東北の三陸沿岸で釣りをしているとよく目にするフェリー・“さんふらわあ”。(水平線上に浮かぶシルエットがそれです。)
向かう先は、こちらもまたロックフィッシュの聖地・北海道の苫小牧。
この日は岩手県の磯から、遠い沖へ視線を移した際に遭遇。
さて! 今日の話題はワームです!
取材釣行、個人釣行問わず、新製品の開発は常時並行して進めているのですが、この秋からはロックフィッシュ用新型ワームのテストもおこなっています。
現段階で公開出来るのはバークレイ/パワーベイトソルトウォーターシリーズのロックフィッシュ用ワーム。
名前は「バブルクリーチャー」です。
サイズは3.6インチ設定。
“バブル”=気泡というネーミングにピンとくる方もいらっしゃると思いますが、スモラバ用のトレーラーワームとしてバスフィッシングモデルで発売されている「パワーベイト・バブルスピア2.2インチ」のシルエットを改良しつつもサイズを大型化し、トレーラーとしてではなくワーム単体で十分使えるようにデザインしたのがこちらです。
リングボディーにフラッピンクロー系ワーム特有のペラペラとしたビッグアーム(巨大な腕・爪)が搭載。
この爪(腕)のブロック部分はジャバラのような仕組み。
ワーム本体に浮力があるため、写真の通り、ボトム着底での静止状態では約45度の角度でポージングさせることも可能です。このあたりはラインのテンションの張り方ひとつで演出できます。
ちなみにこの写真では岩礁カウンターロック2/0(カルティバ)のオフセットフックをセッティングして撮影しています。私の場合には2/0か3/0で合わせて使うことが多いです。
クローワームはその名の通り、典型的なザリガニ型ワームです。(※クロー=クローフィッシュ=ザリガニの意味に由来。)
実際に海にザリガニは生息していないため完全なるマッチ・ザ・ベイトとしてのリンクはしないわけですが、この場合には「興味をそそるエサっぽい物の一つ」としての認識となるでしょう。
クローワームにおける第一の特徴として、見た目のリアルさ(シルエットのザリガニっぽさ)はやはりこの手のワーム最大の売りでボトム着底時のスタンドアップの姿勢がこの系統の真髄骨頂となるわけですが、ホッグ系ワームやカーリーテール系ワーム、シャッドテール系ワームに比べ特にこれといった大きな動きを発するワームは少ないのが現状ですが、このバブルクリーチャーは見た目のボリュームに反して各パーツが機敏に細かく反応します。
ワームをボトムに止めた状態でのシェイキングアクションでもワームが先述の通りラインにかかるテンションの操作によって立ち上がり、ピクン!、ピクン!と細かくパーツを動かせるのです。
特に左右合わせて計6本のレッグも小刻みに痙攣(けいれん)するように動くのがいいですね。
現在までに確定しているカラーをご紹介してまいりましょう。
●グローシルバーフレック
●レッド
●CGBFO
●ロックオレンジ
●カモ
横幅があるため実寸以上の存在感があるのですが、これが口の小さなアイナメの中小型サイズがアタックしようものなら口腔内にワームが全て入りきらないためフックアップに難が出てくるのですが、アイナメでもこのワームを軽々と吸込める大型個体や元々の口が大きいソイ・ハタ・カジカであればこのサイズのボリュームでも大丈夫です。胴のリブに縦に走るスリットもフッキング性能の貢献に一役買っています。
現在は季節柄アイナメ狙いで使っていることが多いのですが、どちらかといえばソイ狙いやハタ狙いでの出番も今後多くなりそうです。
又、今の時期はカジカも狙い目ですが、トゲクリガニに代表される大型のカニも大好物なカジカに至ってはこのワームは最適なシルエット。
ロックフィッシュ各種、既に良い釣果は出ていますが発売は来年の春予定。
バークレイ/パワーベイトSWバブルクリーチャー3.6インチ。
どうぞ楽しみにお待ちください。
2014年12月4日 |
カテゴリー:製品情報
表題の通り、今回はキングサーモン(和名:マスノスケ)のお話です。
アメリカ合衆国ロサンゼルス在住のアングラー・KENさんよりキングサーモンの釣果報告を頂きました。
釣り場はCity of Sacramento.
U.S.カリフォルニア州サクラメントの河川です。
海外の地ながら、「Sacra=サクラ=桜」という表現(表記は違うかもしれませんが)が入るところが、なんだか素敵ですよね。
この時期にサクラメントに遡上してくるキングサーモンを狙っての釣行、なんと移動を含む3日間の釣行で11本のキングサーモンをキャッチされたそうなのです!!
