ZEAL OPTICS限定スペシャル偏光レンズ「TALEXライトスポーツ」
ZEAL OPTICS/ENZO「Bordeaux」+TALEXライトスポーツ。
今日は「偏光レンズのお話」です。
数ある偏光レンズの世界でも、ひときわ名高い日本のTALEX社製レンズ。
偏光グラスは人間が直に身に着け、レンズを通して視野を確保するものにつき、言わばメガネ同様の【視界補正具】と捉えた方が本来は適切(伊達メガネとしての利用の場合は除く)です。
本格的な偏光グラスの購入が初めての方にも使いやすいことで人気のオールマイティーレンズの代表格「TALEXトゥルービュースポーツ」。
魚釣り、ゴルフ、登山・山歩き、ドライビングに至るまで、万人に向け広く愛用されているレンズカラーです。
魚釣りに関して言えば、釣りジャンルを問わずに使い勝手も幅広い一方、車や船の運転にも眼精疲労を軽減する優れた機能は、アウトドアフィールドでも活躍する偏光レンズの王道的存在として今日までに知られています。
私などの場合には自身の専門分野に特化した偏光レンズを用途別に活用するため、もう少し付加機能を追加した偏光レンズも同時に持ち歩いているわけですが、トゥルービュースポーツに至っては、まずは「TALEX偏光レンズの最初の1本」として、長くご愛用の方も多いのではないでしょうか。
そんななか、「もう少し明るいレンズがあったら快適な場面も多いよね。」ということで企画開発されたのが、トゥルービュースポーツから派生した【ライトスポーツ】という新しいレンズです。
この色は、いち早くTALEX社の偏光レンズを正式採用したZEAL OPTICS(グレンフィールド社)が、TALEXにスペシャルオファーした“ZEAL OPTICS限定”の新レンズ。
http://www.talex.co.jp/fishing-new/collaboration/litesports(※TALEX社Webサイトの該当製品解説ページに飛びます。)
http://www.zealoptics.jp/blog/2015/10/25(※ZEAL OPTICS社Webサイトの該当製品解説ページに飛びます。)
これまでもZEAL OPTICS製品限定のTALEXスペシャルオファー偏光レンズとしては、「マスターブルー」があります。
マスターブルーは、西日本をはじめとする磯釣りではとても人気のあるレンズカラーであり、やはり暖流の海で使うと勝手良いレンズカラーです。
昨年は、静岡県伊豆半島のアカハタロックフィッシュゲームでも活躍(フレームはZEAL OPTICS/Vanq gagaブラック&シルバーになります)。
微細なプランクトンを豊富に含む寒流「親潮」は深く濃い青(群青色)をしているのに対し、南から来る暖流は寒流よりも澄んだトーンの明るい青色をしていることが多いという、海流ごとの「潮色の違い」も大きく関係しています。
例えば、黒潮(日本の太平洋側を北上する暖流)や対馬海流(日本の日本海側を北上する暖流)が通る地域では温かい温度の潮質とマスターブルーのレンズカラーの両方の色味が合わさって、これが実に視界馴染みが向上することで、メジナやイスズミなどの上物ターゲットの背中がグレーの色味をしている魚の存在を、より際立たせてくれる視覚効果もあります。
あとは、マスターブルーのレンズを通して見ると、表層を泳ぐシイラの色合いも「一層きれいに見える!」というのも利点です。
つまりはボトム起点のコントラストではなく、海面起点のコントラスト性能を発揮するレンズなので、性格的には同じくTALEX社の偏光レンズカラーである「アクションコパー」の逆とも言えます。
さて、ライトスポーツに話を戻します。
私も今年から本格的に導入したTALEXライトスポーツ。
お馴染みZEAL OPTICSさんが今年セッティング下さったのはVanq(ヴァンク)からその意匠を引き継いだENZO(エンゾ)の中でも、カタログには掲載されていない限定カラーフレーム、ENZO「Bordeaux」(ブルドー)。
http://www.zealoptics.jp/blog/enzo_bordeaux.html(※ZEAL OPTICS社Webサイトの該当製品紹介ページに飛びます。))
ZEAL OPTICS/ENZO「Bordeaux」+TALEXライトスポーツ。
さりげない彩りを演出する、深みあるワインレッドのENZOフレームに組み合わさるライトスポーツの風合いが派手過ぎず地味過ぎずのベストセッティング。
フレームそのものはENZOなので、掛け心地も良好です。
又、ENZOならではのデザイン面での存在感も健在です。
デザイン性と機能性の両方が気に入り、往年のZEAL OPTICS偏光グラス愛用者である小生ですが、そのあたりは私の最もとする好みや世界観をメーカー側がよく理解して下さっているので、ありがたい限りです。
