黒潮の勢力多大な駿河湾の水面(みなも)に浮上した魅惑のロックフィッシュ「アカハタ」。
地元の釣り人はもとより、都心部からも訪れることの多い海はあらゆるマリンレジャースポットとしても有名だ。
特に「釣り」と「ダイビング」の需要は多い。
海遊びの町だから、それだけに遠方からの旅人や客人も快く歓迎してくれる土地柄なのもうれしい。
今回もボートロックと宿泊でお世話になった「ふじなみ丸」の若船長・伸さんは各種のルアー船・エサ釣り船に出船する遊漁船だけでなく、ダイビング船ガイドや漁期になればイセエビ漁へも日々出船しているが、海からあがれば家族と共に「民宿ふじなみ」も切り盛りする、忙しい働きマン。
夕食は豪華だ。
トコブシの煮つけ。
トコブシはアワビの仲間。アワビよりも小型だが、高級食材として知られる。
クロムツの煮つけ。
身がホクホクしていて、柔らかい!
美味!
サザエのつ壺焼き。
これでもか!というくらい焼いて運んできてくれたので、手当たり次第(笑)いただきました。
コリコリとした歯ごたえが、いいですね!
ムロアジの干物。
脂が乗って絶品でした!
アジの干物は個人的に好物なのですが、ムロアジは今回初めていただきました。
この他に地産のアジ(マアジ)とクロムツの刺身も美味しく、クロムツの皮を軽く炙った刺身は同じく高級魚であるキンメダイの刺身と味覚が近い感じを受けました。
同じ駿河湾で漁獲される深海魚共通のうま味なのでしょうか。
ロケあがり。
配膳されてくる駿河の海の幸に記者と共に舌鼓を打ったおいしい時間でした。
ごちそうさまでした!!
釣りやダイビング目的ではない一般旅行客も、その豪華な料理目当てで来るお客さんも多い、「民宿ふじなみ」さん。
釣りを含めたマリンレジャーや観光で伊豆半島方面を訪れる際にはぜひ訪れてみてください。
関東近郊では釣り場が限られている貴重なロックフィッシュ【アカハタ】。
もちろん、釣りが主目的な方には夏~秋にはこの釣りに関してもオススメしたい場所です。
★静岡県伊豆半島ボートロック船宿&民宿<安良里地区>
■ふじなみ丸(藤井船長)・民宿ふじなみ【090-3384-9396】
2015年8月31日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
アカハタ。
オオモンハタ。
ホウキハタ、マハタ、イヤゴハタ、アオハタなど伊豆半島で見られる複数のハタのうち、水深40m以上からがその生息種が格段に増えるのが多いものの、ワーム釣りで探れるような浅場でも狙えるハタの代表がこの2種だ。
誘い方は特に問わないが、オフショアバーチカルジギングも釣り方に含めれば今以上に遥かに多い種がロックフィッシュゲームの対象に加わるが、今の時点では先を急ぐものではないので、ソフトルアーをセットしたリグをキャスト出来る範囲での釣り方に主軸を留めている。
深紅の魚体がビジュアル面でも大きさ以上の存在感を示すアカハタ。
対照的に、地味な茶斑が印象的なオオモンハタ。全体的に、こげ茶色の魚体が目に残る。
この2種の釣り分けで前提となる特徴はその「体の仕組み」にも表れている。
とりわけ注目すべきはそれぞれの「尾ビレの形」。
尾ビレの形が、どちらかというと扇型(うちわ型)なアカハタ。(※仮にアイナメ属で例えるならウサギアイナメがこのタイプに近い。)
尾ビレの上下、先端から先端に直線で結んだように繋がるオオモンハタ。
ちょうどヒレを開くと三角形気味になる。
(※仮にアイナメ属で例えるなら、通常のアイナメがアカハタとオオモンハタの中間の遊泳性を有するキジハタ的。更なる遊泳力を身につけて進化したアイナメ属がホッケとキタノホッケであり、オオモンハタはこの存在に該当させると分かりやすいかもしれない。)
オオモンハタは、尾ビレの付け根の筋肉までもアカハタよりも気持ち厚みがあるのも、水を蹴って進む推進力に作用しているのではないか、と考えさせられる。
その他のディテールは写真をご覧ください。
魚の質感、イメージするうえで参考になればと思います。
弓矢のようにオオモンハタの体表に突き刺さる寄生虫のイカリムシ。
キジハタやオオモンハタではよく知られるものですが、いずれにしてもハタ科の魚に多く寄生するケースが多いようですが、実際に現物を見たのは私も初めてでした。