それだけでも凄いのに、驚くべきは複数持参したタックルのうち、その11本の釣果中メーターオーバーを含む8本がシューティンウェイSWC-802EXHスキップランによる釣果というから驚愕です。
剛竿・スキップランが相当な曲りをしつつも、激流とキングサーモンの引きに耐えています。
お写真と共に映像も頂きました。
KENさんのキングサーモンとのファイトはこちらの動画でご覧いただけます。
スキップランの曲りとパワーも併せてご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=xeg5josuCcM
いやはや…シューティンウェイでキングサーモンとの激闘!はさすがに私もただただ驚くばかりですが、生粋のトラウティスト達が「いつしかの夢」として憧れる世界最高峰のサケと対等出来るトルクとその計り知れない強大なパワーに耐えたという実績は、ロックフィッシュロッドでありながら、改めて「負荷を分散してトルクを絞り出す」という竿の設計に多大な手間暇をかけて良かったと思えるものでした。
サケの王様・キングサーモン。和名で「マスノスケ(鱒ノ介)」。
サケ・マス好きの一人として、私にとっても夢尽きないわけですが、仮に自分がその場に行けなくても己の手がけた釣り道具が回りに回って今日もまたどこかでお役立て頂けている、ということは大変光栄に存じます。
こちらも至極の感動をさせていただきました。
ありがとうございます。
闘う相手が規格外の大きさ・重さ・引きの強さのターゲット。
そんなモンスター・サーモン相手に耐え抜いたシューティンウェイを、KENさんのアングラーとしての技量も併せて8本の釣果として、ランディングに至った喜びは計り知れないものでしょう。
ご本人いわく、「日本での40~60センチ台までの根魚を対象としたロッドとは分かりつつ、このロッドは本当に強いですね。今回はメーターオーバーのキングサーモンも獲りましたが、この竿なら1m50cmのキングサーモンでも獲れるかもしれません。」とのこと。
いやはや…1m50cmって…私も実感の及ばない世界です…。
海の向こうの、アメリカから届いた釣果報告。
カリフォルニアの大地、キングサーモンを手にした日本人アングラーの狂喜乱舞の様が伝わってくるものでした。
ご一報、ありがとうございました。
素晴らしい釣果、本当におめでとうございました!!
それにしても…キングサーモン!
いつの日か、私も釣ってみたいなぁ…。
憧れは募るばかりです。
2014年12月3日 |
カテゴリー:その他
★プロズワンからのお知らせ★
バーコードで当たる!「プレゼントキャンペーン」開催!!
冬のロックフィッシュシーズンを迎え、PRO’SONEではロックフィッシュアングラーの皆様を応援すべく、下記該当製品のバーコード(JANコード)を切り取り、官製ハガキに規定の枚数を貼ってお送りいただいた方に抽選でPRO’SONEオリジナル非売品グッズが当たる「プレゼントキャンペーン」を2ヶ月に渡り開催致します。
対象商品
●ロックンビーズソフト
●クランクシンカー11g
●クランクシンカー14g
●クランクシンカー17.5g
●クランクシンカー21g
●クランクシンカー28g
「A賞」
上記製品群のバーコード(JANコード)5枚を集めて応募すると抽選で一月3名様ずつ、合計6名様に首元の保温に最適な「PRO’SONEオリジナルネックウォーマー(非売品)」をプレゼント!
「B賞」
上記製品群のバーコード(JANコード)3枚を集めて応募すると抽選で一月10名様ずつ、合計20名様にお洒落な防水ステッカー「PRO’SONEオリジナル迷彩ステッカー(非売品)」のグリーン迷彩柄とパープル迷彩柄を2枚セットでプレゼント!
対象期間:
第1次応募期間:2014年12月1日(月)~12月31日(水)
(※当日の消印有効)
第2次応募期間:2015年1月1月(木)~1月31日(土)
(※当日の消印有効)
官製ハガキに規定数(A賞:5枚、B賞:3枚)の製品バーコードを切り取ってお貼りになり、住所・氏名・年齢・電話番号・ご職業・好きな釣り魚(ターゲット)とその釣法をご記入のうえ、下記までふるってご応募下さいませ。
※おハガキにご記入いただく情報は個人情報保護法と関連法規を厳守し、賞品プレゼントの発送と人気魚種の統計集計後、すみやかに裁断破棄致します。
応募ハガキ送り先:
〒986-0815
宮城県石巻市中里6-1-34-203
PRO’SONE「プレゼントキャンペーン」係
尚、当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。
第1次応募締め切り分は1月上旬に抽選の上、賞品の発送となります。
第2次応募締め切り分は2月上旬に抽選の上、賞品の発送となります。
2014年11月29日 |
カテゴリー:その他
ロックフィッシュのウインターシーズン真っ盛り。
昨冬は大荒れの日が続き、釣り自体に行ける日が限定的で散々悩まされましたが、この冬も気がかりなのは青森・岩手・宮城とアイナメの数が少なく、大型も例年以上に個体数が少ない印象がしますね。
要所要所で50UPはポツンと出ますが、43、4センチ~48、9センチといった大きさの区間が抜け落ちるように数が少ない。
仮に50UPは出ないまでも通常ですと、この時期の三陸沿岸部であれば45センチ前後のアイナメなら、ひとたび釣りに行けばバタバタと勢いよく平均的に釣れ盛るものですが、今の状況は違いますね。
それに三陸沿岸の河川に帰還する今季のサケ(シロザケ)の漁獲が少ないそうです。ちょうど震災時に影響を受けた稚魚が今の親魚の世代ですから、今後に響くと地場水産業はもとより深刻な問題になる可能性があります。
先の震災の津波で巻き込まれた各魚種の仔魚・稚魚・幼魚、そして成魚の数も同時に計り知れません。いつしかその影響が出ることをおそれていましたが、今季のシロザケ回帰量(全体としての総量)が物語るようにアイナメも今になって、震災時の津波の影響が個体数維持に顕著に反映されてきたのでしょうか…。
単純に釣れればいい、ということではなくて今後、少しでも海の中の生態系が良い方向に変わってくれるといいのですが。
いずれにしても、只今大がかりな案件を抱えている日々ながら、今週は悪天候につき延期に。
ということで、本日は久々にトラウトの話題です。
この日はトラウトフィッシングへ!
