ロックトランジットを携えて。四国・瀬戸内キジハタゲーム(2)
現在2月ですが、来月「3月」ともなれば南の緯度から順に始まっていくキジハタゲームに向けた話題を綴るシリーズ。
本日は「第2回目」です。
お楽しみください。
2016年の8月のこの日は瀬戸内海に釣行。
狙いは「キジハタ」に絞っています。
東北から四国まで新幹線と電車とバスを乗り継いで行きます。
今では北海道~九州まで新幹線を乗り継げる便利な時代になりましたから、これからは車と飛行機だけでなく、陸路で利便性に優れる新幹線を利用した釣行も普及していく時代になっていくのではないかと考えたりもします。
さて!
まずは神戸に向かい、神戸(三宮)からは四国行きのバスで徳島県経由して香川県高松駅で下車しました。
荷物はロッドケース1つにスーツケース1つです。
このロッドケースの中には当時まだプロトタイプでしたRTC-922EXHのプロト2本、RTC-702Hのプロト1本、発売して間もなかったRTS-902MHグランドリミテッド1本の合計4本のロックトランジットを持参しました。
シューティンウェイを開発していた震災前(2009年~2010年)はまだ全国的にハタ釣りが流行る前の時代で北海道・東北・北陸を中心にテストしました。
シューティンウェイのイメージカラーであるシューティンパープルは自身一番好きな根魚である「ウサギアイナメ」のオスの体色に由来した紫色です。
(※余談ですが、紫色がプロズワンのブランドイメージカラーではありません。こちらはブラックがイメージカラーです。たまに間違えられます、笑。)
もともと日本ではロックフィッシュゲームは北海道、東北、北陸といずれも地域に「北」とつく、北国由来の釣りが大きなウェイトを占めていたところが根底でしたので、シューティンウェイのテストは割合的にアイナメとソイが中心で、キジハタは私が北陸に行って新潟・富山・石川でキジハタを釣ってビルドアップしていったものでした。
ナイトゲーム中心の富山湾のキジハタ、デイゲームでは能登半島のベッコウゾイが楽しかったですね。
足場の高い堤防ではSWC-802EXHスキップランのプロトも使いましたが、当時の北陸は岸からでもそんなに飛ばさなくてもよかったので、手返しの良いSWC-722EXHブラインドサイトのプロトは北陸のオカッパリでは当時だいぶ好んで多用していました。
トランジットブルーの爽やかさが目を引く「ロックトランジット」シリーズの場合には北方系根魚であるアイナメ・ソイと同様に南方系根魚であるハタにも同じく重点を置いているため、ハタ狙いの観点もあらゆる視点が活かされており、ご当地の地元アングラーの方々の意見も豊富に取り入れて開発してきました。
この日私が持参しているベイトモデルの新しい2機種は既にアラスカでのテストも終えていたので、この釣行で最後のフィールドテストにしようと思っていたのです。
太平洋に日本海、東シナ海にオホーツク海とわが国を囲む4つの大海と外国の海で釣り経験がありますが、内海である瀬戸内海はこれがまた独特の特性があって、難しくも独自の面白みを形作っている場所であり、これもまたとても勉強になります。
今では全国的に大人気のキジハタロックフィッシュゲームですが、かつては、一部地域を除けばキジハタゲームも一歩外に出れば蚊帳の外。
しかし時が熟し好機が到来。
各地域でキジハタがロックフィッシュゲームのひとつであることが少しずつ認知されはじめた最中に敢行した2013年度の秋に放送のBS日テレ「夢釣行~一魚一会の旅~」の瀬戸内海キジハタロケは今日のキジハタゲームのブレイクを大いに助長するものとなりました。
4年前です。
キジハタを専門に取り扱ったロックフィッシュゲーム。
放送後は大きな反響が寄せられましたが、当の我々は夜は遅いし朝は早い(深夜、ホテルに帰っても2時間半仮眠したらまたすぐロビー集合)不規則時間の撮影に加え、現場でも苦戦を強いられたロケで私もスタッフも冷や冷やでしたが、今となってはとても良い思い出です。
今でもそう感じるのですが瀬戸内海は閉鎖性海域ということもあり、太平洋のような大きな海域とは根本的に海流の作用が異なるため、私個人的にはこの海(瀬戸内海)を釣るのはとても難しい海だと思っています。