脚となる根を体内に下ろしている(突き刺さっている)ので、ペンチで引っこ抜いても胴体が取れるだけで、体内に埋まっている根(脚)の部分は取れません。
寄生虫も緯度によって顕著な種類が別々であることも多いですから、魚と同時に「存在」として研究対象としては面白かったりします。(ヌルヌルしたものやうごめくものが性分的にダメなので、総じて虫全般も苦手ですが、【知る・学ぶ】対象としては好きなので個人的には都内で時間が作れる時には昔から目黒の「寄生虫博物館」はお気に入り。無料で入れるのもありがたい!釣り人には特に有意義な知識を得ることが出来ます。)
サケやサクラマス、サバやホッケ、チカにサンマ。そしてヒラメや釣りで既存のロックフィッシュゲーム対象種も自分が好きで釣っている魚達が寄生虫に寄生されるタイミングで何を捕食することで体内に取り込んでしまうのか、どういった環境で寄生されるのか、「魚の生活史」にも思い巡らすことで「釣り方の筋道やバリエーションを考える」ことも出来ます。
今回はアカハタとオオモンハタのざっくりとした特徴を「尾ビレの特徴が違う。」ことをテーマにお伝えしていますが、このたった1点を知っているだけでも、いざフィールドに出た時に釣り方にも繋げられる。
今回の主題は、泳力の差を物語るものであり、元々泳ぎが得意な根魚であるハタ科の魚であっても更に「スイマー型のタイプ」か、「待ち伏せ型のタイプ」か、種の進化の過程にも絡んでくる話なのかもしれない。
事実、小魚も捕食するものの、捕食の中心は甲殻類であるのがアカハタ。
荒い根まわりを好み、自身も根の隙間に身を隠す習性から主食とする捕食対象もその付近に多いエビやカニなどを常食。
それだけに、エサを追う時の追尾距離もキジハタやオオモンハタよりも短い。
ジグヘッドリグの横引きアプローチよりも、テキサスリグや直リグのように縦の軌道で動くルアーの方に歩合がいい。
オオモンハタは典型的なスイマーロックフィッシュで、魚自らがエサを追いかけ回して移動していくタイプ。
言うなれば、シーバスのような特徴を併せ持ったロックフィッシュ。
根魚とはいえ、荒い根まわりのボトムだけを叩いていればいい、という魚ではなく、砂地エリアでも平気で進出してくる回遊性にも着目したい。
根に留まっているばかりではなく、魚そのものが泳いで移動していることも多いとされるため、ボトムばかりを集中して叩き過ぎると逆に魚の目線からルアーが外れるため、シーバス釣りのように魚の目線よりも上か、同じ目線でルアーを横に引いてやったほうが喰いが良いとされるターゲットだ。
捕食のために魚自身も積極的に追ってくるタイプゆえに、ジグヘッドリグなどの横引き系ルアーやリグには釣り方として適合をみせるばかりではなく、鯛ラバやインチクなどスッーと常に動き続けて移動していくルアーにも外道としてのヒットが多いのも頷ける。
今回のヒットもテキサスリグのピックアップ中(高速巻き上げ中)に、突き上げるように喰ってきてのキャッチとなっている。
同じエリアに同属の複数の魚が棲めば、必ず優勢種となる存在が表れてくるが、それでも海の中でも適正な棲み分けがなされることでそのバランスを保つのが生物。
オオモンハタの登場は、船の周囲にキビナゴの大群が水面下にキラキラを見えるところで、その回収中のリグにいきなり喰ってきた。
となれば、この魚は元々その場に付いたこと以外にもキビナゴの群れと一緒に魚自身も動き回って追尾回遊してきたところに、その視界に急にルアーが入ってきたことでバイトへのトリガーを引いた可能性も考えられる。
いずれにしてもキジハタ、アカハタに続き、今後更なる注目を浴びていくロックフィッシュだけに、「オオモンハタ」にフィーチャーした釣り方ももっともっと進化していくに違いない。
ロックフィッシュゲームは、まだまだ進化していく余地が残された分野の釣りなのだ。
この実り多き釣行を締めくくる魚はやはり今回の主役「アカハタ」。
終盤はアタリも遠のき、何だかマッタリしてきたが、ここはキッチリと思い残すことなく締めくくろう。
「最期はこれで」と、“男のパワーホッグ4インチ”を再びリバイバル投入!
