今日からお盆明け、あっという間の大人の短い夏休みも昨日で終わってしまいました。
一昨年、昨年はお盆休暇も返上でしたが、今年は久々に少しのんびりさせて頂きました。お墓参りにちゃんと行くことも大事ですよね。
お盆の季節、盆踊りは各地であると思います。
港町である三陸沿岸も例年、お盆の頃になると海辺の部落でも夏祭りが多く見られました。
手作り感の溢れる地元の夏祭り。
素朴ながら、風情のある光景が私は好きでした。
写真は震災前の宮城県女川町は高白浜の盆踊りの様子です。
今ではこの場所も津波で変わり果ててしまいました。
友人宅にみんなで集まり、バーベキューで美味しい食べ物をワイワイ食べつつ、地域の夏祭りを眺めていたのを今となっては、とても懐かしく思います。
三陸の海辺をことごとく壊滅に追いやった東日本大震災。
被災地では公園という公園は仮設住宅が立ち並び、今では盆踊りや地域の夏祭りの会場もままならなくなったため開催を見送る地域が多くなりました。
震災被災地という、場所が場所、状況が状況ですのでいた仕方のないことですが、こういった盆踊りや夏祭りが少なくなり近所の子供たちの元気な姿をあまり見なくなったのもなんだか寂しい限りです。
さて―、気を取り直して!
夏休みは終わり。今日から再び前線復帰です。
今週、来週とロケが立て続けますが、暑さにバテずにまた頑張ろう!と思うところです。
今週のロケでは北陸に伺います。ちょっと遠路ですが夏の北陸ロングドライブもまた楽しみな今日この頃です。
ロックフィッシュ・ネタはまた合間を縫って更新してまいります。
残暑厳しき折り、皆様もお身体にはくれぐれもご自愛くださいね。
2013年8月19日 |
カテゴリー:その他
上は中川さんが釣ったクロソイ。下は船長の安瀬君が釣ったエゾメバル。
いずれもスピニングタックルでのライトテキサスでの釣果ですが、エゾメバルのヒットルアーはジャスターシャッド4.2インチ。
エゾメバルは北の海に生息するメバルです。メバルの仲間とはいえ、メバル以上に好戦的な性格で4.2インチのシャッドテール系ワームでも平気で掛かってきます。
さて、前回の内容でもお伝えしているようにジグヘッドリグとライトテキサスは抜群の釣果を叩き出しました。
そしてビッグフィッシュキラーのダブルウェーブは、毎度のごとくこの海でも強烈な存在感を放ちました。
大物を釣りたい方は、ぜひお試しくださいね。
この時点でソイは51センチ、アイナメは56センチと数もサイズも釣果的にはもう十二分なので、今度は釣り方をもっと深く掘り下げていこうと再びスピナーベイトを取り出します。
そしてもう一つ!苫小牧では絶対ハマると想定してワインド用ジグヘッドとワインド用ワームのセットを持参していました。
まずはスピナーベイト。
お馴染みのB-カスタム1oz(シングルウィローリーフ)にパルスワーム4インチをセットします。
この時、パルスワーム4インチは耐久性重視なら張りの強い「パワーベイト」素材、ナチュラル感重視なら柔らかい「ガルプ」素材を用います。張りの強いワームの方が泳ぎは強くなりますが、スピナーベイト本体としての“強さ”をどの程度にするかによって、トレーラーワームの素材も吟味するのがコツです。
写真のワームはガルプSWパルスワーム4インチの今年の新色「アコウグリーン」です。北海道にアコウ=キジハタは生息しませんが、苫小牧はグリーンバックのワームはよく釣れる海なので今回はこの色をトレーラーとしてメインに使いました。
スピナーベイトは引き抵抗が凄く大きいため、柔らかいロッドではウィードを瞬間的に切ったり、フッキングストロークが足らずフッキングミスが起こりうるのでロックフィッシュでの使用の際はバス用の使う時によりもワンランク、ロッドのパワーを上げたほうが使い勝手が良いです。
それにバス釣りよりも海の釣りでは水深がだいぶ深くなるのでラインスラックの量が多大になることもあり、フッキングにはより以上のパワーが必要になります。そういう意味合いでも竿は硬めの方がフッキングがしっかり決まります。
壁際に生えるコンブの脇にキャストし、沈められるだけ沈めた後はただ巻き。あるいはロッドでルアーを引っ張り、その時に出るラインスラックをリールのハンドルを回しながら回収するスローローリングの2通りの攻め方がロックフィッシュゲームにおけるスピナーベイティングの基本です。
ロックフィッシュ狙いのスピナーベイトはいつもどこでも効果を発揮するわけではありませんが、操作する動作としてはテキサスリグよりも簡単です。それにテキサスリグよりも根がかりが少なくて済む点もありがたいです。
回遊性の小魚の群れが岸際に接岸している状況でスピナーベイトは最大の効力を発揮します。なので、使うべきシチュエーションには特定の決まりがあるので、適材適所で用いることで有効なルアーと言えます。
カタクチイワシが接岸している季節はスピナーベイトへの反応も高まります。
それではアイナメを狙います!
