先日、1月21日に釣り雑誌「SALTWATER 2015年3月号」(地球丸)がリリースされました。
http://www.chikyumaru.co.jp/saltwater/(本誌の公式ウェブサイトでは付録DVDのサンプルムービーもご覧いただけるようです。)
今年1発目となる本号では「考えるロックフィッシュゲーム」シリーズの本編第5弾となるスペシャル版をお届けしています。
今回は表紙も担当させていただきました。
9ftのEXHパワーのベイトロッドでアイナメを引き抜いているシーンです。
セットになっているDVD(60分!)はこちらです。
詳しい内容については実際にご鑑賞頂ければ幸いです。
これまでのベイトタックルの釣りに加えて、私の映像では今回初めて実釣シーンとしてご紹介している「ロングスピン釣法」はベイトタックルに比べ圧倒的に遠くまで飛ばせる釣り方。
それだけに現状として、魚との出会いも劇的に増やせる釣り方の一つではあるのですが、それだけではなくベイトキャスティングリールの扱いが苦手だと思う方にも、“タックルの違い”を心配ならさずに安心してロックフィッシュゲームに取り組んでいただける釣り方です。
もっとも、極端な話、投げれば必然的に相当に飛ぶタックルを使うので、誰でも簡単に飛距離を稼げる釣り方ですから、立ち位置に制約のある岸釣り全般においてはそれだけでもメリットは多いです。
●メジナ(グレ)やクロダイ(チヌ)に代表される磯のフカセ釣りは潮流をウキとラインにあてて沖へと払い出す潮の乗せてラインをスプールからドンドン送り出して遠くのゾーンまで仕掛けを流して釣る釣り方があります。磯釣りで主流なラインはナイロンラインです。ナイロンラインはフロロカーボンラインとは異なり、素材そのものに浮力があります。このナイロンラインの比重が、こういった釣りの特性に合っているわけです。
●アオリイカのエギングでも「仕掛けを沖に流す」という上記のテクニックを用いた釣り方はしかと存在し、その釣り方をエギング流にアレンジされたのが「バックドリフト」という釣り方。この場合は、ウキに相当する部分はエギに、磯釣りの主力であるナイロンラインの部分がエギングの主力であるPEラインに置き換えて考える釣り方ですよね。数年前にこの釣りの提唱者である著名エギンガー・“ヤマラッピ”こと山田ヒロヒトさんご本人に尋ねて伺ったのです。
余談ながら、その時は「なんで佐藤さんはいつもベイトタックルにフロロをいつも使っとんの?」と言われました(笑)。つまりはソルトの世界では珍しい、ということですよね。
●そして、最後となる3つ目の要素。
フカセ釣りやエギのように潮流の力を借りなくても、タックルの性能を限界まで引き出して仕掛けを遥か遠くまで自力で投げる釣りが「投げ釣り」です。
その際、決して力任せにロッドを振り抜くのではありません。投げ竿と投げリールという高性能を纏った投げ釣りに特化された機能がそれをサポートして実現している飛距離。
投げ釣り師たちが叩き出す驚きの飛距離は、ルアーアングラーが「あぁ~このルアー飛んでるなぁ~」と感じる飛距離を遥かに凌駕している別次元です。
ルアーアングラーの方でも、もし周りで投げ釣りをやる方がいれば、“チョイ投げ”ではなく「本気で遠投する時にはどのくらい仕掛けを飛ばして釣っているのか」をぜひ一度聞いてみて下さい。
私は元々はルアー釣りから入門した釣り人ではなく、ヘラ釣り(ヘラブナ釣り)・投げ釣り・船釣り・磯釣りから、やがてルアー釣りの世界に傾斜していったタイプの釣り師なので、それだけに今でもそれぞれのエサ釣り分野から発せられる内容を自然にフィードバックしている要素もまた多いのです。
「捕食行動」として口を使いにくい魚を釣る時のような特例を除き、「マッチ・ザ・ベイト」という考え方に基づいたアプローチをルアーの世界でも実践するのもエサ釣り時代に覚えた釣りの根底となる部分の教えからです。
こういった日本国内で構築されていった「仕掛けを飛ばす釣り方」、「沖に仕掛けを流す釣り方」を参考に、それを私はロックフィッシュゲームに組みこめないか?と真剣に思いました。
そして、試行最後を経てその行程を一つずつ構築してきたのが今日に至る「ロングスピン釣法」です。
だから使うロッド(長さとテーパーが大事)にも、使うリール(スプール径と飛距離を出すために備えられた機能が大事)にも、使うライン(編み数と表面特性が大事)にも、空気抵抗を考えた形状のリグにも、きちんとした理由があるのです。
