ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

今日から11月ですね。

平野部も次第に紅葉が進んできましたね。

街も少しずつ紅葉が進んできました。

早いもので今日から11月-。

ちなみに昨日10月31日はハロウィンでした。

なので、昨晩はカボチャを食べました(笑)。

 

今週は不覚にも風邪をこじらせておりまして咳がひどく、おまけに喉がやられてしまったため“ガラガラ声”気味。これも忙しさに身を任せるあまり体調管理が疎かだった自分の不徳と致すところです。

今度の日曜日は朝8時30分~9時の時間でラジオ石巻(FM76.4)に出演しますのでお時間合う方はぜひ。

無理してでも…しゃべりますので!いつもと少し声が違って更にお聞き頂くのが申しわけないのですが、その辺は何卒ご容赦・ご勘弁頂ければ幸いです(すみません…)。

最近の喉飴は凄いですね~。これ、よく効きますよ。

只今、喉飴を舐めて喉を必死に潤していますが。

(↑これ、とても効く感じがします。音大との共同開発って凄いですよね!)

 

さて、秋ももうそろそろ終わりが近づいてきましたが、秋の夜長は読書にはもってこいの季節です。

 

現在、発売中のSALT WTER2013年12月号(地球丸)では、連載「サカナサク、海の旅。」が第7回目を迎え、旅路は宮城県東松島市・石巻市・女川町へと進みました。

このロケの日、東松島市ではこれまで大がかりな捜索活動が出来なかった地区を重点的に地元消防団員や警察などを筆頭に大規模捜索活動が展開されていました。

宮城県東松島市。

一致団結し合う消防団員の皆さん。

 

下の写真(↓)は地盤沈下で海水につかり、海の一部となっていた場所です。ただの更地に見えるかもしれませんが、ここは住宅や田畑があった場所です。

広大な更地。かつての家や畑は今は面影もないのが現状なのです。

 

宮城県内には仙台市と石巻市を結ぶ路線に「JR仙石線」という路線があります。その一部区間、JR野蒜駅(のびる)~JR東名駅(とうな)までの区間の海辺がこの時の捜索対象地域でした。

震災から2年と半年以上、このままになっている車両もまだありました。

学校が仙台市内だったこともあり、このあたりには私の高校時代の友人も多く住んでいた地域ですが、一部を除いては今も尚、彼らの消息が分かりません。

それだけにここに来ることも自身にとっては、とても心苦しいものがありましたが、なつかしき顔ぶれを思い出しながら捜索活動続く現場をSALTWATER誌と共に訪問させて頂きました。

 

こちらは石巻市。

石巻市

この街には旧・十条製紙、現・日本製紙の工場があり、その工場の煙突から出る煙が石巻市のシンボルのようなもの。

宮城県石巻市。旧・十条製紙、現・日本製紙工場の煙突から出る煙。まさにこの街のシンボル。

この煙が消えたのは私の知る限り、震災の非常時だけです。この付近一帯でも親戚が津波の犠牲となっているため、心苦しい場所でもあります。

時間が経過したとはいえ、やはり思い出してしまうからです。

 

そして女川町。

女川町

街の中心部も、多くあった漁村もことごとく津波で壊滅。

過去の風景は今や記憶の中に留まるのみ。

あまりにも変わり果てた港町はただただ悔しく無念の想いで一杯になります。

 

「サカナサク、海の旅。」は被災地の今にきちんと向き合う企画でありたいと思っています。

これはこの連載を受け持つ時に私が自身と誓った誓約でもあるのです。

あとは読み手となってくれる貴方に何かを感じてほしい。私が思うのはそれに尽きます。

特に上記のこれら2市、1町在住の方や生まれがこちらの地域に該当される方にはぜひ、目を通して頂ければうれしく、そして光栄に思います。

 

 

続いて、ロックフィッシュ地獄Ⅸ(つり人社) 

(※クリックで公式ページに入ります。)

早いものでこの大人気ムック本も9年目に突入しました。

私の担当企画は読者皆さんからの「こちらに釣りに来てください」と寄せられるご意見にも出来るだけお応えしたく、それも含めてロケ地を選定することも多いのですが、今回は当初の予定を変更して「地元でやらせて頂きたい」と私の方で編集部に申し出ました。

今年は東日本大震災の三回忌となる節目を迎えたこともあり、そのタイミングで「被災した海ではあるけれど、この海は今もちゃんと生きていますよ」ということを私なりの文面と表現で全国のロックフィッシュアングラーへと伝えたいと思ったからです。

ロックフィッシュ地獄Ⅸの舞台となった宮城県金華山。

今回の舞台は宮城県金華山。今号ではベッコウゾイ狙いのロケをしました。

被災地の釣りは色々な意味で制約や漂う重い空気感もあります。そして地元感情というのもあります。

そういう意味では特に市外から訪れる釣り客には行きにくい場所でもあると思うのですが、人としてのごく一般的な範囲で構いませんので地元への配慮さえ気をつけて頂ければ現在は再び釣りが出来る場所も少しずつ、少しずつですが戻ってきています。

特に季節柄、ロックフィッシュゲームに足繁く通うアングラーも増える季節での本の発売だからこそ、そのような意味を込めて私なりに大切な想いで今号ではこの金華山で釣りをさせて頂いているのです。

被災地の方も被災地外の方も機会がありましたら、ぜひご一読頂ければ幸いに思います。

 

さて!今月はイベントが盛りだくさんです。

岩手県の上州屋さん(北上店・一関店)と宮城県のキャスティングさん(石巻店)が会場となっています!

少しでも来て下った皆さんに喜んでもらいたく、プロズワンでは限定オリジナルグッツを準備しておりますし、私・個人としてもたくさんの皆さんと交流出来ることを心より楽しみにしています。

 

今年も残すところあと2ヶ月(まだ少し早いセリフですかね!?)。

体調など崩さぬように、共に来たる冬の釣りを堪能してまいりましょう。