アラスカ、コディアック。
この一枚は、ロックフィッシャーとしての夢の絶景。
いつか必ずー。
そう想い続けてきた、またひとつ先の到達点。
「やりきった」という想いに尽きます。
ダウンタウンの上、ピラーマウンテンから眺めるその風景もまたこの人生において、生涯、けして忘れぬ思い出となりました。
志は高くがモットー。
目指すはいつもその先の遠く…、まだ見ぬ世界。
またひとつ次なる夢を追いかけたいな、と思います。
マイペースで(笑)。
BS日テレ「夢釣行~一魚一会の旅~」ご覧いただきました皆様!
ありがとうございました。
時は変わって、三陸の海に昇る霜月の朝陽。
夜明け前の最低気温は、ついにマイナス1℃を記録。
道内に続くこと、東北地方もついぞ冬の気配濃厚に近づいてきました。
街中の紅葉も、とてもきれいです。
この日のハイライトは及川君。
ロングスピン超遠投によるメスのアイナメ、大物をキャッチ。
ヒットルアーはバークレイ/Tテールシャッド2.5インチ(色:サーディンシャイナー)。
全長53cm、重量2.25kg。
遠い魚群とのコンタクトゾーン。
40gのメタルジグまで併用するという、カッ飛びのロングスピン釣法。
とにかく飛距離を生むための、ルアーはコンパクトシルエット。
空気抵抗を考慮した「飛ばすためのディスタンス戦術」、実にお見事でした!
おめでとうございました!
散策する森の中、前回はカモシカとタヌキと遭遇。
今回は道中、キツネと出会いました。
ロングスピンと併用して、ロングベイトの世界もまたひどく楽し。
アイナメでも、ソイでも、カジカでも、ハタでも大活躍。
“飛ばせるベイトタックル”に加え、“「乗せ」も「掛け」も両方無理なく出来るベイトタックル”の登場は昨今の釣り場事情を考えると、岸釣りでは大変重宝します。
2017年モデルのこちらは、来年1月から登場です。
足の筋肉と筋を負傷中の不肖某小生。
釣りが原因でこうなっているのに、レントゲンで骨はまだ大丈夫だと知るやいなや「痛みが強い時はよくなるまで少しお休みされた方がいいですね。」の医師の言葉を振り切りつつ、痛み止めの頓服薬と湿布を頼りに、気がつけばこの日もまた海へ立ってしまう複雑な気持ち…。
まだまだ若いつもり。
しかし気持ちに反して10代、20代の頃のようになかなか身体の無茶がきなかくなってきたことを認めざるを得ない30代半ばという“ビミョー”な年齢にもどかしさを感じつつも…えぇ、人様にご迷惑だけはかけぬようしっかり心しております(笑)。
日の入りが早い昨今の北国。
限られた時間、立冬を過ぎた今時期だからこそ楽しめるその場ならではの釣りを満喫してまいりましょう!
Fat greenling.
ニッポンのアイナメ。
アイナメに良い季節です。
皆さん良い釣りを!
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2016年11月15日 |
カテゴリー:釣行記
アラスカ上空より、こんにちは!
BS日テレ「夢釣行」、番組の後半はコディアック島の洋上から物語がはじまります。
コディアック沖の外洋では比較的珍しいというベタ凪に恵まれた今回。
いよいよ私たちはハリバットのポイントに到達。
ついに降臨するアラスカの海底の主・ハリバット。
日本では「オヒョウ」の名で知られる、とてつもない存在のカレイです!
魚の顔がちょっと切れていますが(笑)
ハリバットのヒットルアーは、バークレイ/パワーベイトSWグラブ8インチ(ホワイト)、デプス/BM-ホッグ7インチ(グリパンレッドフレック)、そしてスキッパーリチャードから借りたご当地ワーム(グラブとツインテールグラブが特に良かったです。色はクリアチャート系などが◎)でした。
これらのワームに、8oz~16ozのジグヘッドをセットして釣りました。
非常に希少な根魚「イエローアイロックフィッシュ」。
パッと見、真っ赤なソイっていう感じでこれもまた驚くほどに美しい根魚です。
和名でアラスカアカゾイと呼ぶこの魚は厳密にはソイではなく、メヌケです。
大変長命な魚で100年以上は生きるという研究もなされていて、1人の釣り人がキープできるのは1尾までとなっていて大変厳しいルールで資源を管理・守られています。
日本ではメヌケというと深海魚のイメージが強いと思うのですが、私の中では北海道のアオゾイ(クロメヌケ)のような感じでこのイエローアイに関しては水深30m~生息しているのでシャローでも狙えるメヌケであり、ちゃんとエアー抜きしてケアすることで浅場であればリリース可能。
数が少ない希少種で、長命(ライフサイクルが長い)、食べて非常に美味しいこの魚。
となると…乱獲にあえばすぐにいなくなってしまいかねない典型ですが、アラスカを訪れる釣り人みんながそれを認識しお互いにルールを守っているから、希少ながらも今日まで釣り続けることが出来るわけですね。
次は、カルティバ/撃投ジグウルトラスロー200g+オーナーばり/ロングシャンクフック9/0+バークレイ/ガルプSWスイミングマレット6インチをセットしたバーチカル仕様のジグリグ(スロージグバージョン)を試したところ好反応が!
メタルジグ単体よりも、よりスローに誘えるメタル系ルアーとして登板させました。
ジグリグもまた世界の海で通用するリグなのだ、と思わされました。
その1尾がこの後のヒントに繋がり、下の写真のようなジグヘッド×スピニングゲームへ展開していきます。
エサを追って周期的に回遊してくるサスペンド状態のブラックロックフィッシュのスクール。
攻略するにはどうしたらよいか…。
相手はソイです。
気分屋のソイです。
豪快で派手なアプローチ一辺倒では、さすがに見切られていく…。
ベイトタックルとの使い分けが求められるスピニングタックルもここで出番です。
夢釣行2012年5月ロケの北海道小樽沖で遭遇した4キロオーバーとのクロソイバトルシーンを回想させるアラスカのブラックロックフィッシュ。
コディアックで展開される、スイミントレーサーと超大物ソイとの本気のバトル。
こういう釣りも得意なので短期集中で本気出して釣り込んでいったらヒットアベレージを56cmほどにアップすることに成功し、60cm前後を複数混ぜての64cmまで到達。
ときにはロクマルを優に超えるモンスターソイ相手でも屈しないこと。
シューティンウェイに宿る、夢と情熱は再び炸裂!
(放送時間の都合上編集でカットされてなければ、こんなシーンもお目にかかれます。 笑)
このとき、ワームは色々試していったのですが一番反応が良かったのは(アタリが継続したのが)パワーベイトパルスワーム6インチのグロー(夜光)。
やっぱりソイですね~。
頼れる海の男、キャプテン・ケニー。
陽気でおしゃべり好き(あとイタズラ好き)なスキッパー・リチャード。
このお二人の存在が心強い!
本当にありがとうございました!
人生の良い経験をさせていただきました。
夢の舞台は、アラスカに舞い戻ります。
海の向こうにあるコディアックワールド。
引き続き、番組を楽しんでいただけたら幸いです。
それでは! 明日11/12(土)も夕方5時からBS日テレ「夢釣行~一魚一会の旅~」でお会いしましょう。
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2016年11月11日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
もう7年程前になるでしょうか。
道北を釣り歩いていた帰路。
稚内から飛ぶ飛行機に合わせて借りていたレンタカーを返却することになっていたのですが時間に余裕があったため、ちょっと寄り道を楽しもうと「ノシャップ寒流水族館」に行ったときのことです。
そのとき、大水槽を泳いでいた巨大カレイを初めて見ました。
それが、「オヒョウ」です。
ご存知、オヒョウは英語でハリバットといいます。
ハリバットは太平洋種と大西洋種に分かれていて、日本を含め、カナダ~アラスカに生息しているタイプは太平洋種なのでパシフィックオーシャン(=太平洋)にちなんで、「パシフィックハリバット」という種類で、これが和名で言うオヒョウのことです。
ちなみに大西洋オヒョウはアトランティックハリバットとなっています(大西洋=アトランティックオーシャン)。
更に!
漢字一文字で特定の魚を表す場合、ヒラメの場合には魚編に平と書いてヒラメと読ませるわけですが(※例えば、お寿司屋さんの湯飲みに書かれている魚の名前の漢字によくありますよね)、これに「大」を付け足してオヒョウと読ませます。
つまりこの場合、オヒョウとは大きなヒラメという意味の漢字を当てた魚です。
実際のところ、オヒョウはヒラメではなくカレイに分類される魚ですが、カレイやヒラメのような造形の魚でヒラメより大きな存在は日本ではオヒョウだけですから“ヒラメより大きな魚”という意味合いでの“宛て漢字”がその根底になるのではないかと思われます。
話は戻りまして、稚内のノシャップ寒流水族館!
まさかここで生きて泳いでいるオヒョウを見れるとは思わなかったので、当時初めてオヒョウを見ることが出来て、とても感激したことを今も覚えています。
これだけで来た甲斐がありましたぁ~。
あとは、こんなこともありました。
道内で知り合った釣り人からも、オホーツク海で1週間毎日船を出して本気で狙えばオヒョウ釣れるかもしれないよ。興味あったら釣りに来るかい?とお誘いをいただいたこともあるのですが、1週間プライベートで仕事を休むことはさすがに厳しく、狙いに行きたい気持ちはあるものの、現実味を帯びることは難しくこれまで過ぎていました。
今年はアラスカロケのオファーがあり、「ということは…きっとキングサーモンかなぁ!」と自分では予想したのですが、私の予測とは違っていて「ハリバットを釣ってほしい」との依頼が自分に来るとは思わなかったんです。
「ハリバットですよ!ハリバット! アラスカに行ってもらいます。夢釣行で海の底モノ釣らせるなら、ふ~みんでしょ~!」とテレビ局は乗り気で連絡をいただいたのです。
とてもありがたいのですが、一口に底モノと言っても根モノから砂モノまでターゲットは様々いますし、ワールドワイドとなれば、更にターゲットは広がりを見せます。
まさかカレイの話が来るとは意外だったのですが、個人的にはオヒョウにも興味はありましたし、この魚を釣ることはそう容易なことではありませんから、せっかくの機会と思ってお引き受けさせていただき、こうして「佐藤文紀のハリバットinアラスカ」企画が進んでいったのです。
それにアラスカは今の自分が考えるなかで世界で一番行きたかった場所でもありましたから奇遇にも偶然が重なったのです。
とはいえカレイ釣りとはいえ、ハリバットとなればあまりにも次元が違います。
ハリバット釣りの経験はありませんので、実際どうやって釣るんだったっけかな…?と思案しました。
私はBS放送も好きで普段からよく観るのですが、数年前にやはりBS放送でアラスカのハリバット釣り大会の様子のドキュメンタリー番組を放送しているのを私は観たことがありイメージでは、なんとなく分かっていました。
なるほどな~こういう釣りなのかぁ!と。
アラスカでは期間中、一番大きなハリバットを釣った人に高額の賞金が授与される大会が開催されています。
優勝者を自船から出すべく、キャプテン達も真剣にこの釣りに取り組んでいる様子でした。
その時はニシン1尾掛けに更にサーモンを頭をブツ切りにして一緒に針につけてハリバットを釣っていたり、50cmほどのアイナメ(今思えば、ケルプグリーンリングだと思われます)を1匹まるごとエサにしてハリバットを狙っていたような記憶もあります。
まぁ~思ったものです。
アイナメもソイもハリバットにとってはエサなのだな(笑)と。
ちなみに現在では州のルールがとても厳しくなり、サーモンをハリバットのエサにすることは禁じられているようです。
しかし、ハリバットの釣りというとやはり思い浮かぶのはどれもエサ釣りであり、自分はハリバット=ベイトフィッシング(エサ釣り)を想定していました。
アラスカ行きが近づいてきて、タックルに関してはテレビ局がコーディネートを依頼している海外釣行専門の旅行代理店「ビックトラウト」の臼井社長にいろいろ教えていただきました。
「佐藤さん今回のロケ、ハリバットなんですって?」って、お電話をいただいたのです。
ビックトラウトさんといえば、海外遠征ツアーのパイオニアです。
世界中のフィールドで日本の釣り人の皆さんを安全にご案内している釣り専門のツアー会社さんとしてあまりにも有名ですよね。
皆さんのなかにも海外釣行に行かれたことのある方ならお世話になった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
アラスカでのビッグゲーム。
更に細かいリーダーシステムなどは、別なロケ帰りで東京を経由した際、プロショップ渋谷サンスイソルト館に寄ってスタッフの鈴木さんに教えていただきました。
渋谷の明治通り沿いにあるお店さんで海外遠征に行かれる多くの皆さんも訪れる老舗のプロショップなので、世界の釣り情報にもとても明るく、大物用品も充実しているプロショップさんです。
あとは相模湾のキハダキャスティングゲーム経験のある釣友や飛島沖のクロマグロキャスティングゲーム経験のある釣友、ハワイでマグロ延縄漁をやっている釣友にもいろいろ聞いて大物釣り向けの糸の結び方を教えてもらいました。
普段自分のやっている範囲での釣りを超えた釣りとなると、その分野の専門家の方から直接アドバイスをいただいた方がやはり心強いわけです。
例え自分の専門外の釣りであっても、プロフェッショナルとしてはいかなるときも魅せる釣りをしなくてはなりません。それがロケというものです。
バタバタと準備してアラスカに経ったわけですが、私はエサ釣り用タックルとルアー用タックルをそれぞれ持参したのですが、船上で仕掛けをセットしていたら、スタッフから「ふ~みん今回はエサ釣りもやるの~?」と言うので、「はい、ハリバットに関してはそうですね! 根魚はルアーでやりますが。」と答えたのですが、「出来たらハリバットもルアーで頑張れる?」と要望が出ました。
なにせ、ハリバットはカレイですから、ルアーよりエサの方が釣りやすいだろうと思うのは私とて当然のことです。
さぁ~て、困ったな…と。しっかり胴付き仕掛けを作ってきたんですが。
クエ針にハリス30号とか(笑)。
ワイヤーハリスまで持参して…。
針だって、マグロの延縄漁に用いられるサークルフック(オーナーばり製)も9/0~16/0サイズまでアラスカに持ってきています(笑)。
リールは3000番にPE6号300m+フロロカーボンのショックリーダー100ポンドを10メートル結んで。その先に150ポンド~200ポンドくらいの先糸をつけるとか、つけないとか…いろいろ考えてですね。
ちなみに100ポンド(※フロロカーボン30号相当です)のリーダーには、大間のマグロ漁師さんも使っているシーガー「プレミアム万鮪」を用意して万全の構え。
それからオモリ、シンカーですね。
ハリバット釣りで現地で使われているオモリの重さは900gが主流と聞いていたのですが、900gのオモリともなれば日本では深海釣り専門店でないとなかなか入手できないだろうし、そもそもさすがにこれを何個も持参したら荷物の重量制限ですぐに超過料金に達してしまう重さになってしまうので、オモリに関しては現地で用意するとしても特大サルカンにエサ釣り用の釣り針、ハリス(いわゆるリーダーでもありますよね)はしっかり準備していきました。
あとはワームも日本から持ち込んだものがどこまで通用するか未知ではあるけれどもガルプSWスイミングマレット6インチ、デプスのBM-ホッグ7インチなどをスタンバイしていきました。
海外の釣りではワームは「グラブ」や「カーリーテール」といったテールがヒラヒラするタイプはとても有効であることが多いので泳がせてもよし、止めてもよしなベーシックに使えるものの方が何かと安心です。
私はもともとエサ釣りから入った経歴の持ち主なのでルアーで釣れる魚ならやはりルアーで釣ってみたいけれども、ルアーだけしかやらないというわけでもないので、そこは臨機応変です。
ですので、エサ釣りも「やれ!」と言われれば今もそれなりにそつなくこなせます。
なので、エサ釣り前提としてハリバット用の仕掛けも自作してアラスカに持っていったのです。
で・す・が!
ルアーで挑戦して下さい、ということになり、ジギングロッド1本で勝負を賭けることになりました。
ルアーでやるとなるとエサ釣りのように置き竿に出来ませんから必然的に手持ちタックルになる。
ロッドを振って、ジグやワームをアクションさせるためです。
そうなると必然的にタックル規模をライト化しなければなりません。
余談ですが、ヘビータックルで200g~450gのメタルジグをしゃくるだけで相当な重さで疲れますし、200gを超える巨大ジグヘッドに大きなグラブをつけてリフト&フォールするだけでもかなりの負荷がかかります。
セットするリールのサイズも重要になってくるし、メインラインの号数とラインシステムも見直しになります。
なので、船の上でも組み直ししまして。
それで、もし厳しいようだったら…最後はエサ釣りに切り替えますね、ということだったんですが、ハリバット!
試行錯誤しつつ、けっこう頑張りましてルアーで5枚ヒットの4枚キャッチに成功したんです。
仕事の醍醐味ってヤツですね。
タックルはラインブレイクをなんとか避けられるであろう範囲で極力ライトタックル化しました。
アラスカでのハリバットタックルの基準よりは遥かにライトなのですが、私の判断でこれならギリギリいけるだろう…という直感です。
なにぶん、テレビカメラが回っています。スタッフに失礼のないようにヘビーな釣りであっても自分の体力で2日間の釣りをしっかりこなせるように、と。
ハリバットはルアーでも釣れる。
実際にメタルジグのジギングでハリバットを釣った人はいます。
でも、それはなかなか難しい。いつもいつもというわけにはいかないわけです。
日本でも網走沖のオホーツク海に繰り出してジギングで狙う熱心なジガーの方々も多くいらっしゃるわけですが、その釣穫確率は俄然低いというのが今の現状です。
釣りに行った人、全員が釣れているわけでは決してありません。
日本に生息するハリバットの数はそう多くはないため国内であれば魚の数の問題もあるかもしれませんが、相手がいくら大型魚であっても根本的にはカレイであることを考えれば、ジギングだとルアーの動きがやはり早いというケースもあるのではないか?という考えもあり、魚の活性がよほど高くないとジグの動きに追従しきれないこともあるのではないかという点も気になってはいたりしました。
スロージギングよりも更にゆっくり動かせるルアーやリグがあれば、更に釣果は今後伸びるのかもしれません。
なのでこれまでの定説ではエサ釣りの方が断然、ハリバットに関しては釣れる確率が高い。
アラスカでは、通常はニシン(=へリング)やマダラ(=パシフィックコッド)、スケトウダラ(=アラスカポロック)を1尾掛けや複数掛け、あるい切り身エサにして、竿をロッドホルダー置いたままじっとアタリが来るのを待って釣るのがハリバットゲームの主流です。
キャプテンのケニーやスキッパーのリチャードに、日本ではマダラもスケソウ(正式にはスケトウダラが正しい名前です)も立派なゲームフィッシュなんだよ!と教えたら、コッドもポロックもハリバットのフレッシュベイトだぜ!って言われましたが…(汗)。
彼らに言わせるとアラスカではタラはメインターゲットになることはなく、他の魚を釣るためのエサに最適なのだそうです…。
確かに…港の中でもマダラは泳いでいるよ、というので日本でいうボラのような存在になっているのが凄いギャップがありましたね。
いずれにしても認識の違いは日本と海外とでは沢山。
実際に行ってみたいと分からないことがいっぱいあって、釣りってそんなところも面白いですね。
その場に行かないと分からない、という。
これはとても貴重なことで、その後の釣り人生の財産にもなります。
今回は自家製ハリバット用の胴付き仕掛けは出番がなかったのですがせっかくなのでお礼を兼ねて、最後はキャプテンとスキッパーにプレゼントして置いてきたのですが、その仕掛けを作るために思案した時間も、仕掛け作りに費やした時間も無駄なことはなく、とても貴重であったと思っています。
今は実際にフィールドに出て魚とのやり取りをしている時間だけでなくって、ぼんやりと釣りのことを考えている時間さえも「魚釣り」の楽しみと感じています。
自分も少し歳を重ねたことで、魚釣りの“深み”の部分が近年ではひしひしとよく分かってきた。
昔ほど目先の釣りにガツガツしなくなりましたし(笑)。
劇中、ハリバットは全部ジグヘッドリグでキャッチしました。
本気でうれしかったです、ハリバット。
ノシャップ水族館で水槽の中で泳いでいたハリバットを見たのが最初。
ライブで目の前にいる水槽越しではないハリバットは初めて見たのですから!
それも自分のこの腕1本で釣りあげた魚。
なにせ、あのオヒョウを釣った!という喜びと、ルアーで釣った!という喜び。
更に自分の得意なワーム釣りで誘って喰わせて獲った!という喜びがついぞ爆発してしまいました(笑)。
すんごいですよ、ハリバット。
物凄い迫力。
厚みも、ぶ厚い。
引きは強烈で、なかなか簡単には上がってこない。
底にへばりつかれても大変だから、ヒット後は出来るだけ素早く底からは離したいけども簡単に浮いてくる魚でもない。
全身筋肉の塊みたいな魚。
どれだけ水中で激しく暴れまわっているのか容易に想像がつきます。
今回はハリバット狙いで沖に出た2日間は天気に恵まれ、凪もとても良かったのは救いなのですが、荒々しい波が危険ということで有名なベーリング海(荒れ狂う海でのカニ漁があまりにも有名)が近いこともあってアラスカ沖のハリバットフィッシングの漁場もまた波が荒い場合も多いことに加え、更にアラスカ沖は潮の流れがとても速いこともあり、ジグヘッドを用いる場合には8oz(224g)~16oz(448g)の重さを使うのですが日本ではそんな特大ジグヘッドは普通なかなか売られていないですので、日本からのストックでは持ち合わせがなく、今回ロケでお世話になった船に積んであったものをお借りして釣りました。
ハリバットを釣る水深は30m~最大120mくらいでした。
ボートに搭載されている魚群探知機は、通常は100フィート=30mを表していました。
水深は浅いのですが、港からはけっこう走ります。意外にポイントが遠いんだな…と思いました。
今回の私はコディアック島での釣りでしたが、ホーマーとかスワードとかハリバットフィッシングのメッカであるキーナイ半島有するアラスカ本土では港から片道2時間走ってハリバットの漁場に到着ということもあるようですし。
いずれにしても海外ではそんな超特大ジグヘッド(我々日本人の感覚では)も釣具屋さんで売られているのを見かけます。
なにもかもスケールが大きい…。
海外って、そんなところです(笑)。
このお話の詳細は…11/12(土)放送のBS日テレ「夢釣行」の後編でご覧いただけます。
ついに登場します、ハリバット!
よろしければぜひ。
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2016年11月10日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
アラスカ、コディアックのケルプグリーンリング。
鮮やかな黄色が印象的な北米大陸に生息するこのアイナメは写真がメス。
Kelp greenling=ケルプグリーンリング、female(フィメール)はメス。
male(メール)はオスです。
雌雄で全然、柄も色も異なりますね。
まだまだ世の中にあまり知られていないことがいっぱいある世界の海。
未知に挑むその大興奮は計り知れない。
巨大グルーパーうごめく南海同様、北の海もまた底知れぬポテンシャルを秘める。
釣り場も、魚も、世界の舞台にはいつも上には上が存在する。
ところ変わって日本の海も季節柄、アイナメウインターシーズンに突入。
この日はボートロックに釣行。
ケルプグリーンリングと異なり、アイナメ(ファットグリーンリング)はオスが今時期は婚姻色で黄色に染まる。
個体差によって黄色が強かったり、オレンジが強かったりとまちまちながら、黄金色という称がそれに近い。
出船があやぶまれる程の高いウネリと吹き付ける冷たい強風はこの日の釣行において、大いに釣り場を制限した。
ウネリが高く、釣りが難航していく…。
今年も、北国に訪れた冬の気配…。
晩秋のときが過ぎ、初冬への移ろいの最中。
悪条件のため一等地に船が入れないもどかしさは残るが、それもまたこの季節ならではの自然現象。
限られた範囲の釣りとはなっても、みんな揃って竿を並べられる機会はそう多くはない。
楽しく釣ろう!
最大は45cm、赤のバルキーホッグ3インチの21gジカリグ!
カーブフォールしやすいテキサスリグに比較し、垂直フォールで底取りしやすいジカリグの特徴が生きた“技あり!”な1尾。
ウネリと風で船がたちまち流されてしまう状況でも、限りなくボトムをしっかりとキープ。
実にお見事でした!
一人ひとりが広くバラけて釣るショアの釣りとはまた雰囲気の異なる時間が流れるボートロックの世界。
船内は限られたスペースだから同じ時間を共有しつつ、和気あいあい。
型の良い1尾が釣りあがるたびに皆で喜びあえるのもまたボートロックの魅力。
この日はトータルで、バルキーホッグ3インチが一番の当たりルアー。
ルアーと色によって、アタリの回数が明確な違いが出ました。
バタバタとアクションせず、コンパクトで丸みのあるシルエットにバイトが集中。
最後にはオウゴンムラソイも顔をのぞかせてくれました。
1ヶ月前から皆で予定を擦り合わせ繰り出したのは宮城県女川の海。
シャッドテール系ワームに至ってはアタリ皆無の撃沈状態、頼りのパルスワーム系もまったくと言っていいほどアタリが遠かったこの日、救いとなってくれたバルキーホッグ3インチ。
私はパワーベイト素材のエビミソカラーを多用しました。フックは岩礁カウンターロック1/0で最速アワセ!
雪景色が報じられている道内は本格的な冬が訪れ、次いで東北も順に冬の入りへー。
11月、12月と好機が続く、ノーザンフィールドのアイナメ釣り。
短くも濃いアイナメ時間を、引き続き楽しんでまいりましょう。
そして、話の舞台は再びアラスカ・コディアックアイランドの洋上へ!
海底の主、ハリバットとの遭遇はこの二人にかかっています。
キャプテン・ケニー(右)とスキッパー・リチャード(左)。
オヒョウこと、パシフィックハリバットとの千載一遇!
操舵室で舵を取るお二方、頼みますよ~!
物語の続きは、いよいよ後編に突入!
BS日テレ「夢釣行~一魚一会の旅~」アラスカPart 2もぜひお楽しみください
■使用タックル(アイナメボートロック)
●ロッド:ロックトランジットRTC-702H“ヘビーライト”(プロト)
●リール:メタニウムMGL XG(夢屋/深溝スプール装着)
●ライン:シーガーR18 フロロリミテッド16lb
●シンカー:クランクシンカーSP 1oz
●クッションビーズ:ロックンビーズソフト
●フック:カルティバ/岩礁カウンターロック1/0
●ワーム:パワーベイト/パワーバルキーホッグ3”
●インナーベスト:リトルプレゼンツ/フリースベスト
●インナーパンツ:リトルプレゼンツ/LPウォームパンツ
●ライフジャケット:カルティバ自動膨張ウエストベルト
●グローブ:カルティバウインターテックグローブ
●偏光グラス:ZEAL OPTICS/ENZO
●偏光レンズ:TALEXラスターオレンジ
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2016年11月9日 |
カテゴリー:釣行記