ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

爆釣!!苫小牧ロックフィッシュ(前編)

2013年6月~8月、ロックフィッシュ・ネタ第2弾!

時は6月中旬の北海道。

前回のブログでお伝えしたように日本海・積丹半島での釣りの翌日は、太平洋・苫小牧へ。

相変わらずの長距離移動・弾丸ツアーです。

ちょうどその夜、宿に偏光グラスの契約メーカーZEAL OPTICSさんとTALEXさんが新しい偏光グラスを送ってくれていたので受け取り。

その中には新製品「アルマダ」もあります。アルマダは旧来より私が愛用していたフレームの一つであるアルマジロ13の特徴をも受け継ぎつつも、メガネ業界では斬新なカーボンフレームを採用した作りです。

今回のレンズはTALEXトゥルービュースポーツを組んでもらいました。翌日の釣りから早速、導入決定です。

 

さて!

日付が変わって本日お世話になるのは勇払マリーナ所属の遊漁船「琉駕」安瀬船長。

6月中旬の苫小牧と言えば、アイナメはもちろんですが、クロソイも狙い目。それもデカいのを狙います。

 

まずは魚の活性を判断するためにスピナーベイトを結びます。

B-カスタム1ozシングルウィローリーフにパワーベイト/パルスワーム4インチをセット。

私が海でスピナーベイトを使用する際は付属のスカートを最初から取り外してワームをセットします。

2投目で早速、ヒット。ケムシカジカでした。

①

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケムシカジカは道内では「トウベツカジカ」、私の地元・宮城県内では「ボッケ」という地方名で呼ばれるカジカです。

②

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1ozスピナーベイトに猛然と襲い掛かります。

 

その後、堤防の際にカタクチイワシと思われる小魚の群れを発見。そこでスピナーベイトからシャッドテール系ワームのジグヘッドリグにシフト。タックルもベイトタックルよりスピニングタックルに大きくチェンジです。

ジグヘッドリグをスイミングさせる場合、ベイトタックルよりはスピニングタックルの方が操作性も向上するので、スピニングタックルは欠かせません。

 

Tテールミノー3.5インチの後継ワームとして今年から登板する機会が多くなったカルティバ×ゲットネット/ジャスターシャッド4.2インチを3/8ozジグヘッドにセット。

コンブの生える壁際にキャストしカウントダウンすると、その最中に「コン!」とバイト。

③(1)

 

 

 

 

 

 

 

ドラグを引き出すトルクフルな走りをみせたのは、太めの50センチのアイナメでした。

③ (2)

 

 

 

 

 

 

 

ルアーはジャスターシャッド4.2インチ。このシャッドテールワーム、ロックフィッシュやフラットフィッシュにも効きます。

その後もアイナメは40センチ~50センチ台までジャスターシャッド4.2インチの壁際フォールとスイミングでボコボコに釣りまくり、早くも充実感たっぷりのところでクロソイ狙いにシフト。

ソイを狙う場合、クロソイ狙いにしてもベッコウゾイ狙いでもそうですが、軽めのリグでフワフワとスローに漂うようにフォーリングの時間、つまりワームの滞空時間を長く稼ぐことがその基本です。

3/8ozジグヘッドに抵抗の大きいパワーベイト/パルスワーム6インチをセット。軽いオモリの仕掛けに抵抗の大きいワームの組み合わせは感覚的にはかなりダルくなるセッティングですが、ボトムより上のレンジにサスペンドしているクロソイに喰わせの間を与える狙いで、まずはこちらから投入。

④

 

 

 

 

 

 

 

 

 

41センチ。まずは手堅く40アップ確保。

ただし、まだまだ大きいのがいるので、狙いはそちらです。

潮も完全に止まってしまいワームのダルい動きが見切られているのかもと考え、リグをジグヘッドからライトテキサスに変えます。

シンカーにはスローフォールを実現する3/8ozのクランクシンカーを用います。このタイミングでワームも次の駒へ進めます。

ソイに圧倒的な釣果実績を誇るガルプSWダブルウェーブ3インチを満を持して登板させます。先程のパルスワーム6インチはCGBFOカラーで釣れたことから、ダブルウェーブもCGBFOカラーにして色味は揃えます。

⑤(1)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次にキャッチしたクロソイは46センチ。

⑤(2)

 

 

 

 

 

 

 

ワームの大きさはサイズダウンさせても釣れる魚の大きさは逆に上がります。これがダブルウェーブの威力です。

 

途中、アイナメがたまっているスポットがあったので、少々アイナメタイムを再開。45~48センチアベレージで短時間にボコボコ釣ります。苫小牧のアイナメにはホワイトグローのダブルウェーブと非常に相性が良いです。

⑥

 

 

 

 

 

 

 

砂地や泥が多いご当地の海ではホッキ貝などの貝類を捕食しているアイナメも多く、ホワイト系とピンク系、レッド系のワームカラーは貝類の身質を色味が合うせいか反応がとても良いものです。特にホッキ貝のヒモの部分をイメージできるダブルウェーブのホワイトグローカラーを使っている時だけ、アイナメが入れ食いになることも多々経験しています。

ボトムにつけるとすぐにアイナメが喰って来てしまうことから、ライトテキサスからジグヘッドに戻します。あまり底にはつけず、中層~下層までを漂わせる作戦です。色はホワイトグローにするとアイナメが一撃で喰ってくるので、今日はまだ試していなかった「レッド」カラーに交換。

