雨、したたる道東の森の中。
朝の時間、川を歩いてみよう。
この地に赴いたら、ぜひとも出会いたいのが「オショロコマ」という“イワナ”だ。
トラウト名人・ノーザンライツ春日さんにご同行いただきながら、川を歩いていこう。
オショロコマは通常のイワナよりも冷たい水を好むことに加え、更に緯度の高い地域に生息するイワナの仲間で、海外では降海型含め“ドリーバーデン”の称でも人気のゲームフィッシュとなっている。
日本国内では生息環境上の問題もありそれほど大きく育つ種ではないが、その魅力は何と言っても“色彩”にある。
亜種である然別湖のミヤベイワナ同様、日本国内で見られるサケマスとしては例外的とも言える至極の美しい色づかい。
決して派手というものではなく、独特の「優しい鮮やかさ」、なのだ。
まるで和紙に色筆で画づけしたかのような、やんわりとした色づかいは自然の神秘とも思えてくる。
小学生の頃から淡水魚図鑑ではお馴染みの存在だったが、初めてこのオショロコマに出会ったのも今から10年前の知床半島の渓流にて。
10年前の知床といえば、ちょうどご当地が「世界自然遺産」に登録された年である。
その時は雑誌取材の合間、夕方からエゾメバル(ガヤ)を港で狙うのに少しの待ち時間があり、プライベートでは私が大のトラウト好きだと知ってカメラマンさんが最寄の小渓流に連れて行ってくれたのが、本物のオショロコマとの出会うキッカケとなった。
それ以来、この魚にはひどく魅了され続けている。
釣りたいというよりも、単純に「姿を見たい!」、「魚と会いたい!」という存在。
魚釣りに伴う魚の存在とは釣れる魚の大きさにすべてが終始しないことを、当時、改めてこのオショロコマには教えてもらった気がしてならない。
自身、今では日本産サケマスの中では一番に色彩の好きな魚となっている。
日本国内のサケマスにおいて、人生で一度は出会いたいと思っていた「夢」の存在がイトウであり、毎春出会うことを「喜び」とする春告魚がサクラマスであり、いつかその魚が住まう森を訪れたいと切に願ったのが「彩」のオショロコマという存在であった。
継続は力なり。
何年も…、いや、十何年もかけて……、根気と継続心を持ってして、ひとつずつ果たしていったのだ。
さぁ、本日も釣りをはじめよう!
いきなり来てくれるか!?と淡い期待を抱きつつ、バックハンドキャストで淵にルアーを打ち込む。
いかにもオショロコマが好きそうな場所だ。
一発で魚が反応する…か……?
あれ…。
反応なし。
そのままチャラ瀬までルアーを引いてくると、偏光グラス越しに追尾してくる魚影が見えた。
ルアーを止めると見切られてUターンされるし、障害物にルアーがスタックしても同様のことが起きる。
なので、ロッドを上に立てるように操作しつつそのまま巻きを続ける。
追尾していた魚の正体はヤマメ。
足元付近でヒットに至った。
未来のサクラマス、ご縁がありますね(笑)。
ルアーは、かの有名な「バイト」。
トラウトフィッシング愛好家なら誰もが知っているであろう歴史あるルアー。
3.3gモデルのプロトカラーを春日さんから拝受。
ありがとうございます!
続けて、小移動しつつ「ここぞ!」というピンスポットにルアーをバシバシ送り込んでいくと、その願いは魚にも届いたようだ。
1尾目のオショロコマのお出ましだ!
