「サカナサク、海の旅。」最後のロケが終わりました。
旅の終着点、青森県が舞台となる3月21日発売号の分です。
今回のスタートは八戸から。
全国的に大雪・豪雪に見舞われているこの冬。
それでも北の人々は来たる春の訪れを願い、力強く舞い踊る「えんぶり」にその想いを託す。
そこには豊穣への願いと共に、震災復興へ灯が重なる。
辺り一面、ふかふかの雪に覆われた銀世界。
さぁ、冬の海に出よう。
雪雲の合間から陽が射す海岸線。
この、もっと向こうには北の大地・北海道があるのだ。
北海道と本州を結ぶ県・青森。
厳しい冬を乗り越えつつ息づく人々の暮らしに文化―。
厳寒の中の極寒でのロケではありましたが、北東北の2月というものを全身で感じることの出来た有意義な時間でした。
まずは取り急ぎ、本日はこれにて―。
2014年2月20日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
海の向こうに見えるのはメキシコ。
ここはアメリカとメキシコの境。
こちらの浮き桟橋の上でお休み中のカリフォルニアシーライオン。
ぐっすり安眠中のようで気持ち良さそうな寝顔です。
サンディエゴは、人間の暮らしのすぐ近くでこんな光景に出会えます。
さて、そのような理由からバードサンドバスを釣る側面はとても斬新。
というよりも現地ではそれが普通なのでしょうね。
7/0オフセットフックのドロップショットリグ(ダウンショットリグ)!
2ozのリードヘッド(巨大なジグヘッド)に大型スイムベイトをセット!
2ozのブラシガード付きラバージグ+大型ワームのトレーラーをセット!
この他、根魚釣りには、スピナーベイトにディープクランクも使う。
シャローエリアではスピナーやジャークベイト(日本で言うミノープラグのこと)も有効な時がある、とのことでした。
ちなみに海外では3/4ozだの1ozだのといったヘビーウェイトのスピナーも普通に売っていますが、日本では「スピナー=渓流トラウト用のルアー」という認識からか、重ためのスピナーは種類が少ないので、お住まいの地域によっては目にする機会自体がない場合もあるかと思われます。
日本ではあまり見ないリグやルアーもありますが、個人的に「おぉ!」と思った極め付きは“ダブルドロップショットリグ”でしょうか。
上針は7/0オフセットフックに5~7インチのワームをセットし、シンカーにはただのオモリを使うのではなく2ozのブラシガード付きラバージグをセットしてラバージグへのトレーラーには6~7インチのワームを更にセットするリグです。ラバージグのフックは9/0くらいまでは普通に搭載されていて、トレーラーにはスクイッド(イカ)型のワームを好んで用いるようです。
上針のフックはウィード(ジャイアントケルプ)の濃さに応じて、オープンエクスポージャー(針むき出し)でのセッティングも活用し、スナッグレスバージョンのセッティングと釣り場ごとに使い分けます。
これらを水深30m以上もの場所でフルキャストしてボトムに着底後、横に引いたり、リフト&フォールしたりして魚を誘います。
日本では水深30mと言うと漁礁や沈船といったピンスポットのバーチカルな釣りをイメージしてしまいがちですが、カリフォルニアでは沖合のオープンウォーターでもキャスト!キャスト!キャスト!の釣りです。我々、日本人にはちょっとビックリですが、「2oz程度までのリグ」をキャスティングして釣ることは、あちらでは普通の釣り動作。
それが向こうの“海のバスフィッシング”、日本で言うロックフィッシュゲームの有力な方法の一つ。
こうなると日本から持参した1ozテキサスリグや1ozスピナーベイトもヘビーウェイトルアーの部類には入らない感じですね(笑)。
そんな側面の釣り方もあれば、波の穏やかな湾内では3/16ozのジグヘッドリグによるフィネスゲームの展開もありました。小エビを偏食する気難しいシャローエリアのスポッテッドサンドバスにはダブルウェーブ3インチでの“ライトロック釣法”が炸裂。
国は違いますが、東京湾でカサゴを釣るように、三陸の港でアイナメを釣るように、北海道の港でガヤ(エゾメバル)やクロソイを釣るイメージを心掛けた釣りを展開。
それが、ばっちりとハマりました。
なんと!スポッテッドサンドバスが爆釣モードへ突入したのです!!
