関東地方までは例年よりも早く梅雨入りしたものの、東北・仙台圏も遅れること先週21日に梅雨入り。私の記憶が確かならば例年、仙台圏の梅雨入りはだいたい6月15日~20日前後。
ここ数日は連日まとまった雨量になっており、被災地の皆さんは河川増水に伴う氾濫や土砂崩れ、地盤沈下の影響による浸水・冠水など安全面には十分にお気をつけ下さい。
先週、梅雨入り前のタイミングで岩手県の渓流へヤマメ釣りに赴いた。サクラマスが依然、好調ペースで釣れ続く宮城県の北上川下流域。葉緑の美しいこの季節、愛してやまないサクラマス達が目指す最終到達地である森と水源を訪ねる旅がしたくなったのだ。
東北屈指の大河は岩手県を水源に宮城県で太平洋に注ぐ。その流程にはいくつもの支流があり、北上の地を流れる各水系の上流域は、あいにく著しい渇水状態が続いていたものの、幸いにも沢山の美しき渓魚達が迎えてくれた。後程、この旅の詳細をじっくりと書き綴りたいと思っていますが、連日の雨の濁りの取れ際には、もうひとフィーバーしそうなのも、またサクラマスなのである。
現時点、下流域にまだ停滞していた群れの残りのほとんども、この雨後に一気に遡上していくだろうから、これが本当の意味で今期のファイナルになるかもしれない。又、この雨で渇水状態にあった渓流域も息を吹き返すだろう。そして河川に遡上してきている海からの使者・シーバス達もより一層、活気づくに違いない。
先週の朝もサクラマス狙いで川辺に立った。朝マズメはサクラマスのみならずシーバスの活性も高いためルアーを投げ始めると、すかさず50cm前後のフッコの猛攻が始まるものの、太陽の光が強くなってくるとシーバスはレンジが下がり、若干活性も落ち着いてくるので、ひたすらサクラマス狙いに徹することが出来る。
何かと多忙な業務に支障が出ないよう、私が川に立つのは夜明けから3時間程度だが、それでもこの朝も2本のサクラマスと数本のシーバスが小気味よく竿を絞り込んでくれた。

清々しい朝の日差しを浴びつつ、あの鋭角かつ瞬発的な引きを味わうのも乙なもの。
平成の日本に大きな変革期をもたらしたこの春は自身、釣り場に立てる環境にはなかっただけに、再び前進を始めた今は悔いのないよう最後の最後までサクラマスを追いかけたい気持ちで満ち溢れている。
2011年6月27日 |
カテゴリー:釣行記
タフコンディションを打破する斬新なコンセプトの元に誕生したガルプSWダブルウェーブ3”であるが、この程、おもしろい釣果情報が寄せられたので本日はご紹介しましょう。
先日、釣友がバス釣りに行ってきたとのこと。
時期的にアフタースポーンの喰い渋りバスを攻略するのにダブルウェーブを用いていた時、偏光グラス超しに一際、大きな魚影を発見した。おそらく良型のコイだと思ったそうだが、ダブルウェーブだったから「喰っちゃうかも…」という軽い気持ちで、試しにアプローチしてみたそうだ。
タックルはフロロ12lbを巻いたミディアムアクションの6ft3inのベイトタックル。5gのジグヘッドにダブルウェーブのナチュラルカラー。魚にプレッシャーを与えないよう、ちょっとだけ離れたところに静かにキャスト。
そのフォーリング中に魚影が「スーッ」と動いたそうだ。本人は一瞬「あぁ、ダメか…。逃げたな。」と思ったそうだが、次の瞬間、逃げたのではなく、ダブルウェーブのフォーリング【なびきアクション】に引き寄せられ、魚の方からワームの方に向かっていたことに気づく。
リールのクラッチを戻してラインスラッグを取ろうとしたところ、吸い込まれるようなバキュームバイトと共にラインが走った。
すかさずフッキングすると、急激な重量感でロッドが大きく絞り込まれた。この日はアルミボートから釣りを楽しんでいたこともあり、エレキで追いかけながら5分超のファイトを制してランディングに持ち込んだそうだ。サイズは70UPの見事な魚体。
コイの口の中には、がっちりとダブルウェーブのジグヘッドリグがフッキングしていたという。クランクベイトやバイブレーションプラグのスレ掛かりでコイが掛かったことは、これまで何度かあるけど、ルアーを本気喰いしてきたコイを釣ったのは初めて、とは本人談。おまけに「バスより魚がデカいから釣り味もスリリングだよ!」とのこと。
ダブルウェーブは使い方次第では多種多様な用途に広く使える強みがあることは、当ブログでもお伝えしてきたが、コイの釣果情報は私も初めて受けました。
淡水域で使用した場合、シルエット的にはエビやテナガエビ、あるいは水棲昆虫の類をイミテートした表現も可能なだけに、時おなじくして霞ヶ浦の畔に住む茨城県の友人からはチャネルキャットフィッシュ大爆釣との報告も受けている。
特にテナガエビなどの底性生物を好むキャットフィッシュ狙いにはシルエット・アクションの面からダブルウェーブは最適、とのこと。
淡水の大物釣りにも優れた効果を示す、ガルプSWダブルウェーブ3”。
淡水の釣りはフィールドへのアクセス面や足場の安全面も手軽なシーンが多いのも魅力。身近な水辺で楽しめる点も実にうれしい。
機会があれば、皆さんもぜひお試し下さい。
ということで、今度は私もダブルウェーブでコイを一度狙ってみようかな…(笑)。
2011年6月24日 |
カテゴリー:製品情報
再開した釣りにおいて、北上川水系下流域においては釣期終盤に差し掛かっていることもあり個人的には、現在もサクラマスに的を絞っている。
せっかくなので今季は魚が残っている限り、狙い続けてみたいと思っている次第。
数多くのサケ・マスがいる中で、その中でも日本国内にいるもので自身、特に好きなのはイトウ、オショロコマ、サクラマスの3種。日本淡水魚の頂点に君臨する伝説の巨大魚・イトウ。鮮やかな色彩で見る者を魅了する川の宝石・オショロコマ。白銀に光り輝き、山と海を繋ぐサクラマス。 野生のイトウとオショロコマは北海道のみに生息しているが、海降型トラウトであるサクラマスは本州においても屈指の人気を誇る大型トラウト。 幸いにも私の場合には身近な川にも遡上してくることから、昔から親しんできたマスである。
ところで、釣りをする皆さん。
魚の顔を観察することはありますか?
一見、同じ種類の魚でも体の模様や体高は個体ごとに差があるように、顔にも特徴がありますよね。
特にヤマメ・サクラマスは、そう。 1尾1尾の個性の特徴がより際立って感じます。
気になる方は次にヤマメやサクラマスを釣った時、顔写真を撮っておいて色々見比べてみるといいですよ。震災後、私はしばらく釣りが出来る環境ではなかったため、感覚を取り戻すべく向かう北上川では魚を手にするたびに、1尾1尾改めて魚の顔もそれぞれなんだなぁ…と思えてきて仕方ない。
本日は先日に続く近況釣果の顔写真を掲載。
まるで猛禽類を彷彿させる鋭い目つきと尖り気味の口先を持つ個体もいれば、どことなくイナダみたいな青物的な顔をした個体もいて千差万別。
山あるところに川があり。
川ながれるところに青がある。
サクラマス―。それぞれの出会いに感謝。
2011年6月22日 |
カテゴリー:釣行記
毎年9月中頃の収穫を楽しみにしている、ぶどうの木。
自分で摘み取ったのを砂糖を加えて煮詰め、ジャムにしたりヨーグルトソースにしています。うまいんだ!これが。
震災後、一時は浸水による塩害のため植物もダメだと思ったが、今年も遅れながらも近頃は小さな房があちらこちらに実り出してきたことが、とてもうれしく感じる。

