ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

夏の海とキジハタと。

 今月19日に発売されたSALT WATER2014年9月号は、「いま、気になる海のルアー釣り」というテーマのもと、あの「考えるロックフィッシュゲーム」企画がクロス・コラボレーション!

SALTWATER2014年9月号

今回は表紙も担当させていただきました。

 

同誌において、「考えるロックフィッシュゲーム」企画プロジェクトではこれまで第1弾をベッコウゾイ、第2弾をカサゴ、第3弾をアイナメに焦点をあてた内容をお届けしてまいりましたが、その第4弾としてお贈りするのが今回のキジハタ編です。

ロケ地は島根県出雲市です。

 

本のページをめくっていただけると目に飛び込んでくる第一特集の巻頭グラビア。

特集タイトルの下に“ADVANCED ROCK FISH GAME 4th.”と記されているのはそのためです。

 

キジハタの面白いところは、多くの根魚が属するフサカサゴ科に属さない、スズキ目ハタ科の魚だということ。

つまり系統的に同じロックフィッシュカテゴリーではあるものの、根本的な部分での魚の種族が違うため、言い方を変えれば「根魚的なスズキ(シーバス)」、「スズキ的性質を持った根魚」という捉え方も出来ますよね。

それだけにアイナメ釣りやソイ釣りの常識が通用しないところが多々あり、逆にそこが難しくも面白くて堪らない部分ともなっています。

 

またキジハタはその分布域内における絶対数的密度もアイナメよりも少ない比率だというのが実情です。

それだけに、それ相応に狙えどいつもいつも容易に大釣り出来るターゲットでもありません。

だからこそ1尾1尾が大変貴重であり、それだけに出会える喜びもとても大きな魚。

 

すごく高貴な魚です。

夏の海とキジハタと。

キジハタを取り巻く現状とその先に来る未来まで見渡す視点を持ち、魚との付き合い方もよくよく考えつつ、この魚を釣るという行為の魅力についてこれからも多方面から迫っていきたいと考えています。

 

SALTWATER2014年9月号、ぜひご一読いただければ幸いです。