海アメマスや海サクラマスのように、やはりそれ相応の飛距離を求められる場合が多い釣りで使うリールやラインからもヒントは得ました。
沖まで浅い、遠浅サーフでマゴチやヒラメを釣るために、どうしても遠くまで投げてルアーやリグを届かせないと魚とコンタクトすることすらままならないシーンで使うリールやラインもまたそのまま活きるものでした。
低比重だとどうしても体積が大きくなりがちなブラス素材のシンカーでも最速で走る新幹線の先端部分の形状をモチーフにして空気抵抗の減退に成功したシンカーと飛行中はワームのパーツが折りたたまることで飛距離低減を阻止する形状のワームの組み合わせも、ロングスピンで求められる飛距離を助けてくれるものでした。
岸釣りにおいては特にそうですが、飛距離は出せるにこしたことはありません。
経験上、飛距離が足りなくて困ることは多々あれど、仕掛け(リグ・ルアー)が飛ぶことで釣果が落ちることは普通まず考えにくい。
だからこそ―。
これからの時代、直面しているフィールド環境でのロックフィッシュゲームにおいて必要に迫られた釣り方となりました。
ベイトタックルと双方のメリットを活かせる使い方を習得し、今後の釣りの一手として、これからの時代のロックフィッシュゲームのお供にそれぞれのフィールドで「ロングスピン釣法」がなんらかの形でお役立て頂ければと思います。
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2015年1月23日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
★プロズワンからのお知らせ★
1月21日(水)SALTWATER2015年 3月号(地球丸)が発売されました。
■考えるロックフィッシュゲーム
「ロングスピン釣法の現在(いま)。佐藤文紀」
■特別付録DVD
考えるロックフィッシュゲーム・ザ・ムービー
「~ベイトタックル×ロングスピン釣法~東北ビッグロックの現在(いま)。佐藤文紀」
ぜひ、ご一読くださいませ。
2015年1月21日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
明日、1月21日(水)リリースされる釣り雑誌「SALT WATER2015年3月号」(地球丸)にはこの綴りでもお知らせしている通り、全編撮り下ろしのDVDが雑誌にセットになって登場します。
誌面の内容は「考えるロックフィッシュゲーム・ロングスピン釣法の現在。」というタイトルでの特集記事。
一方、誌面に連動するDVD(考えるロックフィッシュゲーム・ザ・ムービー)のタイトルは「東北ビッグロックゲームの現在~ベイトタックル×ロングスピン釣法~」です。
これまでのロックフィッシュゲームのひとつの流れでもあったフロロカーボンライン+ベイトタックル。
しかし、近年では釣り方の幅が広がり、そしてアイナメ・ソイ・メバル・カサゴ・カジカの仲間だけでなく、「ハタ科」の仲間もロックフィッシュゲームでのターゲットとしてきちんと認識されたことで専門に狙うことができる対象種となった魚も全国レベルで広がりを見せたことで、従来型のフロロカーボンライン×ベイトタックルによるシャローエリアに限定されがちだった近距離戦だけでは対応できないシーンも多くなってきたのが実情です。
現に、そこがフィールドで直面するロックフィッシュアングラーたちの行き詰まり部分となってしまっていたこともまた多いのではないでしょうか。
年々高まるこの釣りの人気と共に、アングラーの過多もある意味ではその要因の一つにもなりました。そして、このジャンルそのものが地域によっては成熟期に差し掛かってきたことも更なる要因としてまた考えられるものです。
そこで、時代の変化と共に今こそ必要に迫られているのが「タックルシステムそのものの見直し」と「ゲームプランの再構築」。
いつもと同じ場所でいつもと同じことを繰り返しているだけでは、かつての“あの釣果”への再現性もまた乏しくなってきたこのご時世。
例え、いつもよく行く釣り場は変わらなくても、釣り方は釣り場環境の変化に合わせて臨機応変に対応させていかなくてはならない時代になりました。
その変革期が、まさに「現在(いま)」です。
現在のソルトウォーターフィッシングシーンを広く見れば、もはや一番メジャーな種類のラインと化した「PEライン」と、ヒラメやシーバス、ショアジギングなどでもお馴染みの「長尺スピニングロッド」を用いたこの組み合わせ【ロングスピン釣法】が、最新のロックフィッシュゲームにも新しい風を送り込んでいるのです。
