「ロックフィッシュマガジンVol.3」(地球丸刊)が発売になりました!
ソルトルアーの人気雑誌・月刊ソルトウォーターの別冊「ロックフィッシュマガジンVol.3」(地球丸刊)が発売になりました!
今号の表紙は、根魚好きの皆が憧れる大注目の「オオモンハタ」が目印です!!
かっこいいですよね~、オオモンハタ。
オオモンハタっていう根魚は雰囲気がちょっと別格、ですね。
バイトゾーンの多くも中層~上層と他の根魚とは全然違うし、なにより魚の持つ独特の雰囲気があまりにもかっこよすぎる。
これまでに色々な種類の根魚と親しんできた私もオオモンハタをその手に掴んだときにはサイズに関係なく、「オオモンハタを釣った!!」という興奮で心臓の鼓動が高まっているのが自分でも分かるくらいです(笑)。
そんなところもオオモンハタの持つ「ならでは」の魅力なんでしょうね~。
今回の「ロックフィッシュマガジンVol.3」ですが、付録でDVDがセットになっています。
こちらです!
【ジャケット表面】
【ジャケット裏面】
『佐藤文紀が教えるハタゲームの基礎と実践』ということで、ハウツーとドキュメント両方を収録したDVDになっています。
ハタゲームの入門に最適です。
今回はオオモンハタを題材に、ハタゲームに迫っています。
重複しますが、色彩が鮮やかな魚が多いハタ属においてオオモンハタはキジハタやアカハタなどのような派手さはないものの、「俺はフィッシュイーターだぜっ!」と言わんばかりに凛とした風格はとにかくかっこよく私も例外に漏れずオオモンハタに魅了され、今一番追求したい根魚がこの魚。
(その昔、沖縄県西表島でスジアラやバラハタはジギングで釣っていた時代はあったのですが、その当時からオオモンハタについてはあまり知らず、言わば“ノーマーク”の根魚だったのですが、今、改めてその存在を意識して火がついてしまったという。笑)
根魚釣りと言えば、東京湾を起点に西ではカサゴ釣り、東ではアイナメ釣りがその代表格として従来はイメージされてきたのですが、近年一大人気ターゲットに躍り出たキジハタがそうであったように、カサゴ釣りやアイナメ釣りの延長ではハタ科の根魚は手に出来ない難しさとレア感があります。
タックルにしても、一層洗練されたきちんとした道具で挑まないとこれらの魚は掴むことさえ難しい。
釣り方にしても、甲殻類ワームのテキサスリグ一辺倒ではまるで通用しない。
そのキジハタに輪をかけて釣り方が突出した存在こそがオオモンハタです。
釣り方を間違えたり、釣り方を知らないままだと……「オオモンハタは釣れない(釣れにくい)」という点も、釣りの難易度が高くて個人的には刺激的。
食材確保目的で釣りをしていない限りは、いとも簡単に釣れてしまう魚よりも情熱を持って追いかけても追いかけてもなかなか釣れない魚である方が、いつの日かようやく手にできたときの喜びは爆発するものですし、そのほうがマンネリ化が起こりづらく釣り人生、後々まで楽しめたりするものです。
それだけに1尾の魚との向き合い方も大切になってくる貴重なターゲットと言えます。
オオモンハタはキジハタのように“本格派”に愛される、究極のロックフィッシュのひとつなのだろうと思うのです。
あとはやっぱり“回遊性根魚”を狙ううえで面白いと思うところは、「テキサスリグ×甲殻類系ワーム」の組み合わせがあまり有効ではないというところも逆に新鮮で、ハードルアーとソフトルアーを併用するというルアー釣りとしての調和の取れたバランス感覚にも私はとても面白みを感じています。
スイミングで釣る「巻きの釣り」が今、改めてとても面白い。
ターゲットそのものがベイトフィッシュを追い求めて回遊しているので同じ場所に居続けない。
それゆえに場荒れを避けられることや、場荒れするほど根こそぎ釣れるものでもないため、釣れたありがたみが多大。
そうですね、サクラマスのような憧れの存在のロックフィッシュと言えるでしょう。
