立春も過ぎ―。~ジャパンフィッシングショー~
まだまだ真冬の寒さが続くこの時期ながら、暦のうえでは立春も過ぎたこの頃―。
北陸と東北日本海側の河川、北海道の道南・道央の海(ショア)からはサクラマスの話題も日に日に多く届く季節になりました。
この春も、海で!、川で!、湖で!、素敵な魚たちとの出会いがあることを祈っております。
さて!
このところあまりにも忙しない日々ながらも先週は西の方へしばし出張滞在。
その後、北上し(南下ではなく北上です)神奈川県横浜でのジャパンフィッシングショーへ辿りつき、ようやく帰ってくれば…東北の地元は雪景色になっていました。
ジャパンフィッシングショー(横浜)の会場です。
家庭用品「クレラップ」があまりにも有名ながら、フロロカーボンラインのパイオニアメーカーでもあるクレハ合繊/シーガーのブース。
多くの仕掛けメーカーのハリスに採用されていることでも名を馳せるシーガー製フロロカーボンラインの中でも、最上級に君臨するグランドマックス・シリーズが昨秋にリニューアル。
中でも「グランドマックスFX」はロングスピン釣法でのリーダーとしては勿論、歯の鋭い各種ハタを相手にするロックフィッシュゲームにおけるPEラインとの組み合わせに最適です。
それは一年前、メキシコとの国境海域でバードサンドバスの大物を釣った時もこのグランドマックスFXの5号(20lb相当)を使用し、その実力を国外でもいかんなく発揮。
バードサンドバスといえばハタですが、そのハタ科の魚と共に“牙のある魚”の繋がりで、ヒラメ狙いにも人気があるこのグランドマックス。
エサ釣りでもルアー釣りでも、ヒラメ狙いにおいても大人気の銘柄として知られています。
ハリスとして、そしてリーダーとして、最大級の安心を託せる頑丈なフロロカーボンラインです。
今年、7年振りに横浜会場のフィッシングショーへと出展したオーナーばり社(カルティバ)のブース。
淡水域でのサクラマス釣りにうれしいトレブルフック(トリプルフック)、「STX-38」がデビュー。
先行発売されている太番手「STX-58」はヒラスズキ釣りやヒラマサ釣りでは圧倒的人気を誇っている強靭なトレブルフック。そのシリーズに48を飛ばして38が登場。同時にSTX-68という超大物使用の番手も一緒にリリースされます(こちらはマグロやGT向け)。
このSTX-38ですが、PEライン完全対応のタフワイヤー素材を使用しています。
パワー的にはST-36とST-46の隙間を埋める強度の位置づけの針です。
北海道をルーツに近年では北東北でも注目されつつある海サクラマスのキャスティングゲームの場合には、川のサクラマスよりも更に縦横無尽に走りまくるのでトリプルフックを用いる釣りであれば、最初からST-46を用いた方が強度的に安心といえば安心です。それでも伸ばされることはあるのでSTX-48が出ればより良いのですが。こちらはいずれの将来的な展開に期待。
しかし、川のサクラマス釣りにおいてなら海サクラマスの釣りよりも釣りの規模も、もう少し繊細な釣りが必要となってきます。
そこで本州河川でのサクラマスゲームで愛用者が多い現行のST-36よりも、もう少し針の強度をUPさせたい時には今回発表されたこちらSTX-38がそんな場面をカバー。
特にPEラインを使ってのプラッキングには最適な仕様(針先の角度と針軸の強度がそうなっている)です。
又、道内のワイルドレインボーの大物を狙う方にも良さげでST-36だと針が伸ばされる心配はありながらもST-46にすると針の自重が重すぎて小型ミノーの泳ぎのバランスが崩れて上手くスイムしない…といった悩みも現実問題としては結構あるかと思うのですが、このSTX-38は強度的な位置づけではその隙間を埋める存在になります。
尚、その際、渓流における上流域・中流域で使うミノーイングではPEラインよりもナイロンラインの方が主流ですが、ナイロン特有の「糸の伸び」があっても、STシリーズに共通するEX.シャープな針先は少なからず魚の口腔をかすめます。
いずれにしても、STX-38はライトタックルのシーバス釣りやデカバス狙いのハードルアー攻略は勿論、サクラマス(“海サクラ”ではない汽水域~淡水域でのサクラマス釣り)と大型ニジマス狙いには本命となる太さだと思います。