⑦

 

 

 

 

 

 

 

「コツン」と小さなアタリ。これがデカゾイの吸い込んだ瞬間です。これまでとは違う、重量感。

⑧(1)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴーマル級のソイとすぐに分かります。

⑧(2)

 

 

 

 

 

 

 

51センチでした。重さは2キロ後半くらいです。

⑧(3)

 

 

 

 

 

 

 

やはり迫力が違います。

 

隣ではエギングのエキスパート・中川さんがシマゾイをヒットさせていました。さすがです。

⑨(1)

 

 

 

 

 

 

 

シマゾイは本当にかっこいい魚です。

⑨(2)

 

 

 

 

 

 

 

そして強烈に引きます。

⑨(3)

 

 

 

 

 

 

 

魚としての迫力と美しさを兼ね備えているから、一度見れば根魚好きなら虜になります。

私が釣り上げた初シマゾイは中学生の時、宮城県志津川町(現在の南三陸町)沖の水深60mラインで35センチの個体を釣ったのが始まりでした。魚類図鑑でその存在は既に知っていましたが、当時はシマゾイは北海道だけにいる魚だと思っていたので釣れた時は物凄くビックリしたものです。完全なる寒流(冷水)域を好む種類のソイなので本州では狙って釣れるほど数はいないので本州では滅多にお目にかかれませんので、やはり北海道ならではのロックフィッシュと言えます。

 

その後も中川さんはライトテキサスの中層スイミングでソウハチ(ガレイ)をキャッチ。

⑩(1)

 

 

 

 

 

 

 

ソウハチは干して焼いて食べると一層、美味しく頂けます。

以前、道内の方からお土産に自家製一夜干しを頂いたことがあるのですが、とても美味しくご飯が進みました。

又、このカレイは中層を泳ぎます。当然、小魚も襲って食べます。

⑩(2)

 

 

 

 

 

 

 

それゆえにパワーベイト/Tテールミノー3.5インチのオフセットフックに掛かってくる遊泳力を備えています。

 

操船の傍ら、船長の安瀬君は40センチのケムシカジカを釣っています。

⑪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道内で釣れるケムシカジカは東北で釣れる個体よりも平均してアベレージサイズが大きいのも特徴です。

⑫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安瀬君、続いて50センチのクロソイをキャッチ。

 

50センチ超えのソイも2本出て、こうなればアイナメのデカいのが一発ほしくなり、リグはそのまま(3/8ozジグヘッド)にワームを苫小牧アイナメ必釣カラーであるホワイトグローにチェンジ。

岸際には居着かないタイプのビッグフィッシュが低位するのはセカンドブレイクからサードブレイクにかけてなので、最初からサードブレイクに狙いを絞ります。

大きなストロークでリフトアップし、そのフォール中にアタリが来ることを想定してテンションフォール。期待通り「ゴンッ」という待望のアタリが出ます。

⑬(1)

 

 

 

 

 

 

 

最後の最後までよく引いた56センチのアイナメ。上々です!

⑬(2)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デカいです。典型的な太平洋産体型の長さとも言えます。

案の定、ホワイトグローカラーのダブルウェーブをがっぷりと咥えてのヒット。

信頼のカラーの実力です。

⑬(3)

 

 

 

 

 

 

 

メインラインはPEラインは0.8号。

このクラスの大型根魚でもシューティンウェイ“スイミントレーサー”は、ラインに掛かる負荷を労わりながらまだまだ余裕をもったリフティングパワーを残しています。

釣り方は時代と共に変化します。魚も進化しているので、アングラー側もそれに追いついて進化していかなければなりません。

バスやシーバスの世界がそうであるように、ライト&フィネスに釣るビッグフィッシュパターンはこれからの時代、ロックフィッシュゲームでも必要不可欠なテーマです。

 

サイズも数も上々。となれば、今度は釣り方の追及です。私がこの時、持ち込んだテーマはスピナーベイトのコンブすり抜けスローローリング&ロックワインド。

こちらも実にエキサイティングなゲームでした。

そちらは後編にて―。

 

 

タックルデータ

■ベイトタックル(スピナーベイト用)

●ロッド:シューティンウェイSWC-722EXHブラインドサイト

●リール:レボエリートIBHS

●ライン:シーガーR18フロロリミテッド16lb

●スピナーベイト:B‐カスタム1ozシングルウィローリーフ

●ルアー:パワーベイト/パルスワーム4”

 

■スピニングタックル<ライトテキサス&ジグヘッド>

●ロッド:シューティンウェイSWS-702Lスイミントレーサー

●リール:ステラC3000HG

●ライン:シーガーライトタックルフラッシュスリー0.8号

●リーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス20lb

●シンカー:クランクシンカー3/8oz

●クッションビーズ:ロックンビーズソフト

●フック:岩礁カウンターロック2/0

●ジグヘッド:OHラウンドヘッド(JH-11)3/8oz

●ルアー:ガルプSWダブルウェーブ3”、パワーベイト/パルスワーム6”

                ジャスターシャッド4.2”

 

●偏光グラス:ZEAL OPTICS アルマダ、Vanq

●偏光レンズ:TALEXトゥルービュースポーツ、TALEXイーズグリーン

 

★北海道苫小牧ボートロック船宿<勇払マリーナ>

■琉駕(安瀬船長 )【受付番号080-6066-0704】