鱒旅(ますたび)。~緑と青のトラウト情景~【1】
振り返ること7月。
生い茂る新緑の脇を颯爽と走り抜ける、快速電車「スーパーカムイ」の車窓から。
この列車に乗るのは昨年9月以来だが、乗り慣れた快適列車で過ごす時間を楽しむ。
向かう先は私にとってのゆかりの地・旭川市だ。
祖母が北海道旭川生まれということもあり、自分にとってのルーツのある場所に向かう時にはいつも心が安らぐ。
電車で過ごす静かな時間は自身、とても貴重な休息の時でもあるわけであるが、何かパッと思いついたことがあればすぐに書き留められるよう、膝の上にはメモとボールペンがスタンバイ。
これも、日常の癖。(なのだろうか…。)
手荷物はいつも通りのこちら。
@新千歳空港にて。
スーパーカムイはJR新千歳空港駅からJR札幌駅経由でJR旭川駅まで接続しているため、私のように釣具満載の大きなスーツケースをガラガラ引きづりながら、釣り竿を担いで悪戦苦闘しているような者にとっても快適に荷物も運搬出来るのがありがたい。
私はフィッシャーマンですが、その時期だと同じように大荷物を抱えているゴルファーもよく見かけるし、秋口~春先まではスキーヤーやボーダーもまた大きな荷物を抱えているのを見かけると、お互いにその気持ちが分かるような気がします。
えぇ、とにかく荷物が重たいんですよね(笑)。
JR旭川駅に到着すると、既にスタンバイしてくださっている作家の神谷悠山さんの姿が視界に入った。
旭川駅には新しくなる前から来ているので、今の真新しい駅舎も素晴らしいですが、昔の駅舎もまた味わい深くって好きでした。
とても風情がありましたよね。
外を見ながら「こっち、見えてるかな…?」と思いつつ、駅の構内から手を振ると、即座に手を振りかえしてきれくれたから(笑)、すぐに分かっていたのだろう。
神谷さんは旭川在住の作家さん。
有名テレビ作品も数多く手掛けていらっしゃる偉大な方であるが、大の釣り好きでもあり、トラウトフィッシングのエキスパートでもある。
以前から神谷さんに「ふ~みん(←この業界内でのみしか認めていない小生のあだ名。元々は某プロデューサーが言い始めたのを、更に広めてしまったのはタレントの永浜いりあちゃんの気配が濃厚とされています。)、おいでよ~」とおっしゃって下さっていたので、それでは遠慮なく~とお互いに日程を調整して、おじゃましたのです。
冒頭から「一年振りの旭川です。」と述べると、お帰り~といった具合で、「それじゃ~まずは飯、食べに行こうか!」と神谷さん。
ちょうど昼時。
「ですね、ですね。んじゃ~ラーメンで!(笑)」
旭川市は言わずとしれたラーメンの有名な土地。
醤油ベースの「旭川ラーメン」は全国のラーメンファンの間でも人気の的だ。
間もなく、それぞれ大盛りを軽く平らげ、いよいよ釣り場を目指す。
この日は時折、雨足が強くなったりするような雨~曇りの日。
千歳からずっと外を眺めているが道北に向かうにしたがって、雨は小雨になっていったのは唯一の救いだった。
午後、入渓したポイントで狙うはエゾイワナだ。
荷解きに時間が掛かったこともあって、釣り場に立ったとき私はまだロッドガイドにラインを通しておらず、ルアーを投げる直前に~と思って、ようやく準備に取り掛かっていたら、「ほらっ!来たよ~!」と神谷さんのロッドがしなっている。
さすがの一言!
早業!!(笑)
「1投目か2投目が勝負だから、ここ!」と。
神谷さん得意のスプーニングでのグッドコンディションのエゾイワナだ!
続いて、ヤマメも。
こちらはミノーにて。
尚、道内ではヤマメのことを“ヤマベ”と表記したり、呼ぶケースも多いので北海道をまだ訪れたことのない釣り人の方でトラウトに興味のある方はいつしかのために覚えておくとよいでしょう。
このポイントでは私はヤマメ2尾。
2尾とも粕谷君からの頂き物のミノーに喰ってきた。
あとはエゾイワナが釣れたら最高だ!
2015年11月13日 | カテゴリー:釣行記