★プロズワンからのお知らせ★
今年7月に放送されました佐藤文紀出演のテレビ番組、BS日テレ・夢釣行~一魚一会の旅~「憧れの魚に再会したい!北海道・道東のウサギアイナメ」がOWNER MOVIEとして公開されました。
北の大地・北海道は道東の海を舞台にアイナメの珍種「ウサギアイナメ」を追い求める釣行記です。
こちら(↓)からご覧頂けます。
http://ownertv.jp/detail/?id=135
ぜひ、ご視聴下さいませ。
2013年12月16日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
先週の火曜日あたりだったでしょうか。
やたらと雪虫が飛んでいるのを見かけました。
雪虫はアブラムシの仲間ですが、パッと見ると、妖精のようにも見えますよね。
そして先週末、当地の景色も冬化粧へ。
雪虫飛ぶと雪が降るー。
この虫が舞うと近いうちに雪が降るのだよ、と昔に教わったのですが、時を刻む目安として今もこの小さな変化には目を凝らしています。
過日、サケの遡上を見に行きました。
といっても大場所ではなく、地元の人しか分からないような小場所です。
観察に適したマイポイントがあって、毎年そこに見に行くのが楽しみなのです。
土手には今年最後の遭遇と思われるイナゴの姿も。
昆虫も、極力“虫の目線”になって観察すると、見る印象もちょっと変わります。
腰を下ろし、あくまで人間目線で見ないことです。そうすると……そこで初めて見えてくる世界があるんですよね。
さて、本題です。
毎年、11月下旬頃になると川の上流部までサケが遡上してくるのですが、今年もちゃんと来ているかなぁ…と心配になるのですが、自然の力というのは凄いですよね。
私の心配など無用でした。今年もその姿があちらこちらに!
タイミングよく、躍動感溢れる写真(↑)も撮影出来ました。
ちなみに、タイトルにつけた「ほっちゃれ」とはサケの婚姻色のことで、別の言い方では“ブナ”ともいいます。
赤紫色の帯が体表に出るのを皆さんも知っているかと存じます。
マスを含むサケ族の魚には「アブラビレ」という小さなヒレがあるのは、この魚に興味がある方であれば誰もが知る事実。
写真のシロザケは勿論のこと、イワナ・ヤマメといった小型魚から1メートルを超えるイトウにキングサーモン(マスノスケ)といった大型魚に至るまでそれは“サケ族の誇り”とも言わんばかりの象徴的存在。
こういった気品に溢れる魚が現代社会においても人間の暮らしのすぐそばにいるという事実を噛みしめるとサケという魚を通して「生命のしたたかさ」をいつも、いつも実感する次第です。
精悍なサケの顔。猛禽類のクチバシのようにオスのサケの鼻先は鋭くとがっています。
産卵期を迎えたオスのサケ・マスの表情は一層と顔つきが洗練されていきますね。
今週は明日から雑誌ロケ2本を抱えています。
帰りは週末。そして、そのまま間を空けずに原稿執筆&校正作業へ突入。
年内に全て終わらせるためには、いつもながら切羽詰まりつつも何とかやっています。
いずれにしても今年最後のロケにつき、ひと暴れ出来たらと思います。
釣って、釣って、釣りまくる必要はないですが、記憶に残るうれしい1尾!が私の目指している取材への向き合い方です。
パワーホッグ4インチも「レッド」と「チェリーキャンディーシード」を補充。
準備は万全。
今年の秋・冬は海が荒れている日が多いですね。
それでも来たる年の瀬は一日一日と迫っているわけです。
終わり良ければ全て良し。
あとは天気だけ何とかなってくれれば、です。
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カテゴリー:その他
この日は宮城県牡鹿半島ボートロックへ。
アイナメ狙いです。
が、しかし……海は相変わらずの濁り。
秋に底荒れして以来、ずっとこの水色が続いています。
この冬の牡鹿半島の水色はどうもおかしいのです。
冬なのに水が澄まずに慢性的に濁りっぱなしなのも珍しい。
出だしから釣況は雲行きがあやしい予感…。
最初はアタリも皆無でしたが、しばらく流し続けていくとようやくポツポツと釣れ出します。
ガルプSWラグワーム6”(カラー:ナチュラル)のダウンショット。天然のエラコが多いエリアや実際にエラコを捕食しているアイナメには効果があります。