色は信頼のレッド。アイナメとアカハタに関してはとりあえず赤いワームがあれば、というほどに信頼を置く佐藤的絶対色。
終盤、魚っ気が薄らいだ小康状態だけに「強気ですね~」と記者さんから声があがったが(笑)、「はい。最後はこれで。」と返す。
その数投目、鬼アワセが決まる。
この度の全行程を締めあげる、鮮やかなアカハタが赤のパワーホッグ4”を咥えて、富士の懐・駿河の海に浮いた。
このひとときを、いつまでも―。
これだから、ロックフィッシュゲームはやめられない!
「極上の色彩美! アカハタゲームの醍醐味」【完】
タックルデータ
■ベイトタックル(PEライン仕様)
●ロッド:シューティンウェイSWC-722EXHブラインドサイト
●リール:エクスセンスDC
●ライン:シーガーマルティア2号
●リーダー:シーガーグランドマックスFX 5号
●シンカー:クランクシンカーSP 1oz(深さに応じてクランクシンカーSP 3/8ozを付け足し)
●クッションビーズ:ロックンビーズソフト
●フック:岩礁メガトンロック2/0、1/0、ツイストロック2/0、1/0
●ルアー:パワーベイトSW/パワーホッグ4”
パワーベイト/パワーバルキーホッグ3”
パワーベイト/ダブルホッグ3”
ガルプSWダブルウェーブ3”
ガルプSWパルスワーム4”
カルティバ/ジャスターシャッド3.2”
●アームプロテクター:リトルプレゼンツ/アームカバー
●レッグプロテクター:カルティバ/レッグプロテクター
●へッドウェア:リトルプレゼンツ/ストリームレインハット
●タックル収納:リトルプレゼンツ/LPドライバックパック40
●偏光グラス:ZEAL OPTICS Vanq gaga
●偏光レンズ:TALEXアクションコパー
★静岡県伊豆半島ボートロック船宿<安良里地区>
■ふじなみ丸(藤井船長)【090-3384-9396】
2015年8月29日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
舞台は伊豆半島アカハタボートロック。
なんと!
「オオモンハタ」が登場!!
遊漁船「ふじなみ丸」若船長の伸さんの釣果!
