鮮やかなオレンジ色の斑紋が散らばる海底の宝石、キジハタ。
緑に、時として青や淡いオレンジにも光る特徴的なその瞳で己は何を見ているのか。
その瞳に心を奪われる釣り人の姿をあざ笑っているのだろうか。
釣り雑誌のロケを機に富山県で初めて出会った8年前から今も追い続けても尚、分からないことだらけのこの魚。
しかし、現状は一歩、一歩の歩みを大事に積み重ねている。
キジハタを釣りたい釣り人の心は動くものだ。
そう。確実に、動く。
「1尾との出会いを大切にしたい釣り」というキャッチを全面的に打ち出すロックフィッシュゲームがこのキジハタゲームだろう。
欲張る必要もないが、意地になる必要もないのがこの釣りのスタンス。
これまでのロックフィッシュゲームともどことなく違う、新しい流れが「根魚新時代」を構築していくに違いない。
それにしても、である。
梅雨の晴れ間、夏の太陽に届く歓喜は、静寂な日本海にどこまでも轟くのか。
ロックフィッシャーの知的好奇心をくすぐる大きな存在が、今、改めて見直す「キジハタゲーム」だ。
この釣りの本場・西日本はもとより、緯度にして新潟県までのエリアは7月ということでキジハタ最盛期に入った。
北の海でアングラーをじっと待つ、アイナメ・クロソイ・ベッコウゾイ。
もちろん、カサゴも忘れてはいけない。
でっかいカサゴの迫力は【凄い】に尽きる。
そして、とんでもない大きさに育った巨大ムラソイやシマゾイも我々にとっては昔から変わらぬ憧れの的だ。
北の最高峰・ウサギアイナメもこれからの時期は最も良い季節を迎える。
8月の道東なんて、ウサギアイナメの最もアツイ季節であることも今では知る者も増えてきただろう。
その一方でキジハタに続く、アカハタ、オオモンハタ、ホウセキハタ、マハタ、ホウキハタ、イヤゴハタ、ニジハタ、バラハタ、スジアラ(アカジン)……。
決して一筋縄ではいかないが、魅力尽きない魚たちはその開拓使を待つ。
●情報があまり出回らない釣り。
●情報そのものが少ない釣り。
ハタ科の根魚を狙うロックフィッシュゲームは、ネイティブ・トラウトフィッシングの歴史的背景に似た部分を感じる。
ひと昔前の、まるでサクラマスを狙う時のような雰囲気すら感じている。
でも、それって実はとてもエキサイティングなこと。
一つ、一つを暴いていく楽しさが秘められているからだ。
北の領域がソイの本陣ならば、南の領域はハタの一大生息圏を有している。
「マゴチ」に続く、夏の釣りたい魚の代表格の一つであるキジハタ。
U.S.カリフォルニアの大地で積んだバードサンドバス、スポッテッドサンドバス、ケルプバス(キャリコバス)の経験を日本のハタ釣りに活かすこと。
これが、ハタ科の魚と対等していくうえでのこれからの「発展系ロックフィッシュゲーム」の一助となるに違いない。
島根県・出雲の地を皮切りにスタートしたこの夏の私のハタ・ゲーム。
未開の地で、身知らぬ地で、これから体験していくであろう興奮や戸惑いさえも直面する出来事は全部、吸収したい。
釣りの舞台が広いハタの海。
この夏は貴方も挑んでみよう!
