ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。
NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)評議員

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

「SALT WATER 2015年 8月号」発売

★プロズワンからのお知らせ★

6月21日(日)、雑誌「SALT WATER 2015年 8月号」(地球丸)が発売されました。

■ライトに楽しむサーフWITHロック!!

 

ぜひ、ご一読くださいませ。

梅雨空でも元気よく!

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前線も活発化し、梅雨も本番。

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紫陽花の花が、曇天に明るい彩を添える。

 

ロケ準備完了。

今週も天気はあまり良くないようですが…元気に行ってきます。

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出番があるかどうかは分かりませんが、季節柄これも隠し持ちました(笑)。

 

それでは!

BS日テレ「夢釣行~一魚一会の旅~」in岩手県大船渡

先月ロケした内容が、来週末6月27日(土)夕方17時から放送のBS日テレ「夢釣行~一魚一会の旅~」で放送になります。

あの人気番組が、東北は三陸にやってきました!

今回のタイトルは「三陸沖に潜む大物マダラにロックオン~東北の未来をつなぐ海に根魚と遊ぶ~」です。

 

冒頭からなんですが…ロケ日は季節外れの台風6号が太平洋東北沖を通過して間もなくのバットコンディション。

台風通過後の強風と波(ウネリ)に翻弄されつつ、おまけに5月下旬だというのに肌寒く、念のため持参したフリースまで着込んで防寒対策をしての釣行となりました。プロデューサーは寒い!寒い!とレインジャケット重ね着で対応。

東北人の私ですら…寒く感じましたから、東京からおいでになったテレビクルーにはかなりの気温差を感じたことであろうロケでした。

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当初、プロデューサーから「今回は東北でやります。」という電話をいただいたので5月下旬という季節柄「それならば……きっと走りの時期のアイナメ狙いの企画なのかなぁ~。」と想像していたのですが、なんと!これが私一人の見当違い(笑)。

テレビ局から伝えられたお題は「ジギング」。

撃投ジグシリーズ

ジギングですか! いいですね!!

撃投ジグ、撃投ジグハイパー、撃投ジグレベル、撃投ジグウルトラスロー。

現地宿にて、所有するジグボックスから今回メインで使うものを吟味。

余談ながら、ロケ先の宿で和室は実に10年振りくらいでしたので、これもまた新鮮な感じに思えました。「明日朝も早いからもう寝なきゃ!」と思いつつ、タックルセッティングが何気に楽しい時間です。

 

これまでの「夢釣行」の番組ではアイナメ・クロソイ・ウサギアイナメ・キジハタ・バードサンドバス・スポッテッドサンドバスをメインターゲットに「ワームを使ったリグの釣り」にて、国内外のロックフィッシュゲームをお届けしてまいりましたが、先述通り、今回は『ジギング』編です。

とはいっても、マダラも根魚。

つまりはロックフィッシュの仲間なわけですから、メタルジグを用いる釣りであっても私が想う「ロックフィッシュゲームの世界観」は健在です。

後からスタッフに聞いてみたら「たまには佐藤文紀に他の釣り(ワーミングではない釣り)もやらせてみましょう。」という話が持ち上がったみたいです。

基本なんの釣りでも自身は大丈夫なので、自分が経験したことのないジャンルの釣りと普段からやらない釣り以外であれば、どの種目の釣りをオーダーいただいても特には支障ない(と思う…)ので一通りは大丈夫なのですが、テレビ番組での「ジギング取材」は自身も初めてだったので、ワクワク感に染まりつつ準備に取り掛かったことを、ふと思い出します。

私の場合には「ロックフィッシュ」という専門分野を持っている釣り人につき、自身が出演させていただく媒体では必然的にリグの釣り=ワームの釣りという固定感みたいなものも中にはあるかとは思うのですが、当ブログでのこれまでの綴りの通り、ワーム以外の釣りや根魚以外の釣りも広く楽しみますし、そのことにこだわり過ぎずに色々な釣りを撮っていただけることは、私自身にとっても楽しみであり、ありがたいことだとも思っています。

釣りのバリエーションが増えることや、そのキャラクターの新しい側面が見えることって、やっている方も、観ている方も、どちらにとっても「面白いこと」なんですよね。

「夢釣行」はとても人気ある番組ですが、その収録って独特の世界観があり、番組に携わる人材すべてがその道のプロフェッショナル。

スタッフ皆が職人気質のテレビマンなわけです。

これまで同番組に出演させていただいて、ひしひしと感じるのは「釣りとそれにまつわる世界観をテレビを通じて魅せる」、ということに徹底している方々が作っている番組なんですね。

撮る方も、構成する方も、編集する方も、ナレーションを吹き込む声優の奥田さんも一生懸命なわけですから、演じる方も一所懸命に「人様に伝える釣り」をしなくては!という想いで釣りに向き合っています。

“人に伝える釣り”というのは、最大限の自己満足を得るために釣果を追求するものではなく、釣り愛好家だけでなく、釣りをしない人(釣り人ではない方々。つまりは「一般視聴者層」)にも「釣り」を通した水辺の世界や魚感、旅情までも含めて、楽しさや雰囲気が少しでも伝わるように、という自分の中での意識です。

 

さて!

