロックフィッシュゲームでもその使い方や使い道は、おのずと自分なりにイメージしやすいものになるのではないかと考えます。
今後、こういった釣りが高緯度に属する北の海でも浸透していけば、釣りメニューのバリエーションも増えていくことでしょう。
そして、そして!
先日、キジハタ先進地・瀬戸内海は香川県の釣友からプレゼントを頂いてしまいました。
プロズワンのロゴを刺繍であしらったワッペンです。
「フローティングベストにでも貼ってください!」とのありがたいお言葉。
わざわざオリジナルで作っていただいたのです。
ありがたいを通り越して、申しわけないと言いますか…大変恐縮です。
ぜひとも、大事に使わせて頂きたいと思います。
ありがとうございました!!
2014年10月15日 |
カテゴリー:その他