この釣行記の詳細は後日、詳しく。
2014年7月11日 |
カテゴリー:釣行記
現在も台風8号が北上中です。
これ以上の被害が出ないことを祈りつつ、台風の進路に該当する地域の皆様、くれぐれもお気をつけください。
それでは、今回のブログです。
まるで蝶(チョウチョ)の羽のような尾ビレの模様がまた美しいマゴチ。
ゴン!ゴン!ゴン!と、めい一杯の首振りファイトをしながら水面へと浮上するその姿を見るたびに今年も夏が来たことを実感させてくれる魚こそ、今回の話の主役です。
全国的にマゴチが好期を迎えていますが、「6月~7月に釣りたい魚」の中でも自身における代表格の一つがマゴチです。
元々、温暖な水温を好む魚につき東北地方の緯度はマゴチにとっての北限でもあり、釣り場が限られるうえに釣り期間も他所に比べると短いのが特徴です。
ただし、釣れる時には爆発的な勢いで釣れるのも東北地方でのマゴチですが、好調に釣れていたかと思えば…ある時を境にパッとしなくなる……というのも通例。
その「ある時」というのはマゴチの産卵のタイミングです。
なので産卵前、つまりプリスポーンの状態が型も数も狙いやすい。
よって、マゴチに関しては「釣れる時に釣る」がモットー。
「あとで」と後回しにすると、きっと、後悔を招いてしまいます。
短い期間の中でどれだけ釣りに行けるか、いかに良い状況に巡り合えるかというのも重要になる魚です。
6月のこの日はマゴチ狙いの午後船におじゃましました。
午後3時出港の午後7時までの短時間。実質、ポイントへの行き帰り含む「4時間」のボートフラット釣行です。
船釣りとしては短い4時間の釣り。
釣り場に到着したら、すぐにパターンを特定することが先決です。
モタモタしていると、あっと言う間に実釣時間が終了してしまいます。
なので出港前にいくつかのパターンを頭の中で構築していき、実際にそれを当てはめてダメだったら次のパターンに移行するという、切捨て型の消去法でその時における釣り方を素早く特定していきます。
この釣り方というのはどんなワームにヒットが集中するのか、魚の一番アタリの多い水深は何mなのか、さらにルアーの重さは何gがいいのか、ルアーの色は何色が一番よく喰うのか、などです。
マゴチ狙いにおけるワーミングでは私は3つの考えを主軸としています。
特にボート釣りの場合には岸釣りとは異なり、飛距離がそのまま釣果差となる事例はそれほど多くはなく、むしろ釣り方の差がそのまま釣果に繋がる。
私の場合にはワームリグを用いた釣りをすることが多いのですが、その中で用いるのがシャッドテール系、カーリーテール系、ホッグ系の3タイプに属したワームを使ってのローテーション。
逆にいうと、これら3タイプ以外には使うことは殆どありません。
ただし、現状としてマゴチを釣るためのルアーは少ないと思っています。
マゴチも釣れるルアーは世に沢山存在しますが、ここでいうのは「マゴチを専門的に釣るためのルアー」をもっとバリエーションの数がほしい、という意味で、です。
もちろん、マゴチの生息範囲は各地に及ぶのでこれにご当地の釣り方をプラスして取り込むことはあります。例えばワインドやテールスピンジグなどがその代表例です。
さて!
この日、私はシャッドテール系ワームから探りを入れますがこの時点でシャッドテール系ワームには無反応。
次いでカーリーテール系ワームにシフトしますが、釣れるには釣れますが「このワームだからこそ喰う!」みたいな劇的な釣れ方はしなかった。
ですが、カーリーテール系ワームに喰ってきたマゴチの大半がイカを吐き出したのを確認していたので、「今、この場所におけるマゴチが食べたいエサはイカだ!」と悟り、次の一手としてホッグ系ワームにシフト。
掛けたマゴチを抜きあげると10センチ前後のイカを次々に吐き出すこの状況を垣間見て、ホッグ系ワームの定説的な使い方とは異なる方法で、今回は用いることにしたのです。
ホッグ系ワームはボトムに着底させてしまえばカニ(あるいは大きなエビ)、つまり甲殻類を模すワームとして広く知られていますが、ルアーを引っ張った状態で“泳がせっぱなし”にすると両サイドのパドルが水圧でずっと閉じた状態になりますよね。
この時は下からワームを見上げるとホッグ系ワームであっても、イカのシルエットに近くなっているのです。
今は、そういう見立て方をします。
ボトムで止めた時と水中を舞っている時のシルエットは必ずしも一致しない、という考え方です。
そのため、今回の手持ちワームの中で「イカに類似させるシルエット」と「イカっぽい動きを出す」のにパワーベイト/パワーホッグ4インチはその選択肢の一つとしてちょうど良かった。