プリスポーンのアイナメ・ソイにはダウンショットも効果的なので私はこの時期には時々用いています。ダウンショットリグは魚の追いが悪い時にルアーをステイさせた状態で、1点シェイクで誘える点がいいですね。これはテキサスリグには真似できない利点です。ちなみにダウンショットのシンカーには直リグシンカーを使いました。
続いてはクランクシンカーテキサス。
ウィード(コンブ)の多いスポットでは下の写真(↓)のようにクランクシンカー“逆付け”も多用します。
2WAYに使える利点があるクランクシンカーはそれぞれの使用方法でスリ抜け方も変わるので、それに伴い「ルアーのフォール姿勢」(←これ凄く大事です)とフォールスピードにも変化を与えられますので逆付けも、ぜひ試してみて下さいね。
シンカーに掛かる水圧も変化するので同じワームでも微妙にアクションが変わった攻め方をしたい時にも有効です。
と、ここまで順調に数は釣れますが、この時点では狙いの“一発大物”は誰にも釣れず。
いる水深が違うのか…。
そこで中途半端なシャローは切り捨て、ドシャローに入ります。
濁っていても偏光グラス越しに海底の根やウィードが目視出来る範囲での水深ですから、原則5mよりも浅い水深に目星をつけます。
特に2~3m以内に狙いを定めます。
この時期のシャローのアイナメ釣りは鋭い弾道でドシャローにキャストし、1発目のフォールでガツン!と喰わせる“早い釣り”が私は好きです。
少なくても私はこの釣りがやりたくて冬もアイナメ釣りに行っています。
それもアイナメ釣りならではの面白さの一部分ですからね。
この時期ですから、シャローにも魚は確実に入っています。
45センチ前後の魚もこのあたりで登場してくれました。
まずはオスが反応。
続いてメスも反応。
アイナメのメスは何度かに分けて産卵を繰り返しますが、下の写真のメスは一度はたいた後のメスですが、まだプリスポーンの状態です。
横持ち。
縦持ち。
余談ながら、写真の被っているキャスケットは限定新発売「プロズワンキャスケット2013冬~2014春LIMITED」のネイビーです。
ルアーはパワーベイト/ダブルホッグ3”とパワーベイト/バンジーホッグ4”にヒットが集中。
ルアーシェイプはいいとして、より気を配る必要があるのはヒットカラーについて。
ダブルホッグ3”はブラックブルーフレック(通称:青ザリ)で、バンジーホッグ4”はジューンバグで魚が掛かってきたことが問題なのです。
これらの色に本来はクリアウォーターであるはずの三陸のアイナメが素直に反応するという状況は決まって、コンディションは悪く、海の色も濁りや底荒れしている状況であることが多いからです。
基本、ロックフィッシュゲームにおいてはクリアウォーター~ステインウォーターまでの水域をメインとしている私の釣りではマッディーウォーター水域で効果が引き立つ激濁り対策用のカラーは通常、出番は少ない。
回数で言えば数年のうちに数回使うか使わないかぐらいの使用頻度でしかありません。逆にそれらの色に偏ってアタリが集中するということは、いかに海が濁っているかという表れにもなるからです。
この時、魚は明らかにルアーカラーを選んで喰ってきている感じでした。
「ブラック」は対応するシチュエーションが結構多義に渡るため使うことは多い色ですが、その場合は私は“ソリットブラック”(ラメの一切入っていない真っ黒)を用いています。ですが、この日はソリットブラックにはアタリがごく稀にある程度に終始。
グリーン系の濁りにも強いはずのパンプキンシードに至ってはアタリが皆無。
海域にもよりますが、今シーズンの牡鹿半島の海の濁りはずっと長引いたままです。水が悪い場所に至っては茶色い泡が立っているほど。
その後、少しでも水の生きている場所(少しでも透明度がある場所)を広範囲に探しながらピンポイントだけを撃って行きます。
しばらくヒットが遠のき我慢の釣りが続きますが、奥田さんがコンブがびっしりを生えた段差状の根で大型をヒット。
際どい場所で喰わせただけに一度、根に潜られかけましたがシューティンウェイ“ブラインドサイト”は完全に曲がりきる前にブランクの反発(曲がった後の反動)で魚を逆に浮かせに掛かります。
キャッチしたのは当日最大となる51センチのアイナメ。プリスポーンのメスでした。例えアタリが少なくても黙々と粘っているとこのような魚が出るものです。
続いて、井上さんが婚姻色に染まったオスのアイナメをキャッチ。