ルアーはパワーベイトSWバブルクリーチャー3.6”(カラー:レッド)のピックアップ中のテキサスリグ(早巻き)にガツン!とヒット。
オオモンハタはこの魚の本場ともいえる九州の太平洋側や東シナ海にやはり多いですが、静岡県や和歌山県でもたびたび「釣れた!」の声を聞きます。
日本海側では私はこれまで聞いたことがないので、やはり太平洋側に多い種類の魚だと考えますが、四国でもキジハタ優勢の瀬戸内海側ではなく、外海側、つまりは太平洋側に面した地域では釣れた話も聞いたことがありますし、今後の狙い方次第では意外な生息密度地帯も発見できるかもしれません。
特に伊豆半島や紀伊半島などの地形を隔てる大きな半島部は暖流である黒潮が当たりやすいので、その影響で水温も高い時期に小魚の来遊と共に生息区域拡大のための進出を図ってきた個体が、ある程度の量が定着しているものであろうと、推測しています。
元々が暖流域の根魚なので、やはり水温の高い夏場~秋に釣果は集中しています。
このハタは底が根でなくても、砂地でも平気なタイプ。
つまりは「エサ」さえいえれば、自ら根から離れて追ってくる、魚そのものがエサを求めて移動してくる行動派のロックフィッシュ。
その遊泳性はキジハタを凌ぐ。
それだけに西や南のマダイ釣り場ではタイラバへのヒットが多い実例もこの魚の特性を物語るものでしょう。
海底から上に巻き上がるタイラバを追いかけて来て「バクッ」と喰う!のがオオモンハタ。
言うなればカバー依存型のノーザンラージマウスバス(世間一般的な昔ながらの“ブラックバス”)がアカハタと見立てれば、オオモンハタは遊泳力に長け回遊性もあるスモールマウスバスに該当する存在。
その中間に位置するのがキジハタということになります。
ソイの仲間でも、クロソイとベッコウゾイで釣り方やヒットレンジが違うように、ハタの仲間でもそれぞれ種類によって種別に好む環境や好むエサに差があるため、おのずと釣り分けが存在し、「専門的に狙う」となれば魚種ごとに、それ相応の知識を持ってして挑まないとなりません。
混生域となれば、尚更です。
「ハタの釣り」が従来型のロックフィッシュゲームよりも難しいというのは、アイナメやソイよりも生息密度が少ないということに終始せず、こういった同属内であっても種類別の釣り分け方を釣り人側が十二分に把握しないと釣れない=なかなか思うような釣果があがらない、というところが大きいでしょう。
サクラマスのように釣れたサイズに関係なく「1尾に出会えることがうれしい釣り」だけに、稚魚放流が盛んに行われていて人為的に数を増やす取り組みをしている地域ではない限り、原則として数を釣って何かを見い出す釣りではないので、余計にビッグフィッシュパターンを見つけるための軌道修正も難しいわけです。
だからこそ、釣りの経験やテクニックだけでなく、学術的なアプローチ(生態面)も、もっともっと人間側の頭脳を繰り出すことが、この釣りを紐解くには必要に迫られている。
狙って獲る、一撃必釣性も大きなウェイトを握ってくる。
よって、「魚を研究しよう」というタクティクスが、これから始まっていく新しい時代のロックフィッシュゲームには強く求められている。
今はその土台作りをみんなでしていく時なんです。
尚、伊豆半島ではキジハタはまず滅多にお目に掛かれませんが、アカハタとオオモンハタの混生は十分に考えられます。
ただし、同じ根に2種が付いていたとしても、たいていの場合で魚のポジションが違うことと、その生息密度は圧倒的にアカハタが優勢なので、オオモンハタだけを狙って一人あたり十分な釣果が行き渡ることは難しものであると認識しています。
それをいかにして集中して狙うかは今後の釣り場の見つけ方と釣り方なんでしょうね。
ご当地のロックフィッシュアングラーには地の利を生かし、その点もぜひ深く探ってみてほしいです。
都心からも日帰り可能な圏内で、それも「伊豆半島」という全国に名が知れているメジャーフィールドで、貴重なアカハタやオオモンハタが釣れる可能性があるのですから…これは凄い!!こと。
次回はアカハタとオオモンハタの体の作りの違いについて画像と照らし合わせて迫っていきます!