その美しさ、ごゆるりとご鑑賞いただければ幸いです。
色彩も比較してみましょう。
ヤマメ。
オショロコマ。
久々の再会に、無心になってはしゃいだら、後ろから春日さんが笑っていらっしゃいました(笑)。
でも、それは分かっていただいていること。
20cmちょっとの小魚に大の大人が(それも齢30オーバーが)、はしゃぐことは決してみっともないとは私は思わない。
むしろ、大の大人が1尾の小さな小魚相手に喜べるのが自然の中であり、魚釣りの良いところだと私は今日まで思って魚と接して来た。
釣りが本当に好きな人はみんなそんな時を過ごしたくて、日々、社会の雑踏に揉まれても懸命に働いているのだ。
この綴りを見てくれている貴方がもしも釣り歴の浅い方であったり、まだ若い10代、20代の方であるならば謙虚さと魚への優しい気持ちもどうか持ち続けてこれからも魚と対峙してほしい。
■タックルデータ
●ロッド:トランティンマーキスボロンTMBS-562UL
●リール:ステラ2000
●ライン:ナイロン6lb
●スナップ:カルティバ/クイックスナップ♯0番
●ルアー:バイト3.3g
●ジャケット:リトルプレゼンツ/ライトウェーディングジャケットⅡ(JK-14)
●ベスト:リトルプレゼンツ/TRベスト
●ウェーダー:リトルプレゼンツ/SP3 AQ ZIPウェーダー(W-34)
●シューズ:リトルプレゼンツ/ミッドストリームWDシューズピンフェルトソール
●インナー:リトルプレゼンツ/ウェットトップ
●Tシャツ:リトルプレゼンツ/トラウトT
●シャツ:リトルプレゼンツ/SPサニードライシャツ
●アンダー:リトルプレゼンツ/ウェットボトム
●パンツ:リトルプレゼンツ/SPリバーパンツ
●ハット:リトルプレゼンツ/ストリームレインハット
●偏光グラス:ZEAL OPTICS/ENZO
●偏光レンズ:TALEXラスターオレンジ
2015年11月25日 |
カテゴリー:釣行記
★プロズワンからのお知らせ★
11月21日(土)、雑誌「SALT WATER 2016年 1月号」(地球丸)が発売されました。
■NEW ITEM SHOW CASEにて、巻きジグ・ブルーオリオン30g新色「さくらピンクグロー」、「クランクシンカーSP」が紹介されました。
■しっかり釣る人からの「最重要」アドバイス
プリのビッグアイナメを狙って獲る!
最重要アドバイス 佐藤文紀
ぜひ、ご一読くださいませ。
2015年11月24日 |
カテゴリー:雑誌掲載・DVD
釧路から、おはようございます。
改めまして、朝のJR釧路駅です。
「勝手丼」が有名な和商市場前をてくてく歩いて。
10年前も雑誌ロケのカット撮りでこちらにおじゃましたのがなつかしいです。
当時、撮影終えてから個人的に、羅臼の真ボッケと北海シマエビをお土産に購入したこともまだ昨日のことのように覚えています。(帰り道、10年振りにまた寄っていこう!)
さ!
それでは今日も一日、張り切ってまいりましょう。
それでは出発。
珍しく快晴広がる、釧路市内。
私が来るときはいつも濃霧がほとんどなので、釧路でこの青空はうれしい限り。
目指すは別海町。
本日は、トラウトスプーンで有名なノーザンライツ社におじゃまします。
代表の春日和年さんは言わずと知れたトラウト界の大御所。
イトウであればこれまでどれほどのメーターオーバーと格闘し、その手にされてきたことか数知れず。
更に毎年遠征を重ねるアラスカでのキングサーモンやシルバーサーモンもお手の物の名人です。
そして、ポピュラーな夏の道東・海アメゲームや今や全国から多くの釣り人が訪れるカラフトマス&シロザケの釣りで名を馳せる有名河川でのサーモンフィッシング(河川内での特別釣獲期間)を切り開いたのも春日さんのご尽力の賜物。まさに道東のトラウトフィッシングにおける功労者と言える方です。
沢山のトラウトエキスパートが集う春日さん率いるノーザンライツといえば、湿原河川のアメマスやニジマス攻略に人気の肉厚スプーン「グリット」や、東北・北上川水系のサクラマス釣りで私も愛用している「ノーザンバイト」(※かの歴史あるスプーン「バイト」とノーザンライツ社のコラボレート作品が、ノーザンバイト。北海道限定発売品。)を発信している、北海道東部に拠点を置く釣具メーカーさんです。
前々から「佐藤君、おいでよ~。」とありがたいお誘いをいただいていたこともあり、今回のタイミングで「おじゃましま~す!(笑)」と甘えさせていただきました。
カーナビを見る限りそろそろ到着する頃かな…と思っていたら、予定よりも少し遅れて到着した私をご心配いただいたようで、ご本人様自ら会社の前に立って待っていてくれました。
北海道のドライバーはプロの運転手さんのみならず、一般ドライバーでも飛ばす方も多いですが小心者の小生は…いつも通り、マイペースの安全運転、安全運転。
到着したノーザンライツ社内をちょっとだけ…(※特別にご許可を得ております。)
ご本家だけに、ノーザンバイトやグリットがいっぱい!