それにしても美しい婚姻色です。
鮮やかな魚体は見る者を惚れ惚れとさせてくれます。
釣りの終盤、奥田さんに再び待望のバイト。
ベッコウゾイをキャッチ。
この43センチ、プリスポーンのベッコウゾイはクランクシンカー17.5g+パワーホッグ4”(カラー:グリーンパンプキン)のスローフォールでコンブとコンブの隙間に落とし込んで仕留めていました。
重たいシンカーでドスン!ドスン!とボトムを叩かずに、極力軽いシンカーを使ってフワリ、フワリとワームを浮遊させながら誘い続けていると、やはりソイが喰ってきます。
ちなみに他の人よりもワンランク軽いシンカーを使うために奥田さんはフロロカーボンラインも16lbや20lbは使わずに14lbまでに抑えて使っている方です。水中でのライン抵抗を少なくすることで軽いシンカーに対応した釣りを実践されているので、私が見ていても勉強になります。
案の定、ベッコウゾイがヒットしていた水深だけは深かった。ちなみにこの水深でのアイナメの釣果は船中誰もが小型しか釣れていないことにも着目すべき点です。
このあたりでいよいよ納竿の時間に―。
この日は船中5人に対して合計でアイナメ60尾超、ベッコウゾイ1尾。
基本、アイナメエリアばかりを狙っての釣行ですが、それでも両魚種の釣果比率から、いかにベッコウゾイが数少ない魚かが見てとれますよね。
尚、アイナメの最大は51センチで次点が49.5センチ。40センチ超えは30尾のうち、45センチ超えは11尾の釣果でした。
海のことですので毎回、現場に行ってみないと判断出来ないことも多いですが、いずれにしても濁りが取れれば本来はもっと釣果がまとまるはずなので、今後も「水色」と「水温」に注視し続けたいところです。
タックルデータ
■ベイトタックル(テキサスリグ&ダウンショットリグ)
●ロッド:シューティンウェイSWC-722EXHブラインドサイト
●リール:★メタニウムXG
☆エクスセンスDC
●ライン:★シーガーR18フロロリミテッド16lb
☆シーガーマルティアPE2号
●リーダー:ショックリーダープレムアムマックス20lb
●シンカー:クランクシンカー1/2oz~1oz、直リグシンカー1/2oz~1oz
●クッションビーズ:ロックンビーズソフト
●フック:岩礁カウンターロック3/0、2/0
●ルアー:パワーベイト/ダブルホッグ3”
パワーベイト/バンジーホッグ4”
パワーベイト/パワーホッグ4”
パワーベイト/バルキーホッグ3”
ガルプSWラグワーム6”、ガルプSWパルスワーム4”
■スピニングタックル<ライトテキサス>
●ロッド:シューティンウェイSWS-702Lスイミントレーサー
●リール:ステラ3000HG
●ライン:シーガーTENYA1号
●リーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス20lb
●シンカー:クランクシンカー3/8oz
●クッションビーズ:ロックンビーズソフト
●フック:岩礁カウンターロック1/0
●ルアー:ガルプSWダブルウェーブ3”
●偏光グラス:ZEAL OPTICS Vanq
●偏光レンズ:TALEXアクションコパー
●ヘッドウェア:プロズワンキャスケット2013冬~2014春LIMITED
●防寒着:リトルオーシャン オールウェザーウォームスーツ Ⅰ
★宮城県牡鹿半島ボートロック船宿<石巻地区>
■幸丸(内海船長 )【受付番号090-1490-3622】
2013年12月12日 |
カテゴリー:釣行記
レッドとチェリーキャンディーシードのこの2色だけは最低でも必要だったバークレイ・パワーベイト/パワーホッグ4インチも無事復活を果たし、カルティバ・岩礁カウンターロックも来年度は♯1番もラインナップが決定し(カサゴ狙いの方もぜひどうぞ)、リトルプレゼンツ社ロックフィッシュ用フローティングベストも完成間近。
そして、今月21日発売の地球丸/SALTWATER誌の連載「サカナサク、海の旅。」岩手県陸前高田~大船渡編のページ校正も終了し、プロズワンでは限定アイテムとして生産したLIMITED仕様のキャスケットも出荷を完了しました。
バタバタと忙しない日々の今日この頃ですが、社会で働く以上世の中みんなが忙しいこの時期。
年末時期ですからね、次々にこなしていかないと…。
皆さん、風邪など引かないよう何とか乗り切りましょう!