つまりは個性の強い特殊な海、だと感じています。
それからこれは余談なのですが、瀬戸内にひしめきあうタイラバ船の大船団とか、地理的にマダイの存在が遠い北の方に住んでいる人がはじめて見たら、そんな光景にはきっとびっくりすると思うんです。
「こんなに釣り人、いっぱいいるのかぁ~」と。
冬の寒さも北国ほどまでには至らない西日本はオフシーズンがない(短い)ため、年間を通して豊富な魚が釣れることもあって、冬を迎えると釣りモノが減少する東日本・北日本よりもレジャーとしての釣り人口が圧倒的に多いゆえに年間を通して魚釣りが盛んな地域です。
いずれにしましても、どこの海辺に立っても一定の水準で釣りが出来る必要があるのと、どんな話題を振られてもその土地の地元の方相手にでも相応に話を切り返し出来るように各地の様々な釣り事情や魚について把握するに努めるよう精進しているのですが、瀬戸内海も他の海とはまた潮の感じとか流れ方とか水色も違いますから、こういう差異を掴むことで釣りの奥行き・経験値を増やすことに役立ちます。
高松には釣り仲間の杉村さんが迎えに来て下さり、まずは遅い昼食を一緒に。
杉村さんは言わずと知れたキジハタ釣りのエキスパートです。
近況をお伺いしつつ、キジハタゲームの話題は尽きることなく盛り上がります。
市内で人気の食事処ではキジハタにマダイ、ケンサキイカにマダコ、マアジ、カンパチと四国の海の幸がテーブルに次々に並びます。
どれも絶品、美味しい!
まさに舌鼓を打ちます。
あのキジハタも刺身、塩焼き、煮付けと続きます。
近年では釣りの世界でも一躍人気となったキジハタは、西日本ではフグやクエに並ぶ高級魚としてアコウの愛称(地方名)で親しまれてきました。
そんな言わずと知れたキジハタを用いた料理はもちろん、キジハタと並ぶ瀬戸内海を代表するマダイの鯛飯も至極の逸品で、キジハタの煮付けと一緒に口に頬張るとこれがまた相性抜群。
尚、キジハタは魚通なら誰もが知る超高級魚クエの仲間です。
クエはハタです。
大きさと魚の色は違えど、同じハタの仲間なので味わいの深い魚でありつつも、このような凄い存在感を放つ魅惑の根魚が船釣りだけでなく、岸からも狙えるのですからキジハタが生息している今日の身近な環境は漁業者や市場関係者、料理人にとどまらず、釣り人にとっても大事にしていかなくてはなりません。
お食事処「またの」さん。
マスターのお人柄も素敵で、とても美味しいお店でした!
ありがとうございます、ごちそうさまでした!
香川県下でのキジハタ狙いは夜釣りが主体です。
夕方を待ってキジハタ愛好家の皆さんが続々と集まって来てくださいました!
「ご無沙汰しております!」の方も、今日が「はじめまして!」の方もキジハタが結ぶ、同じロックフィッシュアングラーの皆さんです!
平日の夜にも関わらず、今夜は集結した6名でキジハタ釣りに臨みます。
とはいえ、困ったことに近況は全然ダメ…とのことでキジハタが釣れていないそうなのです(汗)。
雨はしばらく降らず、連日35度くらいの猛暑続き。
さすがに夏枯れの海の中も今は超不活性というころで、沖釣りでさえマダイもキジハタも絶不調とのことですが……。
なにはともあれタックルを荷解きしつつ、キジハタが掛かることを前提に慎重にセッティングしていきます。
さも言わばかつては幻の高級魚、掛けた1尾を確実に獲り込みしたい釣りです。
佐藤:「今夜は何時までやるんですか?」
「さっかく佐藤さん来てるんですから、みんなで一晩通しでやりましょうよ!」
そう簡単にポンと釣れる見込みはないでしょうから、まずは「一晩やって皆でなんとか魚(キジハタ)を確実に出しましょう!」で一致。
私はともかく…、キジハタゲームの地元エキスパートの皆さん方がこれほど集まっているのですから心強い。
きっと誰かはキジハタを釣ってくれそうです!
ということで今宵は徹夜での釣行なのですが(笑)、一晩不眠不休での釣りは自身数年ぶりではあるものの、相手がキジハタともなればその価値はあると私も思うので久々の貫徹釣りを楽しもう!とワクワクしてきました。
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2017年2月13日 | カテゴリー:釣行記