改めまして、今回のターゲットは「マダラ」。

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同番組的にマダラは魚種的にまだ一度も出てきたことがないそうなのと、夢釣行という番組がまだロケを慣行したことないお初!となる「岩手県」の魅力を掘り下げていこう!という放送趣旨です。

そこでようやく魚の話になるわけですが、タラは釣れる時は爆発的に釣れる魚ですが、それは群れに当たっているから。

東北の太平洋側では3月~4月に産卵後のタラが浅場で大きな群れを形成し、積極的にエサを追う時期でもありますのでこの時期にご当地で爆釣体験のある皆さんにとってはタラは手軽に釣れるイメージをお持ちかもしれませんが、これは捕食しているベイトの周りにタラの群れが大挙して押し寄せている場合にのみ当てはまるケース。

つまりは季節限定、地域限定の局地的なパターンでもあります。

イカナゴ(オオナゴ・メロウド)などのベイトフィッシュをタラが大群で激しく追っている季節と場所であれば、ジグを魚探で反応の出ているレンジまで落とせば即喰い!なんてこともあるわけですが、逆にそういった状況ではなく、ベイトフィッシュも、タラも、ひとたび群れが去って行った後の条件下では、その場所とて“もぬけの殻”となるわけですから、そうなると「タラ釣り」って実は難しいものに変化していきます。

5月下旬ともなれば、マダラ釣りのピークはとうに過ぎているタイミング。

深場に戻りゆくタラを追い求める釣りは、イージーな釣りとはまた異なる刺激。

なぜならば、広大な海を探し歩き、1尾、1尾を大切に狙い定めて釣っていく、“拾い釣り”になるからです。

きっと、本来の「日本国内のマダラ釣り」は、こちらが該当する釣りスタイルなのだと思います。

限られた魚資源の日本では、アラスカのように果てしなくタラの魚影が濃いわけでもないわけですし。(アラスカではマダラの扱いは世界最大のカレイであるオヒョウのベイトフィッシュ程度の認識だったりするから恐ろしい…。)

密度の低い状態、つまりは通常の状態に戻ったところを、それをジギングで狙うとなれば、ストイックにジグを操作し続け、レンジを細かく探り続け、ようやく鉢合わせた周囲のマダラに口を使わせる釣り。

「狙って獲る」1尾の大切さを噛みしめる、ジギングゲームの奥深き世界がそこには広がっているのです。

ジギング用フック

そのために…ジグの重さは?、形状は?、色は?、フックシステムは?、針の番手は?、ジグを集中して停滞させるレンジは?…と考えられる様々な要素を集約すべく、これらをまとめあげなくてはなりません。

1尾のマダラにたどり着くまでにも、相応の努力を要します。

その点では私が重要視していることが普段からあって、この場合には用いるのはメタルジグであれど、操作感覚的には「縦方向のワーム釣り」というイメージを底モノ狙いのジギングに対しては自分は持っていて、今回もそれに沿って釣りを展開することを心掛けました。

シャクリ(ジャーク)はワームの釣りで言ったら、『リフト&フォール』の「リフト」の動作に当てはまる。

ジャーク&フォールは言い方を変えればスピードをつけたリフト&フォールでもあり、上げ下げのテンポは違えど、やはりルアーを操作しているリズム感が凄く大事になる部分です。

メタルジグをシャクリあげた後から始まるジグのフォールと、フォール中のジグの姿勢も、リグの釣りであっても日頃からワームのフォール姿勢までよくよく考えて釣りをしている私にとっては、繊細な釣りのイメージを重ね合わせる部分です。

これ、先日行ってきたキジハタゲームでのロックワインドリグの釣りでも実は共通する部分があります。

お話は戻って、相手がマダラとなれば、決して小さな魚ではないですから掛かれば掛かったらで釣り味も凄いし、何気にマダラもかっこよい根魚だったりします。

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雰囲気も、ちょっとアイナメにも似ていますよね(笑)。

英語だと「パシフィックコッド」という、かっこいい名前が与えられているマダラですから、その名に恥じない、北国が誇る深海のパワーファイターなのです。

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今回はライトタックルで挑むスリリングなジギングシーンを、初夏の緑の山々が美しい三陸の風景と合わせて楽しんで頂ければと思います。

 

私もたまには生で「夢釣行」の番組放送を観てみようかなぁ~と思ったりもしたのですが、あいにくこの日も観れないことが既に確定済み。

放送時間はちょうど他県からの帰り道(おそらく時間的に新幹線車内)の予定なので、今回も無理……。

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当の本人は観ることが出来ませんが、当日は「夢釣行in三陸・岩手県大船渡」をぜひ、ご覧いただければ幸いです。

ちょっとしたおまけシーン(縁の深い、あの魚も登場!?)もあるかもしれません(笑)。

ブルーオリオンでヒラメ&クロソイの釣果

海サクラ・ヒラメ・ショアブリが釣れ盛り、そしてこれからは夏の海アメが開幕する北海道より釣果情報をいただきました。

日本海・積丹半島のエキスパート・池田さんによるヒラメの釣果です。

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ブルーオリオン30gのアカキンカラー。

フックはシングルフックを上下のアイ、2つに1本ずつセットしたスタイルです。

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夕マズメの時合にゴロタ浜から投げて「ガツン!」とひったくるような強いバイトを一撃でフックアップ。

 

続いて、もう1枚追加!

