震災から早1ヶ月余り―。最近まで私の中でも3月11日以来、時間や曜日の感覚が全くなくなり、あの日以来止まったままであった…。
先日、当地でも桜が開花し出したと報じられた。未だ多くの被災者にとっては、あの時から時間が進むことなく停滞している感があるのも事実だが、それでも四季は確実に春へと移り変わろうとしている。そろそろ私達も冬を抜け出し、桜と共に明るい光が舞う春の息吹を感じてみよう。無理せず、少しずつでいい…。足取りは決して軽くはないが、一歩ずつ着実に。共に復興への第一歩を歩みだそう。
今震災では地震直後から全てのライフラインが止まり、幸いにも助かることが出来た私達が残った被災地では、まずは早急に水・食糧の確保が最大の課題だった。本当に必死だった。
昭和57年生まれの私にとって、豊かな時代背景に育った年代ということも手伝い、これほど“生命を維持する”ということに翻弄されたことも正直初めて。震災2日目は救援物資で頂いたバナナ1本で凌ぎ、3日目には1個のおにぎりを親戚一家ら5人で分けて食べた。それでも本当にうれしかった、ありがたかった。1つのおにぎりを5人で分け合えば、ほとんど米粒を食べているような状態ではあるが、それでも食べ物を口に出来た喜びは何物にも代えがたいものだった。これまで私達がごく当たり前のように考えてきた「衣・食・住」がいかに大事であるか、どれほど大切なことであったかと心底痛感させられたのも初めてのことだ。大切な人を失い、家を失い、行き場を失った人々が残ったかつての街並みは、この世の光景とは思えないほど、目のやり場がないほど、本当に悲惨で深刻だったのだ。
プロズワンとしても、佐藤文紀としても被災者となってしまった今回、ライフラインが寸断された苦難な状況の中、信頼で結ばれたパートナー皆様より多大なるご支援とお力添えを頂戴致しました。皆様の善意と行動、優しさが失意のどん底に陥っていた私をどれほど奮い立たせてくれたかは計り知れません。地震後、いち早く私の安否を周囲に伝えてくれたり、今、起こっている状況をリアルタイムで情報発信・提供してくれたり、早急に救援物資を緊急手配・郵送してくれたり、中には遠路、度重なる余震にも屈せず何時間もかけて当地まで救援物資を直接届けに来てくれたり、温かい食事をその場で振る舞ってくれたり、励ましの電話やメールも沢山頂戴し、皆様の善意にただただ感謝の気持ちで一杯です。
心から感謝御礼申し上げます。
●足立聡 様(プロカメラマン)
●浦壮一郎 様(プロカメラマン)
●大野ゆうき 様(シーバスプロアングラー)
●(有)オーシャンワークス社長&アイランドクルーズフィッシングクラブ(icfc)チーフキャプテン 遠藤正明 様(神奈川県横浜市船宿)
●(有)オーシャンワークス・アイランドクルーズフィッシングクラブ(icfc)キャプテン 家田成大 様(神奈川県横浜市船宿)
●(有)オーシャンワークス・アイランドクルーズフィッシングクラブ(icfc)キャプテン 今林文隆 様(神奈川県横浜市船宿)
●(株)オーナーばり 様
●岡田三四郎 様(北海道札幌市釣具店Megafishスタッフ)
●(株)グレンフィールド・ZEAL OPTICS 様
●(株)クレハ 様
●沢村智之 様(人気ホームページ「湾奥遊園地」主幹)
●鈴木克宏 様(プロカメラマン)
●NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)岡田順三 会長 様
●NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)若林務 事務局長 様
●(株)釣りビジョン 様
●タレックス光学工業(株) 様
●(株)地球丸 SALT WATER 様
●(株)つり人社 東京本社 様
●(株)つり人社 北海道支社 ノースアングラーズ 様
●(株)釣り東北 様
●DIG PIECE 様(アイナメUNDER WATERシリーズ編集プロダクション)
