明日を信じて
この度の東日本大震災において犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災されました方々、並びにそのご家族の方々へ心よりお見舞い申し上げます。
そして相次ぐ余震、それから原発事故が一刻も早く収束し、被災地に一日も早い復旧と復興を切に祈るばかりです。
今回私達が被った大地震とそれに伴う大津波の被害はあまりにも甚大かつ未曾有の危機的状況にあり、私自らもこの震災によって多くの身内を亡くし、沢山のものを失った被災者の一人としてこの惨状に今も尚、耐え難い心情である、というのが正直なところであります。今年は長年の夢であった自身のブランド・プロズワンを立ち上げ、その業務をスタートさせた矢先の出来事で、幸いにも多くのファンの皆様はじめ業界関係者皆様より多大なる期待のお声を頂戴しておりました。この肝心なスタート時に、このような境遇に立たされ、その受けたダメージは計り知れなく、ただただ悔しさと無念さで一杯です。本来であれば今頃はシューティンウェイの量産の真っ最中の時期であり、6月からいよいよ店頭に並ぶ予定でした。あの日から昨日で1ヶ月が経過しましたが、いまだライフラインもまだ完全ではない状況ではありますが、一刻も早いブランドの立て直し、リ・スタートが出来るよう私も毎日最大限の努力をしている次第です。
正直、今回ばかりは私の生きざまというか、信念である「夢と情熱」の炎さえも消えかかる寸前でした。震災でゴチャゴチャになったプロズワン事務所内を地道に片付けながら、ようやく電気が再通しパソコンを起動した時、当Webサイトを通して同志である全国各地のロックフィッシュアングラー皆様、ファンの皆様より、私の安否や温かい励ましのお言葉を沢山頂戴しておりまして、1通1通大切に拝見させて頂くたびに涙が溢れる思いです。本当にどうもありがとうございます。
三陸は石巻で生まれ育ち、今も尚、同地に拠点を置く私としては今回ばかりは変わり果てたこの地のありさまに、とてつもない絶望感にかられ、やり切れない想いでございましたが、皆様から寄せられた多数のメッセージには本当に励まされ、実に勇気づけられた次第です。
現在、少しずつではありますが復興へ向けた活動を通して、冷たい北風の中にも何か春めいたものを感じるようになりました。気がつけば東北も、もう間もなく桜の花が咲く季節。私達の国には美しい季節があるように、止まない雨はないように、そして明けない夜はないように、今回幸いにも生き残った我々は犠牲になった人達の分までその人生を全うしなければなりません。
人々の心が癒され、復興するまでには長い時間がかかると思いますが、日本を北上している桜前線が希望の光、希望の花となってくれることを信じ、これからもこの地と共に、皆様と共に力強く歩んでいきたいと存じます。
再起までにはもう少しお時間を頂戴することになってしまいますがプロズワンも、佐藤文紀もその役目を果たし切るまでは、これからも精一杯生きていきたいと思います。
まずは当ブログの再起から。そして皆様へ感謝と敬意を込めて―。
がんばろう日本!! がんばろう東北!!!
Dream&Passion!!!!!
プロズワン代表 佐藤文紀
2011年4月12日 | カテゴリー:その他