間もなく45センチが来ました。
スピナーベイトで釣れるアイナメは平均サイズが良いことが多く、たいていの場合は45センチ前後で型が揃いやすいです。
もちろん、50UPの生息数の多い海ではアベレージサイズは更に高まることでしょう。
小型を避けて、良型主体に獲りたい場合にもいいですね。
次の魚は50センチ!
その後もスピナーベイトで釣り続けます。
連続的に釣れます!!
“スピナベ祭り”に触発されてか、早々に船長の安瀬君も操船室から出てきて釣っていました。
B-カスタム1ozでアイナメ連発。彼はトレーラーワームにジャスターシャッド4.2インチをセットして釣っていました。
スピナーベイトのトレーラーにはカーリーテール系を中心にシャッドテール系もOKです。
スピナーベイト!よく釣れます。
そして私にはスピナーベイト的・自己最少サイズまで(笑)。
スピナーベイトはルアー全体のシルエットが大きくなるので逆に小型を釣るほうがある意味、難しいと言えるかもしれません。
ちなみにこの時、トレーラーに使っていたガルプSWパルスワーム4インチのアコウグリーンカラーを全部消費したので(釣れ過ぎてボロボロに)、パワーベイト/パルスワーム4インチのグリーンゴールドカラーに変更しました。
そして!!
次は51センチが来ました!
やはりB-カスタムは安定した釣果が出ます。この低重心ヘッドの形状とルアーを引いた時の姿勢(角度)、アームのタイトバイブレーション(振動幅)が合っているからです。
ここで使い方を少々。もしリトリーブ中にスピナーベイトがウィードにスタックして動きが止まってしまった場合には、瞬間的にロッドで煽って、(ウィードの)葉っぱを切ります。
このウィードカットの動作を円滑におこなうためには、ファーストテーパーのロッドでは葉っぱは切りにくいので(要は、竿の先だけが曲がってベリーに力がフルに伝達されにくいため)、ガチガチに硬いスローテーパーの調子やレギュラーテーパーの竿がスピナーベイトには向いています。
ブラインドサイト(シューティンウェイSWC-722EXH)はテキサスリグもスピナーベイトも両方を1本を行えるのでその点でも便利な竿です。
スピナーベイトの釣果も十分に揚がったところで、最後はワインド釣法を試します。
その中でもロックフィッシュ向けのワインドは「ロックワインド」と言います。
ワインドはラインスラックを有効に活用する釣りですので、ラインスラックの出が少ないベイトタックルでは何かとやりにくく、スピニングタックルの方が圧倒的に操作性は上。
西日本から発信された釣り方である通常のワインドは主にタチウオやシーバスを筆頭に青物などを釣るためのリグですが、これらが比較的オープンウォーターでの釣りなのに対し、コンブの生える堤防際を斜めにジグザグにダートアクションをする「ロックワインド」の場合は、ワームエギング、つまりソフト(ルアー)エギングというイメージでおこなって下さい。
よって、PEラインのしゃくり方とエギのアクションを得意とする生粋のエギンガーはこの釣法は大得意なはず。
ただし、ロックフィッシュ狙いの場合はタチウオやシーバスよりも狙いの層が下方レンジになるため、用いるジグヘッドは水深に対しワンランク重めが使いやすいです。
ロッドはヤリイカやマメイカ、スルメイカなどツツイカ系ライトエギングにも対応するスペックを持つスイミントレーサー(シューティンウェイSWS-702L)を使用。ジグヘッドはワインド専用ジグヘッド「カルティバ/ドリフトアックス」を使います。
ラインはPEラインが前提です。フロロカーボンやナイロンではラインの柔軟性と伸び(ストレッチ)が鋭角的なダートを邪魔し、アクションのキレが悪くなります。そのためPEラインをしゃくってもガイドに絡まないタイプのガイドが最初から搭載されているロッドが必要不可欠です。
そのためPEラインの糸絡みを緩和するKガイドあるいはKRガイド搭載のロッドを用いることも重要な要素です。
そしてワームですが、ワインド用ワームの特徴は断面が三角形でサイドにフラットな面があるのが主です。各メーカーから市販品がたくさんあるので、そちらの中からお好みで選んで頂いて結構ですが、私の場合はバークレイの旧製品でテールをカットするとワインドにも使えるワームを持っているので、それをよく使っています。
ちなみに当日使ったのはパワーベイトインショアシリーズ/パワーミノー4インチ(10年くらい前にあった古い製品です)のテールをカットしたものです。
ということで、ここではエギングのエキスパート・中川さんにバトンタッチ!
