ロックフィッシャー佐藤文紀

ロックフィッシャー
佐藤文紀
(さとうふみのり)
元祖・根魚ハンターとして、数々のIGFA世界記録及びJGFA日本記録を有し、「根魚釣りの専門家」として東北〜北海道を拠点に全国各地の根魚を追い続ける。
又、フラットフィッシュや大型トラウトの釣りにも造詣が深い。
2011年、自らがプロデュースするブランド、PRO’S ONEを立ち上げた。

キャッチアンドリリースのお願い

豊かな自然とグッドコンディションの魚を守るため、必要以上のキープは慎み、又、産卵前の個体やこれから大きく成長していく若魚は、ぜひともリリースを心掛けましょう。
釣り場環境への負担を最小限に抑えることで、次世代に渡り末永く楽しめることを願って―。

その箱の中身は、きっと未来だ。

こちらの箱の中に入っているのは昨年から取り掛かっている開発品。

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何度も何度も作り直していますが、今回もまた最新プロトが完成。

すべて手作業、「魂」入ってます。

 

 

普通に釣りを楽しむ分には釣果実績多数で一定のレベルに達したアイテムは製品化しても釣具メーカーとしては問題ないとは思うのですが、“ロックフィッシュにはとことんこだわるプロズワン”として追求したいところは【普通に使えるスペシャルな性能】です。

このスペシャルな性能というのは、限られた一部の人だけが使いこなせるスペシャルな性能ではなく、『誰もが使いこなせるスペシャルな性能であること』がプロズワンが日頃探求している至高の目標。

それには時間と労力、更には開発費もかさみますし、その中の半数以上のアイテムは残念ながら製品化されずにお蔵入りしてしまうのですが、そこは専門メーカーの技術屋として、きちんと整ったアイテムだけを厳選して製品をリリースする過程に徹しています。

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事実、製品が投入される前から名前が一人歩きをしてしまった「ロングスピンキャスター96」(ロックトランジットRTS-962H)などはメディア初露出から3年もかかってようやく発売に至っています。

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製品まだ売ってないのに3年もの間、ロックフィッシュアングラーの皆さんの多くが知ってくれていたロッドですよね。

だけど、そこが重要なんです。

すごく注目されているから今のうちに発売してしまおう!とは少なくとも私は思わなかったです。

製品としての存在意義が明確なものでなければ「プロズワン製品」としては出さない、という徹底の姿勢を貫いた結果の3年間を要した研究期間でした。

そういうところまで突き詰めた極みアイテムだけが、プロズワンの冠(かんむり)を与えられ、正式に製品化の道を辿ることができます。それがプロズワンでの企画・開発・検証(フィールドでの検査)・製造です。

 

 

 

ロックフィッシュゲームについては常に勉強しています。

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全国のフィールド事情それぞれを把握し、国外にも目を向け、同時にご当地それぞれの釣りも大切にしているプロズワンでは最終的にすべての製品を監督する小生自身も都度フィールドに足しげく通い、ときにはご当地の釣り名人、ご協力いただける熱心な釣り人の皆さん達と細かいところまで意見をすり合わせながら開発品を微調整していく作業もおこないます。

 

プロズワンの場合には、携わっていただく釣り人さんには釣りの技術はさほど重要ではなく、それよりもそのターゲットに対する研究知識や意欲・情熱、想い入れの強さ(熱量)の方が大切と考えています。

経験の差はあっても、その魚を釣ることへの熱量の差はさほどないという関係の方がお互いに幸福感を感じながら釣りに取り組めるでしょうし、プロズワンとしては理想だからです。

 

 

 

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今回も予定していたテスト釣行がこの一連の台風7号の影響で一昨日から組まれていたテスト計画が中止に。

交通も、宿も、全部キャンセルせざるを得なく、対応に追われました。

釣行は2ヶ月以上前から立てていただだけに、またしても予定が総崩れ。

 

先週は先週で別件のロケが悪天候で延期になっています。

 

本来こなすべき今週の釣行日程がすべて取りやめとなったため、送った荷物一式がただただ現地に行って戻ってくる残念感はありますが強風、ウネリ、雨、と台風に伴う天候を考えると致し方ありません。

 

ロケはロケでソロワークとして最低限の必要分だけはこなさなければなりませんが、社内アイテムもフィールド検証すべき開発途中品を多数抱えているのでまた出直しますが、今回は相当イイ線までようやくたどり着いたので個人的にも残念でした。

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この白い箱の中には、いつしかの根魚釣りの未来が詰まっている。

future

見ているのは「今」ではなく、その先の未来。

5年後、10年後、20年後のロックフィッシュゲームです。

carikobass

こうして小さな一歩でも先駆の種を撒いて、その土台さえ私がきちんと作って残してあげることができていければ、自身がとうに役目を終えているいつしかの時代のロックフィッシュゲームの世界においてもー。

その時代のニューリーダーたちが、その昔に私の撒いた種を叩き台として新しい息吹を吹き込み昇華していってくれたらいいなぁ、いつもそんなふうに前向きに考えています。

 

 

⑦-b

こんな理想はドラえもんに託すしかありませんが(笑)、もしも願い叶うなら今の私が50年後にタイムマシンに乗って行って、その時代のロックフィッシャーと一緒に並んで楽しく釣りをしてみたいです。

道具も、技術も、更に進んだ50年後のロックフィッシュゲームの最前線に身を置いた未来の釣り師に私など遠く及ばないと思います。けれども夢と情熱だけは唯一負けない(笑)。

そんな冗談はさておき、新旧の根魚釣り師が時代を超えてもしも一緒に釣り竿を振ることができたら、それはそれはきっと素敵なことでしょう。

 

 

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紫(シューティンウェイ)は、私の夢の色をあしらいました。

そして今のこの青(ロックトランジット)は、果てしなき空と海を想像した未来の色です。

貴方様のお手持ちのロックトランジット。

その下に、何と記されていますでしょうか。

時代は変わっても、“シューティンウェイ”はちゃんとそのブランクに宿っています。

 

 

こういう演出も、私の粋なイタズラです(笑)。

 

未来人に託す、小さな財産を少しでも多く残してあげたい。

歴史を紐解けば、こういうロッドがかつてあった!

こういうルアーも存在していた!

こんなシンカーまであった!

それだけでいいんです。

 

 

それらを簡単に申せば、「ロックフィッシュゲームそのものがより良いものになってほしい」という一言に尽きる。

ただ、それだけ。

 

 

この箱の中も、まさにそんなところ。

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Dream&Passion.

根魚に本気のプロズワン!って、そんな研究者魂の工房なのです。

これからも「ロックに本気!」・「根魚が好きで好きでたまらない!!」方々のお手元に添えていただけるような良きパートナーであり続けられれば幸いです。

 

 

全国的に荒天となっておりますが皆さんも台風や低気圧の動向には常に注意を払い、引き続き安全に楽しい夏の釣りを満喫くださいね。