しかし、ボトムをズルズル引きずるように動かしては任意の演出とは異なるため、アタリは遠のいてしまう。
キャスト後、一度しっかりと底取りした後はワームをフワッと持ち上げてそのストロークのままス~、ス~とワームを引き続き〝つんのめる“ような動きを与える。
その次のカーブフォールで一発で喰わせる。
ちょっとした使い分けは、真っ直ぐにフォールさせるとシルエットがカニっぽく、カーブフォールで横の動きを入れつつフォールさせるとイカのシルエットになる、ということ。
このリズムの繰り返しですが、この釣り方にしてからというものヒット率が劇的に変化。
写真の57センチを筆頭にハイペースで釣れ続きました。
この釣行は6月中旬。
ご当地のマゴチ最盛期から潮回りで逆算すると一潮半ほど早い段階でしたが、終わってみれば船中マゴチ68尾にヒラメが2枚だったかと記憶しています。
この日はパワーベイト/SWパワーホッグ4”の「フロレセントオレンジ」カラーと「CGBFO」カラーの2つがよく当たりました。
この他、マゴチの掛け損ねとバラシの数は確か全員合わせて27回とのことでしたので(※船長が操船しながらカウントしていたそうです)、トータル的には大型狙いと数釣りの両方でうまくまとまる釣りになりました。
夕マズメには更に活性が高まり、ようやくシャッドテール系ワームでも釣果が出始めました。
シャッドテール系ワームのジグヘッドリグによるスローローリング・テクニックが得意がKさんは54センチを筆頭に夕マズメに怒涛のラッシュで連発。
1/4ozジグヘッドに5インチのシャッドテール系ワームでバンバン掛けていました。
マゴチに最適なシャッドテール系ワームは、わずかなカーブフォールの最中にもテールがしっかりと動くことが重要。
弱い水流でもテールが動き続けること、です。
このカーブフォールの最中にテールの動きが止まってしまう(フリーズしてしまう)ワームであれば、結果的に早く引かなければいけないということになりそれは魚を探すためのシャッドテール系ワームであることを意味し、喰わせるためのシャッドテール系ワームとはまた異なるローテーションということになります。
マゴチはルアー釣りでは釣りやすい魚種の一つですが、ワームひとつで釣果が変わる可能性もあるターゲット。その日の「アタリ」ルアーを持っているか持っていないかでも時にヒット率に顕著に差が生じてしまいます。
そのため、マゴチを釣るためのシャッドテール系ワームにはテールの付け根の硬さや厚みにも気をつけて色々使い比べてみてください。
尚、ガルプSWダブルウェーブ3”の3/8ozジグヘッドリグをイカの動きに見立てて演出していた三浦君にはヒラメの釣果も。
ご覧のようにバイトが深く、ワームが丸呑みされていました。
宮城県下では一般的に7月の「海の日」あたりまではそこにマゴチがいる限り、大半の場所で安定した釣果が出やすく、梅雨時期から梅雨明けにかけてちょうどベストシーズンに相当します。
シーズン後半になればなるほど日中よりも朝夕に狙いを絞った釣行の方が効率的な面もあります。
オカッパリも、ボートも、両方の側面からこの魚に迫ると、釣り方の違いや細かい特徴も知れて更に面白いターゲットです。
マゴチシーズン真っ盛り。
引き続き、痛快なコチ釣りを楽しみましょう!
■タックルデータ
●ロッド:シューティンウェイSWS-702Lスイミントレーサー
●リール:ステラC3000HG
●ライン:シーガーTENYA0.8号
●リーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス20lb
●ジグヘッド:OHラウンドヘッド(JH-11)3/8oz
●ルアー:カルティバ/ジャスターシャッド4.2”
パワーベイト/パルスワーム4”
パワーベイト/SWパルスワーム3.8”
パワーベイト/SWパワーホッグ4”
●インナー:リトルプレゼンツ/ウェットトップ
●Tシャツ:プロズワンオリジナル“控えめ”TシャツLIMITED
●ヘッドウェア:カルティバ/バケツハット
●偏光グラス:ZEAL OPTICS Vanq
●偏光レンズ:TALEXアクションコパー
★宮城県石巻市ボートフラット(フラットフィッシュゲーム)船宿<渡波地区>
■幸丸(内海船長)【受付番号090-1490-3622】
2014年7月10日 |
カテゴリー:釣行記
今回は、島根県ロケに出発する前日のお話です。
この日の午後からは翌日からの準備に取り掛かる予定だったものの、日曜日ということも重なり普段取りづらい休みを優先するか、あるいは少しでもプライベート釣行に行こうかと迷ったあげく、ここに来て釣り人の悲しい性が本領を発揮。
釣りの好期ということも相まって午前中限定で、いざフィールドへ!