●(株)内外出版社 ルアーマガジンソルト 様
●中村雪彦 様(フリーライター)
●ハウ トゥリー ジェラート 様(沖縄県石垣島アイスクリーム店)
●ピュア・フィッシング・ジャパン(株) 様
●(株)ブリーデン 様
●ボイジャーD-spec 様(北海道苫小牧市船宿)
●(有)マリンボックス 様(沖縄県西表島船宿)

※画像は救援物資と共にタレックス光学工業(株)スタッフ皆様より頂戴した寄せ書き。思わず感極まって涙がこぼれそうになりました。
そして―。多くのファンの皆様、プロズワンお取引関係各位、友人、恩師ら多大なるご支援・ご声援頂きましたこと改めて深く御礼申し上げます。
2011年4月16日 |
カテゴリー:その他
この度の東日本大震災において犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災されました方々、並びにそのご家族の方々へ心よりお見舞い申し上げます。
そして相次ぐ余震、それから原発事故が一刻も早く収束し、被災地に一日も早い復旧と復興を切に祈るばかりです。
今回私達が被った大地震とそれに伴う大津波の被害はあまりにも甚大かつ未曾有の危機的状況にあり、私自らもこの震災によって多くの身内を亡くし、沢山のものを失った被災者の一人としてこの惨状に今も尚、耐え難い心情である、というのが正直なところであります。今年は長年の夢であった自身のブランド・プロズワンを立ち上げ、その業務をスタートさせた矢先の出来事で、幸いにも多くのファンの皆様はじめ業界関係者皆様より多大なる期待のお声を頂戴しておりました。この肝心なスタート時に、このような境遇に立たされ、その受けたダメージは計り知れなく、ただただ悔しさと無念さで一杯です。本来であれば今頃はシューティンウェイの量産の真っ最中の時期であり、6月からいよいよ店頭に並ぶ予定でした。あの日から昨日で1ヶ月が経過しましたが、いまだライフラインもまだ完全ではない状況ではありますが、一刻も早いブランドの立て直し、リ・スタートが出来るよう私も毎日最大限の努力をしている次第です。
正直、今回ばかりは私の生きざまというか、信念である「夢と情熱」の炎さえも消えかかる寸前でした。震災でゴチャゴチャになったプロズワン事務所内を地道に片付けながら、ようやく電気が再通しパソコンを起動した時、当Webサイトを通して同志である全国各地のロックフィッシュアングラー皆様、ファンの皆様より、私の安否や温かい励ましのお言葉を沢山頂戴しておりまして、1通1通大切に拝見させて頂くたびに涙が溢れる思いです。本当にどうもありがとうございます。
三陸は石巻で生まれ育ち、今も尚、同地に拠点を置く私としては今回ばかりは変わり果てたこの地のありさまに、とてつもない絶望感にかられ、やり切れない想いでございましたが、皆様から寄せられた多数のメッセージには本当に励まされ、実に勇気づけられた次第です。
現在、少しずつではありますが復興へ向けた活動を通して、冷たい北風の中にも何か春めいたものを感じるようになりました。気がつけば東北も、もう間もなく桜の花が咲く季節。私達の国には美しい季節があるように、止まない雨はないように、そして明けない夜はないように、今回幸いにも生き残った我々は犠牲になった人達の分までその人生を全うしなければなりません。
人々の心が癒され、復興するまでには長い時間がかかると思いますが、日本を北上している桜前線が希望の光、希望の花となってくれることを信じ、これからもこの地と共に、皆様と共に力強く歩んでいきたいと存じます。
再起までにはもう少しお時間を頂戴することになってしまいますがプロズワンも、佐藤文紀もその役目を果たし切るまでは、これからも精一杯生きていきたいと思います。
まずは当ブログの再起から。そして皆様へ感謝と敬意を込めて―。
がんばろう日本!! がんばろう東北!!!
Dream&Passion!!!!!