■遠く離れた場所からもピンポイントの根を長距離射撃で狙い撃つことが出来る。これは魚に人(釣り人)の気配を感じさせないままでリグを送り込めるステルス・アプローチの役割もあります。
■「しばらくは遠浅が続く地形」という極端に水深の浅いポイントという、足場の水深におのずと深さの制約がある立ち位置からでも持前の遠投性能で遥か沖のブレイクやディープまでリグを楽に届けられる。
■魚の最も接岸してくる前後のタイミング、つまりは「ハイシーズン前の段階」と「ハイシーズン後のタイミング」でも深場で待機している魚や深場へと落ちた魚をも持前の圧倒的な遠投性能で攻略できる範囲(レンジ)へと広がること。これはアイナメ・ソイ・ハタに対し全般に有利なことです。
■日中のデイゲームではディープ攻めも必要となるキジハタやアカハタ、オオモンハタなど、アイナメやソイよりも元々が深場を好む習性のあるハタ科のロックフィッシュさえもこの釣り方であれば死角をより少なくすることが出来る。(攻められない要素の低減につながる。)
■自分の立ち位置(足元)は磯でも、遥か沖にある砂地エリアまで仮にルアーが届けばヒラメやマゴチのフラットフィッシュ(砂モノ)も、磯場であっても、もっと釣れるようになるかもしれない。
これは攻略エリアの拡大に貢献する、というもの。
……などなど。
ざっと挙げただけでもデメリットよりもメリットの方が圧倒的です。
唯一、これまで私がやっきた中で強いて言えば多少わずらわしいかな…と思った点を挙げればPEラインを使う釣りゆえ、ロングスピンタックル使用に際しては必ずリーダーを結ぶ必要がある、ということでしょうか。
でも、これってショアからのヒラメ釣りでも、シーバス釣りでも、エギングでも、青物狙いのショアジギング&ショアキャスティングでも、海サクラ・海アメのキャスティングゲームでも、オフショアジギングでも、南国のGTフィッシングでも、PEラインを使う釣りでは全般的にリーダーを必要となることが大半なので、ルアーフィッシングにおける「釣りの動作(作業)」としては特にデメリットの範囲に含まれないかもしれません。
もっとも私自身、ロックフィッシュ以外にもたくさんのジャンルの釣りをしていますので、先述した上記の釣りに関してもPEラインはメインとなりえる素材のラインです。
だから、「リーダーを結ぶ」という動作は特に苦痛を感じる範囲ではありません。
いずれにしても、切り開くのは新境地。
「PEライン」と「ルアーだけではなく、リグをしっかりと扱う専用調子のロック用の長尺スピニングロッド」と圧倒的飛距離を生み出す高機能「スピニングリール」の存在が必要不可欠。
例えB級スポットのポイントさえもその圧倒的な飛距離を活かして時にA級スポットに替えてしまうほどの実力がこの【ロングスピン釣法】には秘められている。
これから確立されていく、現在の時代に対応した新しいロックフィッシュゲーム。
その新境地を切り開く一手、〝ロングスピン釣法“のための道具仕立てもDVDに初登場。
ベイトタックルが主流だった現状の世界観に、“また新しいスピニングタックルの在り方”が真剣に問われている現在(いま)。
「フロロカーボンラインとPEライン」、「ベイトタックルとスピニングタックル」の使い分けで、まだまだ進化するロックフィッシュゲームの最先端を、ぜひ誌面とDVDでご覧いただければ幸いです。
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2015年1月20日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
釣り雑誌・SALTWATER誌上でご好評を頂いているシリーズ企画「考えるロックフィッシュゲーム」。
この企画では、ベッコウゾイ編・カサゴ編・アイナメタックル戦術編・キジハタのデイゲーム編・スピンオフ版「魚の習性から考えるリグ作り」と、番外編を含めれば計6回に渡り、ロックフィッシュゲームの色濃い世界観を、たっぷりとお届けしてまいりました。
実釣ドキュメントあり、実践のためのハウツーあり、と特定の魚種にスポットを絞りつつ、各回テーマを決めて取り組んでいる、まさにRock!な誌面です。
その最新作が今回の、考えるRFG・“ロングスピン釣法の現在。”