アイナメとマゴチを狙いに行きました。
まずはアイナメ狙いで磯へ。
時間が限られているため同じ魚を釣るための移動は原則なし、です。
9ft6inのヒラメロッド(サーフキャスティングロッド)で沖に大遠投。南三陸の海は遠浅の地形も多く、冬の産卵期でない限りでは遠浅地形であっても、少しでも遠投することで釣果が向上することがよくあります。
ここでは、小気味良い引きで楽しませてくれる大きさのアイナメが連続して掛かりました。
近距離で魚が掛かれば本来は理想ではありますが、案の定、手前側でのアタリは皆無で、やはり沖50m以上向こうでのバイトに集約。
今現在も模索を続けている「ロングスピン釣法」はベイトタックルではどうしたって届かないその向こう側を釣ることに念頭に置いた、飛距離を最優先する釣り方に特化しているため、「ルアーを飛ばす」という側面において空気抵抗となりうるものは出来る限り徹底して排除したいところ。
オフセットフックには、太軸ながらも基本サイズよりも1サイズ、あるいは2サイズ小さめの番手を用いることで飛行中のリグ全体の空気摩擦を低減する狙いがあります。
つまりは「小ばりシステム」の導入です。
ワームに対する考えも同様です。
基本は“飛ばすための3インチ”をベースとして考え、その際も空気抵抗の少ないタイプのワームを用いるのが前提。
個人的には好きなホッグ系ワームについても、この釣り方に関してはホッグ系ワームに代表される甲殻類系ワームの形状が複雑で抵抗が大きく飛行中に回転する場合が多いので、飛距離を優先したい場合には突起物の少ないカーリーテール系やシャッドテール系の方が向いています。
でも、どうしてもワームサイズは4インチを使いたい時だってありますよね。
勿論フルサイズで魚が喰ってくる時にはそれでいいのですが、あと少しその先まで飛ばしたい時には4インチワームの先端を少しずつカットしていき「短くした4インチワーム(実質3.5インチ~3インチくらい)」にして使うことが多いです。
元々が4インチあるワームであれば、ボディーの比率も全体サイズに合わせて設計するのが通例なので、寸詰めしてもバルキー感はある程度残るため大丈夫なんです。
ワームをフルサイズでの4インチからスタートしたために、この日はシンカーの重さも3/4ozを使用。
スピニングロッドのティップは普通に考えてベイトロッドほど太くはありません。なのでシンカーが重いとティップがリグの重みに負けて、ティップが過度に入り込みシンカースタックを起こしやすい。
特にシーバスロッドに多く見られる現象につき、お手持ちのシーバスロッドをロックフィッシュゲームにおける「ロングスピン釣法」に代用しようとする場合にはこの点だけはくれぐれも気をつけて下さい。
それと、あくまでも理想は「シンカーの重さは極力軽く」で、遠浅の水深であればフォール時の滞空時間を出来るだけ長く確保するために3/4ozを5/8oz→1/2oz→最終的には3/8ozまで下げて釣っていきたいというのが私の中でのローテーションです。
広範囲をズルズル探る釣りはせず、偏光グラス越しに見える沖の黒くなっている根の位置を的確に把握し、そこに確実に投げ入れるようにします。
魚にたどり着くまでにどれだけ最短の時間でたどり着けるかという点とあくまでにピンスポットへのフォールの最中に喰わせる釣りが見切られにくく、同一スポットあるいはその周囲の根からも釣れ続きやすくするための方法です。
それだけに長竿を振りきりつつもピンスポットにリグを投げ入れるには、昔の投げ釣り経験がとても活きている実感があります。
この日は、ガルプSWパルスワーム4インチから投入していき、これで獲りこぼした魚をフォローベイトとしてガルプSWダブルウェーブ3インチで拾い釣りをしてこのエリアの釣りは完了。
続いては移動してのマゴチ狙い。
マゴチはハードルアーで釣る時とソフトルアーで釣る時とではバイトの出方が異なります。どちらの釣り方も面白いし、第一にその日にとって一番有効な釣り方をするのが最優先ですが、個人的にはアタリを感じて掛ける釣りが好みなのでソフトルアーを使った釣りの方が割合的に多いのですが、この日はジグヘッドやテキサスリグを投げても反応がまるでなく、これはもしかすると魚の定位置が沖に移った可能性を考慮し、メタルジグにルアーチェンジ。
メタルジグは沈むのが早いのでワームのようにゆっくりと見せて誘う釣りは出来ませんが、その武器は圧倒的な飛距離。
30gのメタルジグをフルキャストしたあたりで、ボトムでのスロー引きでマゴチをキャッチ。
撃投ジグエアロ30g。この日は魚が遠かったことがうかがい知れます。
魚は確かに存在はするけど自分の立ち位置の近くにはいない(あるいは近距離における魚数が少ない)という状況もよくあること。
マゴチの岸釣りではワームが多く使われますが、メタルジグを一つ持っているだけでも時に救われることがあります。
飛距離の問題がそのまま釣果差となることがあるからです。
メタルジグの使い方は底ギリギリを泳ぐか、あるいは砂煙を巻きあげながら通過していくことがマゴチに対してはアピールになります。
それにしても、この魚でひと際、目を引くのがこの尾ビレの模様です。
ほんと、きれいですよね!