ノーザンバイトは、スプーン裏面に「北海道マーク」が刻まれているまさに道産子印のアイテム。
北海道限定発売のため、他地域ではなかなか手に入りにくい場合もあるレアなスプーンでありますが、このスプーンは水を掴みやすい適度な幅とそれに伴う一定レンジキープ性と引き心地(適度に抵抗があるので流れの強弱が掴みやすい)が絶品なんです。
元々は湿原河川におけるトラウトを得意としているスプーンですが、例えば、私が行くサクラマスフィールドの一つで考えると、本州河川での場合には北上川水系があるのですが、ここは湿原河川ではありませんが、釣り場が下流域主体となることもあり、春という時期を考慮しても濁りが出やすく、湿原河川でのタンニン対策同様に、考える要素が「濁りの中での釣り」が前提となるため、このルアーの特徴と釣り場環境がマッチングします。
ちなみに、ノーザンバイトの出番の時には好きな色は複数あるものの、キャンディー系カラーが発売されてからというもの、使う頻度が多いです。
本州の皆さんでも上記に挙げたように、同じような環境に遭遇する機会がある方は、ぜひお取り寄せして使ってみてください。
こちらは、春日さんが釣り上げたカラフトマスの剥製。
ピンクサーモンという英名を持つカラフトマスですが、もう一方の呼び名、ハンプバックサーモンの称にふさわしい、コブのようなせっぱり具合のオスはなんと堂々の70cmオーバー。
猛禽類のクチバシのような鼻曲りもカッコいい。
年々サイズも数も減少傾向にある国内カラフトマスシーンですが、今では、70cm超えのカラフトマスは日本ではなかなかお目にかかれない代物ですから、凄いですよね。
その昔の釣り場にタイムスリップしてみたい気持ちになりました。
それにしても、目につくものが「おっ!」と、ときめくものが多いのでトラウト好きにはたまらない空間です。
2015年11月20日 |
カテゴリー:釣行記
海サクラ狙いを終えた我々は川へ。
癒されますね、この景色。
その場にただいるだけでも心地いい。
海とはまた別の居心地の良さが森にはある。
森林を抜ける川のせせらぎがすごく素敵。
ここでは主としてニジマスを狙いましょう、ということで入渓したものの、極度の減水につきポイントがあまりなく…しばしの間、川を練り歩く。
少しでも目ぼしいポイントがあればピンで撃つが、ニジマスはなかなか現れず。
それでもヤマメ(ヤマベ)は反応、いいですね。
手のひら程のヤマメはよく遊んでくれるので、とてもありがたい存在。
ヤマメが多い水系はいつしかのサクラマスの海が広がるものであり、同時にサクラマスの舞い戻る川となる。
それは山と海が繋がっているということを本当の意味で知ることが出来る。
だから、いつまでも魚たちが自由に行き来できるように…とその自然を大切にしたい気持ちになる。
しばらくして、ぬ~さんこと布谷さんにニジマスが来る。
これを機にヤマメに交じって、時折ニジマスの子供が掛かることもあったが、これ以上粘ってもちょっと厳しいだろうと判断し、川を変える。
十勝平野を颯爽と走る。
途中、タンチョウ(タンチョウズル)と遭遇。
北海道に行ったことのない方ですと、テレビや本で観るだけで実感としてはあまり馴染みがないかもしれないですが、この鳥もまた独特の存在感がある。
ちなみに、タンチョウは特別天然記念物に指定されている貴重な鳥ではありますが、人の浸入を許さないほどの草木が生い茂った湿原だけでなく、こういった人家の近くにも飛来してくることがあります。
こちらの写真、背景に見えるはビニールハウスです。
居心地の良い環境さえ残されていれば、人の生活の場の近くにだって、飛んできてくれる。
こんな素敵な野鳥に巡り会えたなら、一定の距離を保ってー。
脅かせずに、そっと、優しく見守りたいものですよね。
さぁ!残す時間も僅かに。
ここが本日最後のフィールドとなる川。
ここではニジマスではなく、ブラウントラウトを狙う。
時間がないので、一撃必釣で釣ります!