ロックフィッシュ、つまり釣魚としての「根魚」というジャンルは、アジやサバのようにたくさんの群れで泳いでいる回遊魚ではないですから、必然的に「魚釣り」としても無制限に数多く釣れるような種類の魚ではないのだけれど、考えて獲った1尾!、狙って獲った1尾!って他には換えられない値千金の価値がある、というところをその根底、つまりは「真」にある部分としてお伝えしたい、というのが編集部と私の双方の願いです。
魚釣りを嗜む(たしなむ)人にとっては“希少な魚”としても有名なサクラマスの釣りもそうですが、「何尾も釣れるわけではないけれど、釣れたら最高ですよね!」という世界観の釣りって、私は本当に素敵だなぁと思うんです。
そういう世界観の釣りであれば長年に渡りずっとやり続けても飽きないし、夢や目標、志が尽きないから続けられる。
例えば、それが短いスパンで結果が出てしまい、夢や目標、志さえも結実してしまうものであるならばその先はなかなか見えてきにくいかもしれない。
けれども、それがなかなか一筋縄にはいかないとなれば、「その先に何があるのか?」を知りたくなる。
突き詰めれば突き詰めるほどに、もっともっと凄い次元というのが見えてきて、更にそれを追いかけたくなる。
願ったすべてのことが全部、一気に手に入るわけではないからこそ、狙いに狙って精進を重ねていくうちに研ぎ澄ました己の感性を最大限に爆発できるタイミングっていうのですかね。
その1尾の魚と出会えただけで、大の大人さえも、まるで子供のように喜び“はしゃげる”釣り。
うれしさに満ち溢れる釣り。
そう!人を幸せな気分にさせてくれる。
私自身も長く沢山の釣りを続けてきた中で、未だにこの釣りは特別な想いを持って無我夢中で続けているのも、やはり「その部分」があるからです。
そんなロックフィッシュゲーム、「考えるRFG」シリーズが誌面を飛び出して、DVDになりました。
それが!今作、「考えるRFG・ザ・ムービー」です。
雑誌とDVDが連動していますので、双方合わせて観ていただくことで、その理解度は更に深まることと存じます。
リリースは明後日、1月21日(水)です。
地球丸「SALTWATER 2015年3月号」。
この雑誌に、もれなくこのDVDが付いてきます。
全国の釣具店・書店でお求め頂ければ幸いです。
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2015年1月19日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
スモーク=燻製(くんせい)。
ヘリング=鰊(ニシン)。
その名の通り、燻製鰊です!
北海道小樽産のニシンの燻製を頂きました。
札幌在住の友人が昨年末に自分で釣ったのを自宅で燻製にし、送ってくれたのです。良い群れに当たったらしく、サビキ釣りで爆釣したみたいです。
友人といっても、釣り師ではなくフリーランスで活躍する著名プロカメラマンで、かつて私が初めて北海道に行った時に雑誌の撮影でご一緒したのがそもそもの始まりなのですが、我が釣り師人生としても思い出深い夢の魚、かの「ウサギアイナメ」を釧路港で初めて釣りあげた瞬間に撮影してくださったのがこちらの送り主。
道内のことを私に教えてくれた北海道のお父さん?的存在でもあります。
かつて、悲願のイトウ釣りを果たせたのも、この方の存在が大きかった。
北海道の日本海側にはニシン漁に使った番屋が残っており、それこそニシン漁で栄えた港付近には「ニシン御殿」ならぬ立派なお宅が立ち並んでいることも。
厳しい北の海において、漁に従事した浜の人々に過去、莫大な富をもたらしたのが、この「ニシン」という魚です。
実際、大都市である札幌市の近郊でありながらも小樽の海は有数のニシン産地であり、「旧青山別邸」などは有名です。
私にとってもお馴染みの小樽ですが、「いつかは見学したい!」と思っていただけに念願叶って昨年9月に“ニシン御殿”こと、旧青山別邸を見学することが出来ました。
下の写真(↓)はその時のものです。
“ニシン御殿”こと、旧青山別邸。(北海道小樽市)
そんな小樽では漁師だけでなく、釣り人にとってもニシンは老若男女問わずに親しまれている魚で、ニシン釣りを楽しめるフィールドとしてお馴染み。
シロザケ(アキアジ)を使った石狩鍋はもとより、このニシンもそうですし、ロックフィッシュアングラーにとっては国内有数のクロソイ・フィールドとしても注目を浴びていますから、その度に石狩湾の海の凄さを実感します。
そんなニシンですが、大きなものとなると40センチくらいのニシンが釣れることもあるというから凄いですよね。