そのような意味でロックフィッシュゲームというのは我々、日本人が考えているより本来はもっと多彩なバリエーションがあって、本当はそれを適材適所で使い分けてこそ真の根魚釣りなのだな、とこの地に来て改めて学ぶことが出来ました。
つまり、ベイトタックルでテキサスリグをブン投げる釣りもロックフィッシュゲームの一部であるが、それは世界的に見て日本の国の中における、ごく一部の特化した釣りであるということの現実です。
海外をも含めたロックフィッシュゲームという認識とはまた違う次元だったのだと、ルアーフィッシング本場の国に来てその真意に触れることが出来た。
それでもこの釣り方は釣り方で自分の持ち駒の一つでもあるので、“私が考える”「日本のロックフィッシュゲーム」に合うシチュエーションを最後にリクエストして、締めくくりとなる満足の魚を釣ることも結果的には出来ました。
こちらがキャプテン・ジェームス(愛称:ジェイミー)。
「Oh~なんってこった!海でテキサスリグをキャストするのかい?テキサスリグは淡水のバスフィッシングのためのリグだよ。日本じゃ、だいぶ変わった釣り方でロックフィッシュを釣ってるんだね。」とキャプテンには言われましたけどね(笑)。
でも、そこで起こった事実はこうです。
私が願いを込めて放った5インチパワーホッグの5/0オフセットフックの1ozテキサスリグを魚はシャローで襲った、ということ。
そして「考えるロックフィッシュゲーム」は本当にエキサイティングなんだ!!という真髄に、長年この釣りをずっとやり続けて来た今にあって、改めて触れることが出来たこと、です。
海外の釣り。
私にとっても、それは憧れの夢の舞台に変わりありません。
サンディエゴの海で風を切る渾身の鬼アワセ。
無我夢中で数々の魚をジャイアントケルプの中から引っ張り出しました。
テレビカメラがずっと回りっぱなしにつき……いくら平然を装っても(?)、内に秘めたる興奮は止まらなかった。
ドロップショットで!
スイムベイトで!
ジグヘッドリグで!
テキサスリグで!
他にもスピナーベイト、ラバージグ、メタルジグ、プロップジグ、スプーンリグ、アンカーリグ、直リグと考えられるパターンは試してきました。
誰も見たことのない、もっと“先の根魚釣りの世界”を自分のこの目で見てみたい。
己の釣りがどこまで通用するのかは分からないけれど、これまでの自分が知らない海でそれを体感してみたい!
そうすれば、そこで新しいロックフィッシュゲームの何かが拓けるかもしれない!!
世界は広い。
いつでも行けるわけではない海外という果てしないフィールドで今回学んだことを、日本のフィールドでアレンジしてフィードバックしていくことが私はこれからのロックフィッシュゲームにおける楽しみになりました。
夢のある釣り場で、夢のある釣りを。
情熱を持って。
それが己の根魚釣りであり、私にとっての夢釣行です。
バードサンドバスのヒュージサイズを手に。
これまでの釣り人生、子供の頃からずっと、ずっと、一途に根魚釣りをしてきて本当に良かったと思えた旅路でした。
BS日テレ「夢釣行~一魚一会の旅~」
若きロックフィッシャーが挑む、カリフォルニアドリーム
~国境の海を泳ぐ、未知の根魚に挑む~
ぜひ、もう一歩進んだ根魚釣りの世界観に触れて頂ければ幸いです。
おまけ:道中、こちらへも伺いました。
皆さんご存知!バスプロショップ!!