「これで釣ってみて下さい」とリグをセットした状態で渡します。
エギングの達人をして、「お~!!」を声を発するその魅惑のきれいなダーティング・アクション。この軽快な横っ飛びアクションの前には、壁際に付いているアイナメには効果テキメンなのです。
使い方は簡単。
しゃくって、しゃくって、落とす!
しゃくって、しゃくって、落とす!
このリズムの繰り返しです。
そして、いきなり50センチのアイナメをキャッチ成功。
エギングのエキスパートも納得の「やはり!」という感じの釣れ具合でした。
その後もスピナーベイト、ロックワインド共に相当数が釣れたところで納竿。
大満足の釣果と共に晴れ晴れした気分で苫小牧の釣りを終えることが出来ました。
釣り場は時代が変われど、釣り場そのものが極端に変わるものではありません。
いつの時代も釣りが出来る環境には限りがあるからです。
しかし、魚はスレが進めば学習し、おのずと釣れにくくなります。それが魚にとっての進化の一つのキッカケにも繋がるわけですが、そういったセレクティブ化が進むターゲットたちを狙い続ける以上、釣り人である私たちもまた「いつも同じことを繰り返しているだけ」では望み通りの釣果は伴わない時代になってきました。
これが今の時代の釣り場の現状です。
魚が進化すれば、釣り人も進化しなければならない。
常に魚より上手(うわて)に仕掛けていかなければ、魚を釣ることは出来ないのです。
そのためには色々な釣り方を試し、持ち駒のバリエーションを増やし、使えそうなアイテムや釣法はどんどん導入し「あの手、この手」で攻略する。
このハングリー精神の継続こそが、これからの時代の釣りには必要不可欠となってきます。
そのような意味では、本日ここにご紹介したスピナーベイトもロックワインドもそんな釣り方の中の一つです。
楽しみの尽きない痛快なロックフィッシュゲーム。一見、地味で単純と思われがちな釣種ではありますが、まだまだ楽しみを見いだしつつ、進化の余地がある釣りだと私は考えています。
タックルデータ
■ベイトタックル(スピナーベイト用)
●ロッド:シューティンウェイSWC-722EXHブラインドサイト
●リール:レボエリートIBHS
●ライン:シーガーR18フロロリミテッド16lb
●スピナーベイト:B‐カスタム1ozシングルウィローリーフ
●ルアー:パワーベイト/パルスワーム4”、ガルプSWパルスワーム4”
■スピニングタックル<ロックワインド>
●ロッド:シューティンウェイSWS-702Lスイミントレーサー
●リール:ステラC3000HG
●ライン:シーガーライトタックルフラッシュスリー0.8号
●リーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス20lb
●ジグヘッド:ドリフトアックス12g、15g
●ルアー:パワーベイトインショアシリーズ/パワーミノー4”(テールをカットして使用)
●偏光グラス:ZEAL OPTICS アルマダ、Vanq
●偏光レンズ:TALEXトゥルービュースポーツ、TALEXイーズグリーン
★北海道苫小牧ボートロック船宿<勇払マリーナ>
■琉駕(安瀬船長 )【受付番号080-6066-0704】
2013年8月17日 |
カテゴリー:釣行記
2013年6月~8月、ロックフィッシュ・ネタ第2弾!
時は6月中旬の北海道。
前回のブログでお伝えしたように日本海・積丹半島での釣りの翌日は、太平洋・苫小牧へ。
相変わらずの長距離移動・弾丸ツアーです。
ちょうどその夜、宿に偏光グラスの契約メーカーZEAL OPTICSさんとTALEXさんが新しい偏光グラスを送ってくれていたので受け取り。
その中には新製品「アルマダ」もあります。アルマダは旧来より私が愛用していたフレームの一つであるアルマジロ13の特徴をも受け継ぎつつも、メガネ業界では斬新なカーボンフレームを採用した作りです。
今回のレンズはTALEXトゥルービュースポーツを組んでもらいました。翌日の釣りから早速、導入決定です。
さて!
