ダブルウェーブ「オレンジタイガー」最終テスト釣行!
ヒラメ!
メバル!
クロソイ!
これらは前回お伝えしたバークレイ/ガルプSWダブルウェーブ3”の新色「オレンジタイガー」のプロトサンプルによる先週おこなった最終テスト時の様子。
“オレンジタイガー”とはこの色です。(※パッケージはサンプルです。)
例年8月~10月になると北国の海も水温がピークに達しキャスティング、ジギング共に青物フィーバーと化し、ロックフィッシュ釣行される方はハタ生息圏を除き、少なくなる季節かと思われます。
が、これは別に季節外れの釣りというものではなく、アイナメにしてもソイにしても捕食に適するエサの量は相変わらず多いので魚がいなくなるわけではありませんが、専門に狙うアングラーが季節柄少なくなるだけで実は意外と釣果に恵まれることも少なくありません。
ただし、この時期は釣り場ごとに「喰う」・「喰わない」がはっきり出やすいので、日中に長時間粘って継続的に釣り続けるよりも「朝」か「夕方」、あるいは「夜」に狙いを定めて短期集中型の釣りを実践した方が結果的に魚を獲りやすい時期だとも言えるでしょう。
多少条件が悪くても魚がいる限りは釣る方法はあるので、そのあたりで製品の性能差を見極めるには適しているので自分の釣り優先というよりは製品テストに適する季節でもあります。
いずれにしても「発売する・しない」問わず、せっかく試作品を作っても、釣れる季節に釣れるだけ釣るのは容易いこと。
でも…テストとしては不十分になってしまう。
商品化は、試作で作った製品の良い面と良くなかった面を双方照らし合わせて改良を重ねて総合的に判断しなければなりません。
釣れにくい時期でも結果を出せる製品でないと商品化の意味はない、というのが私の思う製品開発の根底です。
さて、アイナメとソイに限って言えば、水温の高い時期と水温の低い時期は、その目安として10m前後の水深が確保されている釣り場が有力です。
というのは水温が一定の範囲内での温度に保たれたスポットの方が、魚が口をつかいやすい条件が揃います。
最近は午前便が青物ジギング、午後便はロックフィッシュゲームに勤しんでいるという宮城県石巻市「幸丸」さんにお声掛け頂いたので、この日夕方狙いでおじゃましてきました。
午後3時出船の午後6時帰港の3時間の釣りです。
この日は新色「オレンジタイガー」のダブルウェーブ(最終プロト)を同船の方々全員に配布し、自由に試して頂きました。
リグは浮かせた状態からのフォールアクションで魚を喰わせたいので私はジグヘッドリグ主体に釣りを組み立てました。
ジグヘッドの場合、テキサスリグ以上にグラム数の違いでアタリの出方やバイト数にモロに影響が出るので1/4ozと3/8ozをラインの号数を変えてそれぞれスタンバイ。
ちょっとの重さの違いでもフォールの滞空時間とアクションの強弱、フォールのバランスが異なるので、それが釣果差にも影響を及ぼします。
スタートフィッシングから数投目で、いきなりヒラメがバタバタと船中4枚立て続けに釣れます。
ヒラメ!ヒラメ!ヒラメ!
底から少し浮かせてフワフワする状態を維持すると「ガツ!」とヒラメの喰い上げバイトが出ます。
根周りだけにヒラメも多いようです。
しばらくすると急に釣れなくなり、ヒラメのアタリよりは控えめな生命感が続出します。やはりフォール中にアタリ集中。
25cm前後のメバルがポンポン釣れます。
メバル!メバル!メバル!