2投目で来ました!
最初のトレースで魚がスプーンに気がついて微妙に一度追って来たのを偏光グラス越しに見ていたから、即ピックアップしそのまま即座に次のキャストを撃ち込んでそのまま喰わせました。
トラウトもロックフィッシュも、やはり偏光グラスは必需品です。
メーカー名は忘れてしまいましたが、昔から愛用しているアワビ張りの渓流用スプーンでのヒット。
アバロンフラッシュ!が効くのかな。
とうの昔のことなので、あいにく…ど忘れして製品名が思い出せないのですが……よく釣れるスプーンにつき今も愛用しています。
まさしく狙い通りに姿を見せてくれたブラウントラウトに感謝。
元々の生息地は違えど、この鱒(マス)とて大変美しい魚ですよね。
その彩をどうぞごゆるりとご覧ください。
太陽光に当たるとまた色彩も豊かにー。
サケマスに出会える喜びは根魚に出会える喜びに等しいもの。
魚の世界観や、「1尾の魚に出会えるうれしさ」しかり。
「そろそろ帰る時間だよ~。」ということで、後ろ髪惹かれる思いで釣り場を後にしました。
帰り道、帯広名物「豚丼」を皆で一緒に。
帯広と言えば、ご周知の通り「豚丼」と「スイーツ」が有名な街。
夕食の帯広豚丼、ボリューム満点、食べ応えがある!
これが美味い!
ちなみに小生、苗字が佐藤(=砂糖? 笑)なだけに、甘い物は得意(※辛い物と苦い物はそのかわり苦手です)であるから、豚丼のみならず、ぜひとも「帯広スイーツ」も満喫したかったのですが、時間の関係上、それはまたいつしかの日の楽しみに取っておこう。
JR帯広駅でお別れ。
旭川からご一緒していただいている作家の神谷さんに、南十勝の布谷さん、釣り場でお会いしました皆様方、どうもありがとうございました!
またぜひ、一緒に釣り竿を振りましょう!
さぁ、問題はここからー。
列車の時間を駅構内で待つものの……。
駅構内に臨時のアナウンスが入る。
釧路行きの列車が走行中にエゾシカと激突して止まってしまった、という。
いずれにしても道内ではよくあるケースにつき、10年目の北海道を旅している私に今さら取り立てて珍しいものではないが、出来るだけ早く次の目的地、釧路に入れればそれにこしたことはない。
それに…もうダメ…眠くて仕方ないです……(苦笑)。
ホームの腰掛でポツンと、いつ来るのか分からない釧路行きの列車を眠気と闘いつつ…じっと待つ。
しばし待ち続けた列車がようやく来てくれたときには、無性にうれしくなった。
またね、帯広!
どうもありがとう!
