ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

キャリコバスという、夢を釣ること。

 

①

アメリカはロサンゼルスの磯ロック・ゲーム。

 

②

憧れの外国の根魚・キャリコバス、思い出しただけでも興奮が蘇ります。

 

これまで続く長い根魚釣り人生、各地において様々な思い出がありますが、その中でも今でもひときわ強く印象に残っているのは9年前に北海道釧路の防波堤オカッパリでウサギアイナメ(地球丸SALTWATER誌のロケ中でした)を狙っていた時。

人生で初めて行った北海道、そして待望の初となるウサギアイナメがヒットし、水面まで無我夢中で引き揚げてきた瞬間のことは今でもはっきりと覚えています。

“紫色”のアイナメ(オスのウサギアイナメ)が視界に飛び込んで来たあの瞬間こそ、根魚釣りにおける「うわぁ~!! 凄い! これが…あのウサギアイナメなんだぁ!!」と強烈な衝撃と受けたものです。

そりゃぁ~!もう!

うれしくて、うれしくて、感動で手が震えましたからね(笑)。

でも、自分ではそのことには全然気づいていなくて、撮影してくれているベテランのカメラマンに「佐藤君、手、震えているよ?大丈夫かい?」と言われました。

カメラマン的には私の手がカタカタと震えているので、ピントを被写体に合わせにくかったのでしょう(笑)。

要は、ピントがブレるから、手の震えをなんとか抑えて、と。

ちなみに当時のカメラはデジタル式の一眼レフではなく、まだフィルム式の一眼レフが多かった時代で、このロケでご一緒したカメラマンさんもフィルム式の一眼レフ。

撮った画像の確認がその場で出来ないため、少し多めに撮ってもらったものです。

今、思い出せば笑い話の一つですが、そういった緊張感のある仕事場でも「うれしい!」の気持ちは人間正直なものです。

ウサギアイナメなんて、高校時代からずっと抱いていた夢の魚でしたから!

図鑑でしか見たことのなかった魚が、今、自分の手で掴んでいる現実は「釣りをしていて良かった!」と思わせてくれるものでした。

生涯、決して忘れない瞬間の大切なひとコマです。

 

それと同等の心意気で挑んだのが、今年のアメリカ釣行(BS日テレ「夢釣行」のロケ+ロックフィッシュ地獄Ⅹ)でした。

 

大きな口で5/0サイズのオフセットフックを軽々しく咥えるキャリコバスの存在感。

③

異郷の地での手探りの釣り。

ワクワクの気持ち。

ドキドキする鼓動。

④

これから対面を果たすであろう憧れの魚へのときめきは、年齢に関係なくいつまでも大切にしたいものです。

⑤

そのキャリコバスについて、詳しくは先日発売されたばかりの最新刊「ロックフィッシュ地獄Ⅹ」誌面でどうぞ!

 

さて!

現在、北海道内は晩秋・冬のアイナメ(アブラコ)乗っ込みシーズン真っ最中。

一昨日は道北の旭川市では初雪となったようですね。

道内に続くこと、間もなく東北地方も根魚釣りの本格的な時期に達します!

宮城県内も紅葉の季節を迎えました

ご覧のように宮城県の牡鹿半島も紅葉鮮やかな季節となりました。

いよいよ、ロックフィッシュゲーム「冬の陣」です。

 

ということで、来週からは11月につき、根魚釣りのお話を。

まずはキャリコバスと同じ「ハタつながり」でキジハタゲームの内容からお届けしていきます!