と言っても本州のイワナ・ヤマメ・アマゴ狙いの渓流域は既に禁漁期間であることに加え、春のサクラマスの時期までもまだ多くの間があるため、この期間は“菅釣り”こと「エリアトラウト」に足を運びます。
それに北海道では間もなく海アメ・海サクラが開幕しますね。
この冬の動向はどうなるのでしょうか!
こちらも耳よりな情報、お待ちしております。
さて、この日は風が強いものの、陽射しは良好。
最初はスプーンから投じるものの反応なく、ミノーに替えるも魚の反応は今ひとつ。
そこでクランクベイトにチェンジ。
まずはクランクベイトに替えての第一段階アプローチとして、シャロークランクで表層を引くものの、反応はなし。
そこでストップ&ゴーの要領で、引いては止めてクランクが浮上するようにアクションをつけていくと下のレンジから大きめのニジマスが喰い上げてくるものの、ルアーが弾かれフッキングに至らず。
これはいわゆる“ライザーテクニック”です。
バスフィッシングにおいては琵琶湖のウィードの上をクランクベイトの浮力を活かして釣っていくテクニックとして有名ですが(何年か前に流行りましたよね)、この要領をエリアトラウト的に少々応用してみました。
クランクベイトに反応したのは事実なので、次に同じクランクベイト繋がりでミドルクランク、ディープクランクと順番に潜航レンジを下げていくとこれまでのスプーンやミノーへの反応の薄さが嘘のように、たちまちヒット連発。
エリア専用ディープクランクの効果は圧倒的で、ルアーひとつでここまで釣果が違うものなのか…というほど顕著な差が出ました。
魚とルアーの目線合わせ=魚とのタナ合わせで劇的にヒット率が変化したのです。
その後はしばしクランクベイトを主軸にフォローでスプーンも入れていく展開に。
個人的にスプーンは好きなルアーなので、あまり塩梅が思わしくない状況でも私の場合にはスプーンのローテーションは必ずおこなって展開していきます。
強いて言えば、単純に「スプーンで釣りたい!」という希望的な部分もありますね(笑)。
クランクベイトにヒットするのはニジマスばかりで、逆にスプーンにヒットするのはギンザケばかり、というのもこの日の釣れ方でした。
4lbという細糸とドラグワークで魚を誘導するライトタックルの釣り。
釣れる魚が50センチを超えてくると尚のこと、その手応えも増して面白いです。
「ネイティブ・トラウト」も「エリア・トラウト」もフィールドや釣り方の特徴は違っても、大きな括りで見れば同じ“マス釣り”。
通じ合えるものってあると思うのです。
私はそんな世界観が好きですね。
基本、サケ科の魚類は好きなのでフィールドがどこであろうと、どんなシチュエーションであろうと「マス」という魚に釣り竿を手に添えて魚に会える場が何よりもうれしいのです。
もちろん、釣りをしなくてもマスのいる森やマスのいる海に身を置くだけでもその想いは格別です。
冬は冬でエリアトラウト界も盛り上がる季節。
そして同時に海ではロックフィッシュも好期。
冬の気配濃厚となってきた今日この頃ですが、身も凍るような厳寒期までにはまだ時間がありますから、風邪など召されませんよう防寒対策万全のうえ、ぜひフィールドへお出かけください。
タックルデータ
●ロッド:ソルティーステージKR-XメバルカスタムSXMS-762ULT-KR
●リール:ステラ2000
●ライン:シーガーR18フロロハンター4lb
●ルアー:エリア専用クランクベイト、エリア専用スプーン
●偏光グラス:ZEAL OPTICS Vanq
●偏光レンズ:TALEX:イーズグリーン
2014年11月26日 |
カテゴリー:釣行記
★プロズワンからのお知らせ★
11月21日(金)SALTWATER2015年 1月号(地球丸)が発売されました。
■考えるロックフィッシュゲーム・スピンオフ企画
東北ロック開幕! メイン3魚種「習性」から考えるリグ作り
佐藤文紀
ぜひ、ご一読くださいませ。
2014年11月21日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
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