さて、先日は宮城県牡鹿半島に。
夜明け早々、堤防で朝マズメにベッコウゾイを狙うものの無反応。
結構な人数の釣り人が並んでいましたが状況が悪いのか結局、誰にもソイは掛からず、ヒットしても35センチ以下のアイナメが時々釣れている程度。
この堤防では私もアイナメ2尾のみと芳しくない状況だったので、外洋に面した磯場へ大きく移動。
が、こちらでは更に魚の気配なし。
小型のアイナメのバイトすら皆無なので堤防よりも釣れる感じがしなく、次に内湾に面した磯に移動するものの、先行者ありのため引き返し更に別の場所へ。
ハイシーズン中につきポイントというポイントには人が多いため、またまた大きく移動してきて遠浅の小磯からアプローチ。
いかにも釣れなさそうな小場所でも、こういった所は普段からあまり人も来ないだけに“竿抜け”になっている可能性も考えられるため、激戦区の釣り場ではそういった場所も視野に入れた釣りを展開することで攻めるに値する釣り場は広がることがあります。
沖まで投げても遠浅の水深には変わりないので手前側では魚とのコンタクトは殆ど期待出来ないため、ロックフィッシュ用ベイトタックルをここで仕舞い、ヒラメ用ロングスピニングタックルを取り出します。
9ft6inのヒラメロッドに3000番のハイギヤスピニングリール、ラインはPE1号に20lbフロロリーダーをセットして3/8ozと1/2ozのテキサスリグを飛ばせるだけ遠くまで大遠投します。
水深さえあればPEラインは1号ではなく、0.8号まで落としたいのですが(極めつけはPE0.6号まで下げられれば最高なのでしょうが)、手前側の浅いところに意外ときつい根が点々と張っているため、沖で掛けた魚を寄せて来る最中に万が一ここにメインラインのPEが擦れた時のことを考え、残存強度を残すべく今回は1号にしました。
替えスプールを持参しているとその場で1号にするか0.8号にするか使い分け出来るので便利ですよね。
遠浅の地形ゆえに沖を見ても偏光グラスを掛けていれば根の位置は一目瞭然で把握出来ます。これも「ブラインドサイト」という釣り方です。
40m以上投げた沖のシモリ根にリグを着水させるとそのフォール中に即座にアイナメの反応あり。
そこからは立て続けに9尾のアイナメをキャッチ&リリース。
ワームはガルプSWダブルウェーブ3”のレッド、パワーベイト/パルスワーム4”のパンプキングリーンフレック、ガルプSWパルスワーム4”のホワイトグローに反応を示し、ホッグ系に代表されるクロー系ワームにはこの日は全く反応得られず。
ちなみに通常、ダブルウェーブやパルスワーム4インチには岩礁カウンターロックの2/0を標準で用いていますが、飛距離優先の釣りではフックひとつとっても空気抵抗が影響するためこの時は同フックの1/0まであえてフックサイズもダウンしました。些細なことですが、軽めのリグを使いながらもどうしても飛距離を優先したい場合、ワームもフックも小さくした方が必然的に飛距離は伸びます。
その甲斐あってかポンポンと釣れ続け、夕マズメ近くになっての、ようやくありつけた感のある釣果でした。
全部、沖でのヒットでした。
リグはフォール時間を長く稼ぐために極力軽く(出来れば1/2oz以下に留めたい)、でも飛距離は出来るだけ遠くに、というのがこの日釣っている限りではキモでした。
本当は10ftのスピニングロッドの方がもっと飛距離は飛ぶので、10ftを振り回したいところですが、10ftロッドはモーションの小さなテイクバックでは降り抜きにくいため、狭い磯での釣りの場合、バックスイングの時に後ろに生えている木や岩の壁にロッドがぶつかってしまうのでギリギリの妥協点で9ft6inに最近は落ち着いています。
シーバスロッドも代用可能ですが、魚が掛かるとシーバスロッドは曲り過ぎるタイプの竿が多いのでバラしが少ない点ではいいのですが、その代わりに遠投先で掛けた根魚に根に張り付かれて獲り逃してしまう可能性も高くなります。
そのためシーバスロッドよりもブランク全体の張りの強いヒラメロッド(フラットフィッシュ系ロッド)は根魚釣りにおいてはシーバスロッド以上に有効と捉えています。
なにせサーフの離岸流の中でルアーを操作するジャンルの釣りだけにティップ~ベリーにかけても必要以上に曲り過ぎないのがロックフィッシュゲームでも活きてくるのです。