同じ「ハタ」と言えども、魚のタイプが違うことに気づかされるので、釣り方が違うことも「なるほど!」と頷けます。
こういったところからも魚の持つ習性を割り出す参考になるので、ルアーセレクトやルアーを泳がせるスピードやレンジ、どの層にルアーを一番長く停滞させたらよいか?など実際の釣りに役立つことは大変多く、私の場合には、なかなかお目に掛かれない魚や自身の中で新しい魚種はとりわけ隅々まで観察してそれを記録に付けておくようにします。
アカハタを見たことがない人も、オオモンハタを見たことがない人も、ざっくりと「何が違うのか?」が判別つくように分かりやすく綴ることを心掛けますので、興味のある方は引き続きご覧いただければ幸いです。
★静岡県伊豆半島ボートロック船宿<安良里地区>
■ふじなみ丸(藤井船長)【090-3384-9396】
2015年8月28日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
続いてはアカエソがヒット。
アカエソを釣ったのは高校2年以来なので(笑)、かなり久々。
この1尾はうれしかった。
歯が物語る通り、エソは獰猛な肉食性の底棲魚。
西の地域や南国ではよくジギングでヒットします。
只今のヒットリグはクランクシンカー SP 1oz+クランクシンカー SP 3/8oz連結+ロックンビーズソフト+ツイストロック2/0+ガルプSWパルスワーム4”(カラー:レッド)。
沖側を撃ちたくて急な落ち込みに対応させるべく、1ozシンカーでは少し底取りにしくかったので、シンカーを合体させて、少し深めのボトムを撃っていた時のことでした。
岸際に向かって投げる時には水深が浅くなるので1oz、沖側に向かって投げる時には水深が深くなるので1ozシンカーに3/8ozシンカーを足して合計39gにして使い分けしていました。
ダウンヒルとアップヒルの違いで、シンカー重量をその都度に交換。
こういう釣りの細かい動作、好きですね(笑)。
リギングの釣りの醍醐味の一つでもあります。
尚、こちらのアカエソのヒットポイントの底質は根から砂に変わる間際。
エソは砂地に多いですよね。
記者のWさんも釣ります。
本命、アカハタをキャッチ!
ヒットリグは上記と同じ(シンカーのみ1oz単体)です。
操船しつつ、船長の伸さんも釣ります!
伸さんのヒットワームは、パワーベイトSW/バブルクリーチャー3.6”(カラー:レッド)です。
このワームがプロトタイプだった頃、「セミエビの幼体に似ていることから、アカハタにはいいはずですね。」とアドバイス頂いています。
そんなバブルクリーチャーですが、再び水面下にキビナゴの集団が見えた時のこと。
リグを回収中の伸さんに中層でテキサスリグにバイト&ヒット。
アタリと同時にいきなり乗った感!
「おっ。これはオオモンハタですね~。きっと。」と伸さん。
「オオモンハタは泳ぎながらエサを喰ってたりするので、回収中に来るときはたいていオオモンハタなんですよ。」と続けた。
さすが!の読み通り。
浮上したのは紛れもなく、オオモンハタ!!
キジハタともアカハタとも習性を異にするオオモンハタ。
キジハタ!
アカハタ!
オオモンハタ!
近海ロックフィッシュゲームの人気“三大ハタ”に含まれるターゲットだ。
この3種のなかで最も魚食性が強く、小魚の群れの後を追って、自らが泳ぎ回って追尾回遊をおこなうタイプの根魚だ。
その習性はアグレッシブ。
回収中のワームめがけて突進してくるのも、うなずけます。
タックルデータ
■ベイトタックル(PEライン仕様)
●ロッド:シューティンウェイSWC-722EXHブラインドサイト
●リール:エクスセンスDC
●ライン:シーガーマルティア2号
●リーダー:シーガーグランドマックスFX 5号
●シンカー:クランクシンカーSP 1oz(+クランクシンカーSP 3/8ozを付け足し)
●クッションビーズ:ロックンビーズソフト
●フック:岩礁メガトンロック2/0、1/0、ツイストロック2/0、1/0
●ルアー:パワーベイトSW/パワーホッグ4”
パワーベイト/パワーバルキーホッグ3”
パワーベイト/ダブルホッグ3”
ガルプSWダブルウェーブ3”
ガルプSWパルスワーム4”
カルティバ/ジャスターシャッド3.2”
●アームプロテクター:リトルプレゼンツ/アームカバー
●レッグプロテクター:カルティバ/レッグプロテクター
●へッドウェア:リトルプレゼンツ/ストリームレインハット
●タックル収納:リトルプレゼンツ/LPドライバックパック40
●偏光グラス:ZEAL OPTICS Vanq gaga
●偏光レンズ:TALEXアクションコパー
★静岡県伊豆半島ボートロック船宿<安良里地区>
■ふじなみ丸(藤井船長)【090-3384-9396】
2015年8月27日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
魅惑のアカハタゲーム、前回(http://www.pros-one.com/blog/?m=20150819)からの続き。
翌日は、ボートから狙う。
静岡県伊豆半島アカハタボートロックを実現させてくれるのは、西伊豆の老舗遊漁船にしてアカハタボートロックの開拓に尽力されてきた「ふじなみ丸」さん。
親子揃って、出船しています!
