サカナサク、海の旅。第1回・ロケ話(3)
千葉県旭市飯岡港に到着しました。
漁港を中央にして左側に見える絶壁が「屏風ヶ浦(びょうぶがうら)」で、漁港右手から始まるのが九十九里浜。
飯岡港の港内。
写真で見えるガードレール下に広がる光景は震災時、津波で満水となり、船や車もみんな流され、そして沈没していったのだという。
2年前にこの場所でそんなことが…、と考えると次で出てくる言葉はそう簡単には見つからない。
上の写真の右側に茶色の建物が見えるでしょうか。
拡大します。こちらです。
この建物を屋根を上方に黒い波しぶきが吹き上げたのを浜の人達が目撃し、津波の来週を実感したのだそうです。
震災当時の様子を語って聞かせてくれた飯岡港の老舗船宿「長五郎丸」さん。
「今度はアイナメ釣りにおいで!」とオーナーの鈴木船長。
震災から2年が経過した現在、飯岡港には震災前に比べ7割のお客さんが戻って来ているそうです。
震災後に海で釣れる魚に何か変動はありましたか?と尋ねたら、「イワシが増え、逆にサワラの魚影が減った」とおっしゃっていました。
海底での地形も変わっていますから、広大な海と言えど私達の見えないところで魚の生息環境を決定づける何らかの変化は確実に起こっているんですよね。
さて、飯岡沖と言えば、東京湾と並び関東屈指のアイナメ釣り場として昔から有名です。
ご当地では主に1月~3月がアイナメ狙いでの出港時期だそうです。
飯岡はブラクリ釣りでアイナメを狙うのが主流ですが、近年ではワームで狙いに来るお客さん(特に若い方)も増えてきているそうです。
関東近郊在住の方で根魚好きな方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?
そんなこんなで釣りの話をしていたら、やはり見たくなりますよね、魚が!
と、いうことで少々の時間ではありましたが、九十九里浜でロッドを振らせて頂きました。
投げ釣りでイシモチ狙いの方が大勢いたので、イシモチを狙ってみました。
イシモチというと投げ釣りのイメージが強い魚ですが、意外とルアーでも釣れます。ワーム系は特に釣りやすいです。帰りの時間が限られているので長居は禁物ですが、シーバスロッドにヘビキャロをセットし流れの筋を偏光グラス越しに割り出してそこにリグを投げ入れます。
シェイクを入れながらゆっくり誘いをかけて無事ゲット。リフト&フォールはせず、ズル引きが良かったです。
南三陸では夏の砂浜を代表する魚の一つなのですが、この時点でまだ肌寒い3月。季節、先取り気分です(笑)。
ご当地ではルアーアングラーによるアジングタックルでのイシモチ釣り(ニベング?)が最近、人気急上昇のようです。
釣ってよし、食べてよしの魚ですから、これから益々注目されていくでしょうし、ライトタックルを使えば引き応えもより楽しめます。
いずれにしても第1回目の旅を通して、この連載の意義と目的を示す「指針となるページ」として、表現出来ていたならば私もうれしく思います。
第2回目となる舞台は茨城県鹿嶋~大洗。現在、着々とページ制作中です。ぜひ来週リリースの次号(5月21日発売のSALTWATER7月号)もご愛読の程、よろしくお願い致します。
―おまけ―
ご当地・千葉県を代表する飲み物「ジョージア・MAX COFFEE」。
千葉県と言えば従来より落花生(ピーナッツ)も有名ですが、私的にこの缶のデザインがピーナッツぽく見えるのは気のせい(?)でしょうか。まさに「千葉県」って感じのテイスト・デザインがナイスですね。
MAX COFFEEは千葉県と茨城県を筆頭に、一部栃木県あたりでも圧倒的な人気を誇る、ご当地ドリンク。
そうですねぇ~この存在、北海道のご当地ドリンク・ガラナやカツゲン、リボンナポリンあたり(“い・ろ・は・すハスカップ”も個人的には好きですが)に近い印象を受けましたね。
MAX COFFEE!
ごちそうさまでした♪
~サカナサク、海の旅。第1回 千葉県九十九里浜~
■使用タックル(イシモチ狙いのヘビキャロ)
●ロッド:シードライバーNSDS-90MLーPW
●リール:ステラ4000
●ライン:シーガーR18完全シーバス1号
●リーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス20lb
●シンカー:タングステンシンカー1.5ozを2連結(3oz)
●スイベル:オーナーばりクレンスイベル12号
●ショートリーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス8lb
●フック:オーナーばりOHカン付きチヌ5号
●ワーム:ガルプSWサンドワーム4”
●偏光グラス:ZEAL OPTICS Vanq
●偏光レンズ:TALEX アクションコパー
2013年5月14日 | カテゴリー:雑誌掲載・DVD