それからバージョン違いで面白いのが、こちら同じくスティンガートリプル(ST)フックシリーズに加わった「STY-35MFX」。
強度的には現行のST-36と同じ強度の位置づけですが、針の形状を変化させたバージョンがこちらです。
ご覧のように上から見るとT字型に近い形状のトレブルフックで、ミノーやジャークベイトのトゥイッチやジャークしている間に起こる突発的なバイトをも極力、絡め獲れるように考えられた製品。
バス釣りではクランクベイトやトップウォーターゲームを中心にその使用が見込まれていますが、各種ミノープラグを使う機会も多いサクラマスやサツキマスなどの降海型トラウトゲーム(ランドロック型を含む)にも対応。
ノーマルタイプの針形状との使い分けで、貴重なバイトをより確実にフックアップに持ち込むための一手として、今後機会ありましたら試してみてください。
一方でロックフィッシュアングラーには、根魚専用オフセットフック「岩礁カウンターロック」に昨秋に追加した♯1番を改めましてのご紹介。
北海道から九州まで、アイナメ・ソイ・ハタ・カサゴ・カジカ…と従来から続いてきたロックフィッシュゲームシーンを広くカバーしてきたカルティバ内の岩礁ブランドにラインナップしたカウンターロック。
その一方で、西日本や南日本には寒流にルーツのあるアイナメやソイはその生息数がどうしても少ないこともあり、なかなか確立されたカテゴリーとしてはその人気の火はつきにくかったものの、昨今ではアイナメ・ソイに代わるご当地のロックフィッシュ(暖流系ロックフィッシュ)としてハタ釣りの魅力が見直され、今ではキジハタ・アカハタ・オオモンハタの3種に関しては、注目の的として人気急上昇中。
ハタはアイナメやソイよりも魚そのものの引きが強いだけでなく、釣り方もまた異なるので、私自身も「釣りの構築」も新規に見直す機会も多いだけに今後の動向が楽しみなロックフィッシュゲーム・カテゴリーです。
中でもキジハタ生息圏の地域で明らかになるのは、キジハタは小さめのベイトに対し異様な好反応を示すことも多いだけにワームサイズは3インチ基準で使われることが多く、このほか2.5インチや2インチのワームもキジハタ狙いではよく使われていますよね。
そんなキジハタフィールドから多数寄せられていた「カウンターロックの性能そのままで1/0よりも小さいフックがほしい…」という要望にお応えして再びシリーズの新番手に着手し、♯1を作りました。
この他にもカルティバブランド統括責任者と針開発担当者、オーナーばり社における小生担当者と4人で、これからのロックフィッシュゲームを見据えた必要となる針の機能について重要会議。
ロックフィッシュターゲットが拡大した(増えた)こと。
それに伴いロックフィッシュゲームを楽しめる地域も拡大していること。
釣り方が進化していることに加え、従来型の釣りとはまた異なる釣り方が必要になってきている現状がその焦点となりました。
「ロングスピン釣法」の導入と、ベイトタックルでもメインラインにPEラインを使うアングラーが増えてきていることで、これからの時代のロックフィッシュゲームに求められる新しい観点でのロッドにリール、ライン、リグの変化とその必要性と共にその影響は釣り針にも及ぶものになってきています。
最後に、こちらはオーナーばり社主催の懇親会です。
横浜を会場に開催された懇親会には私も7年振りに出席してきました。
司会は小久保領子さんです。
小久保さんには久々にお会いしました。
船・磯・鮎・へらぶな・バス・ソルト等々…ジャンルを超えての交流もまた有意義なものです。
私の所属するソルト分野でもシーバス、ヒラスズキ、ショアジギング青物&ショアキャスティング青物、オフショアジギング青物、南海のGT、メバル&アジ、ロックフィッシュ(私)とそれぞれのジャンルから集結。
この他にもショーでは児島玲子さんとも久々にお会いしたり、関東の友人達とも会えたりと、あっという間ではありましたが楽しい時間を過ごすことが出来ました。
各メーカーや出版社の社長さん・編集長さん方、会場でお会いしました皆々様方、どうもありがとうございました。
2015年2月6日 | カテゴリー:その他
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