西伊豆では船でアカハタを釣る時は従来からテンヤ仕掛けにえびエサを付けて釣るのが一般的であるが、ふじなみ丸の若船長・藤井伸一郎キャプテン(伸さん)は声優の菅原正志さんと共にこの魅惑の根魚「アカハタ」をソフトルアーを用いたロックフィッシュゲームとしてもクリエイトしてきた功労者だ。
ふじなみ丸さんにはアカハタボートロックと宿泊(民宿)でお世話になりました!
朝日のまぶしいこと!伊豆の海に今日もまた深紅の根魚を狙いに行きます。
今日はベタ凪。
ワームを用いたロックフィッシュゲームはウネリと風があるとラインメンディングとリグの操作が著しく難しくなるので、海が静かな時は釣り人側にとってはありがたいコンディション。
ご当地では釣り場が重なることもあるヒラスズキ釣りとは真逆のコンディションがそれぞれの好条件。
とはいえ、ベタ凪の日でもこのあたりは特に底潮が異常に早くなる時間もあるため、海面が“鏡”だからといって、海中の流れが緩いか、といえば決してそうとは言えない。
干満により突然、潮の流れが速くなることも想定し、1ozシンカーが基準ながら、使うか使わないかは別として1.2ozシンカー、1.5ozシンカー、2ozシンカーまでは常時、携行する。
風景は東北は岩手県沿岸のように切り立った断崖絶壁が続く伊豆半島。
今日もまたアカハタを引き出せるだろうか。
最初のポイントで、海面付近をキビナゴの群れがたくさん泳いでいるのを目撃。
キビナゴは西や南の小魚なので、関東地方より北の海で見かけることはまずない。
そこで、実際にターゲットがキビナゴを捕食しているか?、していないか?は別として、エサになりうる生き物がここに存在している現実を目の当たりにしたことから、シャッドテールワームに変更して投入(最初は一投目から魚を獲りにいくためにアカハタの喰いが良いダブルウェーブをセットしていた)する。
まずはカサゴの魚信を捉えた!
カルティバ×ゲットネット/ジャスターシャッド3.2”(カラー:フラッシュレッド)のボトム、スロー引き。
ワームサイズもこの時に見たキビナゴと同じような大きさだった。
シンカーが底についたら、ラインを張るようにして竿を後ろに向かって倒していき、超低速でワームをゆっくり引っ張る。
アカハタとカサゴは横方向へ移動するルアーへの追尾性はキジハタやオオモンハタほど持ち合わせてはいなく、気をつけたいのは「ルアー(シャッドテールワーム)を引く速度について」、だ。
アクション中のリールの回転速度を“ゆっくりめ”にしているのは、早いテンポでのスイミングアクションは原則、おこなわないように気をつけているがための策略だ。
元々が追いが得意ではないターゲットを横引きで釣る場合、横方向にルアーを移動させるにも、スローにルアーが動き続けている状態を長く維持したい。
リグはクランクシンカーSP 1oz+ロックンビーズソフト+ツイストロック1/0。
このシャッドテールワームは匂いは付いていないが、並のシャッドテールワームでは動かない超低速引きとボトムで止めた状態でもテールの付け根が柔らかいために動かせる点が利点として私は用いている。
ワーム全体が柔らかいため、魚が喰った時に口腔内で折れ曲りやすく、そのためフッキング率が高いのもポイントである。
シャッドテールワームの仲間同士でも「動きの質と違い」でもアイテムごとに、細かい使い分けをしているのだ。
それだけでシャッドテールワームというカテゴリーは、アイテムごとにその日の釣れ具合に差がひらくワーム。
今日はどのタイプにアタリが集中するかも、見極めながら臨機応変にセレクトしたい。