日付が変わって本日お世話になるのは勇払マリーナ所属の遊漁船「琉駕」安瀬船長。
6月中旬の苫小牧と言えば、アイナメはもちろんですが、クロソイも狙い目。それもデカいのを狙います。
まずは魚の活性を判断するためにスピナーベイトを結びます。
B-カスタム1ozシングルウィローリーフにパワーベイト/パルスワーム4インチをセット。
私が海でスピナーベイトを使用する際は付属のスカートを最初から取り外してワームをセットします。
2投目で早速、ヒット。ケムシカジカでした。
ケムシカジカは道内では「トウベツカジカ」、私の地元・宮城県内では「ボッケ」という地方名で呼ばれるカジカです。
1ozスピナーベイトに猛然と襲い掛かります。
その後、堤防の際にカタクチイワシと思われる小魚の群れを発見。そこでスピナーベイトからシャッドテール系ワームのジグヘッドリグにシフト。タックルもベイトタックルよりスピニングタックルに大きくチェンジです。
ジグヘッドリグをスイミングさせる場合、ベイトタックルよりはスピニングタックルの方が操作性も向上するので、スピニングタックルは欠かせません。
Tテールミノー3.5インチの後継ワームとして今年から登板する機会が多くなったカルティバ×ゲットネット/ジャスターシャッド4.2インチを3/8ozジグヘッドにセット。
コンブの生える壁際にキャストしカウントダウンすると、その最中に「コン!」とバイト。
ドラグを引き出すトルクフルな走りをみせたのは、太めの50センチのアイナメでした。
ルアーはジャスターシャッド4.2インチ。このシャッドテールワーム、ロックフィッシュやフラットフィッシュにも効きます。
その後もアイナメは40センチ~50センチ台までジャスターシャッド4.2インチの壁際フォールとスイミングでボコボコに釣りまくり、早くも充実感たっぷりのところでクロソイ狙いにシフト。
ソイを狙う場合、クロソイ狙いにしてもベッコウゾイ狙いでもそうですが、軽めのリグでフワフワとスローに漂うようにフォーリングの時間、つまりワームの滞空時間を長く稼ぐことがその基本です。
3/8ozジグヘッドに抵抗の大きいパワーベイト/パルスワーム6インチをセット。軽いオモリの仕掛けに抵抗の大きいワームの組み合わせは感覚的にはかなりダルくなるセッティングですが、ボトムより上のレンジにサスペンドしているクロソイに喰わせの間を与える狙いで、まずはこちらから投入。
41センチ。まずは手堅く40アップ確保。
ただし、まだまだ大きいのがいるので、狙いはそちらです。
潮も完全に止まってしまいワームのダルい動きが見切られているのかもと考え、リグをジグヘッドからライトテキサスに変えます。
シンカーにはスローフォールを実現する3/8ozのクランクシンカーを用います。このタイミングでワームも次の駒へ進めます。
ソイに圧倒的な釣果実績を誇るガルプSWダブルウェーブ3インチを満を持して登板させます。先程のパルスワーム6インチはCGBFOカラーで釣れたことから、ダブルウェーブもCGBFOカラーにして色味は揃えます。
次にキャッチしたクロソイは46センチ。
ワームの大きさはサイズダウンさせても釣れる魚の大きさは逆に上がります。これがダブルウェーブの威力です。
途中、アイナメがたまっているスポットがあったので、少々アイナメタイムを再開。45~48センチアベレージで短時間にボコボコ釣ります。苫小牧のアイナメにはホワイトグローのダブルウェーブと非常に相性が良いです。
砂地や泥が多いご当地の海ではホッキ貝などの貝類を捕食しているアイナメも多く、ホワイト系とピンク系、レッド系のワームカラーは貝類の身質を色味が合うせいか反応がとても良いものです。特にホッキ貝のヒモの部分をイメージできるダブルウェーブのホワイトグローカラーを使っている時だけ、アイナメが入れ食いになることも多々経験しています。
ボトムにつけるとすぐにアイナメが喰って来てしまうことから、ライトテキサスからジグヘッドに戻します。あまり底にはつけず、中層~下層までを漂わせる作戦です。色はホワイトグローにするとアイナメが一撃で喰ってくるので、今日はまだ試していなかった「レッド」カラーに交換。
「コツン」と小さなアタリ。これがデカゾイの吸い込んだ瞬間です。これまでとは違う、重量感。
ゴーマル級のソイとすぐに分かります。
51センチでした。重さは2キロ後半くらいです。
やはり迫力が違います。
隣ではエギングのエキスパート・中川さんがシマゾイをヒットさせていました。さすがです。
シマゾイは本当にかっこいい魚です。
そして強烈に引きます。
魚としての迫力と美しさを兼ね備えているから、一度見れば根魚好きなら虜になります。
私が釣り上げた初シマゾイは中学生の時、宮城県志津川町(現在の南三陸町)沖の水深60mラインで35センチの個体を釣ったのが始まりでした。魚類図鑑でその存在は既に知っていましたが、当時はシマゾイは北海道だけにいる魚だと思っていたので釣れた時は物凄くビックリしたものです。完全なる寒流(冷水)域を好む種類のソイなので本州では狙って釣れるほど数はいないので本州では滅多にお目にかかれませんので、やはり北海道ならではのロックフィッシュと言えます。
その後も中川さんはライトテキサスの中層スイミングでソウハチ(ガレイ)をキャッチ。
ソウハチは干して焼いて食べると一層、美味しく頂けます。
以前、道内の方からお土産に自家製一夜干しを頂いたことがあるのですが、とても美味しくご飯が進みました。
又、このカレイは中層を泳ぎます。当然、小魚も襲って食べます。
それゆえにパワーベイト/Tテールミノー3.5インチのオフセットフックに掛かってくる遊泳力を備えています。
操船の傍ら、船長の安瀬君は40センチのケムシカジカを釣っています。
道内で釣れるケムシカジカは東北で釣れる個体よりも平均してアベレージサイズが大きいのも特徴です。
安瀬君、続いて50センチのクロソイをキャッチ。
50センチ超えのソイも2本出て、こうなればアイナメのデカいのが一発ほしくなり、リグはそのまま(3/8ozジグヘッド)にワームを苫小牧アイナメ必釣カラーであるホワイトグローにチェンジ。
岸際には居着かないタイプのビッグフィッシュが低位するのはセカンドブレイクからサードブレイクにかけてなので、最初からサードブレイクに狙いを絞ります。
大きなストロークでリフトアップし、そのフォール中にアタリが来ることを想定してテンションフォール。期待通り「ゴンッ」という待望のアタリが出ます。
最後の最後までよく引いた56センチのアイナメ。上々です!