この時、竿の長さは最低でも9ft、出来れば10ftがほしいところ。そこで、その中間を取って普段は9.6ftを用いることが多いです。
東北以南にご在住の方は驚くかもしれませんが、ロックフィッシュゲームにおける遠投釣法の先進区である北海道では10ft~11ft級、あるいはそれ以上の長さの海アメ・海サクラ用ロッドで100m先のピンポイントの根を攻めて大物のアイナメ・ソイを獲る釣りも以前から実践されていますから、9.6ftはまだ短い方かもしれません。
100m先に潜んでいる根魚を岸釣りから狙って獲る―。
実際、メタルジグを超遠投する青物のショアジギングや海アメの釣りでは当たり前に行われている既成事実もロックフィッシュシーンではまだそこまで公に発展していませんが、足元に思いのほか魚が少ない東北の海では100m先とまではいかなくても、遅かれ早かれそういった釣り方は時代の流れと共に必要になってくると思います。
ロッドの長さがいくら長くてもベイトタックルの射程距離では獲れない魚も9ft以上のロングスピニングタックルを使うことで、これまで釣るに釣れなかった魚が釣果の一部に加わるのですから導入するメリットは大きい。
足場が固定されている岸釣りではボート以上に遠投能力は欠かせない武器になります。
私も常に模索し続けています。
気が付けば朝から12時間近くの実釣…。かなり本気でした(笑)。
帰り際、海に降り注ぐ太陽と雲のカーテンの光がやわらかでとても幻想的で、ほっこりしました。
今年の牡鹿半島は水色がずっと濁りっぱなしの影響か、釣況が思いのほか伸びない印象が強いです。
そのため、宮城県の方でも最初から岩手県に遠征して釣りに行っている人も多いようです。それだけに魚が「多い場所」と「少ない場所」の差が開き気味でどの海域のどの場所に入釣したか、によって釣果ムラを感じることの多いシーズンとなっています。
現在の三陸では岩手県大船渡市以北がアイナメの釣果が比較的安定しているので今後も引き続き推移していってくれるでしょう。
宮城沿岸も水色が安定し(水色が早く元に戻ってくれればいいのですが)、今後もう少し良くなってくれることに期待したいところです。
タックルデータ
■ベイトタックル
●ロッド:シューティンウェイSWC-802EXHスキップラン
●リール:メタニウムXG
●ライン:シーガーR18フロロハンター16lb
●シンカー:クランクシンカー1/2oz
●クッションビーズ:ロックンビーズソフト
●フック:岩礁カウンターロック1/0、2/0
●ルアー:パワーベイト/パルスワーム4”
ガルプSWパルスワーム4”
Superオキアミ(L)
■ロングスピニングタックル
●ロッド:サーフスレイヤーSSLS-96MH-F
●リール:ステラ3000HG
●ライン:シーガーTENYA1号
●リーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス20lb
●シンカー:クランクシンカー3/8oz、1/2oz
●クッションビーズ:ロックンビーズソフト
●フック:岩礁カウンターロック1/0
●ルアー:パワーベイト/パルスワーム4”
ガルプSWパルスワーム4”
ガルプSWダブルウェーブ3”
●偏光グラス:ZEAL OPTICS Vanq
●偏光レンズ:TALEXアクションコパー
2013年12月11日 |
カテゴリー:釣行記
冬のロックフィッシュ、シーズン真っ最中ですね。
今日は岸釣りにうれしい新製品、リトルプレゼンツ社のロックフィッシュゲーム用フローティングベストのご紹介です。
先日の上州屋さんイベントでもプロトタイプを展示していた、こちらです。
「リトルオーシャン/PF-04 ロックフィッシュPFD I」。
ちなみに掲載写真は「ブラック&ブルー」という色で統一しています。
フロントスタイルです。
バックスタイルです。
後ろの大容量ポケットのチャックは上と下、両方に配備。
背中のポケットは極力、大容量にして頂きました。パンやおにぎり等の軽めの食糧を最低限収納出来るようにの配慮です。私は予備のワームもここに収納しています。
現在、各フィッシングウェアメーカーさんから発売されているソルトウォーターフィッシング用のタックル収納式フローティングベストはほとんどの物が収納ポケットが縦の位置に配置されていますよね。
