ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

秋の読みたい「釣り本」おすすめ2冊+α

①

喧騒を忘れ、一杯の珈琲に没頭するひとときが何とも幸せ~。

Club IKUSPIARI(レ・フレール)なんかを聞きながら気分転換、気分転換。

(心は超ノリノリになって踊り出しそうになりますが。あくまでも内心に留め。笑)

ちなみに、ご覧の画像にありますように珈琲に「砂糖」はいれます。

自分、“佐藤”なので。(←単にブラックが苦手なだけですが。笑)

 

 

さて!

秋の夜長、読書シーズンも真っ盛りです。

私は漫画本も好きですが、一応、ここは釣り好きな人の方が多くご覧になっている場なので今日は「釣りの本」をテーマにこの秋読みたいオススメの2冊と個人的に面白かった本を追加して3部構成でご紹介いたします。

 

RIVER-WALK(出版社:リバーウォーク)

②

こちらは過日からご案内している、新しく登場した川本です。

“釣りクマ”が目印です。

トラウトが好きな方の多くは「もう読んだ!」という方も多いのではないでしょうか。

“釣る”だけじゃない釣りの話とか、「川時間」を釣り歩くとか、今までにない切り口で渓流やトラウトに迫る視点が面白いし、斬新です。

ページ配列がごちゃごちゃしていなくって、でも、読んでいくうちに書き手さんの知識の深さや言葉の綴り方、単語の表現に筆者たちの人間像の奥行きというものを感じさせられるでしょう。

なので、熟練のトラウトフィッシャーの方が呼んでも共感できる奥行きと懐の深さがこの一冊には込められています。

初心者の方であっても自分の理解レベルに応じて読み込めるので、そういった意味では読み切り本ではなくいつまでも手元に置いておいて、自分の釣技成長の段階で時々ひっぱり出して何回も読んでいく楽しみ・面白さというのが味わえるでしょう。

山や森、渓流やサケ科魚類が好きな人へ贈る、リラックスして読みたい本ですね。

 

 

続いては!

SALTY!ムック 菅原正志エッセイ集

大漁企画 フィールドからON AIR傑作選(出版社:交通タイムス社)

③

著者はご存知、“Boss”こと、菅原正志さん。

人気声優としても大活躍の超多忙な芸能人でいらっしゃいますが、大の釣り好きとしても知られるところは、当ブログ読者(=釣り好きの皆さん)であれば改めて言うに及ばずですよね。

そんな菅原さんが連載をされているソルトルアー専門誌「SALTY!」の“フィールドからON AIR”を20年という積み重ねの歴史から傑作集として1冊にまとめたのがこちら!

本文もさることながら菅原さんご自身が添えるイラストも凄いので、こちらも見応え十二分!

ページを巡るたびに「ガッハッハッ!」という、菅原さんの大きな笑い声が聞こえてきそうな語り口はグングンと読む者を本に引き込んでいく魅力があります。

又、菅原さんならではの深いお人柄だからこそ綴れる文脈はその人生経験があってこそのものであり、私にとってはそんな一面もまたとても魅力を感じ、そんな菅原さんのようにダンディーな歳の重ね方をしたいなぁ~と早くも(笑)今から思えるものです。

菅原さんの釣り人生がそのまま表現されていて、釣り業界が面してきた「歴史」もまた垣間見れる内容は、若い世代の人~年配の方に至るまでそれぞれの解釈で楽しんで読み込めることでしょう。

魚釣りのジャンルは関係ないので、釣りが好きで好きでたまらない!という人にこそ、読んでほしいです。

個人的には、後で菅原さんにサインを入れてもらおう~と思っています(笑)。

 

 

最後はこちらです。

④

この夏にロケでアラスカに行ったとき、帰りの飛行機の中で読もうとトランジットの関係でコロラド州デンバー国際空港での待ち時間に購入したアメリカの釣り雑誌3冊です。

インフィッシャーマン、フィールド&ストリーム別冊ザ・コンプリートフィッシャーマン、フライフィッシャーマンの3冊。

左はルアー雑誌で、中央は通常の雑誌をまとめたムック本(スペシャルエディションって書いてあります)、右はフライフィッシング雑誌です。

私はフライフィッシングの経験はないのですが(いつか機会があればやってみたいとは思っています)、アメリカ国内でのターゲットやフィールドの様子が分かるのでそこから伝わってくる情報としてルアー・フライのカテゴリーの差は特に関係なく楽しんでいます。

カリフォルニアの海でのフライフィッシングでのキングフィッシュ(ヒラマサ)やケルプバス(キャリコバス)の記事などもあって、自分の思い出のある海域での釣りの様子などはページを見ているだけでその光景が鮮明に蘇ってくるし(また行きたい!)、とてもエキサイティングな気持ちにさせてくれます。

表紙のブラウントラウトのかっこよさもいいですねぇ。

日本は日本ならではの良さがありますが、それは同じく海外は海外ならではの良さもあります。

スケールでいったら、海外は日本とは比べ物にならないフィールド規模なわけですから、ルアー釣りの歴史の深さひとつとっても、当然違っているのでとても勉強になります。

近年ではプロアングラーの海外ロケのみならず、テレビや本の影響も手伝って一般釣り客も積極的に海外に出向く人が増えてきています。

釣りたい魚は人それぞれですから目指す釣りの舞台はそれこそ全世界に広がっているとも言えます。

⑤

現在では、個人の海外釣行をコーディネイトしてくれる心強い旅行会社も増えてきたため、海外で釣りをすることへのその環境の整備はますます整ってきています。

なので団体ツアーで有志を集めなくても「行こう」と思えば一人でも外国に釣りに行ける時代です。

地元のフィールドでは味わえない体験を求めに、海外フィッシングというのもその人生史においてとても良い経験になるものです。

釣りの認識もまたきっと変わることでしょう。

帰国すれば、もっと魚釣りが大好きになって帰ってくるはず。

そして、島国でありながらも色々な意味で恵まれた日本の釣り環境を改めて見直す転機にもなると思います。

 

海外釣行は当然のことながら移動にも時間がかかります。

移動も実釣も、日本にいる時よりも遥かに体力もつかいます。

時間とお金は出来ても…時差に文化、習慣の違い、言葉のコミュニケーション問題など慣れない環境下での釣りに身体が耐えられないようになってくると、せっかくの遠征を100%楽しむのは難しくなってくると言われる海外での釣り。

寒いところ~暑いところまで、世の中にはたくさんの釣りのスタイルがあるので、さすがに全部というわけにはいきませんが、特に釣ってみたい魚や行ってみたい国があればそれは志す大きな目標ともなります。

少し無理してでも身体が身軽に動けるうちに!と、外国の釣りに興味を感じている方は海外渡航しての釣りもまたオススメです。

⑥

視野が変わるのは間違いなし!です。

 

 

以上、おすすめの2冊と私が読んで楽しんだ海外書籍3冊の紹介でした。

釣りに、読書に、楽しみましょう!!