デカいです。典型的な太平洋産体型の長さとも言えます。
案の定、ホワイトグローカラーのダブルウェーブをがっぷりと咥えてのヒット。
信頼のカラーの実力です。
メインラインはPEラインは0.8号。
このクラスの大型根魚でもシューティンウェイ“スイミントレーサー”は、ラインに掛かる負荷を労わりながらまだまだ余裕をもったリフティングパワーを残しています。
釣り方は時代と共に変化します。魚も進化しているので、アングラー側もそれに追いついて進化していかなければなりません。
バスやシーバスの世界がそうであるように、ライト&フィネスに釣るビッグフィッシュパターンはこれからの時代、ロックフィッシュゲームでも必要不可欠なテーマです。
サイズも数も上々。となれば、今度は釣り方の追及です。私がこの時、持ち込んだテーマはスピナーベイトのコンブすり抜けスローローリング&ロックワインド。
こちらも実にエキサイティングなゲームでした。
そちらは後編にて―。
タックルデータ
■ベイトタックル(スピナーベイト用)
●ロッド:シューティンウェイSWC-722EXHブラインドサイト
●リール:レボエリートIBHS
●ライン:シーガーR18フロロリミテッド16lb
●スピナーベイト:B‐カスタム1ozシングルウィローリーフ
●ルアー:パワーベイト/パルスワーム4”
■スピニングタックル<ライトテキサス&ジグヘッド>
●ロッド:シューティンウェイSWS-702Lスイミントレーサー
●リール:ステラC3000HG
●ライン:シーガーライトタックルフラッシュスリー0.8号
●リーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス20lb
●シンカー:クランクシンカー3/8oz
●クッションビーズ:ロックンビーズソフト
●フック:岩礁カウンターロック2/0
●ジグヘッド:OHラウンドヘッド(JH-11)3/8oz
●ルアー:ガルプSWダブルウェーブ3”、パワーベイト/パルスワーム6”
ジャスターシャッド4.2”
●偏光グラス:ZEAL OPTICS アルマダ、Vanq
●偏光レンズ:TALEXトゥルービュースポーツ、TALEXイーズグリーン
★北海道苫小牧ボートロック船宿<勇払マリーナ>
■琉駕(安瀬船長 )【受付番号080-6066-0704】
2013年8月16日 |
カテゴリー:釣行記
さて、ここからのネタは今年、2013年6月~8月までのロックフィッシュ・ネタを順次に綴っていきます。
まずは、その第1弾!
今年6月中旬、ここは北海道の日本海側に位置する積丹半島。
“積丹ブルー”と称される絶景のこの海は、昨年放送されたテレビ番組・BS日テレ「夢釣行~一魚一会の旅~」やDVD「ロックフィッシュのABC+DVD」のロケ地ともなりました。
この日、朝と夕方は海サクラ(海サクラマス)を狙っていました。
それぞれの時間帯に良い釣果に恵まれ(その内容は後程)、昼間は休憩を挟みつつ、ロックフィッシュ!
