ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。
NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)評議員

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

「釣り東北&新潟 2015年5月号」発売

★プロズワンからのお知らせ★

4月25日(土)、雑誌「釣り東北&新潟 2015年5月号」(釣り東北社)が発売されました。

 

連載

■ロックの世界を広げるロングスピン

~Vol.2 ロングスピンのタックル編~

写真と文・佐藤文紀

 

ぜひ、ご一読くださいませ。

「SALTWATER 2015年6月号」発売

★プロズワンからのお知らせ★

4月21日(火)、雑誌「SALT WATER 2015年 6月号」(地球丸)が発売されました。

■ターゲット対応 達人オススメロッド

ロックフィッシュ×佐藤文紀

 

 

ぜひ、ご一読くださいませ。

その水辺、釣り人は何を想うのか。

雨、したたる北上の水辺。

①

釣り人は何を想い、今日もまた川に正対するのか。

 

 

三寒四温。

朝夕の寒暖の差さえも、時に降り注ぐ雨粒さえも感じないようになると“本物”だ。

いや、感じないというよりは「気にしない」、という表現が正しいものであろうか。

 

②

これら人の本能に与える苦痛すらを忘れさせ、今日もまた真摯に川に向き合う釣り人達。

 

その精神はどこから漲る(みなぎる)ものなのか。

どこから湧き上がるもの、なのだろうか。

 

 

「サクラマスを釣りたい。」

その一心に、ただただ尽きるのだろう。

 

 

③

かつて、道北の湿原でただ一人、イトウを追い回した雨の日々の己の記憶と今日もまたサクラマスを狙う彼らの情景もまた、ふと重なるものがあった。

 

 

 

 

この日、私が遭遇した友人たちがそれぞれ手にしたサクラマス。

春雨、降りしきる北上川に今日もまた歓喜の声が轟(とどろ)く。

④

⑤

⑥

「大きさ」や「重さ」と言った数値で表せられるような表現とは異にする存在がそこにはある。

人生初のサクラマスやシーズン1尾目のサクラマスともなれば、尚のことそうだろう。

 

 

大河で出会うサクラマス。

大洋の遥か沖合いで出会うサクラマス。

磯や渚(なぎさ)で出会うサクラマス。

あるいは、渓流での望外の再会を果たすサクラマス。

海の港やダムの湖岸にもサクラマスに通じるその場は広がっていたりするものだ。

それらすべてが、「サクラマス」という魚が醸し出す、彩。

 

誰にとっても、サクラマス。

釣り人が抱くその憧れは、きっと永遠のものだろう。

 

この日もまた素晴らしい釣果、おめでとうございました。

その瞬間に立ち会える喜びもまた幸運なもの。

人が全開の喜びに浸る瞬間に、その場の風景の一部に自分が存在していたりすることもまた魚釣りでの大きな喜びです。

 

桜前線と共にめくる、“サクラ”前線。

海も、川も、湖も。

 

その1尾を願うなら……困惑にも屈せずにその時間さえも楽しむこと。

一見、「遠回り」に感じることもあるかもしれないけれど、私も長くこの釣りをやってきて変わらぬ想いで感じるのは、それがサクラマスへの王道だと思います。

 

⑦

さぁ、引き続き―。

春の光景、あの銀影を追う極上の時間に酔いしれよう。

水と光と太陽と、ともに。

BLUE ORION。~星に願いを~

振り返れば真冬、2月の宮城県牡鹿半島。

この寒空の元、そこにいるのは私ただ一人。

 

①

工具一式を携え、その場で調整を施すために今日もまた海に来ているのだ。

こと細かい作業を要するから、原則、手袋はつけられない。

凍りつくような冷たさの中に僅かに残る、この手感度こそが頼りだ。

 

その日は、日曜日。

世間の休日さえも、この日もまた返上か。

気が付けばまた夕刻が迫る時間となっていた―。

 

 

冬の厳寒期、釣り人も当然のごとくいない港は静まりかえり、吹き付ける風の音だけが耳元をかすめていく。

この日、念入りなチェックはいよいよ佳境に差し掛かっていた。

②

足掛け数年を要し、大切に大切に温め続けてきたそれは作ってはテストし、また作り直すという気が遠くなる作業の連続だったが、その甲斐あってようやく完成に至った。

それぞれのジャンルのエキスパートアングラーたちが協力してくれた力の凄さを感じられずにはいられない釣果は、その報告を受けるたびに圧倒され、驚かされる連続でもあったのだ。

 

誰もが思う、

あの一匹を釣りたい。

どうしても釣りたい!