超巨大な釣り具店なので店内見るのに2時半かかりました……。
(オフショットにつき、テレビでは放送されませんのであしからず)
2014年2月14日 |
カテゴリー:釣行記
サンディエゴ・ベイの夜明け。
いつも見慣れた時間帯。
釣り師にとっては日常でもあるこの時間だが―。
けれども、今は「海外」という“非日常空間”にいるという現実。
後ろを振り返れば、オレンジに染まる海面にペリカンのシルエットが遠くに浮かぶ。
いよいよ始まるのか…。
私はアメリカに、カリフォルニアに、“根魚”を釣りに来たんだ。
改めて、そう思える瞬間でした。
そんなカリフォルニア州サンディエゴも日本と同じく今は冬。
ただし、日本のようなはっきりとした四季はないので釣りに関しては釣れる魚の種類は多少変動するものの、基本的にはハイシーズンとオフシーズンの明確な境は少ないようです。
さて、カリフォルニアの海は世界で最もフサカサゴ科の魚が多く生息する海とされています。
要は、日本の認識で「メバル」・「ソイ」・「カサゴ」に相当する種類の魚がそれに該当する種族。もう少し細かく設定すると「ヤナギノマイ」や「メヌケ」なんかもこのグループです。
アメリカ圏では通常、これらの魚のことを「ロックフィッシュ」といいます。
その一方、日本でロックフィッシュというと……アイナメ・ハタ・メバル・ソイ・カジカ・カサゴなどなど、つまり根魚全般を全部ひっくるめて「ロックフィッシュ」という大まかな俗称で今日まで呼んでしまっていますが、本来はロックフィッシュ=メバル・ソイ・カサゴの仲間だけをそう呼びます。
ちなみにアイナメはグリーンリング、ハタはグルーパー、カジカはスカルピン、オニカサゴ(オコゼ系もやや含めて)の仲間はスコーピオンフィッシュという括りが基本あるため、それらと区別するためにフサカサゴ科に属する種類のみ「〇〇〇ロックフィッシュ」という正式な名称が与えられるのです。※〇〇〇の部分には個々の識別名称が入ります。
余談に次ぐ余談ながら、北米~カナダには「ソイのアルビノ種では!?」と間違われても不思議ではない白地に黄色い模様が入るソイ(カナリーロックフィッシュ)や真っ赤なソイ(バーミリオンロックフィッシュ)も生息しています。
尚、カナリーロックフィッシュは私の知る限りでは大阪にある水族館「海遊館」の水槽に展示されていますので、関西の方で興味がある方はぜひ見に行ってみて下さいね。
この他にも国内の水族館でも、海外に生息する根魚を展示している施設はちょこちょこあったりしますので探すと面白いですよ。
(このカナリーロックフィッシュの写真は2年前に海遊館を訪れた際に私が撮影したものです。)
いずれにしてもクロソイの仲間やムラソイの仲間、マゾイの仲間、シマゾイの仲間、アオゾイ(クロメヌケ)の仲間など…日本で“ソイ”と言われる魚(※アオゾイは少々無理やりな感もありますが…)の仲間達は北米大陸にはたくさんいるのです。
そんなカリフォルニアは寒流の色濃い海ですが、たくさん目撃したカルフォルニアシーライオンの姿もそれを物語る一つでしたし、ラッコやシャチがいる海も基本は冷たい水温の海域ですよね。
ペリカンも迫力大で(なんせ大きいですからね)、中でもペリカンとオスプレイ(日本で言う“ミサゴ”のこと)が海の上でエサを取り合ってケンカしている姿も野生の臨場感たっぷりで印象に残りました。
鵜(ウ)共に小魚を狙うペリカン。鵜以外にはカモメと一緒にいることも多々ありました。
こちらは浮き桟橋の上で海鳥達と一緒にいるカリフォルニアシーライオン。こんなシーンが目の前にあるんです!
