初めてのヒラメルアー釣りの思い出
この日はショアのヒラメ釣りに。
4人で釣りをしますが、一向に魚の気配がしません。
ハードルアーからソフトルアーに至るまで様々なヒラメルアーをローテーションしていくものの、誰も無反応。
ヒラメにしても、サクラマスにしても、アメマスにしてもそうですが元々これらは手軽にバンバン釣れるほど簡単に出会える魚ではありません。
もちろん例外的な状況な場所は日本全国のどこかにはあるかとは思うのですが、イワシやアジのように大群で群れている魚とは異なり、その場所でのおおよその絶対数が限られているこれらは1尾、1尾との出会いがとても貴重な魚。
それに故に憧れは募るからこそ釣り人たちは今日もまたフィールドに立つ。
でもそれって、本気で釣りに取り組んでいないとなかなか出来ないことだと思うんです。
釣りへの意気込みとか、醍醐味ってそういうところなんだろうなぁ~と今でも考えてしまいます。
岩手県からやってきた高校生アングラー・荒木一樹君もその一人。
「ルアーでヒラメを釣ったことないんです」という。
少年アングラーの初舞台。
“ここぞ!”という、今日こそ釣れてほしいものです。
私含め4人で並んで投げる最中、「来ましたっ!」と声をあげたのも彼だった。
手にしたのは、まぎれもなくヒラメ。
ブルーオリオン30gの「アカキン」カラーでの出来事。
いわゆる「ソゲ」サイズだが、生まれて初めてルアーで釣ったヒラメに大きさなど関係ないだろう。
大切なのは「釣れた事実」と「今、自分の手の上に乗るヒラメという生き物、魚の存在がなにより大事」なのだ。
この後も魚からの反応は何一つなく、私たち3人の大人アングラーには誰一人とて何も釣れなかった(笑)。
今日釣れた一尾の魚が荒木君に釣れたことが本当に良かったと思いました。
たった1尾(1枚)。
それ故に、ありがたみや幸福感を感じさせてくれるものでした。
天候と時間さえ許せば毎日のようにフィールドに足しげく通う熟練の釣り人の数ある釣果のうちに含めるものとはまた異なる大きな意味合いを改めて感じさせてくれるものでした。
貴方にもそんな時代はありませんでしたか?
そんな、「魚」と「人」との結びつけをこの「ブルーオリオン」というルアーが果たしてくれているとすれば、作り手側としてはこのうえなくうれしいものです。
このルアーは大量には作れないものですが、かわりに人の手で丹精込めて1本ずつ地道に作りあげられるもの、としての存在意義を見い出し発売に至った経緯があります。
荒木君、初めてのヒラメルアー釣りで釣りあげた格別の一枚はいかがでしたか?
夏はこんな体験もできる季節。
お父さんも、お母さんも、お子さんもー。
夏の楽しい思い出の一つとして魚釣りがそこにある風景もまたいいものですよね。
海鳥さわぐ、夏の海。
皆さんも楽しい釣りを!
2015年7月31日 | カテゴリー:釣行記