そう、アイナメ狙いで磯に立ちます。
春~初夏にかけての積丹半島は、朝夕は海サクラ(※海アメもけっこう釣れます)、昼間はアイナメの2本立て釣行が最高です。
これに夜のエギングやクロソイ、ヒラメ釣りが加わると…もう寝る暇がありません…。
青く透き通った積丹の海は、いつ来ても本当に、本当に圧倒されます。
道内の半島の中では今や世界自然遺産に登録された知床半島と共に、その雄大な自然のスケールを感じ取れる半島です。
個人的に思うのですが、いつの日か滞在時間の制約さえなければ観光でゆっくり来たいと思える場所です。それほど、例え釣り抜きでもこの海は、ただ見ているだけで十分なほど、来る価値があります。
「日本に、こんな海があるんだなぁ~!!」、「こんなブルーがあるんだなぁ~!!」とさえ思わせてくれる所で、私の大好きな海の一つです。
積丹半島の磯は平磯も結構多いので、起伏が激しく高低差も顕著な太平洋側の磯に比べるとエントリーが楽な場所で十分釣りになる場所も多いだけに、初心者~中級者にもおすすめのフィールドです。
写真のように磯全体が大きなタイドプールになっているポイントもあります。
ただし、背後に深い山が迫る磯の場合にはヒグマも生息していますから、この点だけは初心者の方は心得として認識し、注意して下さい。万が一に備え、私は「クマ避けの鈴」と「クマ撃退スプレー」は念のため携帯しています。
日本海側なので太平洋側と比べると釣れるアイナメのサイズは全体的に下回りますが、スマートで長さに伸びる個体が多い太平洋産アイナメに比べ、筋肉質で色彩の鮮やかなアイナメが数多く釣れるのも日本海側の特徴です。
体色も白っぽい個体よりは鮮やかな茶色やこげ茶色に発色する個体が多く、それらは住処とシェードを提供するコンブの存在も大きいです。
この海のアイナメ釣りでは生い茂るコンブ帯をいかにして攻略するかがカギになります。
The・コンブ攻略。どうですか!この量!!とにかくハンパないです。
コンブの宝庫である北の海では、草(ウィード)の中をどれほど効率よく釣っていけるかで「釣果の差」が歴然と出てしまうことも少なくありません。
更にコンブ以外の海草も物凄い量が生えているので、非常にやっかいなのです。
魚はこんな下に潜んでいます。
皆さんなら、こんな分厚いウィードカバーをどのように攻略されますか?
「クランクシンカー」の開発時に主力テスト地のひとつでもあったこの海では、もちろん最初からこのリグの出番です。
クランクシンカーのテキサスリグ!!
シンカーの突きの衝撃から結束部の削れを緩和するために「ロックンビーズソフト」(衝撃緩和材)を入れます。
クランクシンカーの重さは14gと17.5gでちょうど良い感じで、このウェイトの重さのリグを軽快に操作するために、ラインはいつもよりワンランク細めの14lbにしました。
ラインは試作品のクレハ製・蛍光オレンジ色のフロロカーボン14lbです。
タックルはスキップラン(シューティンウェイSWC-802EXH)。
“積丹ブルー”の背景にオレンジティップとオレンジラインが映えます。
偏光グラスはお馴染みのTALEXアクションコパー。
これだけ水が澄んでいる海域では偏光グラスの性能が最高に活きるシチュエーションです。コントラスト性能を極限まで高めているアクションコパーなら根や海草、シャローにあるものは浮き彫りにしてくれるので、ブラインドサイトの精度が最高レベルまで高まります。
時々、コンブの生えた磯周りを海サクラの群れが20尾くらいで水面下を泳いでいるのが見えます。海にいる時のサクラマスの泳ぐ姿はこんな感じに泳ぐのか、ということが見て取れます。
スケールの凄さを実感します。
話は戻って、釣れます!