を実現すべく、全身全霊、天塩をかけてブラッシュアップする日々は言うなれば苦労の連続でもあったが、振り返ればそれは刺激的なものでもありました。

 

目指す魚はそう決して容易いものではないが、時に見向きすらしてくれない彼らと釣り人の間に存在する隙間をなんとか埋めたい一心で取り掛かったその意義は果てなく大きい。

 

人の意見を聞き、それを製品に反映させる。という、取りまとめ役をも担った今回の作品は私にとっても初めて手掛けたもの。

 

③

ブルーオリオン。

あなたにとって、素敵な釣りの思い出の一つになりますように。

 

その心で、一つずつ丁寧に作っては真心と共にお届けしていきます。

 

 

携わった釣り人たちの並々ならぬ想いと共に―。

間もなく迎えるお披露目の時。

 

冬の星座と、写真が示すこの三日月にも深い意味が―。

④

 

 

 

続報は当ブログ内でも追って、ご紹介していきたいと思います。

そろそろ、でしょうか。

 

①

春の滴(しずく)が葉緑に乗る。

 

 

 

②

いよいよ開花が迫った淡いピンクのつぼみ。

当地の桜が満開の見頃となるのは来週でしょうか。

 

南三陸にも到達した桜前線。

北国では総じて温かい季節が短いから、春の訪れは一層の有難味を感じます。

 

ようこそ、春!

 

 

東北や北陸の河川・湖ではサクラマスの話題も桜同様、満開の華(はな)を咲かせる季節を迎えました。

ルアーフィッシング&フライフィッシングにおいては、川や湖の釣りからはじまった日本のサクラマスの釣りですが、今ではフィールドは海にも広がりをみせるように。

海サクラマスを沖で釣るのはトラウトの本場・北海道のバケのしゃくり釣りや青森県でのマスナタ釣りといった伝統ある釣法から、昨今では様々なオフショアジギング・スタイルへが生まれ、それがご当地ごとにアレンジされて波及している現代。

魚影密度で考えれば道内のようにはいきませんが、北東北~南三陸においても海サクラのオフショアジギングシーンが注目を集める頃合いになりました。

北海道や青森から遅れること、東北の三陸沿岸でも近年ようやく本腰を入れた追求が始まった釣りの一つです。

 

一方で、岸釣りも見逃せません。

北海道では道南・道央における日本海側のショアでは海サクラが一大盛期に突入する4月。続く5月と6月上旬~中旬頃まではその流れが続きます。シーズンにズレがある道東や道北はその後も期待したいところです。

トラウトアングラー、ソルトアングラー双方にとっても意気揚々、情熱が騒ぐシーズンではないでしょうか。

 

一方、太平洋側の道東からは「先日、78センチのアメ(アメマス)釣りましたよ!今月、佐藤さん来れませんか!?」という連絡が。

これには、さすがに心ときめきましたね(笑)。

予定と時間が許すのなら…今すぐにでも飛んで行きたい!というのが正直な心境というものですが……。

いずれにしても、道東では河川内で越冬したアメマスの群れがサケ稚魚の流下と共に下流域から河口域にとどまって、これらを効率よく捕食する時期ですよね。

雪代の頃合いを見計らって行けば、きっと凄い釣りに巡り会うこともあるでしょう。

なにせ80UPはもとより、90センチを超えていく超巨大アメマスさえも生息するのが北海道の凄味。

道東のアメマスは雪代とサケ稚魚絡みの春のシーズンが終われば、今度は真夏の海アメもスタートしていきます。

霧、立ち込める真夏のサーフでイワシやウグイの幼魚などを積極的に追うビッグ海アメもまた痛快で、考えただけでも気分は高鳴ります!

 

ロックフィッシュの方は!

5月の道内はクロソイ狙いも大本命となる時期。

今現在は既に東北と北陸のクロソイが仔魚(しぎょ)の出産体制に入っている時期なので、それに続くこと北海道は、5月(日本海側)と、6月(太平洋側)が狙い目。

キジハタの名所・瀬戸内も、もうそろそろメバルと入れ替わるようにキジハタが釣れ出していく変わり目の季節ですね!

 

 

行きたい場所、やりたい釣り、が山々ですが……今日の空想はここまで。

③

ずらりと並ぶ、シューティンウェイの検品作業が完了。

一刻も早くユーザーのお手元へ届けるのが命題でした。

大変お待たせ致しました。

 

 

④

次に完成を迎える、新製品のパッケージデザインも最終局面へと突入。

⑤

憧れの魚との出会いがどうか果たせましように、という星座に由来するネーミングのこちらも長い、長い時間を要しただけにその想いもひとしお。

もう少しで登場!です。

 

製品開発に生産、イベント、コラム連載に雑誌連載の原稿と…今年の5月までは案件を抱え過ぎてしまい、なかなか身軽に釣りに行きにくいのが何とも…なのですが、わずかな時間ではあったけれども先日手にした幸運の余韻に浸りつつ、もうしばし気力と体力で乗り切りたいところです。

⑥

厚みのある太い魚体。

3.5キロオーバーのサクラマスは自身も2年振りだった。

 

 

海に、川に、湖に。

春の釣りが次第によくなって来ています。

皆さんもどうか良い一日を。