こちらは仲良く昼寝中のようです。
通常、このような寒流の海にはハタ類は生息しないのが原則ですが、ここだけは世界的に見て凄く特殊な環境を有しています。
ソイ・メバル・アイナメ・カジカといった寒流色の強い根魚とハタの仲間3種が共存しているのです。
そのうち今回、番組でご紹介するのが「バードサンドバス」と「スポッテッドサンドバス」。
幸いにもどちらも最高な釣りに恵まれ、ロケを終えることが出来ました。
この他にも…
○カリフォルニアシープヘッド(カンダイ=コブダイの仲間)
○ガリバルディ(スズメダイの大型種でカリフォルニア州の魚に指定。釣るのは禁止。)
○ジャイアントシーバス(ジャイアントブラックシーバスとも言う。イシナギの仲間。和名ではコクチイシナギ。人間よりも大きく成長する超巨大魚ですが、その昔に乱獲され数が減少したため現在は釣るの禁止。)
○オパールアイ(メジナの仲間)
○カリフォルニアハリバット(カリフォルニア産のヒラメ)
○ホワイトシーバス(ニベの大型種。日本でいうオオニベに近い印象)
○レディフィッシュ(ご当地ではエソの仲間のことを言う)
○ボーンフィッシュ(フロリダやハワイにいる種とは異なれど、ボーンフィッシュまで確かに生息している)
○マッカレル(サバ)
○ボニータ(カツオ)
○スメルト(直訳ではワカサギの意味ですが、ワカサギがご当地の海にいるとは考えにくいのでそれに近いとされる種類の魚。ワカサギの仲間であるチカやキュウリウオも含む)
○レッドテールサーフパーチ(海タナゴの仲間)
○キャリコサーフパーチ(海タナゴの仲間)
○オーシャンホワイトフィッシュ(アマダイの仲間)
などなど……サンディエゴは寒流の生態系に日本では暖流域の魚と認知される魚種が、ここでは入り混じって生息しているのですから本当に摩訶不思議な海なのです。
それに加え、夏はイエローテール(ヒラマサ)、イエローフィンツナ(キハダマグロ)、バラクーダ(カマス)といった回遊魚も狙える環境。
こんな環境であれば、釣りたい魚はそれはもう沢山出てくるわけですが、全部を一気に狙うということはさすがに難しい。日本とは比べものにならない広大なフィールドから、狙いを絞ったターゲットを探し当てる釣りを展開しなければならないからです。
要は「魚を探す釣り」、ですよね。
そのような部分では限られた釣り場環境で、限られた魚数の中から目的の魚を的確に釣り上げることを最優先とする日本の釣りは「ピンの釣り」。
対して、海外のフィールドでは広範囲から己が目指す1尾の魚を探しながら同時に喰わせなければならない状況に必然的に迫られるので、アングラーに求められる釣りの幅はぐっと広くなります
なので、日本のバスフィッシンングでもちょっと前に流行りましたが「アンブレラリグ」(“アラバマリグ”とも言いますよね)にしてもそうですし、スピナーとラバージグが合体した「スピナーベイト」というルアーも、アメリカから生まれた背景というのも私なりの解釈で理解することが出来ました。
余談ながら、アラバマリグはストライパーとも呼ばれる、スズキ科のストライプドバスを釣るためのリグがルーツとされています。その後、淡水のバスフィッシング、それもアメリカのバスプロトーナメントで結果を残したことで、日本へは最初からバスフィッシング用のリグとして紹介されて入ってきていますが、本来はソルトウォーターフィッシングにおけるスズキ科の魚向けリグとされています。
いずれにしても、海外での釣りは広域からターゲットを集魚する必要がまずは「前提」としてあるわけです。
2014年2月13日 |
カテゴリー:釣行記
過日、全国的に大雪に見舞われた日本列島。
皆さんのお住まいの地域はいかがでしたでしょうか。
例年以上の積雪量に見舞われた地域も多々。
引き続き、雪が残っています。
歩行時の転倒や車でのスリップ事故にはくれぐれもご注意くださいね。
…………………………………………………………………………………
乾いた土壌に生い茂るサボテンの林。
ここは、アメリカ合衆国カリフォルニア州の1月。
清々しい青空の元、ロサンゼルスの桟橋で釣り糸を垂れるアメリカの釣り愛好家たち。
何か釣れるのであろうか―?
