鱒旅(ますたび)。~緑と青のトラウト情景~【2】
川をあがって湖へ。
最初のポイントではアタリなし。
そしてまた移動。
おそらくここが本日最後のポイント。
釣り時間は「30分!」と決める。
これ以上、遅くなると時間的に行動を活発化させるヒグマに出くわす恐れが増す。
道内の野山(渓流・湖含む)で「魚釣りをする」ということはヒグマの生息域に自ら赴いているという解釈にもなる。
つまり、自然の王国においては人間側の一方的な都合は通用しない。
遭遇する相手がエゾシカやキタキツネ、タヌキであれば、それは日常茶飯事であるがクマだけは違う。
それも本州のツキノワグマではなく、北海道ではヒグマである。
クマのテリトリーに人間が勝手に入り込んで遊んでいる、という危険意識は常に持つべきであり、こういった観点からも道内で釣りをする際には本州以上にクマ対策を入念にしたい。
知識しかり、装備しかり、だ。
これは魚釣りに限らずとも、トレッキング・登山、山菜取り、きのこ狩りなど全般に共通すること。
と、なれば早速、釣ってしまおう。
全神経を集中することに加え、人の気配も限りなく消すように心がける。
この釣り場の水質はジンクリアだ。
そうなると人と魚の距離はあればあるほど、人的気配を消せるし、ルアーを追わせて喰わせるにも有利になる。
釣り場やその魚の持つ習性に合わせて、そこは臨機応変に対応したい。
よし、来たっ!
ランディング!
成功!
ヤマメに次いで、目的のエゾイワナが来てくれた。
同じエゾイワナでも河川型と湖沼型とでは色彩や風合いも絶妙に違ってそれぞれが美しいものです。
本来は一緒に実物を見れることが出来たら最高ですが、少しでもその場の臨場感を味わっていただきたく、魚のパーツごとの写真を多めに載せますので、以下、やんわりと夕日を反射する美しきエゾイワナの造形・色彩をぜひともお楽しみください。
1尾目と2尾目はミノーでの釣果。いずれも2尾のヤマメを釣り上げたのと同様の5cmシンキングミノーで。(粕谷君からの頂き物です。)
3尾目は神谷さんからオススメいただいたスプーンにて、最大限の遠投をかけて喰わせています。
ミノーにスレた魚はレンジを沈めてスプーンで“落とす”の作戦、大成功でした。
実際、ミノーで掛けた魚はライズアップしていたため上層で喰わせていて、3尾目はスプーンでヒットに至った魚はボトムから中層を引っ張って喰わせています。
魚の浮き沈むレンジに合わせて、ルアーもレンジ別に使い分けていったのです。
30分の間に3尾のエゾイワナに恵まれ、大満足。
夕方には雨もあがって陽が差しんだこともあり、その雰囲気は更によくなりました。
このようなシチューエーションで釣りを楽しんでいます。
楽しい時間はあっという間に過ぎていくもの。
神谷さんの「さっ、クマ出ると大変だからあがろうか!」の一言で今日の釣りは終了!
いやはや、楽しい、楽しい、ひと時でした。
明日もまた続く、鱒旅。
「神谷さん、また明日もよろしくお願いします!」というところで釣り場を後にした。
■タックルデータ
●ロッド:シューティンウェイSWS-702L“スイミントレーサー”
●リール:ステラ2000
●ライン:ナイロン8lb
●スナップ:カルティバ/クイックスナップ♯0番
●ルアー:レックススーパーシンキング5cm、フロントレイク12g
●ジャケット:リトルプレゼンツ/AWウェーディングジャケット(JK-10)
●ベスト:リトルプレゼンツ/TRベスト
●ウェーダー:リトルプレゼンツ/SP3 AQ ZIPウェーダー(W-34)
●シューズ:リトルプレゼンツ/ミッドストリームWDシューズピンフェルトソール
●インナー:リトルプレゼンツ/ウェットトップ
●Tシャツ:リトルプレゼンツ/トラウトT
●シャツ:リトルプレゼンツ/SPサニードライシャツ
●フリース:リトルプレゼンツ/フリースベスト
●アンダー:リトルプレゼンツ/ウェットボトム
●パンツ:リトルプレゼンツ/SPリバーパンツ
●ハット:カルティバ/バケツハット
●偏光グラス:ZEAL OPTICS/ENZO
●偏光レンズ:TALEXラスターオレンジ
2015年11月14日 | カテゴリー:釣行記