見た目、ニシンの顔あたりはちょっとした「ターポン」に似ているといつも思ってしまいます(笑)。
余談ながら、このターポンと呼ばれる魚は、世界でたった2種。
大西洋に生息するアトランティックターポンと太平洋に生息するインドパシフィックターポンです。
後者は前者よりも断然に小型種ですが、日本では沖縄県には普通に生息しているので当然のごとくルアー釣りやフライフィッシングで釣られていて、和名は「イセゴイ」という名前です。
イセゴイは暖流に乗って時々、本州にも北上してくることも知られています。事実、稀に定置網や刺し網に入って話題になることがあります。意外なところでは緯度の高い地域にも関わらず、東北の日本海側の秋田県や青森県でもその話を耳にしたことがあります。
私も沖縄県西表島で高校時代に「憧れのターポン!」とばかりにイセゴイを2回ほど狙いましたが、見事に釣れず。
その夢は今も果たされないままです(笑)。
なので、私にとってのターポンは、水族館と熱帯魚屋さんでしかお目にかかったことがありません。
日本には生息していないアトランティックターポンは、東京都池袋のサンシャイン国際水族館の「カリブ海の海」の水槽に入っているのが個人的には好きですね。
震災以降は行っていませんが、こちらの水族館を訪れる際はこの水槽の前でかなりの時間、この魚に見入ってしまうものでした。(水族館好きなので。)
一方のイセゴイは時々、熱帯魚屋さんにも「パシフィックターポン」あるいは「ターポン」の名で観賞魚として幼魚が入荷することもあるので魚好きな人(食べるほうではなく、「生き物」としての魚好きの意味)の間では知っている方も多いことと思います。
いずれにしても、どちらのターポンもかっこいいですよね~。
コスタリカあたりでは「神の魚」と呼ばれたり、「シルバーキング」という異名もあるほど。
釣り師人生としては、いつかはこの魚の本場・アトランティックオーシャン!そう、大西洋に行ってみたい!!
と、話が大きく脱線しましたが、北海道小樽のニシンの話題に戻ります。
ご当地ではニシンは一般的にはサビキ仕掛けの数釣りで狙いますが、メバル用やアジ用などのライトタックルを活用したルアーフィッシング仕立ての道具でもこの魚をライトゲームターゲットとして狙うことも可能です。
ご当地の先進的なアングラーの間では、事実、ニシン狙いをルアーフィッシングとして捉え、難しくも深いその戦略性が開拓され続けています。
メバルが「メバリング」と呼ばれて絶大な人気を博し、続くこと今度はアジが「アジング」として確立され西日本を中心に大ブレイク。国内ではそんな経緯がありますから、この先、ニシン釣りもどこでどう化けるか分かりません。
道内のメバリングといえば、好敵手・エゾメバル(ガヤ)がいますから、あとはアジに変わる“光り物ターゲット”として今後、このニシンがもっともっと台頭するかもしれませんよね。
まさに、西のアジングに対し、北の「ニシング」、ですかね。
ニシンは魚食性の強い魚ではないので、反応させられるルアーや釣るためのテクニックもサビキ釣り以上に必要となりますが、こんな大きなニシンが漁港内で、それも群れが回遊しているともなれば、小樽のように北国の冬の夜釣り…といえども…みんな熱くなるわけです。
私も道内に住んでいれば、間違いなくニシン釣りには行っていると思います(笑)。
近年の日本ではタックルの進化で、ルアーターゲットは確実に拡大し続けています。
それがマダイであったり、クロダイであったり、アジであったりとするわけですが、最近では「ハゼクランク」というマハゼを小型クランクベイトで狙う釣りの流行もそうですし、キュウセン(べラ)やニシン、シロギス、カレイ、ボラ(?)など、人の生活圏に近いところに生息する沿岸性の魚でルアーフィッシングターゲットとしても可能性のある魚、あるいは早い確立が待たれる魚は残されています。
ライトゲームの世界も、またまだまだ進化する余地が残されているのが楽しみでいいですよね。
そのような世界観も、「魚釣り」では大事にしていきたいものです。
ということで、頂いたニシンの燻製はありがたくごちそうになります!
北の恵みに感謝。
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最終応募締切は2015年1月31日(土)消印有効
詳しくはこちら(↓)
http://www.pros-one.com/blog/?m=20141129
2015年1月16日 |
カテゴリー:その他