早速、行ってみましょう。
ずらっと竿を並べて海と向き合うアングラーたち。
それでも彼らは釣果を急ぎ求めることはしていないようだ。
アメリカンコーヒーの入ったマグマップ片手に魚信(アタリ)が訪れるのを、じっくりとのんびりと待ちながら、釣りの“ひととき”を楽しんでいる。
「よう!日本から来たのか?そうか!俺らはボニータ(カツオ)でもキャリコバス(ケルプバス)でもキーパー以上の大きさなら釣れる魚は何でもOKだよ! さぁ、隣に入りなよ!」と陽気に返してくる。
この国に根付いている釣りの根底は、スポーツ種目としてのゲームフィッシングの精神。
釣りを皆が平等に楽しむためにフィッシングライセンス(遊漁料)を支払い、ルールに従った範囲で釣りを楽しむ。
そこにはルアーフィッシングだから、フライフィッシングだから、エサ釣りだから…と日本の釣りにありがちな価値観の違いや垣根はない。
確かなのは、釣りが認可されている魚種に関しても「キーパーサイズ」と「バックリミット」が決められ、希少種の魚に関しては州が保護すべく魚を厳格に守っている。
子供から大人まで男女問わず、誰もが楽しめる「スポーツ」として平等なルールのもとに釣りが存在する。
その隣におじゃまして、竿を振るニッポンの根魚釣り師。
背後に大きなペリカンが舞い降り、釣り人たちの列をじっと見つめている……ひとコマ。
この海には、凄い根魚達がいる。“凄い”というのは「ゲームフィッシュとして素晴らしい魚である」という意味での認識。
興奮が止まらない。だって、あの「バードサンドバス」を!そして「スポッテッドサンドバス」を狙いに行くのだ!!
一魚一会の出会いに、並々ならぬ期待を馳せる。
さぁ!旅の目的地・サンディエゴに行きましょう!
車はGMC製。
旅の荷物一式を積み込みます。
ロッドバズーカOK!
大型トランクケースOK!!
フリーウェイを突っ走る。
アメリカ側から日本に向かって太平洋を眺める丘の街を通ります。
ご覧ください、この景色。
太平洋って、こんなに広いのだなと改めて思った。日本で見る世界とは海の大きさが違う感じに見えるのです。
日本国内では一年のうちで最も寒いのが2月ですが、(北海道~東北あたりまでは3月までは引き続き厳寒ですが)そんな中、海の向こうのカリフォルニアは冬でも暖かい。
この青空、この木がそれを示すように。
日本とアメリカ。
太平洋を挟んで国同士が向き合っていても、どうしてこんなにも温度差があるのか不思議です。
そのうえ、釣れる系統の魚種は日本と似ているのですから世の中、ほんとうに不思議なものです。
日本との時差、約17時間。
日本の方が時間は進んでいますが、米国カリフォルニア州ではもう少し時の流れがゆったりとしている気がしました。忙しない感じがしないというか、もう少し人間がのんびりと暮らしているイメージ、ですね。
メキシコとの国境に位置するサンディエゴは海軍の基地のある港町でありながら、リゾート気分も味わえるところ。
その一方で街の中心部・サンディエゴダウンタウンも圧巻です。
写真はダウンタウンに隣接する港湾を通る、コーストガード(海上保安庁)の船。
実際に見ると、迫力が凄い。
更に、整備されたベイ・パークにはアメリカ海軍の航空母艦・ミッドウェイが。
その大きさに圧倒されます。
アメリカとメキシコの文化が混ざり合う独特の雰囲気。
ダウンタウンの高層ビル群に、砂漠地帯。
そしてジャイアントケルプ(巨大コンブ)が生い茂る、潤いに満ちた寒流の海。
サンディエゴという土地は色々な顔を同時に併せ持つのも特徴の一つと言えるでしょう。
2014年2月12日 |
カテゴリー:釣行記
カリフォルニアに行っておりました。
テレビ番組、BS日テレ「夢釣行」のロケです。
United States of America.