さ、重たい荷物を積んでしまおう。
道東の闇を走り抜ける、明るい快適列車内の心地よい揺れがまたいい。
目を閉じたら、今度こそ熟睡してしまいそうだが…いや…眠ってしまったらもう起きられないと思い、気分一転、車内で仕事をし出す。
色々なところに指示を出したり、目を通したり、新しい考案を進展させる作業をしていたら、集中により眠気も幾分、引いてきた。
しばらくの時間を経て、JR釧路駅に到着。
だいぶ夜も遅くなりました……。
釧路もまた2年振りと久々だ。
2年前の6月にはBS日テレのテレビロケで来ている。
http://ownertv.jp/detail/?id=135
10年前、当時23歳の私が初めて北の大地に足を踏み入れたのがこの釧路。
高校時代からずっと憧れ続けてきたウサギアイナメとの対面をいよいよ果たすために、夢と情熱を持ってしてこの地にたどり着いたのだ。
あの時のことは今でも忘れない。
その翌日に幸運にも出会えた“紫色のアイナメ”の色彩こそが、のちにシューティンウェイという釣り竿に刻まれた勲章のパープルにもなりました。
だから、コストパフォーマンスなどという商品言葉ではとうてい言い表せない、自分にとってもこの竿は心の財産であり、胸のうちに秘める宝物なんです。
包丁は料理人の魂であるように、刀はかつての武士の魂であったように、釣り竿は釣り師を映し出す鏡(魂)であるとー。
そんな真っ直ぐな想いが込められているのです。
あれから10年ー。
(なんだか…綾小路きみまろさんのような言い回しになってしまいましたが。笑)
北の大地で歩んだ10年という月日の重みにいま一度、感謝の気持ちを込めて、心の中で「ただいま。」と言ったら、「おかえりなさい。」と優しく返してくれた気がしてならなかった。
■タックルデータ
●ロッド:トランティンマーキスボロンTMBS-632L
●リール:ステラ2000
●ライン:ナイロン8lb
●スナップ:カルティバ/クイックスナップ♯0番
●ルアー:レックススーパーシンキング5cm、ミュー5g、他
●ジャケット:リトルプレゼンツ/ライトウェーディングジャケットⅡ(JK-14)
●ベスト:リトルプレゼンツ/TRベスト
●ウェーダー:リトルプレゼンツ/SP3 AQ ZIPウェーダー(W-34)
●シューズ:リトルプレゼンツ/ミッドストリームWDシューズピンフェルトソール
●インナー:リトルプレゼンツ/ウェットトップ
●Tシャツ:リトルプレゼンツ/トラウトT
●シャツ:リトルプレゼンツ/SPサニードライシャツ
●アンダー:リトルプレゼンツ/ウェットボトム
●パンツ:リトルプレゼンツ/SPリバーパンツ
●ハット:カルティバ/バケツハット
●偏光グラス:ZEAL OPTICS/ENZO
●偏光レンズ:TALEXアクションコパー
2015年11月19日 |
カテゴリー:釣行記
夜、宿でリーダーを組み直しつつ、明日の朝マズメを釣るプランを練る。
ブルーオリオンを収納しているマイケース。
仙台圏サーフのヒラメ釣り専用に配色された仙台限定カラー2色のほか…あれ!?…、見たことのないカラーもありますね。のちに、「さくらピンクグロー」と命名された♯11番目のカラーもこの中にー。
翌朝、再びサーフへ。
だが、昨日の夕マズメとは打って変わり、本日はどこの周辺サーフも既に人気釣り場は満員状態。
もちろん、みんな海サクラ狙いのアングラー達だ。
夕マズメよりも朝マズメの方が釣れている、そんな話は聞いていたが、案の定、それを物語るかのように釣果が揚がる確率の高いフィールドは大混雑していた。
そうなると、ガラ~ンと空いているスペース(たぶん…最近釣れていないのだろう…ここは…)に入るしかなかった。
しかし、遠巻きに見ていても今朝は誰も魚が釣れている様子は一向にない。
魚のハネもなし、雰囲気というか気配があまりせず…。
仮に今はそうであっても、きっとどこかのタイミングで回遊して来ることを祈ろう。
昨日の夕マズメ、海アメがヒットしたこのプロトカラー(現・♯11 さくらピンクグロー)に再び願いを託す。
遠投し、ただ巻き開始。
すると、いきなりコン!ココンッ!とアタリが!
釣れたのは少々小振りだが、紛れもなく海アメ。
昨日に引き続きの登場だ!
とりあえず、魚が釣れた安心感でほっとしていたら、「ヒット!」の声が!
またですか!神谷さん(笑)
痛快なやり取りの後にランディングに至ったのは、なんと!!
カラフトマスだった!