プロズワン代表 佐藤文紀
2011年4月12日 |
カテゴリー:その他
3月11日に起きました東北地方太平洋沖地震において、プロズワンの所在地である石巻市も大変な被害を被りました。幸いにも佐藤氏は、無事に避難することができました。しかしながら事務所は、津波によって多大な損害を受けました。佐藤氏は、現在も避難生活を余儀なくされております。
プロズワンの立ち上げ以降、ファンの皆様、釣具関係者様から大きな期待とご支援を賜りました。このスタート時点でこのような事態に直面し、予定しておりました新製品の発売については、しばらく延期せざるを得ません。
事態が沈静化し、被災地の復興の歩みが見え出すまで時間がかかるとは思いますが、今しばらくお時間を頂きますようお願い申し上げます。
佐藤氏ご本人より「佐藤文紀は元気です。負けません。プロズワンは、必ず再起します。これからの被災地への復興ご支援をよろしくお願い申し上げます。」との熱いメッセージも電話にて頂きました。
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最後に被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに1日も早い復興をお祈り申し上げます。
今後、このブログを通して佐藤氏からのメッセージをお伝えしてまいります。
2011年3月18日
プロズワンWEB運営管理責任者 沼田
※WEBサイトからのお問い合わせ、電話やFAXでの応対はできない状態になっておりますので予めご了承願います。
2011年3月18日 |
カテゴリー:その他
ご存じの通り、昨日・午前11時45分頃、三陸沖を震源とする最大震度5弱の強い地震が発生しました。更に三陸沿岸を中心に東北太平洋沿岸に津波注意報が発令され、岩手県大船渡で60cm、同県・釜石で40cm、宮城県石巻で50cm、同県・仙台で30cmの津波が相次いで観測。地震が起こったのは、昨日ちょうどこのブログを更新して間もなくの時間で、その異変に最初に気付いたのはユラユラ感が小さな時でしたが、揺れの感じから「これはちょっと大きくなりそうだ…」と悟り、いざという時のために事務所の出口ドアを開けた途端の出来事でした。宮城県に住む以上、恐らく避けて通れないであろう脅威が…近い将来99%の確率で起こると伝えられている宮城県沖地震。正直、怖いです…。宮城県は度々大きな地震に見舞われる地域で、数年前にも震度6弱が1日に3回も起きたケースがあり、この体験を通して心底、恐怖感を覚えました。それ以降、地震に対してより敏感に身体が反応するようになったのは言うまでもありません。
連日報じられているように先日NZでの大参事を考慮しても、近年、世界規模で大きな地震やそれに伴う津波が頻発しているように感じるのは、私だけではないと思います。天災を事前に防ぐことは実に難しいことではありますが、こういったニュースを耳にするたびに、目にするたびに心が痛む思いです。
思えば、昨年も2月に発生した南米チリ大地震により、日本の太平洋側沿岸にも津波襲来が報じられ、中でも青森・岩手・宮城の3県には大津波警報が発令、同時に深刻な被害が出たばかり…。昨日の津波襲来でも大船渡湾や気仙沼湾、志津川湾を筆頭にカキ、ワカメ、コンブなどの養殖施設に再び影響が広がりました。
ちょうど今時期の三陸の海は春ワカメの出荷時期につき、漁業者の方々は、さぞかしやり切れない思いだと存じます。今日現在も余震が続いており、正直またいつ大きな揺れが来るのか心配ですが、昨日の本震の影響から今後1週間は「やや強めの余震に注意が必要」とのことですので、とりわけ東北太平洋側にお住まいの皆様方、どうかくれぐれもお気をつけ下さい。
P.S. 本来、本日掲載予定でした「ダブルウェーブの使い方3(ジグヘッドのセッティング方法)」については次回UPに変更致しました。
2011年3月10日 |
カテゴリー:その他
3つ目は、カーリーレッグを2つとも取り(あるいは万が一、魚に喰いちぎられてしまった場合でもOK)、更に後方のカーリーテールも1本取って細見の“シングルテールグラブ”として活用するセッティングです。イメージ的にはガルプSWパルスワーム3.2”を更に繊細にした弱波動系リングワームになります。この使い方、私の中では「ガルプ素材で出来たサターンワーム3”」として捉えており、中小型のアイナメ・ソイは勿論の事、20cm以上のメバルやカサゴを狙う際に非常に効果があります。又、北海道太平洋側に多く見られる大型工業港(ベイエリア)や宮城県牡鹿半島のように入れ代わり立ち代わりアングラーが入る磯や防波堤など激戦区における著しい人的プレッシャーが掛かっている状況下において、大型根魚達が小さめのベイトを偏食している時にも効果を発揮します。その際、「ワームの向き」を縦にしてから針をセットするのがコツです。
又、カサゴ生息域やメインとなる対象魚が中小型根魚主体となる地域の方々にも、ぜひ覚えておいて頂きたいチューンカット方法です。
いずれにしてもダブルウェーブは2対、計4本のカーリー部分があるので、ルアーが水の中にある限りこれらのパーツが1本や2本魚に喰いちぎられた場合でもすぐにはイモグラブ状態にならず、そのまま継続してセカンドバイトを拾えるようワーム本体の上下に常時視覚的バイトを誘発する機能を配置しています。わずかなモーションでも、潮流を受けることで軽やかに舞うように可動するこの2対の【なびきアクション】こそが、2つのウェーブ=「ダブルウェーブ」と名付けた由縁なのです。
以上、主たるセット方法はこれら3つ(1:通常セッティング、2:逆付けセッティング、3:シングルテールグラブ・セッティング)ですが、次回はジグヘッドに装着する際のコツをご紹介致します。
2011年3月9日 |
カテゴリー:製品情報
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