日本とは異なる文化に人間性、時の流れ―。
海外につき、日本のくらい治安が良いとは言えない部分もあるものの、帰国してみれば、業務滞在とはいえそれは夢のような時間だったのだと、改めて思う今日この頃です。
仙台空港→成田空港→カナダのカルガリー空港→アメリカのロサンゼルス空港までの移動時間は14時間くらい。そこからロケ車に乗って次第にメキシコとの国境であるサンディエゴ・シティーまで南下して行きます。
2日前まで朝の最低気温・マイナス7度という低温の中、岩手県北~青森県南に雑誌ロケで滞在していたので、米国カリフォルニア州の気温は大きなギャップを感じましたね。
現地は平均にして気温15度~18度。滞在中に達した最高気温は24度。
厳寒な日本の北国に比べれば真冬とはいえ、カリフォルニアは温暖な気候から過ごしやすい気温と言えるでしょう。
2年前に発売された「ロックフィッシュのABC+DVD」(つり人社刊)において、その48ページのまとめのページに「さぁ、果てしなきロックフィッシュの旅へ」というタイトルがありますよね。
その本文の2段落目、「根魚という魚を広い見地で捉えると、日本はもちろんのこと世界中の海に何種類もが広く分布している。」という一文を私は書き記しているのを覚えていらっしゃるでしょうか。
そうなのです。
今、私たちのおこなっているロックフィッシュゲームとは、日本国内のみに終始するものではなく、世界中の海でおこなわれているワールドワイドな釣りでもあるのです。
そこには私たち日本人の見地の及ばない根魚もまだまだ沢山存在しています。
そのような含みを込めて、あの時、「字」に刻んだ言葉です。
勿論、「日本のロックフィッシュゲーム」の概念が通用しない根魚も多々いるでしょう。
それは相手が規格外の大きさだったり、レギュレーションであったり、認識の違いであったり、と海外の先進国ほど釣り=スポーツフィッシングという認識から、「釣りルール」はとても厳しく管理が徹底されていることが多いです。
野球にもサッカーにもバレーボールにも、スポーツには全てルールが決められていますからね。
その点でも、元々漁師さん中心の側面が強く発展してきた日本の釣りとは大きく方向性が違っています。
ただし、治安の面でも海外では「適当にそのあたりでオカッパリを…」というわけにもいかない面もあります。異郷の地では、土地勘のない外国人が予期せずとも巻き込まれてしまう事件だって少なくはありません。
それでもゲームフィッシング先進国であるアメリカ圏だけでも、国内外の釣り人に楽しめる釣りは今日ではいくつも日本に紹介されているのは皆さんご周知の通り。
そんな中、今回番組で挑んだのは私も生で見たことのない(各地の水族館でも)種類の根魚「Barred sand bass(バードサンドバス)」です。
バードサンドバスはスポッテッドサンドバスという仲間と近縁種のケルプバス(キャリコバスとも称される)の3種から構成され現地で“Bay Bass”と称されるターゲット。
いずれも属性はハタ科なので、完全なるロックフィッシュです。
Bayは港湾、Bassはご存じサンフィッシュ科に属するブラックバス類の総称のこと、つまり海にいるバス=「海のバスフィッシング感覚」と現地では認識されている魚たちということになります。
アメリカでバスフィッシングといえば、ゲームフィッシングの代表格であると同時にB.A.S.S.やFLWといった高額賞金の出るプロトーナメントも開催されているゲームフィッシュ界のサラブレット的な位置づけという認識です。日本人バスプロの方々も奮闘していますよね。
そのBassの名が冠される海のロックフィッシュこそが、この3種に代表されるハタ類なのです。
その中でもひと際、異彩を放つターゲットが、先述したバードサンドバス。
こんな最高峰の根魚に挑んだドラマが、今回の「夢釣行」そのものなのです。
海外遠征である以上、持ち込める荷物には限りがあるため、厳選に厳選を積んで持参した少数精鋭のタックル達。
そこには「獲れるか、獲れないか」の究極の二択が必然的に迫られます。
海外の未知の魚を相手に、選ばれし道具と共に挑む軌跡。
異国の地で心技体、全力の意志で獲りに行く大興奮の根魚釣り。
ジャイアントケルプが群生し、カリフォルニアシーライオン(カルフォルニアアシカ)やペリカンが生き生きと暮らす広大なマリンフィールドを駆け巡る、圧倒的スケールの中でのロックフィッシュゲーム。
さぁ、飛び出してみよう。海の向こうへ!
未知のロックフィッシュゲームへと!!
California Dream、夢の舞台へ。
BS日テレ「夢釣行~一魚一会の旅~」ロックフィッシュ特別編。
アメリカとメキシコの国境の海を泳ぐ、至高の根魚を追う奮闘記をぜひご覧頂ければ幸いです。
2014年2月6日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
« 前のページ
次のページ »