サカナサク、海の旅。第1回・ロケ話(2)
飯岡港寄りに北上するに従い、震災の爪痕を多く感じる光景が広がっていきます。
信号機に取り付けられた「津波ひなん」を示す避難誘導看板。
こういった看板が「ある」・「ない」の違いは万が一の状況下で人の運命すら分けることがあります。
東日本大震災で被った甚大な被害を切り抜けて生き残った我々はこのことを“生涯の教訓”として肝に銘じ、これからの防災対策に役立てていく必要があるものと考えます。
櫓(やぐら)も見かけました。
いざ、という時の“最後の砦”となる津波退避櫓。
震災後、沿岸各地で設置されるケースが増えてきていますよね。
高台がすぐ近くにない海岸では最後の砦となるものです。
災害はいつでどこで何が起こるか分かりません。
今後は地震や津波への防災対策の一環として、全国各地の沿岸でこういった取り組みが進み、それに伴い高台のない平地が続く海岸(つまり逃げ場が少ない環境)では命を守るための緊急避難施設が設置・増設されていくことでしょう。
2013年5月13日 | カテゴリー:雑誌掲載・DVD