この他、メタルジグのピックアップ中に水面にダツの魚影を見かけ、そのままルアーを通して軽くトゥイッチを入れて誘いをかけるとたちまちヒット!ランディングしたのは85センチの立派なダツでした。
ダツを地元の海で釣ったのは震災後初です。以前(震災前)は夏場に小型トップウォーターでのダツ釣りを楽しんでいたので、久々のダツとの再会にうれしくなりました。
細長い体のダツですが、写真ではありますが魚の臨場感が少しでも伝わればと思います。
この時期のダツは産卵のために内湾の波の穏やかなところに入って来ています。
ご覧の写真の通り、ダツは獰猛なフィッシュイーターで硬いクチバシ状の口がフッキングの難しさを伴うのでサイトフィッシングだけにことさら夢中になってダツを専門に狙う夏のトップウォーターフィッシングはかなり前から個人的に楽しんでいたのが今となっては懐かしく思います。
顔のアップです。顔だけ見るとサンマやサヨリのようにも見えてきますよね。
背中の色がエメラルドグリーンっぽくて、泳いでいるダツは本当にきれいなのですよ。
尾ビレもうっすらと青みがかっています。
姿形が印象的な魚ですが、「魚」としてのかっこよさもありますよね。
余談ながら、私が釣り人生で初めてメーターオーバーの魚を釣ったのもダツ(沖縄県石垣島で釣っているので正式名称のダツではなく、厳密にはリュウキュウオキザヨリ)でした。15歳の時、1m1cmの魚をスプーンで釣ったのが始まりでした。
16年経った今でも、あの時の感動の記憶を忘れずに―。
なので尚更、ダツには想い入れがありますね。(昔話、失礼しました!)
2014年6月下旬の本日、ダツのヒットルアーは撃投ジグ25gでした。
と、ここで楽しい時間はタイムアップ。
限られた時間内での釣行ではありましたが、個人的には充実度が高く、満足のひととき。
フィールドを後にした後はロケ用荷造りに取り組み、翌日から島根県へと旅立ったのでした。
■使用タックル
●ロッド:サーフスレイヤーSSLS-96MH-F
●リール:AR-CエアロCI4+4000
●ライン:シーガーライトタックルフラッシュⅢ1号
●リーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス20lb
●シンカー:クランクシンカー3/4oz
●クッションビーズ:ロックンビーズソフト
●フック:
★アイナメ用:岩礁カウンターロック1/0、岩礁メガトンロック♯1、ツイストロック1/0
☆マゴチ用:オーナーばり/カットふかせ15号とOHふかせ17号をベースとした自作シングルフック。ループ部の組糸にオーナーばり/ザイト・パワーフレックス50lb、根巻き糸にはオーナーばり/テクノーラ根巻糸を使用。
●ルアー:
★アイナメ用:ガルプSW/パルスワーム4”、ガルプSWダブルウェーブ3”
☆マゴチ用:撃投ジグエアロ30g、撃投ジグ25g
●ジャケット:リトルオーシャン/タイドウェーディングジャケットⅡ
●フローティングベスト:リトルオーシャン/ロックフィッシュPFD Ⅰ
●ウェーダー:リトルプレゼンツ/SP3 AQ ZIPウェーダー
●ウェーディングシューズ(磯でのロックフィッシュゲーム用):リトルプレゼンツ/ミッドストリームWDシューズ ピンフェルトソール
●ヘッドウェア:リトルプレゼンツ/ストリームレインハット
●偏光グラス:ZEAL OPTICS Vanq
●偏光レンズ:TALEXアクションコパー
2014年7月5日 |
カテゴリー:釣行記
島根県出雲空港で出迎えしてくれるご当地の“ゆるキャラ”「しまねっこ」。
猫だけに話言葉の語尾には“にゃ”がつくので、この場合には「 よく来たにゃ!」という感じでしょうか。(笑)
空港を出ると、車窓にはどこか懐かしい感じの景色が広がります。
雰囲気的に東北や北陸にどことなく似ている山陰地方の海辺の通り。
更に、海を見ながら走る海岸線に出ると、日本海側特有の風景が一層と広がります。
「出雲大社」前の道路付近は、北海道の小樽や宮城県の松島にも似た雰囲気が漂う。
いずれも全国的に名を馳せる海辺の観光地ですからね!
