東北ロック、好調なり。
街のイチョウの木々も鮮やかな黄色に染まりました。
間もなく東北も冬、本番を迎えますね。
さて―。この11月は例年稀に見る悪天候続きで、ベタ凪になった日のその前後には決まってメガトン級の悪天候の日が来るサイクルになっている。アイナメにしてもベッコウゾイにしても今の時期は魚の視線がシャローにあるため釣りやすく、誰もが一年で一番、大型の数釣りを満喫出来るシーズンであるが、これほど天候に左右されてしまうとスケジュール調整が非常に難しく身体がついていくのも…ちょっとしんどい感じです。
自分ひとりであれば、自分の都合と天気の良い日にふらっ~と釣りに行けばいいだけの話だが、取材の場ではカメラマンや記者をはじめ複数で一緒に動くため、それぞれ皆のスケジュールを合わせて予定を立てるものだから、それが必ずしも天気の良い日に当たるとは限らない。
悪天候に翻弄されるカメラマンさんや記者さんも大忙しのご様子で…ご苦労さまです。
あらかじめ予定を立てていた日程が悪天で次々に中止・延期になっていくと、掲載日までの誌面に対して記事制作の締切が間に合わず、その企画自体を見送る場合もある。これが雑誌社にとっては、泣きのお蔵入りページ、つまり「幻の企画」となるわけだ。いずれにしてもこのような事例はこの時期は余計につきものなので私自身は全く気になりませんが(笑)。
何はともあれ季節が季節だけに冬場の釣りは非常にやっかいなのです。
そんな悪天候の狭間ながらも取材をこなしている最中の現在。
雑誌の世界には毎年恐怖の年末進行というものがあり、12月発売の誌面であれば基本的には11月中に取材を終わらせていなければタイムアウトになる。
写真は先日、宮城県内で行ったオカッパリロックフィッシュ取材の様子。
スキップラン(SWC-802EXH)でバチコーン!と鬼アワセし「ズシン!!」と重さが乗る快感がたまりません。
爆裂フッキング=鬼アワセは私の必殺技の一つ。岩礁カウンターロック3/0が瞬時に分厚い唇を貫通させます!
昨年からずっと思っていることだが、牡鹿半島周辺では震災後はベッコウゾイの釣れる比率がずいぶん増したと思う。おそらく地盤沈下で岸際から水深が一段と深くなった分、ソイが岸寄り出来るスポットが増えているのも確かなのだろう。そして私たちの見えない範囲、つまり海底ではあの日を境にとてつもない大きな変化が起こった影響はいまだに大きい。
最近の牡鹿半島界隈のヒットルアーは圧倒的にパワーベイト/パワーホッグ4インチ。磯でもボートでも同じことですが「大場所」系でやる場合にはコレです。近年ではホッグ系人気がやや低迷している感じもあるが、今時期の型モノはホッグの方が狙って獲りやすい。尚、小物は無視して最初からアワセないようにすると更に手返しが良くなる。そして、その後のフォローはガルプSWダブルウェーブ3インチで獲りこぼしを拾ってバックアップを図る(魚のいる場所へピンで撃ち込むのがポイント)。この週末にでも牡鹿半島に釣りに行かれる方はぜひその点をも意識してみて下さい。
現在、牡鹿半島ではパワーホッグ4インチをメインに使いつつも、「若干“横の動き‘を入れたフォール中」にバイトが集中するから、意図的にそういったタイミングを作って喰わせの間合いをとってやるのがコツ。アイナメのみならずベッコウゾイも視野に入れた場合にはこの釣り方はテキメンの効果を発揮している。横の動きだからと言っても、あくまでもスイミングはさせず、ボトムで着底したホッグをボワンをリフトアップで浮き上がらせた後の緩やかな曲線を描くフォール(この時のラインテンションはやや緩め気味)を意識するとバフッ!とベッコウゾイが吸い込んでくる。
同じワームを用いても使い方ひとつで釣果差が顕著なロックフィッシュゲーム。特に水温の低い時期、「晩春~初夏」と「晩秋~初冬~厳寒期」はその傾向が強い。近況としては例年に比べまだ水温が高いので最初からガルプ素材のワームを多投すると、周辺にうろつくフグを強烈に集魚してしまい釣りのリズムが崩れるので、現時点ではあくまでもひと通り撃った後のフォローベイトとしてのみ投入している。
まだまだ続く、晩秋~初冬の東北・根魚ロード。
そのカギを握るのは天候次第といったところでしょうが、いずれにしても東北ロックは好調です。
釣れてますよ、ザ・Rock Fish!!
ぜひお出かけ下さい。
2012年11月29日 | カテゴリー:雑誌掲載・DVD