これはシーバスをはじめとした海のルアー釣りの大半がハードルアーを用いることを前提でデザインされているからポケットの位置が縦なのだと思いますが(ハードルアーは縦に収納しても液漏れの心配はないですからね)、これがロックフィッシュの釣りとなると話は大きく変わってきます。
ワームの釣りが基本となるロックフィッシュゲームではその場合、ワームのパッケージも縦ポケットへ収納となると……ワームのオイルや液(汁)がパッケージから漏れてしまう場合が多いのがネックでした。
そこで登場するのが皆さんお馴染みのジップロックという台所用品ですが、結局のところジップロックでワームパッケージを包んでもジップロック内には液は漏れてしまいますよね。
更に縦型収納のポケットにワームを仕舞うと必然的に重力の関係で中のワームがパッケージの片隅(下の方)に偏ってしまうことで、ワーム同士が折り重なりクセ(曲り)がついてアクションに悪影響を及ぼすことも少なくありませんでした。
こういった諸問題点は物理的に仕方ないといえば仕方ないのかもしれませんが、それでも根魚釣りをするうえではどうしてもストレスに感じていました。
そのため、私は旧来より足場の良い釣り場(堤防やボートなどの足場が限りなく平らであるシチュエーション)ではワームはバッカンに入れてバッカンごと釣り場に持って行ったり、立ち位置が限られる磯では持ち込める荷物に制限が出るために市場に流通している製品で唯一、ポケットが横向きになっているオーナーばり社の「カルティバ/ゲームフローティングベスト2」及び「カルティバ/ゲームフローティングベスト3」を歴代愛用し続けてきました。
この製品の機能面はお世辞抜きに素晴らしく、その証拠にショアジギンガーには絶大な支持を誇ります。しかも大型の横向きポケットのおかげでワームもパッケージごと横向きで収納出来ることもあってロックフィッシュゲームでもとても使い勝手が良く、これまでは他に選択肢がなかったので私はとても重宝して愛用し続けてきました。
そこで、この機能を維持しつつもロックフィッシュゲームにより特化・対応した専用製品が今後出てきてくれたら、と前々から何社かのフィッシングウェア専門メーカーさんには色々要望を出していたのですが、トラウトフィッシングでも人気ウェアをリリースされていることで有名なリトルプレゼンツさんが動いてくれることになりました。
そこで誕生したのが、今回お話している「PF-04 ロックフィッシュPFD I」という根魚釣り専用(ワームフィッシング専用)のポケット横向き型収納フローティングベストなのです。
下の写真(↓)のようにワームパッケージが横向きに収まります。
これによって、例えばバークレイ社のガルプ製品のような液系(汁系)ワームでもパッケージをそのまま収納してもポケット内部での液漏れやオイル漏れを最小限にとどめ、パッケージ内でのワームのクセや変形を防ぐことが出来ます。
更に、ロックフィッシュゲームで出番の多いリグの釣りでは根がかりでのロストを考えるとジグヘッドやテキサスリグのシンカーも予備も含めると多めに釣り場に持参しなくてはなりませんが、タックルボックス内に収まるシンカー重量が重いことで人の肩にはかなりの負担が掛かってしまうのが現状でした。
ワームの重量やシンカーの重量で肩が張ったり、ひどい時には肩がこったり…と私も長年、首~肩のコリや痛みにはかなり悩まされ続けているため、なんとかしてこれを緩和したかったのです。
そこで完全に防ぐことは出来ないまでも少しでも肩への負担を減らせるよう肩パットの部分にはクッション材を入れてもらい、少しでも肩へかかる負荷を抑える工夫をしてもらいました。
それこそ、経験に基づくロックフィッシュアングラー目線でのゲームフローティングベストの誕生であり、専用製品としての第一歩です。
まずはここまでが最低限ほしかった機能でした。
更にここからは「より快適に」本体をバージョンアップさせるためのオプションパーツ(別売品)についてです。
私のゲームフローティングベスト着用時の腰回りを見て頂くとよく分かると思いますが、そこにはダストポーチ、ドリンクホルダー、フィッシュグリップ、カラビナ、手拭タオルの5点を配置しています。これらは、さっと手に取りやすい位置に配置した厳選したアイテムです。
その中でも実釣の場で特に重宝するのが2点。