海も川も少しずつ、いつもの雰囲気に戻ってきているところも増えてきた。
動物・植物・虫・魚…。
そうそう、先日は北上川でサクラマスを狙っていたところ私のネットにオニヤンマが舞い降りて停まっていたのは印象的だった。夕方になるとエサの虫を狙ってコウモリが勢いよく低空飛行している。その後の時間はシーバスを狙うのには最適だろう。
季節の移り変わりは実に早いものです。北国・東北では尚のこと。

夏を迎える喜びを噛みしめつつ、身の周りの自然の営みにも目を向けてみえると面白いものですよ。いろんな世界が広がってくる。
世の中は我々、人間だけのものじゃない。
時はめぐり、また夏が来て―。
宮城県出身の人なら誰もが知ってる、あの歌のフレーズに乗せて。
2011年6月20日 |
カテゴリー:その他
今年は動き出すのが遅れてしまったものの、本来であれば震災の翌日から今シーズンのサクラマス通いを始める予定で、北上川へ行くことにしていた。
例年、北上川水系下流域のサクラマスは1月に解禁され2月~5月が主期で、3月~4月は魚影が一段と濃くなる最盛期。全国各地から多くのトラウティストが一堂に集う季節です。
あの日から3ヶ月が過ぎた先日―。
私も新たな決意と勇気を胸に、再び水辺に立った。
ロッドを手にすると、人間、なんだか前向きになれるような気がしてくるから不思議なもんだ。
これまでの釣り人生、6月になってシーズン“初めて”のサクラマス釣行など、まずなかったし「思いもしなかった」というのが本音。
雪の舞う、2月の北上川。
“パキパキ”と乾いた音を立てながら、枯草の茂みを進んで行く。
厳寒のなか川辺に立ち、少し経つと、「あれっ?」と小さな異変に気づくんだ。
見るとガイドとラインが凍りついている。
……これが私の、いつものサクラマスの釣り。
骨身に染みる寒風もなんのその、自転車でフィールドに通っていた少年時代から追い続けてきたこの釣りは、年齢を重ねるにつれ益々その奥深さに感化され、そしてその難しさに真っ向から立ち向かうようになっていた。思えば、魚種別釣行日数でもロックフィッシュと同等、あるいはそれ以上に足繁く通うのもサクラマスの釣りだろう。
今年も。憧れの彼女に会うために―。
釣りを再開したこの日、初夏の陽射しを浴びながら出会った“緑の季節のサクラマス”に、ちょっとだけ違和感を覚えつつも、久々の手応えに手が震え出したのを自分でも気がついて、なんだか吹き出しそうになる。
幸いなことに俺の「魚運」は、まだ健在なようだった。
チャートバックのミノーを流芯に送り込み、ヒラを打たせた瞬間の出来事。

6月もそろそろ後半に差し掛かる時期ながら、まだ多くの魚が下流域には残留している。
季節柄、遡上してきたシーバス達も華を添え、もう少しの間、私達に夢を与え続けてくれることだろう。
山と海をロマンで繋ぐ、奇跡の魚。
彼女の名は、「本流の女王」サクラマス。
2011年6月17日 |
カテゴリー:釣行記
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