積丹半島のアイナメ。
この日はパワーベイト/パワーバルキーホッグ3インチの「チェリーキャンディーシード」カラーに反応良好。
水がジンクリアな積丹半島では日中の光量が多い時間帯のシャローではクリア系カラーはかなりの戦力になります。
それとコンブがとにかく多い海なので背景と同化するコンブっぽい色を使うのもナチュラル色として効果的なこともあります。この場合、私は「カモ」を使うことが多いです。そして最後の奥の一手として「黒」です。
好調にヒットを続けるのは共に釣行してくれた積丹半島のエキスパート・池田さん。
ロックフィッシュゲームとオーシャントラウトゲームに精通し、釣りに対する姿勢がとにかく真面目で情熱的なアングラーです。
普段から釣り込んでいる人の釣りは、見ていてとても参考になります。
更に池田さんのお仲間の方も合流し、楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
こうして数時間ではありましたが、のんびり・まったり・癒し系のロックフィッシュゲームを堪能。
喰わせの間合いを取れるシンカーであるいこと。そして、シンカーの重さだけに頼らずに形状を利用して草の中を効率よく釣ることが出来ること。
まずは、この「二大要素」を満たすために、明確な存在意義があるシンカーであること、そして形状・機能に独自性を持たせることに磨きをかけて徹底して作り上げた「クランクシンカー」の必要性を感じた理由の中には、東北の海は勿論ですがこの海の存在もとても大きなものでした。
「ロックフィッシュのABC+DVD」のDVDロケ中に積丹の海からフィードバックしていた要素は、その1年後に製品という形で集約させることが出来たのも、いちアングラーとしてうれしかったです。
それだけにこの海で釣りをすることは、単純に釣果を追い求めるだけではない意義が私にはあります。
喜びと感動に満ちた、思い出の海。
今年も再訪出来た喜びと相手をしてくれた美しき魚たちに感謝、感謝です。
タックルデータ
●ロッド:シューティンウェイSWC-802EXHスキップラン
●リール:レボエリートIBHS
●ライン:シーガー蛍光オレンジフロロカーボン(試作品)14lb
●シンカー:クランクシンカー1/2oz、5/8oz
●クッションビーズ:ロックンビーズソフト
●フック:岩礁カウンターロック1/0、2/0
●ルアー:パワーベイト・パワーバルキーホッグ3”
ガルプSWダブルウェーブ3”
●偏光グラス:ZEAL OPTICS Vanq
●偏光レンズ:TALEXアクションコパー
2013年8月15日 |
カテゴリー:釣行記
海と川を行き来するマス族には魅力尽きない魚たちがいます。
アメマス(海アメ)。
そしてサクラマス(海サクラ)。
この海アメに海サクラはその代表格とも言える存在です。
今回はそんな「海マス」のお話―。
このネタも昨年、2012年8月のものです。
前回UPの釣行後は、PRO’S ONE MOVIEロケのため北海道入り。
仙台空港から夕方の便で飛び新千歳空港到着後、電車で苫小牧駅へ。一人旅もいいものです。
翌朝、苫小牧市は勇払マリーナでロケ撮影隊と遊漁船「琉駕」船長・安瀬君と合流。
季節は8月ですが、現地は曇天で肌寒いくらいです。
その模様はPRO’S ONE MOVIEの通りで、ジグヘッドリグ・テキサスリグ・アンカーリグ・スプーンリグ・バイブレーションプラグをローテーションして多数の釣果をマーク。この時、テキサスリグに使っていたシンカーは「クランクシンカー」のプロトタイプです。現行品とは形が異なっているのも映像中でお分かりいただけるかと思います。更にスプーンリグの引き方やバイブレーションプラグの使い方、実際に魚が釣れていることから、ロックフィッシュゲームが決してテキサスリグ一辺倒の釣りではないことも映像を通して参考にして頂ければ幸いです。
さぁ、翌日は楽しみにしていた海マスの旅です。
ロケを終えてホテルに戻って数時間仮眠した後は次の釣りへ。夜10時に苫小牧在住でトラウトフィッシングのエキスパート・佐藤壮さんと合流。向かう先は道東は白糠!狙いは海アメマス=海アメです。
苫小牧から白糠まではそこそこ距離はありますが、そこは釣り人。翌日の釣りの話題でもちきりで、あっという間に朝4時前に現地到着。
夜明けのタイミングでサーフに行くものの、低気圧の影響で海が荒れており、サーフでの釣りは困難と判断。こういう時はベイトフィッシュと共に海アメも漁港内に入ってくるので、点在する漁港をランガンしながら釣り探っていくことに。
道東地域はいつものごとく濃い霧が視界を妨げることも多いですが、それもまたここの特徴です。
まずは漁港のスロープ付近からスタート。
写真のように道東の海の多くは慢性的に濁りの強い。岸壁際にはコンブが生えています。それゆえにマッディーウォーターにはマッディーウォーターならではの釣り方・戦略が存在します。
この漁港には流れ込みがあり、水面に小さな波紋が時々立つのでベイトフィッシュの気配(主にウグイ)が濃厚なのでこの場所に釣り座を構える。
開始早々に壮さんに本命がヒット。
本命・海アメです。ヒットルアーはヴィブラSWでした。
続いて上層を少し早めのリトリーブしていた私にも「ガツン!」と引っ手繰るようなバイト。
私のヒットルアーはローリングベイト77でした。
