ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

水辺のクリーン作戦、継続中

当ブログでも度々お伝えしている水辺のクリーン作戦を現在も定期的に継続している。

連日、雨が続き梅雨真っ盛りになったかと思えば、梅雨の中休みなのか…予想外の快晴&高気温に少々疲労が蓄積気味の今日この頃。急激な気温の上昇は重度の熱中症を引き起こすだけでなく、体力的にも相当な負担がかかってくるので、こまめな水分補給としっかりとした休息は怠らずにしていきましょう。

運河沿いの水辺にはまだまだ津波で流れてきたままになっている多くのゴミが散乱しています。この日も朝9時の作業開始~昼1時間の休憩を挟む夕方4時まで、多くの瓦礫と震災ゴミを拾い集め、集積場まで搬入した。    被災地では海辺に隣接する多くの水産加工場や市場、川や運河を含めた水辺から流された魚の死骸・水産物の腐敗化でウジが湧き、おぞましい程のハエが大量発生している現状がある。

その量たるや半端なく、ところかまわず身体にまとわりついて来るから余計に気持ち悪い。虫除けスプレーや通常のカ・ダニ・ツツガムシ・アブなどへの倦避効果が期待されるハッカオイルさえも飛び回っている大量のハエには全く役に立たず、まさに恐れていた通りの事態になってしまった。  それだけ衛生環境が被災地全体で悪化してしまったのだ。

今後はこういった害虫に起因する伝染病・疾病対策も厳重かつ迅速に進めていかなくてはならず、行政側にも大きな課題となるだろう。

それでもこのハエの発生源そのものを絶たなくては、虫は次々に湧き出てきてしまう。一見、地味にも思える水辺の清掃活動であるが、腐敗したゴミを1つでも多く、極力早い時点で取り除くことを目標に皆で協力してコツコツと活動してきた。早かれ、遅かれ誰かがやらなくてはその先には進めない。

そういう意味では普段から水辺に接する機会の多い私達、釣り愛好家ならではの視点でこの現状を見た時に「自分達が率先してやらねば!」と悟り、今日まで至っている。

不審者ではないので、あしからず。私です。1回ごとに「今日はここから~ここまでのエリア」と区画を区切ってやっているものの、ゴミ全体の量はまだまだ多いため、正直な話、個人レベルで手に負える総量ではないことは誰もが分かっているが、この作戦にはこれまで多くの恩恵を受けてきたフィールドへのささやかな恩返しの意味合いも含んでいる。

私達のよき思い出の場所を、私達の原点を汚れたままにしておくことは心情的にも到底出来ない。

かつての街を、きれいな街を取り戻したいという強い意志から始めた試みは、今後も長いスパンで継続していきたいと思っている。