行こう!キジハタの海へ。~Vol.3~(3)
移動した先は、ややディープな根掛かりのないハードボトム。
ここであれば、再びテールスピンジグを投入出来る。
根がかりせずに快適に操作する最中、またしてもキジハタがヒット!
テールスピンジグは本来、狙う魚がフィッシュイーターであれば万能的に使える非常に優れたルアーだ。
現在はキジハタゲームでのテールスピンジグの使い方、とことん追求しています。
この魚を真剣に狙う上でデイゲームでのディープ攻略にはワーム以上の効果を発揮することも特別珍しいことでもありません。
いずれも浮かせて喰わせるのがコツ。底を意識し過ぎると逆にキジハタの視界からルアーの存在が外れてしまう可能性がある。
そのため、キジハタ狙いのルアーでは底べったりを細かく探り続けるよりも、底から浮いた状態を長く維持することに努めたい。
このあたりはソイ(ムラソイを除くクロソイ・ベッコウゾイ・マゾイ・シマゾイ)の釣りにも同様のことが言えます。
ハタを釣る場合にはこれらソイのレンジよりも更に上の方までルアーを持っていくことが多いです。
ハタはソイ以上に遊泳力を持っている魚だからです。
釣りの終盤、これまでの強風が止むと海は瞬く間に静かになっていった。
これから釣りを出来るのであれば最高のコンディションへ向かっていくのだろうが、あいにく納竿の時間を迎えた。
最後に船上を沸かせたのは照山さんのクロソイ51センチ。
ガルプSWパルスワーム4”(カラー:ホワイトグロー)のジグヘッドリグを浮かせて誘いをかけた成果だ。
やはりソイには白!のワームは効果テキメンですね。
こうしていよいよ釣り終了の時間を迎えた。
帰港の頃には沖合の天候はすっかり回復。
がしかし、逆側を見れば…本土の方は集中豪雨に見舞われている模様。
分厚い黒い雲が局地的にかかって、集中的なゲリラ豪雨となっているようだ。
雲が抜けるのを待って洋上待機し、無事に帰港となった。
それでも船中5名のうちキジハタを手にした3名が各自3尾ずつのキジハタをキャッチすることに成功した。
キジハタゲームに理解あり、同時に詳しい船長のお話ではこのエリアで1日あたりの釣りうち、船中9尾のキジハタの釣果は良いとのこと。
ここは山形県。
緯度的に考えれば元々、安定した生息密度が確認されている北限が新潟県であることを考えれば上等だろう。
「生息密度」という観点では新潟県と山形県のキジハタの魚影の差は確かに感じる。
が、それでも東北各県において少しでも近い距離でキジハタが釣れるという事実はこの魚を狙ううえで大きなアドバンテージでもあるし、狙える大きさの上限としてはキジハタの本場である西日本とあからさまな遜色はないので、山形県は山形県でのキジハタゲームが今後もきちんと進んでいくことを期待したい。
かつてより北陸から九州まで広く生息するキジハタ。
そして今や、東北の日本海側の山形県・秋田県もそのフィールドに加わった現在。
デイゲームも。
ナイトゲームも。
「キジハタを狙って釣る」というロックフィッシュゲームは今後益々進化を重ねていくことだろう。
北のアイナメ・ソイと双をなす西のハタ。
東西南北、「ロックフィッシュゲーム」という共通の括りでいま一度、結ばれようとしている。
タックルデータ
■スピニングタックル(テールスピンジグ用)
●ロッド:シューティンウェイSWS-702Lスイミントレーサー
●リール:ステラC3000HG
●ライン:シーガーTENYA0.8号
●リーダー:シーガーグランドマックスFX 5号
●スナップ:カルティバ クイックスナップ♯2
●ルアー:テールスピンジグ20g~32g
●インナー:リトルプレゼンツ/ウェットトップ
●Tシャツ:プロズワンオリジナル“控えめ”TシャツLIMITED
●ヘッドウェア:リトルプレゼンツ/ストリームレインハット
●偏光グラス:ZEAL OPTICS Vanq
●偏光レンズ:TALEXアクションコパー
★山形県酒田市ボートロック船宿
■シルバースノー(小野船長)【受付番号090-2361-5967】
2014年11月14日 | カテゴリー:釣行記