ダストポーチとドリンクホルダーです。
こちらもリトルプレゼンツさんが専用品を作ってくれました。
まずは使い終わったワームやラインの切れ端、交換したオフセットフックを一時的に収納出来るダストポーチについて。
これは釣り場にゴミを残さずに帰ることを目的とした言わば“簡易のゴミ箱”の役目を担っています。自分がその場で釣りをした形跡を消すことも意識しての私なりの“釣り人の流儀”と考えているからです。
足場の悪い足元を克服しつつ、ようやくたどり着いた磯で、さぁ、いざ釣りを開始しようとした矢先、自分の足元を見て愕然。
前にこの釣り座に入ったであろう釣り人が残したと思われる使い終わったワームや糸の切れ端が落ちていると正直なところ…がっかりしてしまうのも釣り人の心情ですよね。
一人の不注意で次に来た誰かがそのような思いをしないためにも私自身は最低限、意識的な面だけでもいつもクリーンでありたいとも考えています。釣り方のテクニックには無限の可能性が秘められていますが、残念ながら「釣り場」と「魚」だけは無限ではなく有限です。
そのような意味では共有スペースである釣り場や釣り座は少しでもきれいであってほしいですし、せっかく釣りをするのであればきれいな釣り場で清々しく釣りをしたいものですよね。
ゴミ問題は社会全体のテーマでもあると同時に、釣りにおいても釣り場に破棄された「釣り具のゴミ」は多くの人が釣り場を共有する上での最低限のマナーとも言えるのではないでしょうか。
そのためにダストポーチは生粋のロックフィッシャーの証であると同時に根魚釣り師としての“志”的な存在として、私はずっと腰回りに身に着けてきました。
ちなみに余談ながら、私がずっと愛用しているのは旧製品とはなりますがシマノのラッドステップのダルメシアン柄のポーチです。よくヒョウ柄と間違われることも多いのですが、本当はダルメシアン柄だったのですよ(笑)。
更に通常のフローティングベストに付属されているドリンクホルダーは500mlのペットボトルに限定された収納となっていることが多いのですが、磯場を歩き続けながら釣りを展開しなければならない磯からのロックフィッシュゲームでは正直、飲み物が500mlでは足りません。
駐車場所から釣り場まで山道や獣道を20分や30分も歩かないといけない場所だって多々ありますし、中には1時間近く、あるいはそれ以上も歩き続けてようやく釣り場に辿りつく釣り場だって存在しているわけです。更に離島での釣りとなるともっと過酷になります。
それだけで当然、身体には相当な負荷や疲労が蓄積していくし同時に喉だって乾きます。水分補給は大切ですから、そうなると500mlのペットボトル1本ではすぐに足りなくなります。
そこで最初から搭載出来る容量を500mlに限定されるドリンクホルダーは使わずに、ペットボトルの首根っこだけをホールド出来るタイプを愛用してきました。これだと仮に1リットルのペットボトルでも容積に関係なくフローティングベスト本体に仕舞わずに外部に取り付け出来るからです。
そこで今回、このフローティングベストに取り付けするためのペットボトルホルダーはペットボトルの首根っこだけを掴むタイプを作っていただきました。
メーカーさんでは「最低限の機能を少しでも安く」との思いから、ダストポーチとドリンクホルダーは別売のオプション・パーツとしてではありますがラインナップして頂きました。
下の画像がオプションパーツ含め、フル装備した状態の画像です。
写真の右側にダストポーチとドリンクホルダーをカラビナで接続しています。
ロックフィッシュゲームにとって、必要にして求められる機能は一通り配置した専用フローティングベスト。
初心者からエキスパートにまで幅広く使っていただけるベストです。
フィッシングウェアメーカーのノウハウとロックフィッシャーのノウハウを詰め込んだこちらの製品のリリースは1月とのことで、カラーラインナップはブラック&ブルー、ブルー、マンゴー(オレンジ色)の3色とのことです。
本日はロックフィッシャーやワームを多用するアングラーにこそ、ぜひ着用頂きたい新製品のいち早いご紹介でした。
2013年12月10日 |
カテゴリー:製品情報
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