島根県といえば、宍道湖のシジミも名物です。
宍道湖は日本でも数少ない汽水湖としても有名です。
夕食には「シジミ汁」を堪能。
朝焼けに染まる、出雲の海。
ご当地特有の雰囲気が更に助長させるのか、神々しさまで感じられる。
今日も暑くなるであろう、穏やかな夏の日本海の夜明け。
魚種やサイズを特定しなければ、ロックフィッシュゲームの世界はどこの海にだって広がっている。
それが今日に至るまでこの釣りジャンルを支えてきた大きな魅力と柱になっているわけです。
今にもフィールドに飛び出したい躍動感に駆られる夏の季節!
冬は冬でまた別の楽しみ方がありますが、初夏~真夏のロックフィッシュゲームが私は好きです。
夏の根魚釣りは魚が広く散っている中から探し出す要素が色濃くなります。広大な範囲から自分の狙い定めた1尾の魚を探していく面白さが顕著に出るので釣り人にとっては冒険心や探検心を揺すぶられる。
季節の歩みは文月へ。皆さんも素晴らしき夏の釣り体験を!
~おまけ~
ロケ後のひとコマ。
空港までの帰路、打ち上げと誌面インタビューを兼ねて立ち寄った出雲大社前のカフェでのひと時。
外装もまた周囲の歴史的情緒に合わせての店舗なのが印象的でした。
暑い季節です。
実釣中においても、くれぐれも水分補給と熱中症対策は万全に。
※取材協力※
★島根県出雲市・渡船
■木村渡船・ごんげん丸(木村船長)【受付番号090-4579-1168】
2014年7月4日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
島根県出雲。
日本海は夏のロックフィッシュゲーム!
今回の狙いはキジハタとカサゴです。
しかも「岸釣りのデイゲームで狙う」という企画につき、個人的にも楽しみにしていました。
根魚を日中に狙う釣りでは偏光グラスの性能差が時に大きな釣果のカギとなる。
偏光グラス越しに魚を探す(魚の居場所を特定する)、ブラインドサイト釣法もまた冴えます。
本来、夜行性であるキジハタやカサゴを日中に狙うにはある程度の水深までルアー(リグ)を送り届けることも必須条件。
十分な水深がある場所は、魚の隠れ家となるシェードの役割を果たすからです。その辺は昼行性のアイナメ狙いとは違う視点で描くロックフィッシュゲームです。
9ft6inの長尺スピニングロッドを用いて遠方のピンスポットを直撃する「ロングスピン釣法」もまた今では欠かせない釣り方として重宝するようになった現在。
いくら飛ばそうにも実際のところベイトタックルではどうしても物理的に届かないレンジの魚が「岸釣り射程距離」に入るメリットは計り知れない。
又、飛距離の面のみならず水深20mを超えるドン深な磯を探るためにも必要となるPEライン。ベイトタックルもスピニングタックルもPEラインの威力を持ってして釣果に辿りつく世界もまたロックフィッシュゲームの一環として現実に存在している。
これもまたキジハタやカサゴをデイゲームで仕留めるためには時に必要に迫られる選択肢。更に全国的にお馴染みのムラソイまでも登場した今回の出雲ロケ。
キジハタは誌面に登場いただくとして、当ブログでは本に先立ちカサゴをフィーチャー。
先行するイメージがそうさせているのか「カサゴ=小型根魚」という印象もあるかもしれませんが、写真のカサゴが頬張る口の中にはCGBFOカラーのパワーベイト/パワーホッグ4インチ(オフセットフックはツイストロック3/0)が吸い込まれています。
カサゴも大きくなると重量感あるファイトをするので(特に掛けた瞬間の手ごたえが最高です)感覚的にはソイやハタの釣りの部類です。
写真は急深ブレイクのショルダーの部分に定位していた個体を釣りあげてすぐのひとコマです。
詳細は7月19日(土)発売の「SALTWATER」2014年9月号(地球丸)にて。
キジハタのみならず、カサゴにムラソイ。
夏の日本海を彩る、海底の宝石に感謝です。
2014年7月3日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
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