このライトスポーツ、TALEX社のブライト系(明るい系)レンズカラーとして人気の「イーズグリーン」や「ラスターオレンジ」ともまた違う雰囲気の視界が広がります。
上記に挙げた2色についても、これらは“色の力”を借りることでも明るさをアップしていた系統の黄色みのかかった色や薄茶オレンジ色の視界のレンズですが、ライトスポーツはもともとのレンズの色彩トーンを下げることで、より裸眼に近い状態で薄暗い視界を快適に見ることに向けたレンズです。
ブライト系の人気色、TALEXイーズグリーン着用時(夕マズメ)です。
昨年から導入したイーズグリーンの性能に加え、コントラスト性能を一段深くプラスしたブライト系レンズ、TALEXラスターオレンジ着用時(朝マズメ)です。
これらとも異なるライトスポーツは、ナチュラルな視界に定評のあるトゥルービュースポーツから改良が加えられた所以です。
「ヒト」の目は諸外国間の人種によっても「目の色覚」(例えば、瞳の青い人もいれば、瞳の茶色い人もいるように)が違うわけですが、同一人種においても人それぞれ見え方にはやはり違いがあることはよく知られた話ですよね。
なので、日本人同士でももちろん見え方には“一人一人の差”があるため、各々の「見え方の好み」と、何を見ることに最大を求めるか?という「必要性」に応じてブライト系レンズも選べる選択肢が多いほど、より快適さを増すというものです。
ライトスポーツは薄暗い時に最大限の効果を発揮するタイプのレンズです。
晴天時にレンズを透かして見ると、このような色合いになります。
感覚的にはイーズグリーンよりも、ライトスポーツの方がより明るく感じる視野になります。
薄暗い時のキーワードで思い浮かべるのは……朝夕のマズメ時の釣りはそれを代表するシーンですよね。
又、「秋~冬」のように陽射しが低減しやすい季節などは1日を通して全体的に暗く曇りがちな日も多いものですから、そんな日の釣りに向けてもよろしいかと思います。
あとは、日中の使用についても少々。
既に、昨年からライトスポーツを活用している、トラウトルアーメーカー・ノーザンライツ社を営む春日代表にも聞いてみました。
「うち(北海道の道東)は湿原河川が多いじゃない。湿原内だとどうしても草木で太陽光が遮られて薄暗い場所も多いから、1日を通してライトスポーツの出番は多いんだよ!」とのことでした。
なるほど!
湿原河川や山岳渓流、深い森に隣接する湖ではことさら納得です。
山・川・湖・海と様々な水辺環境・用途別シーンに合わせられる、ZEAL OPTICS限定レンズ「TALEXライトスポーツ」。
身近なトラウトの中では子供の頃から狙っているサクラマスには想い入れが強いこともあり、私はショア・オフショア共に海や川の釣りを毎年楽しみにしているのですが、そうなるとこのレンズも既存カラーとの使い分けでまた新しい活路を見い出せそうです。
今年も、きっとどこかでー。
海アメも、とてもうれしい出会いです。
さしずめこの春からのトラウトフィッシングにおいては、朝夕の貴重な時間帯ではライトスポーツの出番が多くなりそうです。
話をもう一度戻して……サクラマス釣り。
「粘って、粘って、延々とルアーを投げ倒した先に釣れた1尾はことさら……最高にうれしい!!」ものですが、長年の経験上、“朝マズメの一撃”とか、“日没までラスト1時間の時合”も小生、割と得意なんです。
なので、ライトスポーツは自分の釣りサイクルにもピッタリです(笑)。
モアイレンズ(TALEX社の夜釣り対応偏光レンズ)ほど偏光度は落としたくないけれど……イーズグリーンよりも視界が明るく見えるレンズがほしい方や、朝夕のマズメの時間帯に最大限に意識を集中したい!という釣り人の皆さんにおすすめしたい新しいレンズのご紹介でした。
ZEAL OPTICSさん、TALEXさん、フィッティングでお世話になりました「めがね補聴器のセガワ」さん、ありがとうございました。
~ご注意点~
尚、「ライトスポーツ」レンズは「マスターブルー」レンズ同様に、【度付き】には対応しておりません。
レンズの特性上、着用するには裸眼でご使用、又は近視・乱視に伴う視力の弱い方はコンタクトレンズを着用しての使用が前提となります。
※私の場合には偏光レンズ製造メーカーのTALEX社とサングラス&眼鏡フレーム製造メーカーのグレンフィールド社(ZEAL OPTICS)がプロ仕様(試験用)として、視力に合わせて“あえて”度入り仕様として加工したものを使用しており、小生はじめZEAL OPTICS契約プロのそれぞれの積み重なる偏光グラスの着用が後に製品の開発・研究へフィードバックされる仕組みになっているものです。
2016年1月26日 | カテゴリー:製品情報