キビナゴが回遊しているこのポイントでは引き続き、バタバタとカサゴがラッシュで釣れ続いたが、2尾目以降は写真割愛。
アカハタよりもカサゴの方が水温適正が冷水寄りなので、このポイントは今の条件ではカサゴに適した場所なのだろう。
場所を移動しよう。
今度は沖からの潮が当たりやすい出っ張った地形に到着。
夏時期に、沖から入ってくる潮は暖流である黒潮の分流であることが見込めるため、沖から差してくる潮は水温の高い潮であることに期待しているためだ。
世間では「水温の1℃は気温の4℃」と言われることもあるわけだから、たった1℃の水温差でも変温動物である魚類にとっては、相当な変化をもたらす。
場所場所の水温差で、釣れる魚種がカサゴだけになったり、アカハタがきちんと釣れるようになったり、とシーズン初期、いわゆる“走りの時期”の釣りでは自分が釣っている場所の水温にも意識を向けたい。
魚はいるはず。あとは喰わせるだけー。
ルアーを変えて、少し粘っていると…!!!
アカハタの登場だ!
赤色の魚体が浮き上がってくる様子は、何時も心、高まる瞬間。
ヒットリグは、クランクシンカーSP 1oz+ロックンビーズソフト+ツイストロック2/0+パワーベイトSW/パワーホッグ4”(カラー:レッド)。
シャッドテールワームからホッグにワームをローテーション。
尚、パワーホッグ4”はフッキング率をアップさせるため、この日は節を段階別にカット(3節カット・5節カット)して使用した。
深紅の色彩が美しい根魚・アカハタ。
【アカハタを狙って釣る】となれば、最北で千葉県房総半島、通常の北限で静岡県伊豆半島が拠点だ。それ以西であれば、緯度の低い地域、つまりは西に行けば行くほど更に遭遇できる確率は高くなるが、キジハタと違って日本海側よりも太平洋側に多い(あとは東シナ海)のも種としての違いの一つだ。
同じハタ科の仲間でも、日本列島内、緯度や水深、底の地形、常食するエサの違いで種族間の棲み分けが行われているところに興味が尽きない。
いずれにしても、キジハタ同様に貴重な1尾を狙い定めて手にすることが、心躍るほどうれしくなる魚だ。
魅惑の時間は、まだまだ続く。
タックルデータ
■ベイトタックル(PEライン仕様)
●ロッド:シューティンウェイSWC-722EXHブラインドサイト
●リール:エクスセンスDC
●ライン:シーガーマルティア2号
●リーダー:シーガーグランドマックスFX 5号
●シンカー:クランクシンカーSP 1oz
●クッションビーズ:ロックンビーズソフト
●フック:岩礁メガトンロック2/0、1/0、ツイストロック2/0、1/0
●ルアー:パワーベイトSW/パワーホッグ4”
パワーベイト/パワーバルキーホッグ3”
パワーベイト/ダブルホッグ3”
ガルプSWダブルウェーブ3”
ガルプSWパルスワーム4”
カルティバ/ジャスターシャッド3.2”
●アームプロテクター:リトルプレゼンツ/アームカバー
●レッグプロテクター:カルティバ/レッグプロテクター
●へッドウェア:リトルプレゼンツ/ストリームレインハット
●タックル収納:リトルプレゼンツ/LPドライバックパック40
●偏光グラス:ZEAL OPTICS Vanq gaga
●偏光レンズ:TALEXアクションコパー
★静岡県伊豆半島ボートロック船宿<安良里地区>
■ふじなみ丸(藤井船長)【090-3384-9396】
2015年8月26日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD