今日の話題はこちらです。
毎日暑いですので文頭は涼しげな水中写真からどうぞ!
さて!
連日猛暑が続きますが、それでも「北国の夏」はあっという間です。
短い夏。
だからこそ、全力で夏を謳歌したいものです。
前回の綴りでもご紹介したショアでのアイナメ釣りは短時間ながら実に楽しいものでした。
では、オフショアはどうでしょう!?
ということでこの日はボート釣りへ。
今日のターゲットはベッコウゾイ。
こちら宮城県沿岸部の場合には水温が適水温内で安定する例年6月~7月中旬頃までがベッコウゾイ的にはベストで狙いやすい。
釣れたらうれしい魚ですが、とはいえ、魚数は混生しているアイナメよりも遥かに少ない魚なので本気で狙っても釣れないこともよくあること。
色々な条件が重なり合ってのことなので、狙うに値する時には本格的に狙う。
釣れなさそうなら見切る、くらいの心構えでさぁ~出発です!
上記、夏の最盛期は過ぎているものの、この日の第1投は午前11時頃からと、のんびりスタート。
完全なる日中、真夏のピーカンということで少しでも潮通しが良く、酸素供給の多い場所。なおかつ水深(周囲に10m以上の水深はほしいですね)が十分にあり、オーバーハングなどのベッコウゾイが身を潜めやすい場所条件が伴っていると更に遭遇出来る確率は高い。
海に出てみると雰囲気は悪くなく、釣れそうです。
早々に喰わせたのはクランクシンカーSP17.5gのテキサスリグ。
ロックンビーズソフト+岩礁カウンターロック2/0の組み合わせで、ワームはガルプSWパルスワーム4”。色はナイトクローラー(ミミズ色)。
ワームの色ひとつでも反応の差があるため、アタリカラーとハズレカラーの見極めはその日の釣果を左右してしまいます。
色選びはとても吟味します。
クリアな水質の真夏のピーカンのこの日の状況ではナチュラル系カラーは抑えておきたく、あとはシルエットがはっきりする真っ黒のブラックカラーもこのような日は有効なのでスタンバイ。
尚、ブラックカラーは魚の状態がルアーを追いにくい状況ではミスバイトを減らし、こういった条件下でも喰わせやすい色なのでそんなタイミングで投入すると良い色です。他の色で釣れない時ほど黒色の効果が高まります。
その後もめぼしいスポットを探して撃っていきますが、水深2m以内のシャローでは一発アタリあったもののスッポ抜け。
バイトを誘発したのはパワーベイト/パルスワーム6”のカラーはチェリーシード。パワーベイト素材のチェリーシードカラーは水がクリアな海域や状況では特に強い色です。
案の定、ドシャローエリアは水温が高過ぎるようで魚の気配はこのアタリ1回きりで、それ以外の反応は全部フグ。
群れるフグの猛攻でワームがズタズタにされて原型をとどめずになってしまうが、これはこの釣りでは避けては通れないもの。
関東以北の高緯度海域はまだフグだけで済むものの、西や南の海に下るとベラやハギの仲間もフグ同様にワームへ集団で猛攻撃を仕掛けてくるから場合によってはソフトルアーでは釣りにならないことも…。
それから見たら東北や北海道の海は、さすがに真夏ともなれば暑い…暑い…と言ってはみるものの、関東以南に比べれば水温は低めの方なので粘り強くフグをかわしつつもワームの釣りが成り立つ地域。
アイナメでもソイでも、仮に本命ターゲットがエサを摂取するのであれば、確かに釣りにくくはなるものの夏枯れの時期も風や影、カレントを見方につけてタイミングを選んで釣る手法も模索するに値します。
真夏のロックフィッシュゲームでは適水温と十分な水深、シェード、酸素、エサがあるところ=ターゲットのいるところ。
あとは居る魚をどう喰わすか、なわけですがそこが難しくも魚釣りの面白いところです。
まずは目に入ってきた情報を頭の中で考えて次の動作に移す。
まさに、考えるロックフィッシュゲームの醍醐味です。
続いてヒット!
再びベッコウゾイの引きです。
縦持ち。
横持ち。
今度はクランクシンカーSP21g+ロックンビーズソフト+岩礁カウンターロック3/0のテキサスリグ。
ルアーはガルプ!タートルバックワーム7”のチェリーシード。
さらにガルプ!マリネードにソークして匂いの濃度を更に高めておいたもの。
このワームは旧製品ですがベイトフィッシュの1種であるギンポのイメージでこの時は使用。又、カーリーテールワームにつきビジブル系としても使える点もうれしい。
ここ最近ロックフィッシュゲームを始めた方ですと昔のことなので存じあげないと思うのですが、このワームが出た当初はこのワームでソイがよく釣れたもので今では懐かしい限り。
日本にガルプワームがアメリカから入ってきてすぐの頃の製品群のひとつです。14年くらい前のことですね。
タートルバックワームは、亀の甲羅(タートルバック)のような凹凸形状がその名の由来になっています。
続いてアイナメも!
こちらはクランクシンカーSP21g+ロックンビーズソフト+岩礁カウンターロック2/0+パワーベイトパルスワーム4”のパンプキンシードカラーにて。
パワーベイトのパルスワーム4″のパンプキンシードカラーも私がストックする残り少ない年代物ですが(トーナメントストレングスシリーズという名で出ていた旧製品です。)、このワームのこの色は川水の影響を受ける海域で水が多少なりとも緑がかっている海域の真夏の暑い時期の日中に本領発揮する色なので、毎年この時期にそういった場所で釣りをする際にはケースに忍ばせています。
ソイやアイナメは楽しませていただいたので、最後はシーバスも狙おうということでマイワシカラーのシンキングミノーのただ巻きでシーバス4尾キャッチして納竿。
巻いて釣る釣りもいいですね。
こちらの海では実に久々となるシーバス。走る魚なので引き味がまた根魚と違って軽快なドラグ音もまた心地良し。
この日も、とても有意義だったノーザン・サマーロック。
真夏のベッコウゾイはシェード付きの深場を探すと吉。
水温が変動しにくく、できるだけ一定の温度帯で安定している場所が狙い目です。
それらを支えるいくつかの要素を眼で見て確認しながら間接的に魚に近づいていくためには、やはり優れた偏光グラスの性能が問われる部分が大きいです。
なので私はずっとTALEX(タレックス)×ZEAL OPTICS(ジールオプティクス)の偏光グラスを長年愛用し続けています。
目でポイントを探すロックフィッシュゲーム、まさに“ブラインドサイト”の釣りです。
手堅い条件であればワームを放って向こうから一方的に喰って来てくれる個体を釣る釣りは勝負早しですが、早々に釣れなくても【じっくり腰を据えて、居る魚を「考えて狙って釣る」根魚釣りもまた面白さ全開!!】です。
アイナメ・ソイ・ハタ・カジカ・カサゴ・メバル。
この時期はハタ類全般とウサギアイナメ狙いもとてもいい時期です。
引き続き、暑さ対策万全のもと夏ロックを楽しんでまいりましょう。
■使用タックル
●ロッド:ロックトランジット プロト
●リール:メタニウムXG
●ライン:シーガーR18 フロロリミテッド16lb
●シンカー:クランクシンカーSP 1/2oz(14g)、5/8oz(17.5g)、3/4oz(21g)
●クッションビーズ:ロックンビーズソフト
●フック:カルティバ/岩礁カウンターロック2/0、3/0
●ワーム:パワーベイト/パルスワーム4”、ガルプSWパルスワーム4”
ガルプ!タートルバックワーム7”
●インナー:リトルプレゼンツ/ウェットトップ
●アンダー:リトルプレゼンツ/ウェットボトム
●ハーフパンツ:リトルプレゼンツ/SPリバーショーツ
●ネックゲーター:リトルプレゼンツ/クールネックゲーター
●偏光グラス:ZEAL OPTICS/ENZO
●偏光レンズ:TALEXトゥルービュースポーツ
2016年8月8日 |
カテゴリー:釣行記
過日、ちょい釣り!で、港にアイナメ釣りに出かけました。
朝の短時間釣行を楽しみます。
釣れても釣れなくても「夏の朝の海辺でのひととき」を楽しみたいものです。
港内にはカタクチイワシの群れが入っているのを目視で確認。
高品質な偏光グラスを持っていると裸眼では見えにくいこういった小さな存在まで“確かな情報”として目に入って来るので重宝します。
びっくりするほど大量に群れているというまでではないですが、それでもこの状況であればカタクチイワシを狙う個体もいるに違いないと踏んでの戦略を立てます。
捨石や船道など魚の付き場となりやすいゾーンをリグが通ると明確なアタリと共に反応してくるアイナメ達をフックアップ。
時期と地域柄、手前側で釣れる魚は少ないだろうと踏んで、ロングスピンで遠投をかけていきました。
魚の密度が高いであろう深いところもまで一目散にリグを送り届けたいわけです。
功を奏して写真のように同行の先輩とダブルヒットも。
私はバークレイ/パワーベイトパルスワーム4”ないしガルプSWパルスワーム4”+カルティバ/ジョイントアックス1/2oz(14g)~3/4oz(21g)+カルティバ/マルチオフセット2/0による、オフセットフック式ジグヘッドリグのスイミングにて。
下の写真がリギングした状態です。
ジョイントアックスの重さは21gで、針サイズは2/0です。
こちらのマルチオフセットはバス用の針ではあるものの最大の特徴は縦アイ式のオフセットフックという点で、スプリットリングを介してセットするジョイントアックスと連結するにはとても相性の良いオフセットフックです。
先月は愛媛県宇和島市での取材で、このリグを用いて岸釣りで65センチのマダイもキャッチしています(現在発売中の釣り雑誌「ソルトウォーター2016年9月号の【考えるRFG】ページをご参照」)。
足場が悪く立ち位置が固定されてしまう磯からの釣りで3kgオーバーのショア・マダイ相手に強引に引っ張り合いしても耐えられる強さがあるので、同製品2/0以上の規格であれば一般的な範囲での根魚釣りにおいて2~3kg台の根魚であれば安心して使える針です。
先輩は3インチのシャッドテールワームのクランクシンカーSPのテキサスリグのボトム着底後すぐに巻き上げ3回してのストップ(そのままフォール)を繰り返すとガツン!と喰うと語りつつ、よく釣っていました。尚、クランクシンカーSPの重さは14g、17.5g、21gを飛距離の長短と沈下スピードで使い分けるとのこと。
同じ場所でスイミング系の釣りで釣っていても釣り方が違ってもそれぞれに釣果が伴うように、釣り方ひとつとっても魚と出会える方法もいろいろ可能性がある、ということも雰囲気として伝わればと思います。
ちなみにクランクシンカーはスイミング時のワームとの一体感が特に顕著です。
このあたりはやはりロックフィッシュゲーム専用品として作られているので、ナツメオモリや丸玉オモリの代用では得られないフィーリングです。
シンカーストッパーでシンカーとフックを固定しないシンカーフリーなテキサスリグの場合、シンカーとワームのフォールには必然的にタイムラグが出ますが、そのフォールの間合いこそとても重要になります。
そのバラツキで釣れたり・釣れなかったりの釣果差も当然発生しますから、そういったところまで加味して釣りを展開されると、根魚釣りではフォールスピードがどれだけの影響を釣果に及ぼすのかが容易にうかがい知れるものです。
シンカーのフォールスピードにダイレクトに影響をもたらすのは、ざっくり言えば形状・面積と重心、素材の比重です。これに、セットするワーム素材の比重や形状に伴う水の絡みと最後に水深(水圧)と潮流の速度も密接に関係してきます。あとは針の軸の太さ(=重さ)と大きさも関係します。
その組み合わせの中で“本日の釣れる黄金比”を求めるのが、この釣りの持ち味であり凄く楽しいところ。
根魚の多くは総じてゆっくり落ちてくるものの方が反応良いことの方が多いですが、単純にフォールスピードが遅ければいい!とか早ければいい!というものではなく、どのくらいのフォールスピードに自身が狙って獲りたい魚が反応が強いかをこまめに割り出す、ということです。
それにしても!
カタクチイワシを狙っているであろうアイナメをイメージした展開でヒットしてくる個体はその大きさ以上に強いアタリを出すので明確な釣り感があります。
小魚=シャッドテールワームみたいな簡易図式も世の中にはあるため、イワシがいる時はシャッドテールワームを用いる方も多いかとは思うのですが、シャッドテールワームって実はとてもセレクトが難しいタイプのワームで、ワームの色、シルエット、サイズ、素材の硬さ、アクションの違いで同じシャッドテールワーム群でもよく釣れるものもあれば、全然釣れなかったりするものもあるので、製品の良し悪しというよりも、その場その場での使い分けのローテーションを組むことがとても大切です。
なのでシャッドテールワームは大きさのみならず、性質の違いで複数を使い分け出来るとよりベストですよね。
この釣行では、タックルだては至ってシンプルなロングスピン1本にしました。
ベイトタックルもあればさらに細かい釣り分けが可能ですが、短時間釣行であるということと、ベイトタックルではリールの構造上ラインスラックの出が少なくなるためナチュラルに泳がしたいジグヘッドリグは扱いずらい面があるため、ジグヘッド~テキサスリグに至るまで、更には近距離も遠距離も両方同時に1本でカバーしたく、短すぎず長すぎずの9ftロングスピンタックルはこの条件を満たすので使い勝手高し。
私はジグヘッドリグベースでの釣りを考えて魚を乗せやすく掛かってからもバラシにくいロックトランジットRTS-902MHオリジナルを、先輩はテキサスリグベースで考えて、より張りの強い掛け調子のロックトランジットRTS-902MHグランドリミテッドでこの日のアイナメ釣りを楽しみました。
ロックトランジットのロングスピンキャスター90シリーズはブランクのフィーリング差で2機種用意した製品ですが、基本性能はどちらも優れたものでありますが値段の差による優劣が顕著であるものではなく、「掛かってから、よりバラシにくい調子」(オリジナル)と「遠投先での瞬間的な掛け調子」(グランドリミテッド)というところも性格を異にするところです。
つまりは、ロッドの曲りのウィークポイントの差ということが一番の大きな違いです。
ですのでお好みでお好きな方を、あるいは、釣り方やリグに合わせて両方の使い分けが出来るようになっています。
もちろん飛距離に関してもシューティンウェイのノウハウが生かされているので爽快なキャストフィールと飛距離が備わっています。
満を持して登場した通販限定ファクトリーチューンド仕様の「グランドリミテッド」も現在、出荷が続いています。
元々は戦略軸のひとつ、として導入したロングスピン。
しかし、今ではそれだけでなくベイトキャスティングリールが投げられない・扱いが苦手という方でも心置きなく本気のロックフィッシュゲームに向き合えるようになったのもロングスピン釣法の良いところ、となっています。
北海道から九州まで、列島各地でのロックフィッシュゲームを楽しんでいただけたらうれしいです。
夏ロック面白し。
北国の短い夏。
皆さんも楽しい釣りを。
大変暑い時期ですので、くれぐれも釣りに行って具合悪くされませんよう体調にもお気をつけて夏の釣りを楽しみましょう。
■使用タックル
●ロッド:ロックトランジットRTS-902MH“ロングスピンキャスター90”オリジナル
●リール:AR-CエアロCI4+4000
●ライン:シーガーフラッシュⅢ NEO 0.7号
●リーダー:シーガーグランドマックスショックリーダー5号
●シンカー:カルティバ/ジョイントアックス1/2oz、3/4oz
●フック:カルティバ/マルチオフセット2/0
●ワーム:パワーベイト/パルスワーム4”、ガルプSWパルスワーム4”
●インナー:リトルプレゼンツ/ウェットトップ
●アンダー:リトルプレゼンツ/ウェットボトム
●ハーフパンツ:リトルプレゼンツ/SPリバーショーツ
●フローティングベスト:リトルオーシャン/ロックフィッシュPFD Ⅰ
●ハット:カルティバ/バケツハット
●偏光グラス:ZEAL OPTICS/ENZO
●偏光レンズ:TALEXラスターオレンジ、TALEXアクションコパー
2016年8月5日 |
カテゴリー:釣行記
★プロズワンからのお知らせ★
今週7月25日(月)から注文開始致しました通販限定生産・ファクトリーチューンドロッド【ロックトランジットRTS-902MH“ロングスピンキャスター90” GRAND LIMITED】でございますが、多数の申込みありがとうございます。
現在、ご注文をお受けした順に佐川急便e-コレクトサービスにて配送となっております。
佐川急便e-コレクトサービスの詳細はこちら→http://www.e-collect.jp/
メールオーダー頂く際、パソコンのみならず、携帯電話・スマートフォン等よりアクセスいただくお客様も多いと存じますが、小社ではご注文メールを受信後、小社営業日・営業時間内に順次ご注文受領・確認メールを返信させていただいております。
その際、お客様の通信機器のご利用環境等でセキュリティーブロックをかけている場合もあると存じますが、メール受信制限をかけている場合は小社からの返信メールアドレス【@pros-one.com】ドメインが受信できませんため、こちらを受信出来ますよう設定並びにお手持ち機器のメール受信環境のいま一度の確認をお願い申し上げます。
2016年7月29日 |
カテゴリー:その他
★プロズワンからのお知らせ★
通信販売限定ファクトリーチューンドロッド【ロックトランジットRTS-902MH“ロングスピンキャスター90”GRAND LIMITED】の出荷を開始致しました。
2016年7月26日 |
カテゴリー:製品情報
★プロズワンからのお知らせ★
本日7月25日(月)PM13:00より、4軸カーボン搭載のファクトリーチューンドロッド【ロックトランジットRTS-902MH“ロングスピンキャスター90” GRAND LIMITED】の通信販売受付を開始致しました。
ご注文方法はこちら(↓)よりお願い致します。
PRO’S ONE通信販売規約・特定商取引法に基づく表記
http://www.pros-one.com/mailorder_term.html
2016年7月25日 |
カテゴリー:製品情報
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