これはキジハタとて同じ。
海流の変化と時代の流れもあって、昨今ではオオモンハタの北限分布域は千葉県にまで達した時代になりました。
東海~関東の地でもオオモンハタは時として50UPが出るようなこのご時世です。
ホントにびっくりです。
オオモンハタは知っての通り、黒潮を広範囲に回遊する、豹紋柄をまとった獰猛なフィッシュイーター。
強烈な牙(歯)と“イカツイ目つき”からも想像できるようにヒットしてからのパワーも強烈で、ここまでくると同サイズのカサゴやアイナメ、ソイとはもう別次元の引きと言わざるを得ない難敵さも持ち合わせています。
サイズに似合わない強烈なパワーを持っています。
甲殻類パターンの釣りが主軸だったこれまでのロックフィッシュ概念では通用しない、ロックフィッシュゲームの新しい時代が拓かれるキッカケとなったのもキジハタとオオモンハタの存在が大きかったものと推測されます。
先にデイゲームが確立されたキジハタ釣りの流れから、『ロングスピン』に、『スイミング』という今の時代の象徴ワードとオオモンハタの存在が合致したこともロックフィッシュゲームが再び注目されるに至った経緯。
ロックフィッシュマガジンはVol.1はクロソイ、Vol.2はキジハタ、Vol.3はオオモンハタと、歴代の表紙を飾った魚は私が釣った魚なのですが、こうして少なからずお役に立てていることも光栄な限りです。
と、同時にその場その場で魚の表情・臨場感を切り取って下さる名カメラマンの方々にも感謝です。
Vol.2のキジハタとVol.3のオオモンハタの表紙撮影をご担当された若林氏もブログでコメントされています。
http://river-walk.co.jp/?p=3125
カメラマンさんもこのような意識で撮影してくださることで、回りまわってその臨場感が読者皆さんのところまで「その心」が届いているんです。
釣り人と熱量を同じくしてくださるお気遣い、ありがたいものです。
今回のロックフィッシュマガジンは誌面はもちろんのこと、DVDがセットということで「ハタゲームの基礎と実践」をテーマに、オオモンハタを鹿児島県桜島で実釣しながらキジハタやアカハタにまで話を広げながら解説を進めています。
アイナメやソイ、カサゴ、カジカといったワードを絡めるのも佐藤ワールドの流れで、「ロックフィッシュゲーム全体の流れを知ってほしい」ということと、その中で「これらがどういったポジションにいる根魚なのか」ということも皆さんに広く知ってほしいという願いが根底に込められています。
学べるところはハタ釣りからもアイナメ釣りやソイ釣りに活かしてほしいし、アイナメ釣りやソイ釣りの中からハタ釣りに活かせるテクニックがあればそれはもうぜひ取り入れていただきたいんです。
普段からハタを釣っている方はもちろんのこと、これからハタ釣りをはじめてみよう!という入門者の方、自分の周りにハタはいないけどアイナメやソイなら普段釣っているという方にもロックフィッシュ愛好家の皆さんにはぜひともご覧いただければ幸いです。
釣ってる種類は違っても、同じロックフィッシュゲームを楽しむ釣り人同士が認め合い、意識の共有化を図ることが私の成すべく努めであり、その橋渡し役こそ今の私の最大の責務。
きっとそれは魚種別の対比にもなるでしょうし、魚の違いからくる釣り方の仕組みをきちんと知ることで“考えて釣るロックフィッシュゲーム”への理解度がより深められる機会にもなってくれたらこの上なくうれしいです。
そんな想いを胸に、いろいろな海で竿を振り続けています。
ロックフィッシュマガジンVol.3、ぜひ店頭で手に取ってみてください。
それでは!
DVD劇中でお会いしましょう!
2017年も残りわずか。
今年もこの綴りをご覧いただき、どうもありがとうございました。
今年はこれにて失礼いたします。
来年もよろしくお願いします!
2017年12月28日 | カテゴリー:雑誌掲載・DVD