もしも、こんなマダイが釣れたなら…
もしも、こんなマダイが釣れたなら…
うれしいです!
“ショアレッド”こと、岸から釣るマダイ。
写真は磯からのルアー釣り、ロングスピン釣法にて4.2インチのシャッドテールワームのブレードジグヘッドスイミングでキャッチした1尾。
ですが、こんなマダイとてオオモンハタ狙いの最中の外道ヒットになってしまうのですから、昨今のロックフィッシュゲームは進んだものです。
予期せぬ大物外道が掛かっても“獲れるタックル”というのも、「今の時代」のロックフィッシュゲームに求められる条件になってきました。
基本、テキサスリグが主軸にならないオオモンハタ狙いではロックフィッシュゲームとは言っても、うれしいゲストとしてマダイやヒラスズキ、シーバス、青物、ヒラアジ類、フエダイ類なども可能性が考えられます。
このことは、ジグヘッドリグとテキサスリグの水中でのスイミング姿勢が違うことで、釣れる魚のバリエーションまで変わることを一番に物語っています。
こういったうれしいゲストですが、場合によってはオオモンハタ以上の巨大魚たちが相手になることも多々。
それを踏まえ、ロックトランジットシリーズはフィールドで遭遇するかもしれない“万が一”のことも見据えて開発されてきました。
柔軟に曲がってターゲットをいなしてバラシを防ぎつつ、パワーは「強靭」という作りです。
このマダイを手にした釣り場は鹿児島県薩摩半島。
現在発売中の雑誌、ソルトウォーター2017年10月号「考えるロックフィッシュゲーム」ロケ中のひとコマです。
あれ!?
この展開は…。
昨年の同誌のロケ時にも同じ展開がありました。
ソルトウォーター2016年9月号掲載、「考えるロックフィッシュゲーム」のときです。
そのときは愛媛県日振島でのことでしたが、マダイの他にヒラスズキもジグヘッドリグのスイミングで釣れました。
マダイとオオモンハタは共通事項が多い気がしています。
西日本の磯では水面から、泳いでいるマダイが小魚の群れに突っ込んでいく姿が偏向グラス越しにたびたび目撃されることがありますが、仮にそんな場合、そこがオオモンハタの生息域と重なってなっていれば…その周囲にオオモンハタもいる可能性は高いと思うんです。
マダイが小魚を目掛けて捕食スイッチが入っているときって、海の中の様子が“ちょっと特別な”活性化にある状態だと私は認識しています。
その日の釣りで、もしかすると最大の山場が訪れる可能性が「今ある!」とー。
事実、今回のオオモンハタもそんなタイミングで掴んだチャンスでした。
ひとたび掛かれば、強烈なパワーで磯際のきわどいところを突っ走るマダイですが、ドラグが作動し、ラインがズルズルと出っぱなし状態で魚にいいようにされたまま耐えているだけではラインブレイクの確率が非常に高し。
かなりの確率でやられてしまう恐れがあります。
根ズレの確率が飛躍的に上がる磯からの釣りでは、船で楽しむ「ひとつテンヤマダイ」のようにライトタックルではどうしても難しい局面があります。
釣れる魚の種類や大きさは変わらなくても、釣りをする環境によって釣り道具は使い分けが迫られます。
●時には強引にリールを巻き続けてマダイの頭をとにかくこっち(自分側)にいち早く向けさせる工夫。
●沖目で魚を浮かせてしまって空気を早く吸わせることで手前まで寄せてきたときには魚がソフトランディングできる態勢にまでファイト中に持っていくこと。
ショアマダイをラインブレイクせずに獲るには、こういったことに心がけています。
相手が強烈に引いていても、ファイトだけに夢中にならずその後のランディングまでどう運ぶかをその場その瞬間ごとに魚の動きに併せて考えていなかくてはならないのです。
でも、実際、その場を同時進行でやり繰りするのは熟練の手馴れた人ならともかく、釣りの経験が浅いととても難しいものです。
そのために必要なロッドにできること、求められるロッドの特性とは何かー。
ロックトランジットはロックフィッシュロッドですが、釣り場での万が一まで考え、想定され、製作に至っています。
仮に根魚じゃない相手でも+αの大物がせっかく掛かったのなら、その釣り人が持つ個々の技術力に関係なくとも、道具として機能する釣り竿としての懐の深さはほしいと考えました。
道具はそのサポートをするのが最大の役目なのです。
そのため、少しでもそのランディング率をあげたい、という釣り人の根底にある願いはプロズワンプロダクトも皆さんと願い同じくするところです。
ロケ時、こちらのワラサもマダイをキャッチする少し前に釣り上げたものです。
ブリの若魚であるワラサ(メジロ)も引きは強烈ですが、ヒラマサと違い、さほど根に向かっていかないため魚のパワーをうまくかわせば青物とはいえランディングは比較的容易な種類。
こちらのワラサは30gのテールスピンジグでナブラ撃ちしてキャッチした1尾ですが、フックは10番サイズと(ワラサに対しては)小針ながらPEライン完全対応のSTX-45(カルティバ)なので、難なく無事に獲り込むことができました。
こういった本命(この時はあくまでもオオモンハタが本命)よりも大きな魚が掛かりますと、ラインシステムが万全であるならば、その分、他のところに力がかかります。
中でも、針はその負荷が一層かかりやすい場所なので、スナップ・針・スプリットリングの強度など、針周りの細かいパーツにはくれぐれも吟味したいものですね。
夏の海を引きずる、秋の海ではこのようなシーンに遭遇することもまた多いことでしょう。
台風の進路を常に見極めながら、引き続き秋の海を楽しんでまいりましょう。
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2017年9月14日 | カテゴリー:雑誌掲載・DVD