7月上旬の南十勝でのカラフトマスは季節的に早い方だろう。
案の定、今年の道内カラフトマス事情は昨シーズンよりも良かったものであり、そのプラスの前兆もこの時のカラフトマスもまたそれを示していたのかもしれない。
カラフトマス(海カラフト)×ブルーオリオン
色は、やはりの「ブルーピンク」カラー。
ブルピン効果、強し。
とりあえず、ここでブルーピンクに交換したものの、どうもアカキンも気になりだしてアカキンカラーも登板(笑)。
ただの思い出話ですが…5月の宮城県北上川水系のサクラマス釣りにおいても今年は密かにこれで良い思いをさせてもらったので、その余韻から…というだけの思い出カラーセレクトです(笑)。
ルアーの種類問わず、昔からサクラマス釣りにはアカキンとキンクロだけは自分の中では定番中の定番で、ないと不安になって釣れる気がしなくなってしまうほどの信頼カラー。
自分の中では絶対色なんです。(あくまでも自分の中で、のお話です。)
なので、「これでなんとか釣れて!」という願いを託しつつ、場所を移動しつつ投げ続けます。
そして、再びの雄叫びを上げたのはまたしてもこのお方!
神谷大先生にまたまたヒット!!
「来たぁ~!!」
ジィーーーーーーーーーー!!!!!とリールのドラグが高音を立てて作動する。
弾丸のように走り回る海サクラマスの強烈極まりない引き。
それも昨日の魚以上に大きいことは確定!の引きの強さだ。
一同、唖然とする最中、ブルーオリオンでひたすら連発する神谷さん。
やはり「ただ巻き」とのことです。
体高もまた見事な64cm、3キロオーバーだった!
あたかもブルーピンクカラーのブルーオリオンだけを選らんで魚が喰ってきている気にすらなりました。
この後、南十勝の番人・ぬ~さんにもヒット。
ロッドがブン曲り、強烈なファーストランに耐えていたところで無念のフックアウト…。
サクラマス、よくあるんですよね、これ…。
その気持ち…よく分かります、えぇ…。
小生も…今年はテレビ撮影中にマダラ狙いのジギングで水深45mでまさかの海サクラが掛かって、水面で“ジャンプ一発口切れフックアウト”を全国のお茶の間に披露しました(笑)。
その後は強風となってきたことに加え、列島南部に接近し、更に北上が予想されていた台風に伴う前兆のウネリが高くなってきたことから海サクラ狙いの釣りは終了することに。
波・風を避けられる、川のトラウトフィッシングへと歩みを進めた。
それにしてものー。
ブルーオリオンのブルーピンクカラー。
ブルーオリオンの発売後、「ブルオリのブルピンは太平洋側の海サクラが凄く釣れる」というお話は各方面から頂戴していましたし、ヒラメ地域外でも人気集中で品切れになってしまっていたことでもどこかで爆発的に釣れているんだろうなぁ…とは推測していたのですが…。
とりわけ、南十勝方面で釣りをされる海サクラ狙いの皆さん。
やっぱりこれなんですね、ヒットルアー&ヒットカラーは…。
今度からは小生もこのルアーのブルーピンクカラーは少し多めに持参するように心がけたいと思いました(笑)。
■タックルデータ
●ロッド:サーフスレイヤーSSLS-96MH-F
●リール:AR-CエアロCl4+4000
●ライン:シーガーライトタックルフラッシュⅢ1号
●リーダー:シーガーグランドマックスFX 5号
●スナップ:カルティバ/ボールベアリングスイベル♯1番
●スプリットリング:カルティバ/スプリットリングハイパーワイヤー♯4番
●ルアー:ブルーオリオン30g
●フック:カルティバ/ジグミノー段差フック1/0
●ジャケット:リトルプレゼンツ/AWウェーディングジャケット(JK-10)
●フローティングベスト:リトルオーシャン/ロックフィッシュPFD Ⅰ
●ウェーダー:リトルプレゼンツ/SP3 AQ ZIPウェーダー(W-34)
●インナー:リトルプレゼンツ/ウェットトップ
●Tシャツ:リトルプレゼンツ/トラウトT
●シャツ:リトルプレゼンツ/SPサニードライシャツ
●フリース:リトルプレゼンツ/フリースベスト
●アンダー:リトルプレゼンツ/ウェットボトム
●パンツ:リトルプレゼンツ/SPリバーパンツ
●ハット:カルティバ/バケツハット
●偏光グラス:ZEAL OPTICS/ENZO
●偏光レンズ:TALEXアクションコパー、TALEXラスターオレンジ
2015年11月18日 |
カテゴリー:釣行記
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