海アメ釣りは本州のシーバス釣りに感覚が近い部分も持ち合わせているのでシーバス釣りのテクニックも“ある程度”は活きます。特に漁港となれば水深もサーフより深いことが一般的であるため、バイブレーションプラグの活躍の場は多く、私は海アメ・海サクラの釣りで多投します。
この時期、道東の海アメのメインベイトの筆頭格はカタクチイワシやウグイなど。
特に漁港の奥まったところなどはウグイが多数いるため、恰好のベイトフィッシュとなるケースも少なくないのでウグイ・パターンとカタクチイワシ・パターンでは若干、攻め方も変えています。
魚は釣れ続きます。
その後もめぼしい漁港を襟裳岬方面に向かって南下しながらランガン。
サーフが荒れ気味の日は「え!?こんなところに!?」と思うほど奥まった場所まで海アメは入ってくるので、小場所だからといって侮れません。
アベレージサイズにして50~60センチ強までの海アメのヒットが続きます。二人同時ヒットも結構ありました。
海アメのグリーンの発色が鮮やかできれいです。これは保護色の役割を果たしています。
スプーン、シンキングペンシル、ジグミノー、メタルジグ、メタルバイブも投入しましたが、この日は最もヒット数が多かったのは7センチのバイブレーション(レンジバイブ70ES)、次に9センチのサクラマス用ディープダイビングミノー(ビットストリームFMD95とディープフィート90MDのサスペンドチューン)、次いで9センチのヘビーシンキングミノー(魚道ヘビーサーファー90)の順です。
最多ヒットのバイブレーションは縦ジャークを入れながらのリフト&フォールと中層~上層のただ巻き。
ディープダイバーは時々、トゥイッチを入れながらのただ巻き。それをアクションの違いや丸みのある形状とフラットサイド系によるフラッシング重視のルアーで2段階でローテーションを行う。
又、ヘビーシンキングミノーは魚との距離が遠い場合に遠投しての高速のただ巻きで使用。
バイブレーションはグリーン系カラーへの反応が凄まじく、ディープダイビングミノーはウグイカラー(アカハラカラー)がダントツで次にブルーバックゴールド、ヘビーシンキングミノーはイワシカラーに反応が集中しました。
アメマスはサクラマスよりも平均して体高は控えめな魚種ですが、海でベイトを飽食している個体はよく肥えています。
そしてサバ柄の背中の模様もまた特徴です。
個体によってグリーンバックの強い個体とブルーバックの強い個体がいますが、私の見識では日本海側で釣れる海アメの多くはブルーの発色が強く、太平洋側で釣れる海アメはグリーンの発色が強い印象はあります。これは海域のベース色に合わせての保護色。いずれにしてもその色彩はとても鮮やか。
このような魚が漁港内で釣れるのですから最高ですよね。マス好きには、たまりません!
道東の海というと水色がマッディーウォーターがベースのため、チャートやピンクなどのアピーリーな膨張色系カラーは定番中の定番ですが、場所、場所によってその水域で捕食しているベイトが特定されていれば、それらの体色に合わせたカラーも織り交ぜ、相対的なカラーローテションを組めれば、更に落ち度のない布陣となるでしょう。
夕方近くに入った漁港では漁港最奥の岸壁から海アメが爆釣モードに突入。
ベイトを追って岸寄りで魚がさしている状況で、二人ともロッドが曲がりっぱなし状態。
そんな中、壮さんに海サクラ(海サクラマス)もヒット。ヘビーシンキングミノーの遠投でした。
8月だというのに道東にはまだ海サクラが残っているとは。これが漁港から釣れるのですから、やはり凄い海です。
海アメは最後の最後まで好調ペース。2人で30本以上の釣果があり、十二分かつ大満足の成果。
こうして帰路へ。この日は白糠~広尾方面まで広範囲を釣り歩きました。
苫小牧市へ戻ったのは深夜。少し寝て(いったいいつ寝ているんでしょうか…)翌日午前中の便で仙台空港へ。
この後、手掛けていた途中だった「ロックフィッシュのABC+DVD」の猛烈な追い込み期間に突入。連日連夜の作業に集中していました。
それでも2泊3日の強行スケジュールとは言え、たくさんの素晴らしい魚たちと出会えた盛夏の釣り。
ロックフィッシュとトラウトの本場・北海道。特にアメマスやサクラマスには並々ならぬ情熱を捧げるアングラーが多い地域だけにエキスパートアングラーと共にする釣行は私自身も凄く得るものが大きい。
楽しめながら凄く勉強になる。
“ウグイ”カラーのミノーがこれほどまで他の色を圧倒するほどに釣れたのもこの釣行から得たこと。場所によってはこの色だけにヒットが集中するほどだった。それだけにウグイが海アメにとっての重要ベイトの一つになるうることもよく実感出来た。
これからもトラウト先進地の釣りを深く学んでフィードバックしていきたいと思った有意義な真夏の釣り旅であった。
■タックル
●ロッド:サーフスレイヤーSSLS-96MH-F
●リール:ステラ4000
●ライン:シーガーR18完全シーバス1号
●リーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス20lb
●ルアー:ローリングベイト77、レンジバイブ70ES
ビットストリームFMD95、ディープフィートMD
魚道ヘビーサーファー90
●偏光グラス:ZEAL OPTICS アルマジロ13、Vanq
●偏光レンズ:TALEXモアイブラウン、TAELXイーズグリーン
2013年8月14日 |
カテゴリー:釣行記
« 前のページ
次のページ »