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夕マズメ狙いの短時間釣行ということですが、ヒラメ2枚はさすがです。

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朝・夕のマズメ時はヒラメの活性も高まる時間帯ですが、そんな短い時合に大きな期待がかかるのもショア・ヒラメゲームの醍醐味。

狙って獲った1枚!が、うれしいのがヒラメ釣り。

砂浜で、ゴロタで、磯で、港で、河口で―。

全国各地フィールドも多彩につき、その注目度は益々高まるばかりです!

 

 

尚、うれしいゲストも登場!

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クロソイです。しかも、35センチの良型。

サーフでの釣果とのことですが、クロソイは例え砂地の環境であっても生息している個体においては沖にポツンとしたツブ根があったり、その周囲にゴロタ石が転がっていたりすると昼間はそこに潜んでいて夕方、薄暗くなるとエサを追って徘徊し出すケースもありますよね。

昼間は根の隙間に潜んでいて、夜になると広くクルージングする生活史を送るタイプです。

ゴツゴツしたポイントではないので、イメージが湧かないという方もいらっしゃるかもしれませんが、ソイの仲間でも遊泳性のあるクロソイや魚そのものが優れた遊泳力を持っているキジハタにも見られるケースです。

 

道内もヒラメ釣り本格シーズンに入り、これから益々、夏の釣りが楽しい時期ですよね。

引き続き、ヒラメ・海サクラ・ロック、そしてこれから来たる夏の海アメにもぜひ試してみてください。

磯歩きに最適! カルティバ/撃投ニープロテクトスパッツ

昨年発売されたオーナーばりの「レッグプロテクター」。

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“カルティバ”のロゴが入った、ワンバイトワンフィッシュカモの迷彩柄を私は愛用しています。

これがかなりの便利モノで、夏の暑い時期に短パンから露出した足の日焼けガードとして昨年製品が出てからというもの重宝しています。

UV99%カットで吸汗性・速乾性・伸縮性に優れたサラサラ素材です。

「ボートからの釣り」や「重装備を必要としない手軽スタイルでの岸釣り」では出番多しの、暑い夏に快適な便利グッズなんです。

 

そんなオーナーばりからロックショア(つまり磯場)での釣りに最適なアイテムが今年発売されました!

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それが今回ご紹介する、カルティバ「撃投ニープロテクトスパッツ」です。

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膝(ひざ)~脛(すね)の部分にダメージクッションとなるパッドが入っていて、磯場で膝をつくときに、薄着であっても痛くないんです!

これ、かなり大事で夏時期の磯では速乾性インナータイツ(スパッツ)など多用する方も多いと思うのですが、その場合にそのまま釣り場で膝をつくと痛いんですよね…。

それも納得。

薄生地1枚で岩と接触するわけですから、当たり前のごとく膝は痛い(笑)。

なので私はこれまではホームセンターなどで売られている「ひざパット(ひざガード)」を購入し、速乾性スパッツの上に後付けして夏の磯からのロックフィッシュゲームや小磯から沖の砂地を目指してアプローチするフラットフィッシュゲーム、磯からの回遊魚狙いで使っていました。

釣り人たるもの、快適に釣りをするためには細かい部分にもやはりこだわりたいものです。

そんなもろもろの要件を満たした便利用品がついにカルティバ内の「撃投」ブランドよりこの夏、新発売!

スパッツとパットが合体しているので、通常のスパッツ感覚ではける便利モノ。

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裏面は汗をかいても蒸れにくくウェア内をドライに保つメッシュ生地になっています。

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ショアジギングの名門ブランド「撃投」の名も刻まれている、あると便利なこだわりの逸品です。

季節を問わず、オールレイヤードに対応しているので夏の暑い時期には短パンの下にはくのはもちろん、速乾性インナータイツの上にかぶせる要領でも使用できますし、更に!冬の厳寒期には防寒着のアンダーにもOKなんです。

できれば、そのようなことが「ない」ことを祈りますが、万が一、磯場を歩いている最中に転倒してしまっても膝~脛を岩にぶつけてしまったことでの怪我を防ぐクッション材(擦りむいて流血などの怪我)を最小限にとどめる役割を果たす、「撃投ニープロテクトスパッツ」。

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目的の魚は人それぞれであれど、磯歩きをする方には安全意識の向上と万が一時の時であっても自身の怪我を軽度に留める、という安全意識向上グッズとしてオススメしたい逸品です。

 

私も来週のロケは磯からのロックフィッシュゲームですので早速、使いたいと思います。