メバルが続きます。
余談ながら震災前、私が牡鹿半島でメバルを専門に釣っていた時期の一つに例年7月~8月の日中パターンがありました。もちろん夜釣りもしましたが、夜と昼では釣り場が違うのです。
厳密には小型の数釣りと大型に狙いを絞った釣りでは明確な線引きしていました。数釣りの延長に大物がくることはないに等しく、大物を獲る場所には小型がたくさんいることもなかった経験から同じメバリングといえども分けていました。
真夏の日中に尺メバルあるいは尺に絡むメバルが釣れるという世間一般的なメバルゲームとは少々かけ離れたイメージのためか、釣り場付近で他の釣り人を見かけることはなかったものの、真夏の日中はメバルが定位する水深と場所が限定されるので、ポイントを絞りやすい一面もあります。
そのため魚が広範囲に散らず、結果的に良型や大型を狙いやすくなるケースが存在するのです。
話は戻り、メバルを楽しく釣っていると更に細かいアタリが。
なんと!メバルと入れ替わるように連発したのはアジでした。
大量に群れが入ってきたようです。それも25~28cmのまずまずサイズのアジが写真の通り、ダブルウェーブのオレンジタイガーにガンガン喰ってくるから凄いですよね。
1尾目が釣れた時には「え!?」と驚きましたが、さすがに青物。アジも成長に従いダブルウェーブを平気で喰ってくるフィッシュイーターに変貌します。
ちなみにリグはクロソイ用3/8ozジグヘッドリグのままです(笑)。
想定外のアジの回遊に盛り上がり、みんなアジを狙い出すわけですが私はメバルタックル一式も持参していたため、専門にアジを狙うにはこちらの方が適しているだろうとフロロ3lbに軽量ジグヘッドにガルプSWベビーサーディン2”を投入して数釣りに走りましたが……なぜかこちらにはまったくアジのアタリが出ずの予想外の展開。
逆にソイ狙いのロックタックルにオレンジタイガーカラーのダブルウェーブで攻めている方々にアジが果敢に釣れ続きます。まったくもって不思議な現象です。
その後、アジの回遊も途切れたのかパタリとアタリが遠のいたと思ったら、今度は突然クロソイの連続ヒットタイムに突入。
アベレージサイズのクロソイ。40センチは優に超えています。
アジの群れが回遊してきたことでボトムの穴の中や物陰に隠れていたクロソイ達の活性が飛躍的にあがったのでしょうか。
クロソイの大きさは最少が30後半、最大は51センチでした。平均は40~45センチほど。バイトが出るのは決まってフォール中で、ボトムから2m~1mほど浮かせた状態で喰ってきます。
そこはサスペンドするソイの習性にちなんだ釣り方が必要になるところです。
ジグヘッドリグのゆっくりしたフォールがマッチする釣り方につき、この場合はスピニングタックルにPEラインが必要不可欠。
キャストして一度、底取りしたらロッドを大きくゆったりとしたストロークであおり、リグを浮かせてフォールの時間が長くなるように操作しながらアクションさせていきます。
こちらは同船者の方が釣ったクロソイ。リグは3/8ozライトテキサス、口の奥に見えるのはソイ狙いの定番・ホワイトグローカラーのダブルウェーブ。
言わずもがな、安定した釣果が望める鉄板カラーです。
釣果はどんどん積み重なります。
メバルやアジなど30センチ以下の魚もヒットもありますが、デカいクロソイやヒラメを本命とした釣りが前提につき、根の起伏が激しい場所ではPE0.8号+フロロ20lbリーダー、根の緩やかな場所ではPE0.6号+フロロ10lbリーダーを組んで正解でした。同じ場所に大小様々な種類の魚が混生している釣り場だとタックルの選択に迷いますが、ライトタックルを使っている時こそ案外デカいのが喰ってしまったりするので、大物狙いであれば最初からそれ相応のタックルを使った方が、のちのち後悔は少ないかもしれません。
ソイが掛かると、根にグイグイと突っ込んでいくのでPE0.6号と組み合わせたリーダーが10lbでは心配になり、12lbか14lbまで上げようか、あるいは思いきって20lbまで上げようかと釣りながら思いました。
リグを丸呑みされるとリーダー部分がヤスリのようなザラザラした歯にあたるしなぁ…と、考えつつ後ろを振り返ったら操船しつつも船長が今日一番のビッグフィッシュと格闘中。
お見事、51センチのクロソイをキャッチされていました。
「デカいですね~」と言ったら、「この色(オレンジタイガー)、ずいぶん釣れっごだ!」と返されました(笑)。
水温24℃―。
時期的に9月ということで、ちょっと渋い釣りも予想しましたが、オレンジタイガーのダブルウェーブにガンガン喰ってくる魚たちを見て、このカラーの有効性と色をのせる本体(ダブルウェーブ)との相性を改めて確信。
最終プロトサンプルを使っての、有意義かつ楽しいテスト釣行となりました。
皆さんも季節先取りの秋ロックをぜひ。
タックルデータ
■スピニングタックル(1/4ozジグヘッドリグ用)
●ロッド:シューティンウェイSWS-702Lスイミントレーサー
●リール:ステラ2500
●ライン:シーガーTENYA0.6号
●リーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス10lb
●ジグヘッド:OHラウンドヘッド(JH-11)1/4oz
●ルアー:ガルプSWダブルウェーブ3”オレンジタイガー(プロト)
■スピニングタックル(3/8ozジグヘッドリグ用)
●ロッド:シューティンウェイSWS-702Lスイミントレーサー
●リール:ステラC3000HG
●ライン:シーガーPE0.8号(試作品)
●リーダー:シーガーショックリーダープレミアムマックス20lb
●ジグヘッド:OHラウンドヘッド(JH-11)3/8oz
●ルアー:ガルプSWダブルウェーブ3”オレンジタイガー(プロト)
●偏光グラス:ZEAL OPTICS Vanq
●偏光レンズ:TALEXアクションコパー
★宮城県牡鹿半島ボートロック船宿<石巻地区>
■幸丸(内海船長 )【受付番号090-1490-3622】
2013年9月20日 | カテゴリー:釣行記